業務停止4ヶ月を除名処分に・・飲酒事故の日弁連元副会長への厳罰を求めて異議申出  不良弁護士問題

■平成20年10月5日午後、安中市野殿の県道前橋安中富岡線で、近くのゴルフ場で毎月恒例のコンペを楽しみ、ついでにビールや焼酎をあおり、プレー後、酒気を帯びた状態で白のレクサスを運転していた日弁連元副会長で群馬弁護士会長の経験者でもある群馬県弁護士会を代表するひとりとも言える内田武弁護士が、対向車線の乗用車と衝突し、運転していた高崎市内の女性にケガを負わせたとして、自動車運転過失傷害などの疑いで現行犯逮捕されました。

 酔っ払い運転の根絶を目指す社会世論にあって、弁護士業界が、どの程度、酔っ払い運転で人身事故を起こした仲間に対して、毅然とした対応がとれるかどうか、注目されていましたが、群馬弁護士会は、平成21年4月21日付けで、業務停止4ヶ月の懲戒処分を決めました。

■世間では、酒気帯び運転をして捕まれば、所属先からクビにされても文句をいえませんが、弁護士会では、特権意識の為せる技なのかどうか、本来なら弁護士資格剥奪が当たり前であるところ、せめて所属弁護士会を除名するくらいの気概を見せるかと思いきや、たった4ヶ月の業務停止という結論に、呆れてしまいました。

 ところが、弁護士先生のジョーシキは、世間の非常識をはるかに凌駕するものでした。なんと、日弁連元副会長の内田センセイは、「業務停止4ヶ月は厳しすぎるから1ヶ月に短縮すべきだ」と、平成21年4月28日付で、群馬弁護士会の上部団体である日本弁護士連合会あてに審査請求を出したのです。

 法律の専門家で、社会的にも法令順守を率先垂範すべき弁護士先生が、自ら犯した違法行為の重大さを認識せずに、僅か1ヶ月間の業務停止が相当だと考えているのです。

■このまま看過しては、弁護士業界での飲酒運転撲滅には、あと100年はかかることになりかねませんので、当会では、熟慮の末に、本日朝、「業務停止4ヶ月では、弁護士会の処分が不当に軽いので、除名が処分相当である」旨の異議申出を、日弁連会長宛に簡易書留で郵送しました。

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〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関1-1-3
日本弁護士連合会 御中
(担当:審査部審査第二課)
電話番号 03-3580-9841 FAX番号 03-2580-2868
異 議 申 出 書
平成21年5月11日


  異議申立人 〒379-0114 群馬県安中市野殿980番地
小川 賢 (××歳) 印
懲戒の請求をした弁護士の氏名及び所属弁護士会
      〒371-0026群馬県前橋市大手町三丁目4番15号 内田武法律事務所
群馬弁護士会所属 内田 武
電話027-233-2151

弁護士会から、懲戒の処分をした旨の通知を受けた年月日  平成21年4月23日

弁護士会からの異議申出ができる旨の教示の有無及びその内容  平成21年4月21日付け群馬弁護士会からの「弁護士の懲戒について(通知)」と題する書面で、「なお、弁護士法第64条の規定により、この処分が不当に軽いと思われるときは、この通知を受けた日の翌日から起算して、60日以内に日本弁護士連合会に異議を申し出ることができます(ただし、送付に要した日数は参入しません)。」との教示有り。 

異議申出の年月日  平成21年5月11日

異議申出の趣旨  群馬弁護士会の懲戒処分の内容である「業務停止4月」は不当に軽すぎ、「除名処分」が相当である。

異議申出の理由

1.対象弁護士の弁明要旨および懲戒委員会の認定事実によると、ゴルフクラブの10月例杯に参加して、前半ハーフの途中でデルカップ1杯50cc(アルコール濃度29度)を飲み、終了時から昼食を挟んで、生ビール小375cc(アルコール濃度不祥だが約5.5度程度と推測できる)と酎ハイ1杯90cc(アルコール濃度25度の焼酎水割りというので、焼酎と水が半々と推測できる)を飲み、後半ハーフの途中で、さらにチューハイ250cc(アルコール濃度7度)を飲んでいる。合計すると、アルコール量として、50cc×0.29+372cc×0.055+90cc×0.25×0.5+250cc×0.07=63.875ccをおよそ4時間弱の間に摂取したことになる。このアルコール量が実際に正しいと仮定する場合、アルコール濃度12%のワインに換算すると532cc(ボトル約1本弱)に相当し、アルコール濃度5.5%のビールに換算すると1161cc(大瓶約2本)に相当する。これは、決して軽視し得ない摂取量ということができる。

2.懲戒通知には明記されていないが、対象弁護士は、食事中やプレー中に飲酒していることから、飲酒に対して習慣性があったものと推測される。従って、ゴルフクラブの10月例杯に限らず、それ以前にも飲酒をした状態で、車を運転して帰宅した可能性が高い。なお、同じく懲戒通知には明記されていないが、当日、対象弁護士と一緒にプレーした仲間に、もしも他の弁護士がいたとすれば、対象弁護士の飲酒を知りながら黙認したことになり、このことも重大な意味を含む可能性があることを指摘しておきたい。

3.対象弁護士は、後半ハーフのプレー終了後、「飲酒から既に4時間以上経過し、しかも途中1時間以上入浴してサウナで十分汗を流していたので、当然アルコールは抜けているものと思って運転を開始した(数値が出たことについては、富山の人権大会で三泊四日の出張、前日帰宅したばかりであり、その疲労が残っていたのかもしれない。)。飲酒運転にしても過失によるもので、故意もしくは故意に準じるような状態ではなかった」などと弁明しているが、笑止千万である。最後に飲酒をしたのは委員会の認定事実によれば、「後半のハーフ、14番をホールアウトしたところにある売店」とあることから、午後1時前後と見られる。したがって、人身事故と伴う交通事故の発生の約3時間前にも飲酒していたことになる。また、入浴やサウナによる発汗で、アルコール濃度が抜けるなどと、非常識で根拠の伴わない釈明をしており、飲酒による身体や精神面への影響について無知ないし軽視する傾向を露呈している。

4.「飲酒運転」は「酒酔い運転」とか「酒気帯び運転」などとも呼ばれるが、そもそもこれらを仕切る限界値というものは存在しない。測定の目安として、都合上、呼気1リットルあたりのアルコール量が示されているが、本来「どんなに少量でもアルコールを摂取したらハンドルは握らない」あるいは「ハンドルを握るならアルコールは一切、口にしない」という心がけが大切な基本である。したがって、「酒酔い運転」とか「酒気帯び運転」などと都合上、言い分けられることがあっても、これらは等しく酒を飲んでの運転、「飲酒運転」に間違いない。道路交通法では「何日とも酒気を帯びて車両等を運転してはならない」(第65条第1項)と定めているのである。ドライバーの心がけひとつで防げる「飲酒運転」は、絶対あってはならない。このことは学校や地域、親などから教わって、子どもたちでも知っている。

5.飲酒運転による事故は平成12年をピークに減少を続けている。警察庁の発表によると、平成12年に飲酒運転による事故は全国で2万6280件だったが、20年には6219件と4分の1以下になっている。また、飲酒運転による死亡事故は平成12年に1276件だったが、20年には305件と大幅に減少している。

6.この背景にあると思われるのが、平成14年と19年の二度にわたる飲酒運転の罰則強化といえる。平成14年以前は酒酔い運転は「二年以下の懲役、又は十万円以下の罰金だったが、14年6月の道路交通法の改正で「三年以下の懲役、又は五十万円以下の罰金」となった。そして、19年には「五年以下の懲役、又は百万円以下の罰金」となり、厳罰化の方向が顕著である。

7.さらに。平成19年の改正では、車両の提供者に対して、運転手と同様の罰則が適用され、運転手に酒類を提供した者と、同乗した者に「三年以下の懲役、又は五十万円以下の罰金」が新たに加えられたことが注目される。

8.また、今年の6月からは飲酒運転を含む悪質・危険な運転者に対する免許取消後の欠格期間が最長5年から10年に延長される予定である。飲酒運転が確実に減少する中でのこうした厳罰化は、「飲酒運転撲滅」への社会全体の機運の高まりと多くの人の願いを反映したものといえる。

9.内閣府が平成18年10月に行なった特別世論調査でも、厳罰化を求める声が目立っている。

■交通安全に関する特別世論調査「飲酒運転について」(複数回答)※平成18年10月調査
・飲酒運転を行なった運転者に対する罰則や行政処分を強化すべき   72.8%
・交通事故現場から逃走した場合の罰則や行政処分を強化すべき    67.2%
・飲酒運転の車に同乗した者に対する罰則を強化すべき        44.1%
・運転者に酒を提供した者に対する罰則を強化すべき         43.0%
・今のままでよい(罰則等の強化は行なわなくてよい)         8.5%
・その他                              0・6%
・わからない                            0.5%
   総数(N=1,704人、M.T.=236.7%)
   出所:「交通安全に関する特別世論調査」の概要(内閣府)

10.法律のプロであり、社会的にも道徳的にも手本となるべき弁護士が、このような社会の規範を無視して、酒気を帯びながら自家用車を運転した上に、対向車と衝突事故を起こし、さらに後続車や隣接地に駐車中の車両数台およびガードレール等の物的破損のみならず、人身事故まで発生させたにもかかわらず、除名処分にすることさえできず、わずか4ヶ月の業務停止処分しか出せなかった弁護士会の対応は誠に遺憾である。妙な前例にとらわれたり、弁護士という特権意識を共有する仲間意識などがその背景にあったりするとすれば、弁護士会の対応や判断はさらに失当であるということができる。前例にとらわれず、率先して、除名処分を含む厳しい処分を課すことが、飲酒運転で人身事故を起こしてしまった所属弁護士を擁する弁護士会として、きちんと一般の人々に対して襟を正せることを示す意味で、重要なことである。

11.にもかかわらず、日弁連を含む弁護士会に功績があっただの、社会的制裁を既に受けているなどと斟酌して、業務停止4ヶ月という不当に軽い処分を下したことは、弁護士に対する一般の人々や社会からの信頼を自ら棄損する行為である。

12.繰り返すが、民間の一般の人々の場合、酒気帯び運転を起因とする自動車運転過失傷害は、即刻クビにされても仕方のない処分であり、それが常識となっている。また、公務員の場合も、懲戒免職は不可避であり、現にそうした処分が常識となっている。この度の弁護士会による業務停止4ヶ月というのは、今後も、このような甘い処分が前例となり、とりわけ対象弁護士のようなアルコールの誘惑に弱い弁護士に対して抑制力となり得ないために、再発を招きかねない危険な判断処分といえる。

13.まして、日弁連の要職まで務めて功績があったとされる弁護士だからこそ、今回の飲酒運転事故の報道に接した社会は驚き、呆れ、厳格な処分が弁護士会から下されるのを期待されていたに違いないのである。マスコミでの報道や、インターネット上での話題が、通常以上に取り上げられたことも、社会の常識によりそのようになされたものだということができる。過去の実績ではなく、日本の法曹界の要職を務めた者であるからこそ、余計に弁護士および弁護士会への信頼を裏切るような行為をしでかした者に対して、厳しく措置することが、弁護士および弁護士会に対する信頼回復と維持に不可欠なのではないか。

以上
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■日弁連には、飲酒運転撲滅と再発防止の徹底に向けて、この絶好のチャンスに、画期的な決断を期待したいものです。

【岩野谷の水と緑を守る会】
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2009/5/13  14:31

投稿者:岩野谷の水と緑を守る会

>さくらさんへ

8848mのエベレストも1mの積み重ね。8848文字の当会のブログも1文字の積み重ね。しかし、それにしても、長い文章ですいません。事態を正確にお伝えするには、どうしても情報量に依存せざるをえないもので・・・。ここを脱却できると、ライター(点火用ではありません)として食っていけるのかもしれません。
弁護士のバッジは、一度つけると性格や人格が変わるようです。センセーと呼ばれる職業は、セージカのセンセーもそうですが、日本人の場合、何度も呼ばれるうちに、自分が特別な存在のようにマインドコントロールされてしまうようです。でも、中国では「先生」=「さん」なんですが・・・。
日弁連がわざわざ当会に、ウチダセンセーの新sな請求の写しを送ってきたのは、ひょっとして、民間人のジョーシキに期待しているのかも?ナンチャッテ、思ってしまうのは、まだまだ修行が足りないのかも。
これまで何度も住民訴訟をやりましたが、その都度、弁護士さんには期待を裏切られてきたものですから・・・スイマセン。でも、やはり日弁連に期待したいですね。

2009/5/12  23:28

投稿者:さくら

たびたびおじゃまいたします。
まとまって 新記事更新なされてあったので・・・
<エベレストを登っているようで・・・注登ったことは ありませんが・・> 前記事等 じっくりと 読んでないのですが。(がんばって、読みます!)
ウチダセンセーの 主張なさっていることは まるで <おれ様ルール>のような 印象を持ちました。
弁護士のバッチの意味は・・・確か 公平 公正と 正義のひまわり と、言われていたような(記憶違いならば 申し訳ないですが)
ウチダセンセーが主張される  <元日弁連副会長>という実績が 左右されるような結果が出れば  日弁連の 弁護士バッチは おのずと 別の意味になる と 言うことですね・・。
結果、楽しみです。

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