2017/7/4  0:47

館林市内の湿地に再び得体の知れないスラグ状物質が大量投棄!注目される県と館林市の対応内容とスピード感  スラグ不法投棄問題

■7月3日昼過ぎに当会の館林市在住の支部長の会員から、緊急の電話が事務局にありました。報告によると、昨年秋に市内赤生田町の小川沿いの湿地帯にJFE千葉工場から搬出されたごみの溶融スラグが再び投棄されている、というものです。早速、会員のかたには、現場写真の撮影と、当局への通報を依頼しました。昨年秋のJFEの溶融スラグの不法投棄事件については次のブログ記事を参照ください。
〇2016年10月25日:館林市内の湿地の埋め土にスラグ状の物質が大量投入?
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2153.html
〇2016年11月15日:館林市内の湿地の埋め土に使われた溶融スラグについて排出元のJFEグループがオンブズマンの質問に回答拒否
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2164.html
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得体の知れないスラグ状物質の投棄現場(館林市赤生田町)。当会会員撮影。


 当会会員は、上の現場写真とともに、群馬県の廃棄物・リサイクル課に通報した結果を自らのブログで公表しました。次にその内容を引用します。

********** http://town18.blog.fc2.com/
館林市赤生田町埋め立ての件(昨年10月のその後)
2017/07/03 15:03
 「土砂条例に従って、3000uを越えるようであれば、県への申請が必要である」という事を、昨年に引き続き埋め立てている業者(JFEの下請け?)と合って、県の廃棄物処理課の六本木さんは現地を見て伝えている。
 その業者は、何を考えているのか、解らないが、そこに埋め立てた廃棄物(合法なもの)?現状復帰のために畑の土?を戻し始めている。その量たるや二山もある。
 合法なものであれば土砂条例の申請をすれば、事足りることなのに何故申請せずに現状復帰を始めたのだろうか?
 詳細は館林市環境課責任者がいないため、状況が解り次第アップする。
<現場の写真>
*********

■昨年10月の最初の不法投棄では、群馬県は残土条例を引き合いに出して、スラグが投棄された面積が3,000uに満たないとして、不問にしました。また、館林市は500u以上3,000u未満の埋め立てについて、残土条例を制定していないが、市民の不安を解消するためとして、50万円?の公費をかけて成分分析をした結果、いずれも環境基準値以下だったとして、以後、不問にしました。
※館林市による成分分析結果PDF ⇒ p12.pdf

 群馬県廃棄物・リサイクル課にある「サンパイ110番」は、これまでも鉄鋼スラグや、あるいはサンパイを練り込んだ疑いのある残土を使った違法な埋土工事現場に関して、当会をはじめ県民から情報提供があっても、まともに対応しているのかどうか極めて疑問視されています。少なくとも当会が通報したケースでは、一度もしかるべき措置をとった事例はありません。
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我らが「サンパイ110番」のある県庁16階(南)の廃棄物リサイクル課不法投棄対策係(この座席配置図は平成28年11月時点)。しかしなぜか110番しても腰が重い。

 今回は、当会会員の報告にあるように、群馬県廃棄物・リサイクル課では、館林市民からの通報により現地を確認しに行って、現場で得体の知れないスラグ状物質を投棄した業者に、性状や由来についてヒヤリングをして、分析記録をチェックしたようです。しかし、分析記録の写しは業者に提出させておらず、どうやら今回もうやむやにする方針かもしれません。

 館林市の担当者は、7月3日時点ではコンタクトできないため、追ってこの事件のことを報告し、市の対応をヒヤリングする方針です。

 引き続き、当会会員の報告を待ちたいと思います。

【7月6日追記】
■7月5日(水)午前9時過ぎに県庁16階の廃棄物・リサイクル課に立ち寄った際、担当者に本件について現況報告の後、ヒヤリングをしました。

 その結果次のことが判明しました。
(1)館林市内に昨年10月に引き続いて同じ場所に埋め土として搬入されたのはJFE千葉製鉄所内にあるJFE子会社が製造したゴミの溶融スラグであること。
(2)ゴミの溶融スラグの場合、鉄鋼スラグと異なり、スラグの粒子の周りにガラス質の層が包むように形成されるため、内部の成分が外部に滲出しにくい構造が特徴となっていること。
(3)もちろん、溶融スラグが野放図にオープン環境に投棄されてよいわけではないが、鉄鋼スラグの再利用が路盤材目的に限られるのとは異なり、埋め土用や盛り土用に使用することが可能であること。
(4)JFE子会社の排出する溶融スラグは、こうしたリサイクル目的での使用実績が豊富であること。

 このため、当会から次の疑問や懸念を提起しました。
「溶融スラグを排出元のJFE千葉製鉄所から館林市内まで直線距離で80キロ以上もの遠方に運搬して、しかも農地だったところに投棄しても問題ないのでしょうか?」
「前回の時も、溶融スラグのトンあたり単価をJFE子会社の担当責任者に尋ねたが、一切回答を拒否すると言われ、さらには、今後オンブズマンからの質問には一切答えないと一方的に断られたが、これはやはりJFEに後ろめたいことがあるのではないでしょうか?」

■すると、これに対する群馬県のコメントは次の通りでした。
「一般的には半径70キロくらいまでの運搬が妥当だと思われる。農地への搬入については、所掌外なのでわからない」
「今回、問題なのは、前回3000u未満の埋め立てだったが、今回その延長上でさらに埋め立てを行おうとしたため、合計で3000uを超えることになるため、あらためて、群馬県の残土条例に基づく手続きが必要になるため、作業が一時中断しているのだと思う」
「オンブズマンに溶融スラグの単価を教えると、多分、それがブログで日本中に公表されてしまい、今後の溶融スラグの市場に対して多大な悪影響を及ぼしかねないと、JFEでは懸念したのではないかと思う。いずれにしても、オンブズマンのブログは今、日本中のスラグ発生メーカーが注目しているので、そうした背景があるのではないか」

 というわけで、遺憾ながら、今回のスラグ騒動は、面積3000u超えの埋め立てを残土条例の許可を得ずに始めてしまったことが理由だということで、群馬県では、許可をあらためて取り直せば不問にするつもりのようです。

■このことを早速オンブズマン館林支部の会員に伝えました。すると、なぜ遠距離をわざわざ館林まで運んで、農地に投棄できたのか、背景にはいろいろな利権の癒着がありそうなので、引き続き調べたいと、としております。


【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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