2018/12/5  23:34

高崎市箕郷町に投棄された鉛・ヒ素入りK砕の現地調査と学習会で分かった環境被害の実態と深淵(2)  スラグ不法投棄問題

■先日2018年11月24日(土)に高崎市箕郷町で開催された「有害スラグの撤去を求める会」の設立を目指した集会に招かれたので、その際の報告を続けて行います。第2部は、東京農工大の渡辺教授の講演に参加者が耳を傾けました。
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で、必須元素。ここがまた厄介な話ですが、欠乏症ですね。今回たぶん問題になってくるのは亜鉛なんですけれども、これは採らないとヤバイ。銅の先ほどの足尾銅山の話もそうだが、非常に重篤な欠乏症を示すものというのが、体の中で成長とも直結するということで、子どもの発達にものすごく影響していく、ということもあります。ということで、両刃のヤイバ的なところがある重金属であるということを、ちょっとだけ覚えていただければ結構です。
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これは難しいのは省きますが、では重金属はどこで毒性を及ぼすのでしょう。まずは分子レベル。細胞の中で静かな攻撃が始まります。それが、膜とか、細胞全体をおかしくして、細胞を死に至らしめて、それが機能障害ということで、たんぱく質が合成されませんとか、酵素の活性が働きませんとか、そのうち肝臓がどうも調子が悪いんだとか、膵臓が悪いんだとか腎臓が悪いということになり最後は死に至るわけです。
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重金属というのはこのすべてのステージに基本的には毒性を及ぼすというポテンシャルがあります。それは先ほど申しましたように必須元素と非常に絡んでいる。ということで、生きていく過程で、すべてのところに重金属は攻撃をかけていく可能性があるという、大きなルールが見えてくるわけです。ということで、必須元素があるというのがどうも厄介なところだなというところだけを覚えていただければと思います。
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これもほんとに丸めまして一般的な金属毒性はどういうところから出て来るのかということですが、2つあります。1つは膜ですね。細胞膜というのはものすごく大事な働きをしています。人が人であるのはなぜかいうと、そのものから隔離されているこの膜。最強の生体膜は皮膚であるわけですが、寒くてもなんとか体の中を一定の体温に保つ。海みたいなところに飛び込んでも体の中の濃度を一定に保つということで、膜の機能というのはものすごく大事で、それは肝臓と腸が違いますとか、血液がどこに行っても混ざりあわないということで、実はものすごく大きな働きをしているのが膜ですが、この膜を破壊しにいってしまうのが、重金属の一番最初の毒性の障害です。その次に細胞の中に入っていきますと、さまざまな酵素活性を失活させたり、たんぱく質を変えてしまう、ということで重金属の毒性は起きています。
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さてここからです、とくに脅すわけではありませんが、鉛の毒性の一番おそろしいところは、これはアメリカで2000年代の頭に発表したが、「閾値なし」というふうに言われている。先ほどの話を思い出してほしいが、重金属というのは欠乏もあって、こういうU字型ですよと言いましたが、鉛だけはこの最強の毒である「A」のパターンなんです。つまり、体内に存在するだけで、基本的には障害を起こします。とくに及ぼすのは、子どもの神経系に及ぼしていくというところが怖いところです。急性と慢性がありますので、ちょっとゆっくり見ていきますと、慢性障害ということで、かつて鉛の障害というのは、鉛蒼白とか、貧血、緑鉛、これ、舌がずっとこう緑色になってしまうとか、疝痛があるとか言われた。実際に急性毒性、もし鉛を飲んでしまったと言うとほんとに直で、下手をすると症状が出てきます。まずは、口蓋、口で早速障害をもたらし、口が妙に乾く。そこからどうも気持ち悪くなって、おなかが痛くなってえ吐き戻す。そしてすぐ神経に行きます。ここが鉛の非常に厄介なところだが、ここまで神経に働く金属というのは他にない。感覚がちょっとおかしくなってくる。そして疼痛、ズキンズキンするような痛みが来る。そして筋力が低下する。これは急性の段階で既に現れます。あともう1つ言われているのは、ここに貧血とあるが、血液の鉄の代謝を狂わせる。赤血球というのがあるが、あれ、血を皆さん、どうでしょう、どこかで「あっ、切ったな」というとき、見たことがあると思いますが、粉粉になっている。案外、血って粉粉している。あれは赤血球というもののなかに、ちゃんと鉄を閉じ込めて、それがこう働いており、血は赤いように見えるが、実は赤い粒がいっぱい浮いている。牛乳みたいなものだが、それが溶けてしまう。破裂していって、赤血球が赤血球の働きをしなくなる。そうするとどうなるかというと、呼吸が、体全体が呼吸しているがそれができなくなるという全身の貧血症状を引き起こす。それがかなり速やかに尿に反映されて、尿から排泄されていけばよいが、ここで腎臓の機能を障害する。ということで、もういいことがないということ。だいたい鉛の急性毒性で亡くなる時は、腎臓障害を発症して亡くなることが多いと言われている。今回、まあ一応、一番恐るべきはこの慢性で、作業環境ということを考えたら岡田工務店の方々こそ、気を付けて差し上げないといけない。東邦亜鉛もそうですけど。まあ一応、末梢神経、中枢神経、血液障害、腎障害ということで、ちょっとまあ、急性のラインアップに似ているが、神経が2つあるところに注目しながらもう少し細かく話をしていきたい。
まずは腸管系に現れます。腹部の不快感、そして頭痛、便秘、下痢。便秘も起こすし下痢も起こす、ということで気が付かないうちに鉛中毒になっているというのが、この妙に、なんか下痢が続くんだよね、女の人はなんか便秘気味なんですよというところからスタートする。この次が、怖いのが鉛の凄さ。末梢神経としては、まず筋肉の障害が起きて来る。伸筋症の障害。で、伸筋、こう伸ばす方の筋肉の筋肉、引っ込めるほうの筋肉とがあるが、伸ばす方の筋肉のマヒが起きて来ます。そして抹消神経の伝達速度が遅延ということで、なにか反応を受けても、あっと、キャッチボールしようと思っても、最近取れなくなってしまったよねと言う時には、結構、鉛の汚染がヤバイかもしれませんね。で、何と言っても中枢巣神経で、脳に行きます。一番すごい時には痙攣を起こしたり、昏睡状態とか、鉛浮腫ということで、脳に腫れるような腫瘍が、タンコブのひどいやつが脳味噌にそのままできてしまう。血管の拡張がそのあと後遺症になってくるということで、実はおなかの中の赤ちゃんですとか、生まれたばかりの赤ちゃんがそれに暴露されることによって、大きくなってくると異常行動を引き起こす。これが今アメリカで問題になって、オバマ大統領が起こったというケースになってくるわけだが、どうもアメリカの、特にスラム街とか、あまり教育がよくない、今、ラストベルトなんていう言葉がありまして、トランプさんの支持者たちはこういうところで働いているという、最低限の労働者のところの子ども達に、どうも発達障害、言語障害ですとか、他動障害。もう、教室が崩壊していくとか。で、もうこれははっきり言われているが、IQが低下していくということで、格差が、どんどん広がるばかりというのを背景に、もしかすると鉛が一役かっているのではないか、と。アメリカはそこまで見据えて、この鉛汚染を国家レベルの一大事というふうに考えています。国民のレベルを化学物質によって下げてしまうことが果たして許されるのかということですよね。で、血液障害は、先ほど言いました溶血からスタートして、ヘムの合成障害ということで、慢性的な貧血になって、どうもいつもクラクラするし、ホウレンソウを食べてもなかなかよくならないというようなことになってきます。ホウレンソウよりも実はレバーをたべるのが一番よいらしいですね。ホウレンソウから鉄の吸収はあまりないと実は言われていますが、鉄の吸い込む障害を引き起こすとかですね。腎障害、これはやはり、こちらでも急性でも、直接の死因は腎臓に来ますと言ったが、尿細管の障害、カーチス性慢性腎障害など、なにが困るかと言うと人工透析を一生受けなければならないということです。透析を受けていらっしゃる方もいるかもしれませんが、非常にやっかいで、もし大地震があると、福島でも透析を受けていた年配の患者が相当亡くなったと言われています。こういう腎臓、非常に重いネフローゼを起こしていって、免疫障害も起こることが最近だんだんと明らかになってきています。
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次はヒ素ですね。ヒ素はかなりやっかいな元素です。今回は鉛が凄くて、圧倒的に鉛だが、ヒ素が出ていることも決して見逃すわけではない。昔から暗殺に使われたという、有名な、昔の推理小説には大体ヒ素で殺されましたというのが出て来る。ナポレオンがヒ素でやられたのではないかとか、最近ですと、我々には馴染みが深いのは、和歌山のヒ素カレー事件ということで、ヒ素入りのカレーを食べてしまった。結局、匂いが無い、味もしないということなので、もう何を食べているか分からない、何か食べ物に混ぜても全く分からないというのがこのヒ素の特徴なわけです。世界各地で公害事件。日本でも今も残っている土呂久・笹谷という第2種公害指定地域はヒ素によって起こされています。今、バングラデシュ、ベトナム、モンゴルなどはかなりひどいヒ素汚染が報告されており、ちょっとえげつない写真をお見せしましたが、かなり皮膚の角化症というのが起きて、そこから皮膚がんを発症するという患者を、私もベトナムとか行った時にはかなりお会いさせていただきましたが、まあ、非常に苦しんでいらっしゃるということで、長期でずっとヒ素を採り続けますと、さまざまながんになるということが言われています。ところが必須元素のリンに似ていることもあり、リンは何に寄与するかというと呼吸ですね。呼吸しているのは、我々、リンを使ってやっているということで、植物にリン肥料を巻きますが、我々人間にとっても物凄くリンが大事だがこのリンに似ていることもあり、必須性が指摘されまして、ついにWHOとFAOは、これ暫定耐用1日摂取量、Weekly摂取量ですが、週間摂取量といいますが、これだけ食べてはいけませんというのを付けて出しているんです。ところが日本はこれを採用しないんですね。カドミウムとかでも採用しません。それでもやはり、世界的にはこれはヤバそうだというものに関しては、これだけ食べてはいけませんよというレベルをバンバンと出すのですがで、なんとヒ素は、8年前取り下げられてしまったということで、まあどういうふうに扱っていいかというのを、世界的にもまだまだちょっと苦しみながら、どうやって考えていけばよいか、という難しい元素でもあるわけです。一般に有機とヒ素があるといわれており、有機ヒ素のほうが毒性が低いんです。これは水銀とか鉛とまったく逆であり、鉛の有機鉛、昔は車のガソリンに、有鉛ガソリンを入れていた。ノッキングという、運転しているとカクカクとなるのを避けるために、有機鉛を入れるとすごくスムースに運転できる。今では何に入っているかと言うと航空機エンジン。実は鉛をバリバリ多用しており、実は羽田空港や成田空港を一斉調査しましたが、凄い濃度の鉛が出ます。これは国交省もひた隠しにしており、私たち、一回それ出ますよと言ったら、国交省の役人から凄いクレームが来まして、「お前、このまま仕事できると思うなよ」という恫喝まがいのことを言われたこともあります。空港周辺の鉛汚染はちょっとアンタッチャブルな部分があるんですね。それは有機鉛を入れているが、一般的に有機が、毒性が高いと考えられているが、ヒ素に関しては有機の毒性がない。一般にですね。ですので、アルセノシュガーとか、アルセノベタインといって、日本人は海藻をたっぷり食べますよね。なので、体の中のヒ素濃度は、実は世界の中でもトップレベルで高いんですよ。それを嫌いましてイギリスなどは、ヒジキを食べるな、というふうな、もう国として定めているとか、日本をいじめるようなことをしている。しかし今はヒジキのヒ素も大丈夫だろうというふうに日本の公衆衛生化学会の中では報告を出している。やはり海藻はトータルではいいはずだということになっている。今、米食が世界的に凄い流行ろうとしている。それを小麦の業界が止めたいんですよね。デゥラムセモリナとか作っているスパゲッティ業界とか、もう小麦の業界は世界的には滅茶滅茶大きいが、コメが入ってくるのを嫌っており、コメにちょっとヒ素が出るということで、アメリカではコメの不買運動にヒ素が使われました。ただ、そのヒ素はどうなのか、というと、WHOとFAOはもう取り下げているくらい、もしかすると、ヒ素を食べると元気になるのではないの、という報告があるくらいですね。
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何とも言えないのがこのヒ素の問題ではあるというのを分かっていただいたうえで、無機ヒ素の毒性ですが、和歌山のヒ素事件の時にも起こりましたが、非常にきつい腹痛があって、嘔吐、胃腸障害から、脈拍が頻脈、どんどん心拍数が上がりまして、帯状疱疹のようなぶつぶつができて、神経症状などが残る。結構、今の若い子に聞いても忘れている。昔はカネミ油症、森永ヒ素ミルク事件、サリドマイドなどというのはかなり環境汚染というか、化学物質による害ということで叩き込まれましたが、森永ヒ素ミルク事件のこともほとんど皆さん、知らなかったですね。あれも急性と言うことで、その時は肝臓が腫れ上がって、発熱するという事だったんですが、これのきついことは、中坊公平さんという人が昔ちょっと、次の総理大臣になるのではないか、みたいなこと言われていた弁護士がいて、ある時おカネで失速するのですが、中坊さんは森永ヒ素ミルク事件の関西での訴訟を一手に引き受けるという、物凄いことをされるんですね。で彼がやった凄い功績のひとつは追跡調査で、あの時にミルクを飲んが子どもたちが、実は、その後すごい酷い精神発達遅延とかテンカン、もう何かあるとひっくりかえってしまうということで、脳障害ですね、これで苦しんで、もう二十歳になって30になって、というような現実があって。でも、もうこのミルクを飲んだということが言えないということで、擁護施設に、もう、ほとんどのこの時の被害者のかたがたがいるという現実を発見、発掘するというようなことをされました。まあ、それがやっぱり、ヒ素というものがですね、さきほど、ファジー・・・非常にグレーな存在だと言いますけれども、やはりかなり危険なものだということは変わらないだろうと思いますね。慢性の毒性としましては、土呂久の時とか、今バングラデシュ、ベトナム、モンゴルなどで起きていますけれども、色素が沈着して、皮膚が角化症ということでどんどん固くなっていきます。で、多発性の神経症ということで、これを土呂久の時の記録などを読むと痛々しいが、おばあちゃんたちがもう、いつも朝起きると、手先が痛い、関節が痛いという、この関節の軋みで、結局働けなくなって、働けなくなるから生活もできなくなってという悪循環が起きるというのは、大体神経症でご高齢の方がやられてしまう。で、気管支炎の疾病ということで肺の疾病も結構穂国されています。で、抹消循環器障害ということで、やはり特に、色素沈着で黒くなるというイメージがあるんですけれども、実は慢性のヒ素暴露をされている所という、これ、土呂久は美人の産地と言われていたんですけれども、これなんですね。末梢の循環障害というのが起きて、顔が真っ青になってて、土呂久には美人が多い。色白の美人が多いとずっと言われていたという。これは大分では伝説のように言われている話が有りまして、まああれ、実は血がまわっていなかったらしいということで。それがどんどん進行しますと。まずヒ素で、これが確実だと言われているのは、皮膚がんを引き起こします。ただ因果関係は、まだ日本医師会も認めていません。あと、肺がんも産業的には、引き起こしているのは、まず間違いないんですけれども、これ認められていませんが、最近は膀胱がんも疑われているんですね。膀胱がん、最近モカ(MOCA:3,3’ジクロロ4,4’ジアミノジフェニルメタン)という有機物を扱っているところもありましたけれども、結構、今、日本の中で増えつつあるがんの一つですが、ヒ素もそれを発症するというふうに言われています。ここもちょっと深刻なんですけれども、動物実験では、脳がなくなってしまうという催奇形性を引き起こすこともこれは明らかにされています。これは結構最近の研究なんですが、奇形を引き起こすといことは明らかなんですです。アルシン、これはちょっと書きましたが、神栖町といいまして、最近出た恐ろしい公害というと、私たちはこれを思い出しますが、茨城県の神栖町ということで有機ヒ素が出てくるんです。これは、なぜ分かったかというと、どうもある地区の赤ちゃんたちに発達障害が多い。どうもこの地区の赤ちゃんたちが、どうも病弱でおかしいというので、なんとなく市が調べていくと、そうするとヒ素がドーンと出て来る。なんでだろうと思って、これは私の知り合いで、もうがんで亡くなってしまいましたが、彼が一生懸命やったらアルシンが出てきた。アルシンといえば毒ガスではないかということで、神栖町には旧日本軍の化学工場があったということで、旧日本軍の責任というのは、環境省の責任になるんですよ。ということで、環境省に私たちの友達とかもだいぶ神栖に乗り込んだんですが、ずっと汚染源を探っていくと、すいませんどうでもいい話なんですが、コンクリートの塊が出てくんですね。コンクリートの塊。これがどうやら発生源らしいということで、そのコンクリートを解体しますと中からジョージアという缶コーヒーが出て来た。これは日本コカ・コーラボトラーズというのが世界に先駆けて発表した缶コーヒーの、まあ、世界で初めての缶コーヒーなんですが、この缶コーヒーが出てきたことは、これは1980年代以降の産業廃棄物だという扱いになりまして、環境省は全部引き揚げます。でも、捨てておけないということで、一応こっそり援助しながら、なんとか神栖町の調査を続けるんですけれども、ついこの間、時効が成立しまして、結局犯人が分からずということで、流れていってしまったという、その原因物質となったのが有機ヒ素のアリシンという毒ガスに使ったやつですね。これは溶血を引き起こしまして最終的には腎臓障害へ行くという、そういう物質です。
最後、今回はちょっと関係ないですけれども、六価クロム。大同特殊鋼の方ですので、こことはちょっとまた違うんですが、非常に強い酸化作用と言われましてなんでもかんでも酸化してしまうということで、六価クロムは触ると確実に炎症が起きます。今日、その六価クロムの裁判ということで、今日その六価クロムの裁判ということで、高崎の4件の弁護士の方々と会ってお話をしたんですが、どうしたら毒性を分かってもらえますかね、と言われたので、私が「じゃあスラグを持ってきて裁判長に舐めさせたらいいんじゃないですか」と言ったら大笑いしましたけれども(場内爆笑)、それくらい危険です。私は部屋に置いておくだけでも嫌だなと思うものなので。それでちょっと裁判の間、握っていてください、と言ったらいいんじゃないですかっていうくらい、もう凄い、アッと言う間に、酸化作用で火傷を引き起こします。で、鼻中隔穿孔と言いまして、鼻でこう息を吸いますけれども、この鼻の粘膜についたのがどんどん穿っていきまして、カサブタができては取れる、カサブタができては取れるということで、これが六価クロムの典型的な職業病と言われていまして、これができないと一人前にならない、なんてことが言われていた時代が、実はあったといことも言われています。これが繰り替えされると何になるかというと、当然、がんが起きる。がんというのはエラーの起きる頻度になりますから、エラーが起これば起こるほど、がんになり易くなってくるんですね。もう、六価クロムなどと言うのは圧倒的な毒物ですから、もう至る所、触れば触るだけエラーを起こしていくようなものなので、どこもかしこもがんを引き起こすんですよ。間違いなく、肺がんは引き起こすでしょう、ということが言われまして、大腸がん、胃がんなどでも、当然なっていくということで。長期の毒性は、やはり考えた方が良い物質の一つが六価クロムです。これはほんとに、お隣りの渋川とかでは、むしろこちらが問題になっているということで、代表的な毒物3つに関して、ちょっと詳しくお話をさせていただきました。
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では、今回フッ素はでていましたっけ。あっ、これも渋川のほうですね。フッ素。今、歯磨き粉の中には全部フッ素が混じっているということで、フッ素なしの歯磨き粉を、私、選ぼうと思ったら、塩の入っている、凄いしょっぱいのしかなくて、子どもはこのしょっぱいのは嫌だと言って、フッ素を使っているんですけど。このフッ素、実は最近になってものすごい、これ昔から言われていまして、フッ素は体にどうなりますかというと、ちょっと歯が脆くなりますよ、骨が脆くなります、というくらいで、ではそのくらいなのということでスルーされていたんですが・・・。
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最近、フッ素の毒性がどんどん報告されていまして、まだ論文のレベルなんですが、IQを低下させ、脳の損傷を引き起こすとか、男性と女性の繁殖力を確実に弱めているんですね。脳に働いて松果体という記憶を司る器官を石灰化してアルツハイマーに繋がっていくとか、鉛の吸収を増加させているということで、鉛が一緒に有った時に、より悪い方向に進んでいくという。こういうこととか、新しく心の病気だと思われていたものが、実はフッ素ではないかということで、アメリカなどは水道水にフッ素を入れていますから非常に大きな関心を、持ち始めている毒物であります。
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ここからもう、ほんとに駆け足ですけれども、重金属は一応規制をしようとして、上流部ですと毒液を、今は薬機法と言いますけれども、昔の薬事法とか、化学物質管理法、あとは労衛法=労働安全衛生法とか、農薬取締法、下流部では化学物質の審査に関わる法律とか、大気、水道、上下水度、土壌の環境基準、産業廃棄物の対策があったりしますけれども、実質、規制を採られている重金属の数が圧倒的に少ないんですね。かなり、いろいろな金属が、毒を持っているふうに分かっているんですけれども、あまりにもカドミウムとか、ヒ素とか、鉛、水銀、クロム、ここらへんが凄すぎて、他の元素があまりなっていない。しかも、日本政府は結構姑息でして、カドミウムは未だ、水道とか若干、飲料水はあるんですけれども、土壌の汚染を評価するのにコメで評価しているとか、まあ無茶なことを言って来ているのが現状です。なかなか重金属の汚染と真正面から向き合えてもらえていない、というのが現状です。まあ、中国の悪口ではないが、中国というのは、実はそういう意味ではかなり真正面から環境汚染を取り組んでいまして、法律としては世界でもっとも厳しい法律を作っているんです。ただ、それを破る人も山のようにいるし、取り締まるほうも腐っていたりといことがありまして、なかなか汚染がうまく取り締まれないというのが中国のお国柄なんですが、実は法律にしますと、日本よりも遥かに真摯に環境汚染と向き合おうとしている、というのが中国になっています。
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食品中の重金属の区分ということでざっと示してありますが、実質罰則が無かったりして、拘束力が無いというのが残念ながら重金属の法的な規制となっています。
最後にもう一度、重金属の汚染をまとめますが、一回汚してしまうと、除染という言葉は今もう有名になってしまったが、浄化しようと思うと非常にやっかいです。まあ撤去しましょうということで撤去しますが、今の豊洲と一緒ですね。残留の問題を考えた時に、もう、なかなか残らないので、豊洲の酷かったところは、その撤去をちょっと端折ったんですね。ちょっとだけ撤去して、下のほんとにやらないといけないところを撤去しなかったので、たぶんもう、これ、この間、江東区の議員と話しましたが「あれ100年出ますよ」と。たぶん稼働し続ける限り、ずっとベンゼンに晒されながら、あそこで働いている人は、化学物資まみれの中で働くという、その現実をどこまで考えているのだろうか、ということですが、まあ非常に厄介な問題です。吸着能が非常に強くて、鉛などは動きません。六価クロムやカドミウムは流れていくんですが、鉛は、一旦汚してしまうと土からなかなか離れてこないということで、ほぼ、浄化は不可能だと言われている物質の一つです。で、地下水をいったん汚しはじめますと様々なところに、上がってくる。そして、今日も実は、私も見つけたんですが、毛細管現象で、鉛ではないかなと思われるものが最後のソーラーのところですが、浮き上がっているところがありました。ちょっとこれは分析してみないと分かりませんが、そういうこともありまして、一旦封じ込めたと思っても、またまた戻ってくるというのが重金属汚染の特徴です。もう、最終的にはそれをどこかに持って行ってもらうしかないので、根治はないんですね。この廃棄物をどうするかというと、また、再生土の者がいて「隣の何とか県に持っていきましょう」ということが起こりることもまたあるというので、結構厄介なんですね。生態系も含めて、人への影響を及ぼす可能性のせいが非常に高いということで、国際的に物凄く重要なんですが、気を付けなくてはいけないのは、今後大事なのは急性毒性よりも、低濃度でずっとダラダラダラダラ長い期間曝露されたときにさあ、子ども達がどうなるでしょう、ということです。これは一般的な毒性の発現だが、みながOK、大人とかは大丈夫ですよ。だが、このわずか数パーセントに入る子どもたちを救うためにはどうするのか、ここまでをしっかりと考えて、政府なりは施策を打たなければ。味も臭いもしない、こういう目に見えない汚染の危険性というのは、いつの間にかすっと忍び寄って、気づくとみんなが凄い面積で、健康を壊すことがあるわけですね。今日も弁護士のかたがたと話したんですが、みんな、お金を出すのが嫌なので、行政もあまり面倒みたがらないし、企業も何とかのらりくらりするわけですが。あの、フォルクスワーゲンの不正が、ルノーにも火がついて、もう、昔はダイムラー、クライスラーとか、憧れていた外車がほぼ全部やられていますよね。あれの総額が既に数千億ドルに達した。ほぼ国の、大国の国家予算くらいの損失を自動車業界が被っている。最初に嘘をつくとか、最初の時点でちょっと設備投資でかけておけばよかった、努力しておけばよかったということを怠った結果これだけの、後から払わないといけない。それはもう代償として来ますので、重金属に関しましても、これから気付いた時点で早め早めに手を打つことが大事だということが、重金属汚染が語り掛けている課題であろうかと思います。
ちょっとまあ、今も早口だったんですけれど、もし興味がございましたら、中公新書と、ちくまプリマー新書で、700円くらいで、あとアマゾンですと1円で叩き売られていますので、買っていただければ。「重金属」で検索していただきますと、私の名前とともに出てまいります。今みたいな話をダイジェストでなくて、もっと詳しく書いておりますので、ぜひ、関心のある方はお願いします。以上でございます。(場内拍手)

司会:大変濃密な話を、短い時間でありがとうございました。せっかくですからたくさんの質問があると思うんですけれども、せっかくいらっしゃったので、お願いします。

参加者:先ほど、鉛が析出するんではないかと思われる、太陽光パネルが有った場所で、それはどういうところでお気づきになったのでしょか。

講師:鉛は、たとえば金沢城って、有名な、前田利家という戦国武将が、お茶人でもあったんですが、あれを美しいと言われているのは鉛の瓦で葺いているんですね。それが鉛白という真っ白な花を瓦に咲かせまして、で、ポタポタと落ちるところにも鉛の花が咲いているんですよ。それと似たようなものがありました。ああこれはもしかしたら鉛白かもしれないということで、彼ら(学生)が気づいたのでこれを持って帰ろうかなと思いました。

参加者:私が気づいたのはあの太陽光パネルの下が、白いものが表面上あったんですよ。それで、なぜ、ここだけになんか白いものがあるのかというので、もし、析出するんだとすると、つまり雨で流れないからそこだけ乾燥していると、そういうものがあったのかなあという気がします。。

講師:仰る通り。そのメカニズムで表面に上がってくることが、起こるかもしれない。

司会:はい。

講師:もしそれが鉛白だったら、たぶんパーセント程度のオーダーなので、とんでもない話になってくる。他の塩という可能性もまあ否定できませんが、ただ、今回鉛がちょっと信じられない高濃度で入っているので、本体のスラグの特徴かなと思います。

参加者:ありがとうございます。

司会:他にいかがですか?

参加者:はい、私の知り合いが、子どもはまだ小さいのですが、住宅を作って、庭をある榛東村の会社に頼んだら、今回の茶色いものを入れられちゃったんです。それで入れ替えさせようといことで、重金属検査に出したんです。そしたら溶出量と含有量の2つの試験を検査すると、溶出量の方はゼロでした。含有量の方はゴロンと出る。それを見せて、撤去してもらったのですが、含有量で溶出しなければ、実は安全なんですか?という質問なんです。

講師:これはですね、これは、実は話し出すとすごく長くなってしまうのですが、含有量試験というのは含有量ではないんですよ。あれはもう完全に溶出量試験でして、もう国家の詭弁みたいなのがあるんですけど、含有量って、基本的には越せないように物凄く高いのを設定しているんです。もうこれが出てくれば、もうはっきり棲めないよ、というレベルで、もう絶対これを超えないだろうというので、設定しており、検出で出ていたというのは凄い汚染があるということになります。溶出量というのは雨が降って、その雨によって地下水が汚されるというのを想定していますので、純水で振るんです。ただの水ですね、H2Oですね。で、それでPh7という中性。実は我々が見ている雨というのはPh6くらいで、ちょっと酸性に傾いているんですけども。Ph7という普通では有り得ない水の濃度で振る。なので、基本的には溶け出し難い水で振るんですけども、それで振った時に出て来る濃度ということで、六価クロムですとか、カドミウムはここで実はかかってくるんです。で、含有量は、じゃあ、何を設定しているかと言うと、子どもが食べた時に、胃の中で出てくる濃度ということで、1規定、今、「規程」は使わないで、「ノルマル」というんですが、1ノルマルという非常に薄い、ゲーッと吐いたときにちょっとピリピリするなって、覚えがあるかもしれませんけど、あのレベルの酸で振るんです。ジャガジャガジャガと。なので、全然含有量でもなんでもなくて、非常に薄い酸で、出てくるものを測っているということですね。なので、もともと出てこないだろうというのを想定していますし、しかも基準値を高く設定しているので、これを超えるということは殆どないんです。我々、普通、含有量というと、モノを溶かします。土なら土を全部溶かして、そこに完璧に含まれているのはいくらですね、といって、それでまあ、勝負するんですけども、今回その、お知り合いのところで、含有量が高かったということは、もう、もともとあった成分がすさまじく高かったということで、いいのではないかと思いますけれども。

参加者:含有量が高いということは、溶け出る可能性があるということですか。

講師:もう完全にある、ということです。

参加者:そうなんですか。

講師:今、酸性雨の問題があるから、じゃあ、溶け出しやすくなっていますね。

参加者:そうですね、はい。

司会:あ〜あ〜あ。なんてことだ。

参加者:今回の問題は広くて、大同スラグの問題は、けっこう公共施設なんですね。今回の問題はかなり一般のお宅に入っているので、ちょっとかなり危険ですよね。

講師:とくに住宅で使うなどというのは、私は言語同断だと思いますけども。子どもたちがいたらどうしても遊びますから。大同特殊鋼の調査の時なんかもう、ここにも置いているのかとびっくりしました。やはり造成に使うというのはもう、あってはいけないはずなんですね。

参加者:ありがとうございました。

司会:他にいかがですか。

参加者:はい。やっぱり子どもが心配だって、今の話にもありましたが、ああいういろいろなところに敷設されている場合に、子どもがどういう経路でその鉛を入れてしまうのかな、と。その辺を伺いたいんですけれども。

講師:まあ、あのう、それ言うと国の方の代弁になるかもしれませんけれども、直接の被害の可能がない、封じ込めているから大丈夫だと、いうところに近づくんですけれども、やっぱり子ども達って、何するのか分からないところがあって、我々も子どもの頃、なんか、ひたすら土を掘ったりというふうな、そういうことがあって、それはもう、もろにあれですよね、飛散する砂粒を吸い込むとやばいというふうに、アメリカなんかでは考えられて居るんですけれども、で、今みたいに、もし、鉛の華みたいのがあれば、それが乾いて空っ風でこう巻き上がりますから、となると、経気吸入という最も避けたい毒性発現のルートになります。また口に入れることはないですよということは、多分向こうも言ってくるんですけれども、あのう子ども達の行動を考えたら、ないとは言えないんですね。ほんとは赤ちゃんのレベルでは、こうやってやっちゃいますから、その可能性が少しでもあるのであれば、やはり、それを避けるというのは、まあ、親の責任かなと思いますね。

司会:はい。いかがでしょうか。はい、どうぞ。

参加者:あの、太陽光パネルの材料にヒ素の化合物が使われているという話を聞いたんですが、本当にそうなのかな、ということと、壊れた破片が飛び散ったときにどうなるのかな、ということです。

講師:これはもう世界的に相当問題になっています。太陽光パネル自体は、太陽の光を利用するという意味で、再生エネルギーの救世主のように言われていますが、結構寿命が短くて数年の単位で、あの、宇宙飛行者の、あの、人工衛星なんかも太陽光パネルですけれども、最新のものを使っても、4年とか5年でもう動かなくなってしまうんです。で、実際に太陽光パネルの中にあるカドミウム、ヒ素、インジウムというものすごい毒性を持った、重金属の中でもトップクラスの毒性を持った素材が、いっぱい使われています。で、今もう既に第1期のメガソーラーをやっているところは、これは限界を迎えていると言われていまして、どのルートで漏れているかわからない。だって、産廃業者が「しっかり処理しましたよ」と言って、闇に消えるというのが、これまでの日本のパターンなんですね。で、気付いたら再生土みたいな感じで素材としてばら撒かれるということが起こり得るので、今はしっかり処理をしていきましょうねというふうに業界の方で、声を出しているんですが、実際にどう廃棄していいか、全く手をこまねいているというのが現状だというふうに伺っております。結構、太陽光パネルが廃棄時期を迎えると新たなタイプの金属汚染が、また世界中で広がるだろうと考えられています。

司会:いかがですか。よろしいですか。あのう、箕郷とか、その辺は、もう一大ウメの産地で、市役所などは風評比嘉が出るだとか農協なんかはウメへの鉛汚染の心配をしているんですが、その辺はどうでしょう?

講師:あのう、実際この話になりまして、植物で重金属を吸ったり吸わなかったりというきものがあるんですけども、造成地に行きますと、今日、植物が生えていないじゃないかと、伊藤さんが言っていましたけれども、ある程度、汚染地、ここはたぶんヤバイなというのは、草の生え方をみたら分かるんです。その一つは、鉛を体の中に上げないという、エクスクルーダーと言って、根っことか川柳部でもう鉛を排除するということにたけている植物がずーっと生えるんですが、ある時、突発的にパッと枯れるというのがあるんですが、たぶん殆どその植物が生えている。もう一個は大好きで少しの鉛でも、なぜかガンガン体の中に入れてピンピンしている化け物みたいなやつが、たまにあるんですけれども、普通の植物は。どんどん土の濃度が上がれば体の濃度も上がっていって、ある時に枯れてしまうということで、たぶん、ウメもそのパターンではあると思うんです。今度は食べる方の、たぶん実を心配していらっしゃると思うんですけれども。これはですね、植物も胎盤という、赤ちゃんを守るお母さんの胎盤と一緒で、基本的に実に行かないんです。唯一あった例外が、カドミウムのイタイイタイ病がコメにいったということで、コメだけはなぜかカドミウムを実の方に送るんですけど。基本的には殆どの重金属は実に行かないので、そういう意味では大丈夫ぽいなと思ったんですが、現場を見て思ったのは、これは表面から摩耗したスラグが飛んで来たらホコリとしてくっつく可能性があるなと、思いました。なので、やっぱり、あれだけ剥き出しにされているので、私はもうちょっとこう、上にかぶせるくらいの、デリケートなことをしていると思ったのですけど。これはウメ農家の方にとっても、飛散するということは、常に考えてもらって。あのう、スラグを見てみたら分かると思いますけれども、ごつごつしてたり、固まったりするのもありましたけれども、細かいものありましたよね。あれはやっぱり風が吹いたりすると舞い上がってウメの表面にパッと付くことはあると思うんです。

司会:風なんかで飛散すると、悲惨な結果になる。(場内笑い)ほかにどうですか?はい。

当会:あのう唯一、東邦亜鉛のすぐ煙突から300mのところに住んでいるオンブズマン代表の小川です。カドミウムについて、今先生もおっしゃいましたが、唯一、農用地の重金属の汚染に関する法律で今、大問題になっているんです。畑の土壌が汚染されていまして、それで土壌汚染対策法だと、たしかカドミウムは200ppmだか、150ppmだか、なのに、実際に私の畑もそうなんですが、3pmあるとホウレンソウでも、もう1ppm。試験栽培を国でしたんですが、1ppm近く出る時があるんです。あと、芋とかなんとか、軒並み出ます。で、陸稲なんかを作ったらもうとんでもない、ということで、陸稲は作ってはいけないと、畑でね。そういうことで今、排客土の話が出ているんですが、東邦亜鉛がことごとく政治てきん邪魔をして、私が高校生の時に、安中公害が起きたのですが、今、私は公害対策委員会でその排客土の圃場整備の役員の広報を担当していますが、役所は全く動こうとしません。そういったさなかにこういった問題が起きています。私が最初にこのスラグについて、高渋バイパスでサンプリングしたやつを、今もあのう、軽(自動車の)バンに入っていますが、まずね、東邦亜鉛に持っていったんです。そして、安中製錬所に持っていったら、これは本社に持っていけ、ということで、東京駅の近くにある本社にもっていって、担当課長、リサイクル事業部のかたに見せました。その時はちょうど、騒ぎが起こった時なので割合、正直にこれおたくのスラグに似ているんだけど、どう思いますか?と聞いたら、ああ、非常によく似てますねと。で、岡田工務店に出すことも言っていたし、1年間に5万トン産出するうちの1万トンを数年間にわたって岡田工務店に出していましたと、ここまで言ったんですけども、私がそのへんについて騒ぎ始めたら、今は本社に来るなと足止めを食っています。要するに、今のお話にもあったように、カドミウムばかりではなく、たぶん鉛の汚染も、私の畑もひどいと思います。それで言いたいのは、土壌汚染対策法では150ppmあるいは200ppmという非常に高い値だと、その土地について、不動産の売買はいかん、というのですけど、そこにひとたび作物を作った場合、すぐにもう、0.5ppmやら1ppm。つまりコーデックス委員会で世界の基準からすると、設けたが一つ二つ違うやつがもう出ているんですよ。で、私はだから農協のやつに、小川、おまえ、あまり騒ぐな、風評被害になるぞと。今、ネギを大規模に作っているひともいるんですが、こういうこと自体を隠蔽しようという空気なんですよ。だから今回のこれは、きちっと表に出して、もう風評被害とか言っていられませんから。私は徹底的にやるつもりなんですけどね。とにかく高校生の時に、安中公害になったのが、もう私も66になりますけどね、全然片付いていないこの深刻さ。皆さんには共有したいと思います。先生にはまたいろいろとお知恵をお貸しください。ありがとうございます。

司会:どうでしょうか。はい。

参加者:今日のお話はある意味ショックだったんですけど。長いこと教員をやっていて、発達障害の問題が現場でも大きな問題になっているので。発達障害という概念が、30年前にはなかったものだから、統計ももちろんなくて、増えているのか増えてないのか、ということすら、現場ではわからない。けれども、現場で実際に子どもたちと接していて、明らかにその障害を持っている子どもが増えているという実感を持っているんです。そもそも根拠というのが分からなくて、それこそ昔は母親のしつけが悪いからだとして片付けられていた子が、実はそうではなかったということが、発達障害という概念でようやく、ようやく表に出てきたが、その実態というのが全く掴めてなかったんですね。今日のお話を聞いて、口から入るものも含めて、環境汚染というのが影響している、それを疑うべきだという見地に立ってもいいものかということを、今日感じたんですけど、それでいいんでしょうか。

講師:ええ、実際にはエコチル調査(当会注:“子どもの健康と環境に関する全国調査”のこと。エコチル調査は 2008〜2009 年にかけて 2 カ年間のパイロット調査が行われ,2010 年から 10 万人を対象とする本格調査が環境省によりスタートし、調査期間 16 年と予算総額 900 億円を投じた巨大プロジェクトのこと)という、環境省もスタートしています。ええと、厚生省もボツボツ出しているんですけれども、それこそ、これまで概念がなかっただというのがよく例言に使われているんですが、特別支援対象何とかという、指導を特別にするんだといって、クラスの中に何人かいるけど、算数の授業になると、他の教室に行きますよというのが都内でも確実に増えているというデータは、実は出ていますね。何らかのものが、子どもたちの心の健康を蝕んでいるのではないか、ということで、これを攻めるのはなかなか難しくて、疫学的な、もう、方法でしかないんです。けれども、その疫学者がなかなかこう育たないというか、うまくいかなくて、だんだんと今エコチル調査では3万組かの子どもたちで、もう何十年間について、追いかけましょうということを初めていて、ポツポツと興味深い結果が出始めてきているのでそれに期待をせざるを得ない。ということで、発達障害で括られるというのはどうかと思うが、そういう子ども達が、確実に増えているというのは間違いないんです。で、それが2000年くらいから急に増え始めたと言われているんですが、それには絶対に何か、理由があるわけですよね。で、がん名の土生ですが、胃がんだとかはずっと横ばいですが、最初に肝臓がんが立ち上がりまして、今、肺がんが立ち上がって、すい臓がんが立ち上がるという、時期をずらしながら、やはり、すい臓がんを起こすものは何等かこのまま、世界の、我々の生活の周りにそういう物質がここのタイミングに出たのではないかと考えるのが普通ですよね。それで子ども達に起きている異常、アレルギーが増え始めたり、とか、発達障害だとか、そういうのを含めて、何が環境中にこうだったかという。これはもうものすごく怖い話です。少し前にアメリカでNIIが30年やった結果で、ついにスマホの電波が心臓の障害と脳かなんかの腫瘍を起こすというのをクロだというふうに、ついに報告しました。これはWHOは避け続けていたんですけども、さあ出た。じゃあこれから皆さんスマホを手放せますか?という、そういう問いかけになりますよね。あと、ファブリーズという洗剤がヤバイのではないかということを言うんですが、普通に実の周りに、もう電子レンジが入ってきて10年、20年経つ。ところが、その10年、20年と同じ時にそういう異常がある。同じ時期にフッ素系のフライパンと言っても、いま、中古でもないかと思うけど、我々が青春のころは高くて買えなかったのが、今もうフッ素のフライパンが出たと。それが増え始めたのも、ちょうどやっぱり2000年のそういう異常が増え始めたときなので、そこは何が本当のものなのかということを、突き詰めていくレベルにもう来ている。はっきり言って、世界的にも対策が遅れています。やっぱりパンドーラの箱を、開けるわけではないけど、何が出てくるかと、怖いこと。ただ一つのケースとして私が希望だと思っているのは、ありとあらゆる、我々を取り巻く化学物質で何かを絞っているケースで、韓国で起きた加湿器の中に殺菌剤を入れて赤ちゃんが数千人死んだという、一昨年かな、ニュースになりましたが、それはあるひとりの小児科医が、2006年に気付くんです。で、そのあと徹底的に、その赤ちゃん達が調子悪くなる時期と地域とを調べて、個人だけでなんとか、除湿器の中に入れる殺菌剤にたどり着くんですね。(当会注:「加湿器殺菌剤事件」⇒
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E6%B9%BF%E5%99%A8%E6%AE%BA%E8%8F%8C%E5%89%A4%E4%BA%8B%E4%BB%B6 )まあ、努力すれば絶対にたどり着けると思いますので、もし、子どもの発達障害が、そういう化学物質によるものだとしたら許せない話ですよね。子どもに何の罪もないわけですから。そういうことを考えて、この問題も早急にやはり、なんとか我々環境学者としても論議しながらやっていくべきじゃないかなと思うわけですね。例えば香りがこれほど溢れているのも異常な話ですよ。押し付けらている化学物質で子どものほうまでおかしくなったらたまったものではないと思いますね。

司会:そろそろかなり時間がたっているので・・・。

参加者:もうひとつだけ、さっき、オリジナルのスラグが手に入れば東邦亜鉛だと特定できるのではないかと言ったんですが、化学的に証明するなりできるのでしょうか?

講師:どうしても分析に関してはブレがでるので。まあ、私たちも今日サンプリングを軽くしましたが、あんなのでは全然サンプルとしても足りないわけですし、その場所の芝桜公園の土が若干混ざってしまったりとか、それはやはり土が混ざってしまうとそれで全然変わったりするのでが、さまざまな状況証拠を突き詰めると、限りなく東邦亜鉛産のものに近いですよということは指示できる。実際には大同スラグの場合特定できているというものもあります。

参加者:状況証拠から言っても、他にこんな鉛を含んだスラグを排出できる工場というのは群馬県内にはないんでしょうね。東邦亜鉛以外にはね。

司会:やはり特殊なものですからね。

当会:断言します。間違いありません。毎年私は東邦亜鉛の視察会で見ているんですけれども、まったく同じですから。ええ。汚染地帯は私の住む安中市の野殿地区とその近辺だけで十分。それを東邦亜鉛が岡田工務店を通じで環境のよいこの地区に有毒なスラグをぶちまけるなど言語道断。絶対に許せませんので、私としてはこの問題について徹底的に追及してゆく所存です。

司会:ありがとうございました。それではそろそろこの辺で。
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 こうして設立準備総会は午後4時半に終わりました。これからの地元住民による活動が注目されます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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