2017/11/23  23:09

公立碓氷病院で不正行為?・・・その後の状況推移と開示資料の分析結果  茂木市政

■安中市原市の公立碓氷病院で職員が診療報酬の請求文書に虚偽記載した疑いと、同じく有給休暇の不正取得の疑いで、現在も調査が進められているようですが、その後安中市からは全く発表が有りません。これまでのところ、当会では独自の調査で碓氷病院における不正行為の実態があることを認識していますが、実際に事実関係を把握するには、やはり病院側の資料のチェックが不可欠です。そのため、2017年8月4日付で安中市長と公立碓氷病院長あてに次の2件の行政文書開示請求書を提出しました。その後、現在に至るまでの経緯を報告します。なお、この事件の概要については次のブログを参照ください。
○2017年7月31日:安中市の公立碓氷病院で不正行為?・・・有給休暇の不正取得や診療報酬の不正受給に疑念
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2370.html#readmore
○2017年8月7日:公立碓氷病院で不正行為?・・・実際の損害額の有無と規模を確認すべく安中市長に情報開示請求書を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2378.html#readmore
○2017年8月9日:公立碓氷病院で不正行為?・・・当会が安中市長に提出した要請書で安中市が碓氷病院の調査開始を発表
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2380.html#readmore
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 8月4日付の行政文書開示請求に対して、安中市は8月17日付で2通の部分開示通知と1通の不存在決定通知を送ってきました。
※安中市からの通知書一式: PDF ⇒ 201708170m.pdf

 そして、前者の通知により8月23日に安中市役所2階の法制課で次の資料の部分開示を受けました。
※嘆願書: PDF ⇒ 201708231oxaq.pdf
※単位単価情報: PDF ⇒ 201708232oxapp.pdf
※公立碓氷病院組織規則: PDF ⇒ 201708233oxagdk.pdf
※公立碓氷病院患者別業務月報: PDF ⇒ 201708234oxa.pdf
※公立碓氷病院療法士別実施一覧: PDF ⇒ 201708235oxam.pdf
※安中市職員の給与に関する条例:PDF ⇒ 20170823aoxase.pdf
※公立碓氷病院組織図:PDF ⇒ 20170823boxagd.pdf

 この結果をもとに、当会では問題となっている次の2項目についてそれぞれ損害額を試算してみました。
(1) 療法士別リハビリ実施記録と実際の実施開始・終了時間の間に、明らかに矛盾のあるケースが多発していること。
(2) 勤怠簿への年休、時間給の未記載が多発していること。

■このうち(1)については、2017年7月10〜25日の半ヵ月に限ってみても、次に示す矛盾事例のあることが判明しました。

**********
●7月10日(月)16:00に当該職員は療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、16:07〜17:07に内科3病棟の女性患者に対して運動器リハビリ料【3単位】+早期リハビリ加算【3単位】を施療したことになっています。⇒170点×3単位+30点×3単位=600点
●7月11日(火)15:40に当該職員は療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、15:50〜16:05に内科3病棟の男性患者に対して運動器リハビリ量【1単位】を施療したことになっています。さらに、16:07〜16:48に内科3病棟の別の女性患者に対して運動器リハビリ料【1単位】+早期リハビリ加算【2単位】を施療したことになっています。⇒170点×1単位+170点×1単位+30点×2単位=400点
●7月13日(木)15:35に当該職員は療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、16:05〜16:25に内科4病棟の男性患者に運動器リハビリ料【1単位】+早期リハビリ加算【1単位】+リハビリ総合計画評価料+目標設定等支援・管理料(初回)を施療したことになっています。さらに、16:28〜16:49に内科3病棟の男性患者に対して廃用症候群リハビリ料【1単位】+早期リハビリ加算【1単位】を施療したことになっています。⇒170点×1単位+30点×1単位+300点+250点+146点×1単位+30点×1単位=926点
●7月18日(火)9:25に当該職員は午前の施療を開始し、11:20に療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、11:05〜11:45に内科3病棟の男性患者に対して運動器リハビリ料【2単位】を施療したことになっています。さらに、午後の場合、当該職員は15:46に待機室に戻っているにもかかわらず、16:08〜17:08に整形外科3病棟の男性患者に「運動器リハビリ料【3単位】を施療したことになっています。⇒170点×2単位+170点×3単位=850点
●7月19日(水)11:40に当該職員は午前の施療を終わって療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、11:46-12:07に整形外科3病棟の男性患者に運動器リハビリ料【1単位】を施療していることになっています。⇒170点×1単位=170点
●7月20日(木)9:20に当該職員は午前の施療を開始し、11:02に療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、11:08〜11:47に内科3病棟の女性患者に運動器リハビリ料【2単位】を施療していることになっています。なおこの時間内に、当該職員は11:20頃待機室を出ましたが数分に戻っています。さらに、午後の場合、当該職員は15:55に待機室に戻っているにもかかわらず、16:07〜16:47に内科4病棟の男性患者に運動器リハビリ料【2単位】+早期リハビリ加算【2単位】を施療したことになっています。なお、この時間内に、当該職員は16:25に待機室を出て17:24に待機室に戻っています。施療時間との食い違いが顕著です。⇒170点×2単位+170点×2単位+30点×2単位=740点
●7月21日(金)9:46に当該職員は午前の施療を開始し、10:45に療法士の待機室に戻っていますが、これについては09:24〜10:45に内科3病棟の男性患者に廃用症候群リハビリ料【4単位】+早期リハビリ加算【2単位】を施療していることになっています。確かにこの男性患者に対するリハビリ施療そのものは他社による目撃で確認できていますが、20分ほど施療時間に食い違いが生じていることになります。さらに午後の場合、当該職員は15:00過ぎには療法士の待機室の自席にいたにもかかわらず、16:10〜16:32に内科4病棟の男性患者に運動器リハビリ料【1単位】+早期リハビリ加算【1単位】を施療したことになっています。16:20に当該職員がないか4病棟の男性患者のところにいなかったことが、他者に目撃され確認されています。⇒146点×4単位+30点×2単位+170点×1単位+30点×1単位=844点
●7月24日(月)15:25に当該職員は、療養病棟から療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、15:25〜16:25に内科3病棟の女性患者に運動器リハビリ料【3単位】を施療したことになっています。さらに当該職員は、そのあと、16:29〜16:50に内科療養病棟2階の男性患者に運動器リハビリ料【1単位】+早期リハビリ加算【1単位】を施療したことになっています。⇒170点×3単位+170点×1単位+30点×1単位=610点
●7月25日(火)9:33に当該職員は午前の施療を開始し、11:16に療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、10:45〜11:48に内科4病棟の女性患者に運動器リハビリ料【3単位】+早期リハビリ加算【3単位】を施療したことになっています。さらに、午後の場合、当該職員は15:40に療法士の待機室に戻っているにもかかわらず、16:09〜16:50に内科療養病棟2階の男性患者に運動器リハビリ料【2単位】+早期リハビリ加算【2単位】を施療したことになっています。⇒170点×3単位+30点×3単位+170点×2単位+30点×2単位=1,000点
 以上の通り、僅か半ヵ月でこれほど多くの施療に関する虚偽記載が確認されております。
 虚偽記載による療法実施の単位数がどれほどの診療報酬を意味するのか分かりませんが、同病院の信用問題にも関わる深刻な問題であることは容易に理解できます。
⇒半月合計で6,090点→60,900円となります。これと同様な不正行為を過去にさかのぼって行っていたとすると1年間で、60,900円×24=1,461,600円に上ることになります。
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 次に、(2)については、平成28年1月〜平成29年2月に限ってみても、年次休暇の取得申請において、次に示す勤怠簿への年休、時間休の未記載の疑い、もしく明らかな未記載が判明しました。

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●2016年1月5日:2時間休の未記載の疑い
●2016年2月16日:2時間休の未記載の疑い
●2016年2月17日:2時間休の未記載の疑い
●2016年2月19日:2時間休の未記載の疑い
●2016年3月15日:2時間休の未記載の疑い
●2016年3月30日:2時間休の未記載の疑い
●2016年4月7日:2時間休の未記載の疑い
●2016年5月31日:2時間休の未記載の疑い
●2016年7月1日:4時間休の明らかな未記載
●2016年7月22日:2時間休の未記載の疑い
●2016年8月2日:4〜5時間休の明らかな未記載
●2016年8月3日:2時間休の未記載の疑い
●2016年8月8日:2時間休の未記載の疑い
●2016年8月15日:2時間休の未記載の疑い
●2016年8月18日:4〜5時間休の明らかな未記載
●2016年8月29日:2時間休の未記載の疑い
●2016年9月1日:2時間休の未記載の疑い
●2016年9月6日:2時間休の未記載の疑い
●2016年9月13日:2時間休の未記載の疑い
●2016年9月14日:2時間休の未記載の疑い
●2016年9月20日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月4日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月11日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月12日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月24日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月26日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月27日:2時間休の未記載の疑い
●2016年10月28日:4時間休の明らかな未記載
●2016年10月31日:2時間休の未記載の疑い
●2016年11月1日:1日年休の明らかな未記載
●2016年11月4日:2時間休の未記載の疑い
●2016年11月11日:2時間休の未記載の疑い
●2016年11月28日:2時間休の未記載の疑い
●2016年11月30日:2時間休の未記載の疑い
●2016年12月15日:4〜5時間休の明らかな未記載
●2017年1月11日:4時間休の明らかな未記載
●2017年1月26日:1日年休の明らかな未記載
●2017年2月3日:2時間休の明らかな未記載
●2017年2月6日:6時間休の明らかな未記載
 以上の通り、1年2カ月の期間における有給休暇の不正取得は、合計で106〜109時間にのぼり、1日当たりの労働時間を8時間と仮定すると、13日と2〜5時間に相当します。
⇒当該職員は療法士なので医療技師向けの医療職給料表(2)をもとに、仮に職務3級で56号給と想定した場合、給料月額が302,100円となります。そこで、月平均20日労働とすれば、有給休暇で不正取得した金額は13日5時間(13.625日)の期間分に相当するので、
302,100円×13.625日/20日=205,806円となります。これがほぼ1年間に失われた人件費となります。

**********

■こうして、当会では住民監査請求をいつでも出せる準備を整えています。その上で、安中市がどのような対応をしているのか、状況を注意深く見守ってきているところです。

 こうした中、当会が開示を受けた際のヒヤリング結果や、市役所や議会筋関係者からの情報、そして市民の皆さまから寄せられる情報などを総合的に分析した結果、現在次のような状況にあると推測しています。

(1)新聞報道されたことから、前橋市にある関東信越厚生局でもこの事件のことについて気にしており、事件について調べてほしいということを既に碓氷病院に求めているようです。ただし、立入検査の段階には至っておらず、現在、碓氷病院で診療報酬の算定や届出関係の手続等の医療事務に携わっている医務課が対応して、病院としていろいろ調べており、その結果を何回かにわたって報告しているとのことです。ちなみに、関東信越厚生局群馬事務所(〒371-0024群馬県前橋市表町2丁目2−6)は前橋駅北口前の大通りの奥にある変則5差路脇の前橋ファーストビルにオフィスがあります。厚生局からは3年に一度ほど、定期的に半日程度の適時調査があるそうで、その際には1か月前に連絡が来るとのこと。

(2)この事件に関しては、文書について虚偽等不適切な取り扱いの有無、またそれが故意なのか過失か重大過失が焦点となる見込みで、病院側としては、その視点から、現在、厚生局への提出書類や不正報酬の返戻しの準備をしているものと見られます。なお、この準備作業について、どうやら碓氷病院の事務部の職員がやらずに、外部業者に委託してやらせているようです。当会の会員で医療関係に詳しいメンバーによれば、一般的に返戻作業などはどの病院でも医療事務担当部署が行うとのことです。この観点からすると、碓氷病院の事務部の職員は、自分のやるべき業務を行っていないことになります。全く役立たずの職員が事務部に巣食っていては、病院の効率化は望めません。

(3)外部業者による厚生局への不正報酬の返戻手続きや改善報告など一連の書類の提出が終わるのはいつなのか、さっぱり不明ですが、仮に年内に厚生局に提出できたとしても、その後、厚生局の個別指導が行われるのは年度末、すなわち来年の3月、あるいは遅くとも4月頃になると予想されます。

(4)今回の事件に関係した職員の扱いですが、8月23日の情報開示の時点で既に本人から診断書が出されて病欠扱いで自宅待機措置が取られているとのことでした。つまり、依然として、具体的な処分は課せられていないまま、現在まで時間が過ぎていると思われます。当会の医療系会員によれば、全国の同様の事案について調べてみると、問題が発覚して数か月で対応策や懲戒処分を講じるケースが多いということです。となると7月31日付当会の安中市長あて要請書でこの事件の報告と善処を求めてから既に4カ月近い時間が経過しており、遅くとも年末までには処分が下されなければならないところですが、今のところ全く不透明としか言いようがありません。

(5)関係職員についても、依然として、病欠による自宅待機という状況が続いているのでしょうか。となると給与も引き続き支払われていることになりますが、4カ月近くの長期間、診断書を出し続けることで病欠が認められるものなのかどうか、民間の職場では極めて考えにくいことです。仮に職場の管理責任者がそうした措置を公認しているとなると、碓氷病院自体の管理体質に疑問符が付きかねません。病院の効率化が急務なだけに懸念されるところです。

(6)市議会筋の情報によれば、この事件に関して来る12月4日(月)開会、同15日(水)閉会の安中市議会の全員協議会(全協)で、執行部からなんらかの中間報告があるかもしれないということです。仮に報告があるとすれば、当該職員の虚偽の休暇取得の調査結果や、厚生局から指摘や立入検査に向けた準備の進捗状況など病院側の対応になんらかの説明が為されるものと思われます。もし、全員協議会の場で、執行部からなんらかの報告があれば、当会にも連絡が来るはずですので、その際には直ちに皆様にもご報告する予定です。

(7)10月30日に発表された群馬県内市町村の2016年度普通会計決算概要によれば、義務的経費の割合で財政の弾力性を示す経常収支比率(数値が高いほど硬直化)の平均値が93.1%と前年度から2.3ポイント悪化したことが分かりました(末尾の上毛新聞記事参照)。市町村別にみると、安中市で税収が落ち込んだことや公立碓氷病院への支出が増加したことなどが重なり、104%と最も高いと報じられています。このように安中市の財政にとって碓氷病院が負担になっているのは厳然として事実です。今回の事件で、来年度更なる悪化が懸念されるところです。こうした状況がどの程度深刻であるのか、病院の事務部の職員や市の職員はいったい何人いるでしょうか。今回の事件発覚後における関係職員に対する対処がいい加減に行われれば、碓氷病院の経営改善はさらに遠のきかねません。そうでなくてもタゴ事件が風化し、103年ローンも20年目の支払いが間もなくやってくるこの時期、コネで入庁した者が跋扈し責任感を持つ人材が不在の安中市では、将来に希望が持てません。喜ぶのは碓氷病院を乗っ取ろうとしている地元の有力な病院の経営者ぐらいでしょう。

(8)碓氷病院を利用する市民の情報によればベッド稼働状況も半分にも満たないことが多いようです。だとすれば、このまま経営を続けるほど赤字が積みあがっていく可能性が払しょくできません。安中市の地域医療の中核として重要な位置にある碓氷病院ですので、その存続の意義を勘案すればある程度の税金の投入はやむを得ないところですが、危機意識のない市職員が跋扈していては、私たちの血税が無駄に消えていくだけです。茂木市長には、やる気のない職員を排除し、抵抗する勢力には毅然たる態度で臨んでほしいと思います。


■こうした現況ですが、既に住民監査請求をいつでも提出できる状況にありながら、不本意ではありますが、12月市議会定例会におけるこの事件に関する中間経過報告の内容を見たうえで、住民監査に踏み切るかどうか判断したいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「公立碓氷病院だより『うすい』」
*****広報あんなか平成28年6月号より*****
http://www.city.annaka.lg.jp/kouhou/2016/files/2806P11.pdf
 地域に根ざした医療を推進するため、地域住民にとって、親しみやすい、信頼される病院を目指すことや地域住民の健康の維持・増進を図るための医療情報を患者、地域住民などへ提供することを目的とした、季刊誌「うすい」を発行します。
●掲載内容
医学的な話題を主に、医師や医療機器の紹介、院内の
トピックスなど
●配置場所
市役所庁舎、文化センター、地区公民館、地区生涯学
習センター、碓氷病院など
●問合せ
 公立碓氷病院総務企画課(☎385−8221)
※公立碓氷病院だより「うすい」最新号: PDF ⇒ 20171115_usui_a.pdf
20171115_usui_b.pdf
**********

※参考情報2「安中市の財政状況悪化記事」
**********上毛新聞2017/10/31 11:00
https://this.kiji.is/297913568333120609
26市町村 財政悪化 16年度経常収支比率
 群馬県内市町村の2016年度普通会計決算概要が30日発表され、義務的経費の割合で財政の弾力性を示す経常収支比率(数値が高いほど硬直化)の平均値が93.1%と前年度から2.3ポイント悪化したことが分かった。
 社会保障関係経費などの増加を背景に26市町村が悪化。割合が最も高かったのは公立碓氷病院への繰り出し金が増加した安中市で、100%を超える104.0%となり、経常的に支出される経費が一般的な財源で賄えていない状況を示した。
※県内市町村の経常収支比率(%)ワーストランキング:PDF ⇒ 26s16nxoxvjx.pdf
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