2018/2/9  23:52

ルール骨抜きの社会参加費…記者クラブとの懇談会=宴会費返還を求める住民訴訟の第5回口頭弁論が2月7日開催  県内の税金無駄使い実態

■かつて「官官接待」や「カラ出張」が日常茶飯だった群馬県ですが、現在も水面下で行われているのかどうか、情報秘匿体質の群馬県の実態は当事者のお役人様に聞いてみないと県民の誰にも分りません。そうした中、年中行事になっている記者クラブと県幹部による懇談会に県の幹部でもないヒラ職員らが「社会参加費」という、これまた得体の知れない税金支出費目を編み出した群馬県ならではの血税浪費で参加していることが判明しました。この住民訴訟の第5回口頭弁論が、2018年2月7日(水)午前10時30分から前橋地裁第21号法廷で開かれました。


 これまでの本件の経緯は次のとおりです。

 この事件は毎年、群馬県が記者クラブを懐柔するために、県知事以下、副知事や部長クラスが、「これからの県政に関する意見交換等」のための懇談会と称する宴会が実施されていますが、この宴会に、総務部だけが、課長以下の職員を設営・準備の名目で参加させていました。

 そのことを知った当会は、行政事務を遂行し対外折衝等を行う過程で、社会通念上儀礼の範囲を逸脱したものである場合、その接遇は行政事務に当然伴うものとは言えませんので、これに要した費用を公金から支出できないはずだと考えました。

 そして、2017年1月30日に住民監査請求書を群馬県監査委員あてに提出したところ、同4月5日付で監査委員から結果通知が出されました。ところがその結果たるや、なんと「合議の不調」というもので、「請求の一部に理由がある」という見解と、「請求に理由がない」という見解の双方に分かれたため、監査委員としての統一的判断が下せない、というものでした。

 そのため、当会では同5月2日付で前橋地裁に訴状を提出しました。その後、同7月19日に第1回口頭弁論、同9月20日(水)に第2回口頭弁論、同11月1日(水)に第4回口頭弁論、同12月20日(水)に第4回口頭弁論、そして今回、2018年2月7日(水)午前10時30分から前橋地裁で第5回口頭弁論が行われました。その模様を報告します。

 なお、これまでの裁判の経緯は次の当会のブログをご覧ください。
○2017年7月27日:記者クラブと県幹部との懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟第1回口頭弁論の模様
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2374.html#readmore
○2017年9月14日:記者クラブと県幹部の懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟で原告が準備書面(1)を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2409.html#readmore
〇2017年9月23日:記者クラブと県幹部の懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟の第2回口頭弁論の模様
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2429.html#readmore
○2017年10月28日:記者クラブと県幹部の懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟で被告の準備書面(1)到来
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2452.html#readmore
〇2017年11月4日:記者クラブと県幹部の懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟第3回口頭弁論
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2495.html#readmore
〇2017年12月11日:記者クラブと県幹部の懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟で被告の準備書面(2)到来
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2496.html#readmore
〇2017年12月21日:記者クラブと県幹部の懇談会への参加職員らに社会参加費返還を求める住民訴訟第4回口頭弁論
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2492.html#readmore
〇2018年1月30日:ルール骨抜きの社会参加費…記者クラブとの懇談会=宴会費返還を求める住民訴訟で被告が準備書面(3)提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2547.html#readmore
〇2018年1月30日:ルール骨抜きの社会参加費…記者クラブとの懇談会=宴会費返還を求める訴訟で原告も準備書面(3)等提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2548.html#readmore
〇2018年1月31日:ルール骨抜きの社会参加費…記者クラブとの懇談会参加費返還を求める訴訟で原告も準備書面(3)等提出(続)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2549.html#readmore

*****前橋地裁開廷表*****
第21号法廷(本館2階)開廷表
平成30年2 月7日 水曜日
●開始/終了/予定 10:30/弁論
○事件番号/事件名 平成29年(行ウ)第8号/社会参加費不正使用損害賠償等請求事件
○当事者      小川賢/群馬県知事大澤正明
○代理人       − /新井博
○担当       民事第1部 合議係
          裁判長 塩田直也
          裁判官 高橋浩美
          裁判官 佐藤秀海
          書記官 森山ひとみ

●開始/終了/予定 10:30/第1回弁論
○事件番号/事件名 平成29年(行ウ)第16号/納付告知処分等取消請求事件
○当事者      大木栄子/国
○代理人      横田哲明/尾江雅史
○担当       民事第1部合議係
          裁判長 塩田直也
          裁判官 高橋浩美
          裁判官 佐藤秀海
          書記官 森山ひとみ
**********

 始まる前に、2月5日開廷の別件のバイオマス補助金裁判の争点整理の文書を書記官から受け取りました。

■定刻10時30分に裁判長が2名の陪席裁判官を率いて入場してきました。開廷表では、当会のこの社会参加費返還請求訴訟事件のほうが、最初の順番でしたが、実際には、国がかかわる裁判のほうが最初に行われました。国側の職員や弁護士らが10人ほど被告席に陣取る様には驚かされました。

裁判長:被告のほうから1月26日付で準備書面(3)が出てきている。これをこのとおり陳述することでよろしいか?

被告代理人:はい、陳述します。

裁判長:そして原告のほうが、同じく1月26日付で訴えの変更申立書を提出して、請求の趣旨を資金前渡権者である次長ということでよろしいか?

原告:はい。

裁判長:被告のほうでは、この訴えの変更の請求趣旨に対する答弁については?

被告代理人:請求の棄却を求めます。

裁判長:そして原告のほうから同じく1月26日付で準備書面(3)が出てきております。

原告:はい。

裁判長:(準備書面の文章が)長いけれども、本件と関連・・

原告:ええ、直接の関係がないんですけれども、(社会参加費の無駄遣いの)全貌を示すことで何か参考になると思ったわけです。

裁判長:事情ということですね?

原告:はい、陳述いたします。

裁判長:それで証拠のほうが甲23号証から25号証。あまり関連についての記述ではないが提出ということでよろしいかな?

原告:はい。

裁判長:参考ということで。

原告:はい、そうです。

裁判官:そして訴訟告知されて、送達されたということですね?

被告代理人:はい。

裁判長:これ(読み方は)コイト(鯉登)さんでいいのかな?

被告代理人:コイトさんです。

裁判長:コイトさんは現在、指定代理人になっているのですか?

被告代理人:指定代理人として先日郵便で出しました。

裁判長:(本人は)承諾したんですね?

被告代理人:はい。

裁判長:はい、それでほかに主張の予定はありますか?

被告代理人:とくにないです。

原告:最近(被告から準備書面を)いただいたんですけれども、同じ主張の繰り返しなのですから特に(これ以上の主張は)ありません。

裁判長:はい、立証の関係については、何かお考えがありますか?

被告代理人:今、争点しているところについて、多くは書類のやりとりで判断できるものがあるが、(懇談会の)当日の、例えば受付の状態とか設営に関することについて、やはり争いがあるので、部内で誰が(そうしたことをする)必要があるかということについて、陳述書の提出も含め検討したい。

裁判長:原告のほうは特に予定はない?

原告:それであれば、直近で出された(被告の)準備書面に対して一言(原告の)準備書面で反論させてください。

裁判長:原告の準備書面というと、規則の適用の具合だよね?誰がいいのか、ちょっと探せばいいのかわからないが、こういうふうに適用しているんだということについて、といことなのかどうかは分からないが?

被告代理人:それらを含めて次回立証尋問を検討します。

原告:(課長以下の職員らを、社会参加費を使って懇談会に参加させることが必要だったのかどうかについて)それをどなたが判断したかというのがよく分かって来ないので、まあ、おカネを出したという方はコイトさんなのでしょうけど。

裁判長:コイトさんが判断しているのかなあ?

原告:そうなんです。そこが本当に疑問なので。

被告代理人:第1候補でいずれにしても立証しようと考えております。

裁判長:陳述書などは容易してあるのか?

被告代理人:勿論、もちろん次回までに出します。

裁判長:先ほども申したが、構成が変わる可能性があって、そうなると尋問は新しい構成でやったほうがいいと思うので、新年度の4月に入れたいと思うが、4月の25日の午後1時10分はどうか?

被告代理人:はい。

原告:なるべく遅い方がいいです。アフリカに3週間いくかもしれないので、向こうで何か起きるかわからないので。

裁判官:その日は4時半に別件が入っていますね。

原告:そうでした。では、大丈夫です。

書記官:4時くらいにやるんだったら大丈夫ではないでしょうか?

原告・被告:はい。

裁判長:(次回は)4月25日午後4時に弁論。それではこれで。
**********
(当会注:上記のやり取りは、傍聴した当会メンバーのメモや記憶をもとにイメージとして再現していますが、正式には裁判所が作成している調書によるものといたします)

■以上のように、今回でそろそろ結審かと思いきや、被告群馬県では、なぜ懇談会に課長以下の職員を7名も参加させたのかについて、身内の証人尋問をやりたいとか、陳述書の提出をしたい、などと裁判長に申し出て、さらなる時間稼ぎをしようとしている魂胆が見え見えです。

 こうした先延ばし工作により、裁判所が、「ゆでガエル」どもの理屈に加担して、ルールが骨抜きになった社会参加費の現状を容認する結果を招くのであれば、それはそれで、同じ役人同士の忖度(そんたく)として見なせるでしょう。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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