2018/5/25  12:45

不祥事の続く前橋市で今度は管理職の市職員によるセクハラ事件が急浮上!  オンブズマン活動

■#MeToo(私も)とSNSで世界的な広まりを見せているセクハラや性的暴行の被害体験を告発したり共有したりするキャンペーンが話題となっていますが、昨今、我が国でもセクハラ被害を訴える事件が多発しています。これは、今まで泣き寝入りして表面化しなかっただけであり、女性の社会進出と男女機会均等法に代表される性差の是正という社会のニーズに呼応したものととらえることができます。地元群馬県においても、最近ではみなかみ町長のセクハラ事件が取りざたされていますが、行政における不祥事が多発する県都前橋市においても、セクハラ事件が起きていたことが報道により明らかになりました。さっそくこの事件の概要を見てみましょう。
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前橋市職員による部下へのセクハラ事件を報じた5月25日付東京新聞記事。


**********東京新聞2018年5月25日
※PDF ⇒ 20180525vznnl.pdf
前橋市の女性嘱託職員 セクハラ被害訴え
警察に相談 市も調査 「宴席で胸もまれる」

 前橋市の四十代の女性嘱託職員が、管理職の男性から宴席で胸をもまれるなどのセクハラ被害を訴え、警察に相談していることが二十四日、女性本人と被害をその場で目撃した同僚の女性への取材で分かった。本紙の取材に男性は「記憶は定かではないが、宴席で女性に近づいたかもしれない。自分に非があると分かれば、謝罪したい」と話している。市は女性の訴えを把握しており、調査している。   (菅原洋)
★男性管理職「記憶ないが謝罪したい」
 被害を訴える女性と同僚によると、二〇一六年十二月末の仕事納め後に市内の居酒屋で開かれた忘年会で、飲酒した男性が座っていた女性の背後から密着。男性が両手で女性の左右の胸をそれぞれつかみ、指の力を入れて数秒間強くもみ続けた。女性にけがはなかったが、恐怖とショックで抵抗できなかったという。
 宴席で同僚の女性三人が目撃し、同僚が抗議すると手を離した。取材に同僚の一人は「私を含め三人が行為を目撃したのは間違いない。残る二人も見た事実を証言できる」と語った。
 被害を訴える女性は一次会で帰宅したが、二次会では男性が別の同僚女性の頬にキスし、出席者がその様子を写真撮影した。キスについては男性は写真があるため行為を認めている。
 一七年三月初めには、市内の焼き鳥店で職場の宴会があり、胸をもまれた被害を訴える女性も参加。女性によると、途中で合流した上司であるこの男性が飲酒しない女性に車で送るよう求め、降車時に強引に唇を数秒間吸われたという。
 男性は「飲酒しており、送ってもらったとう気持ちもあり、キスを求められるままに、応じてしまった。安易な行為で、反省している。二回の被害で、女性が不快ならば誠心誠意謝罪したい」と説明した。
 本紙の取材で男性の説明を聞いた女性は絶句。「二カ月前にセクハラを受けたのに、私からキスを求めるわけがない。ショックで、悔しい。二次被害ではないか。深く傷つき、絶対に許せない。謝罪があっても、受け入れられない」と話した。その後、女性は男性の釈明の言葉を思い出して職場で泣いたという。
 被害を訴える女性、目撃した女性たちはいずれも一年更新の嘱託職員。男性は一七年六月、同僚に嘱託を含む人員配置の見直しを示唆するメールを送信した。嘱託職員たちは雇用への不安が募り、被害を市や外部へ訴えられなかったという。上司が地位を利用して部下に苦痛を与える「パワハラ」に当たる恐れもある。
 その後、男性職員が起こした別の複数の不祥事が発覚し、今年に入って市が同僚たちに事情を聴いた際、セクハラを訴える女性が自身への被害を申し出た。
 市職員課は「本人が被害を証言し、目撃した職員がいることも把握しており、調査している」と述べた。
 被害を訴える女性は最近のセクハラに関する一連を受けて意を決し、行為は強制わいせつ罪に当たるのではないか」と考え、今月中旬に警察署を訪れ相談を進めている。
**********

■筆者は2000年から2002年までスペインで社員52名の現地法人に管理職として勤務した経験がありますが、7名在籍した女性職員に対する対応については十分に配慮しました。とくに社内のハラスメント行為についての相談では、早朝出勤すると長文の報告メールが入っており、それを読んでいるうちに午前中が終わり、午後、じっくりと相談内容をヒヤリングしたうえで、対応をとるように心がけました。

 当時、スペインをはじめEU諸国においては既に男女機会均等を前提にした社会制度は我が国より遥かに進んでおり、セクハラなどは言語道断でした。それにくらべると我が国の現状は20年以上遅れている感があります。

 女性の社会進出とともに、以前はさほど気にもしなかった異性への何気ない一言や対応が、相手の心身に思わぬ影響を及ぼしかねないことを、とくに公共の立場にある人達は肝に銘じなければなりません。

 今回の事件が、行政における健全な職場環境の推進に一助となるよう、微力ですが当会も尽力してまいりたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考記事「みなかみ町長のセクハラ報道」
**********産経新聞2018.5.2 17:58
町長、飲み会でセクハラか 群馬・みなかみ
 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)が町内での飲み会の際、団体職員の女性に無理やり抱きつきキスをするなどのセクハラをしていた疑いがあることが2日、団体関係者への取材で分かった。
 関係者によると、前田町長は4月18日夜、町内で開かれた団体の送別会の2次会に参加。女性は上司に対し「町長がトイレから出てきた際、抱きつかれてキスをされた」と説明しているという。町長は当時、飲酒していたとみられる。
 女性は上司を通じて弁護士と今後の対応を検討。町総務課は「町長に詳しい事情を聴けていない」としている。
 前田町長は町議を経て昨年10月の町長選で初当選した。

**********上毛新聞2018年5月3日
みなかみ「町長がセクハラ」 被害女性が届け出 前田町長「反省」
 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)に無理やり抱きつかれ、キスをされるなどのセクハラ行為を受けたとして、町内の団体職員の女性が2日、沼田署に被害を届け出た。同署は強制わいせつの疑いで調べるとみられる。前田町長は上毛新聞の取材に事実関係の一部を認め、進退については「仕事で返していきたい」と話した。
 関係者によると、前田町長は4月18日夜、町内の水上温泉街で行われた団体の送別会の2次会に別の宴席から合流した。女性は「町長がトイレから出てきた際、抱きつかれてキスをされた」と説明しているという。後日、前田町長からSNSのメッセージ機能を通じて女性に謝罪があったとしている。団体幹部は「弁護士に相談している。女性職員を守りながら対応していきたい」と話した。前田町長は上毛新聞の取材に、「酒に酔っていた。キスはしたが、無理やり抱きついてはいない」と一部を認めた。その上で、「セクハラになるとは認識していなかったが、相手に不快な思いをさせたのであれば反省する」と述べた。進退については「頑張るつもりでいる。仕事で皆さんに返していきたい」とした。近く説明の場を設けたいとしている。

**********毎日新聞2018年5月8日 10時05分(最終更新 5月8日 13時23分)
群馬 セクハラ「誘い断れなかった」 みなかみ町長が反論
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報道陣の質問を振り切り、車に乗り込んで役場を後にする前田善成町長=みなかみ町後閑で2018年5月7日午後6時40分、畑広志撮影
★ブログで持論展開
 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)から抱き付いてキスをされるなどのセクハラ行為を受けたとして、町内の団体の女性職員が沼田署に被害を届け出た問題で、前田氏は7日、自身のブログで「相手の女性から好意があってのことだといまでも信じている」などと持論を展開し、反論した。この日、町役場に詰めかけた報道陣から説明を求められたが応じず、町職員を通して「私個人の軽率な行動でお騒がせすることになり、町民におわび申し上げる」などと書いた文書を配り、その後は「ブログで公表した」などと述べて立ち去った。女性職員への謝罪はなかった。
 町によると、前田氏は7日夕方、元々予定されていた面会のために町役場を訪れた。入り口付近で報道陣に囲まれると、「文書やブログを見ていただきたい」と答え、セクハラ行為の有無や、前田氏が「事実と異なる」と指摘する点についての具体的な説明はなかった。ただ、ブログで「軽率な行為については深く反省している」と記しており、行為そのものは否定していないと見られる。
 一方、ブログでは、これまでの報道内容を「事実と異なることがある」と指摘し、「無理やりしたことは断じてない」と主張。被害者の特定につながるような表現や、「女性の誘いを断れなかった」などと女性に責任転嫁するような記述もあった。
 その上で、「引き続き公務にまい進することが町への恩返しで町民へのおわびになる」として辞職を否定した。
 町や関係者によると、前田氏は4月18日夜、町内の飲食店で開かれたこの団体の送別会の2次会に参加し、女性に無理やり抱き付き、キスをしたとされる。前田氏は直前まで別の懇親会に出席し、酒に酔っていたとみられる。
 翌日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて女性に謝罪した。女性は上司と共に弁護士に相談の上、今月2日に警察に届けた。【鈴木敦子、畑広志】

**********ANNnewsCH 2018/05/07
https://www.youtube.com/watch?v=B6zjzhV_FPM
女性職員に“キス” みなかみ町長「仕事で恩返し」
 無理やりキスをされたなどと団体職員の女性からセクハラ被害を指摘されている、みなかみ町の町長が取材に応じた。 先月18日、水上温泉街で行われていた団体の送別会で、団体の女性職員に抱き付いてキスをしたとして問題になっている群馬県みなかみ町の前田善成町長。 ・

**********上毛新聞2018年5月8日
みなかみ町長 ブログで一部否定 セクハラ問題 女性側は憤り
 群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長(50)からセクハラ行為を受けたとされる問題で、前田町長は7日、自身のブログで「相手の女性から好意があってのことだと考えていた」と疑惑の一部を否定した上で、「不快に思ってしまったのならば、率直に過ちを認めなければならない」と謝罪した。
 ブログでは、町長名と個人名の2通のコメント文を発表。町長名のコメントでは町民向けに、「ご迷惑をおかけした町民のみなさまに心からお詫び申し上げます。軽率な行為については深く反省している」などと記した。個人名では「抱きついたり、無理やり何かをしたということは断じてありません。警察の捜査にももちろん最大限の協力をするつもり」などとつづった。
 ブログの発表を受け、被害を受けたとされる女性の所属団体幹部は「行為については認めているということだ。個人と町長の立場を使い分けているのはおかしい」と憤りを口にした。

**********産経新聞2018.5.7 19:15
セクハラ疑惑 群馬・みなかみ町長 辞職を否定 「仕事を全うする」
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取材陣にコメントする前田善成町長=7日、群馬県みなかみ町の町役場(橋爪一彦撮影)
 飲み会の際、団体職員の女性にセクハラ行為をした疑いが発覚した群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)は7日、報道陣に「私の軽率な行動で町民のみなさまにご迷惑をおかけしたことをおわびする」と陳謝した。進退については「町長の仕事を全うすることが私の責務だ」と述べ、辞職する考えがないと明らかにした。
 関係者によると、前田町長は4月18日夜、町内で開かれた団体の送別会の2次会に参加し、飲酒。トイレから出てきた女性に無理やり抱きつきキスをするなどしたという。
 前田町長は今月2日、産経新聞の取材に「無理やり抱きついてキスをしたわけではない。相手との合意があったと思っている」と主張。「もし相手が不快な思いをしたのなら申し訳ない。謝罪したい」と話していた。
 みなかみ町役場には7日午後、約30人の報道陣が集まった。雨脚が強まる中、前田町長は緊張した表情で登庁。女性への謝罪の言葉はなく、報道陣から逃げるように役場の中へ入っていった。
 女性は上司を通じて弁護士と対応を検討する方針。町議の間では前田町長の進退について厳しく問う声が出始めており、10日に開かれる町議会臨時会での対応に注目が集まる。

**********毎日新聞2018年5月8日 10時15分(最終更新 5月8日 10時15分)
群馬 セクハラ問題 みなかみ町長・前田善成氏ブログ抜粋
 大切なみなさんへ
 報道されている内容には事実と異なることが多く、正直に申し上げれば、このような事態になったことについて戸惑いつつ、ここでは町長・前田善成ではなく、前田善成個人として、率直に、この間の事情について説明させていただきます。
 まず、4月18日の出来事について説明します。私の認識としては、相手の女性から好意があってのことだといまでも信じています。
 女性の誘いを断れなかったのは、私の弱さであり、情けない限りですが、ただし、報道にあるように、抱きついたり、私から無理やり何かをしたということは断じてありません。
 もちろん、好意があったというのは私の一方的な想(おも)い込みで、相手の女性が不快に思ってしまったのならば、過ちを認めなければならないことであり、軽率な行為については本当に深く反省しています。
 実は、相手の女性とは、翌日、彼女の職場を訪れた際に普通に言葉を交わしています。マスクをしている彼女の体調を心配して声をかけた際も、変わった様子は見られませんでした。
 その晩も、Facebookのメッセンジャーでやり取りもしています。
(中略)
 その後に起きたことについては、にわかに信じられないことばかりでした。
(中略)
 4月26日には職場の方から、相手の女性が「町長を辞任して、政治家も辞めて欲しい」と言っていると言われて、さらに驚きました。それが本当に彼女の言葉なのか、にわかには信じられない思いでした。
 しかし、仮に、本当に彼女が町長辞任を求めるほど傷ついているのならば、弁護士さん立ち会いの元でもなんでも、直接、彼女に会って、まずはお詫(わ)びがしたいと考えたのです。実際、そのようにお願いしましたが、彼女の気持ちは、常に職場を通して間接的に伝えられるだけでした。
 その翌日には、再び職場の方から「町長が辞表を提出するよりも、議会からの不信任という方が本人の精神的負担は軽くなる」と言われました。謝罪や示談より先に町長辞任を求めることに強い違和感を覚えました。
 もちろん、プライベートとはいえ、こうした事態を招いてしまった責任はすべて私自身にあります。だからこそ、ひとりの男として、あるいは人間として、直接彼女に会って説明したいと思って行動してきました。
(中略)
 いま私、前田善成にできることは、すべての力を注ぎ、みなかみ町と町民のみなさまのために働くことだと信じています。これからも、いままで以上に、町政の主役は町民を念頭に置き、町民の皆さんに寄り添い、町政刷新のために命がけで取り組んでいく所存です。町長としてのみなかみブランドの構築という職責を果たすことで、挽回していきたいと思ってます。(7日午後4時半ごろの文面)

**********上毛新聞2018年5月9日
女性側弁護士「事実異なる」 みなかみ町長ブログ
 群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長(50)から無理やり抱きつかれ、キスをされるセクハラ行為を受けたとされる問題で、女性側の代理人弁護士は8日、報道各社に「町長からブログ等で一方的な主張がなされているが、全く事実と異なる」などと反論するコメント文を発表した。
 コメント文で、「町長から被害を受けたことだけでなく、事実と異なる一方的な主張がされたことに対して大変に傷ついている」とブログに対する女性の心境を記した。10日の町議会臨時会で問題が取り上げられる可能性があることから、「(臨時会の)報道によって女性に二次被害が及ぶのを避けたい」とコメント文発表の理由を説明。報道で女性が特定されないよう配慮を求めた。

**********群テレ2018年5月10日
https://www.youtube.com/watch?v=B6zjzhV_FPM
セクハラ問題受け みなかみ町長に辞職勧告
 みなかみ町の前田町長が団体職員の女性にセクハラしたとされる問題でみなかみ町議会は10日、臨時会で前田町長の辞職勧告を全会一致で可決しました。

**********上毛新聞2018年5月11日
前田町長に辞職勧告 法的拘束なし みなかみ町議会
 群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長(50)からセクハラ行為を受けたとされる問題で、町議会(定数18)は10日の臨時会で、前田町長の疑惑が町の信頼を失墜させたとして、辞職勧告決議案を全会一致で可決した。法的拘束力はなく、前田町長は報道陣に「住民のために働くことで返していきたい」と述べ、辞職する考えがないとした。
 町議会事務局によると、同町で町長の辞職勧告決議案が可決されるのは初めて。決議では「一連の報道で町の印象を著しく低下させたことは断じて許されない」と非難。「責任の重大さを深く認識し、直ちに自らの意思で町長の職を辞するよう強く求める」としている。
 全会一致による可決について、前田町長は報道陣に「議会の決定を受け止める」と述べるにとどめた。セクハラ行為があったとされる団体の送別会の2次会は「プライベートだった」と主張する一方で、当時公用車を利用していたことも明らかにした。
 小野章一議長によると、本会議の休憩中に開かれた全員協議会で複数の町議が問題への説明を求めたが、前田町長は「(疑惑へのコメントを載せた)ブログを見てほしい」と繰り返すのみだったという。
 一方、前田町長は10日、ブログを更新。セクハラ行為を認めるような内容とともに、当時の女性の行動への自身の見解を示し、女性や家族、町民に謝罪する言葉を並べた。
 女性の代理人弁護士はブログについて「内容があまりにもひどい。被害者と相談し、今後の対応を早急に考えたい」と批判した。
 関係者によると、前田町長は4月18日夜、町内の水上温泉街で行われた団体の送別会の2次会に別の宴席から合流。団体の女性職員が前田町長に無理やり抱きつかれ、キスをされたとしている。
 沼田署は女性の被害届を受理し、強制わいせつの疑いで捜査している。

**********上毛新聞2018年5月17日
みなかみ町長立件へ 強制わいせつ容疑で県警
 群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長(50)からセクハラ行為を受けたとされる問題で、県警が強制わいせつの疑いで前田町長を立件する方針を固めたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。早ければ今月中にも立件するとみられ、詰めの捜査をしている。
 捜査関係者によると、県警は女性からの被害届を受理し、関係者から当時の状況について聴き、把握を進めている。前田町長は問題の発覚後、上毛新聞の取材に「キスはしたが、無理やり抱きついてはいない」と説明。自身のブログでは「相手の女性から好意があってのことだと考えていた」と釈明していた。
 女性の関係者によると、前田町長は4月18日夜、町内の水上温泉街で開かれた団体の送別会の2次会に別の宴席から合流。団体の女性職員が前田町長に無理やり抱きつかれ、キスをされたとしている。

**********上毛新聞2018年5月20日
《ニュース最前線》セクハラ問題 次々と 県内の現状と課題追う
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ハラスメントやDVなど女性からの相談を受ける女性弁護士=16日、大泉町文化むら
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職場におけるセクハラとは
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労働局が発行するハラスメント関連の冊子。事業者や労働者に無料で配布している
 社会問題となって久しいセクシュアルハラスメントが再び注目されている。

 福田淳一前財務事務次官の女性記者へのセクハラ問題や麻生太郎財務相の発言に批判が続出。群馬県内でも、前田善成みなかみ町長が団体職員の女性にセクハラをしたとして議会から辞職勧告が出される事態となった。要職に就く人の相次ぐセクハラ騒動は、国内全体でセクハラ防止への意識が低い実態を浮き彫りにした。
 男女雇用機会均等法は、職場での性的な言動によって労働者が不利益を受けたり、就業環境が害されることのないよう、事業主のセクハラ防止義務を明記している。同法を受け、内規や相談窓口といった環境整備を進める企業が増える一方、加害者と被害者で認識にずれがあるなどグレーゾーンも多く、難しい対応を求められるケースもあるようだ。
 性別に関係なく、誰もが被害者にも加害者にもなり得る。セクハラの現状や対策を取材した。
◎事実証明に難しさ 感じ方に個人差も 過剰な対策に懸念も
 「これで許して」。仕事上で付き合いのある男性から、その言葉とともにお金を渡されました―。数年前、県内の弁護士の元を訪れた女性はセクハラ被害を打ち明けた。
■背後から
 会社同士の懇親会の帰り道だった。男性の会社とは合同で仕事をする機会が多く、定期的に情報交換会や懇親会を開いて良好な関係づくりに努めていた。男性は歩いていた女性を抱き込むようにして背後から腕を回し、女性の胸を触った。凍り付く女性に男性は、紙幣を数枚手渡した。
 女性は警察にも相談。周りにいた同僚らの証言などから男性は強制わいせつの罪で刑事処分を受け、会社を辞めた。
 相談を受けた弁護士は「女性を軽く考え、勘違いも甚だしいものだった。目撃者や実際の行為があり事実を証明できた」と振り返る。一方、セクハラについて「もしこれが2人きりの時に起きたり、発言だけならば(事実の)判断は難しい」と指摘する。事実自体を証明する難しさに加え、発言の意味は当事者の関係性や前後の文脈などで全く変わってくるからだ。
■具体例を紹介
 事業主のセクハラ対策義務を明記した男女雇用機会均等法は「職場におけるセクハラ」を、性的言動を拒否したことで不利益が生じる「対価型」と、職場環境が不快なものとなり業務に支障が生じる「環境型」の二つに分けて説明する。
 厚生労働省は2006年、同法に基づき、事業主に職場でのセクハラ防止を義務付ける指針を策定。通常の勤務場所以外にも、取引先の事務所や打ち合わせの飲食店、顧客宅も職場と位置付け、非正規労働者も含めた全ての労働者が保護の対象だ。
 同法や指針を踏まえ、セクハラ対策の内規や相談窓口などの環境整備を進める企業も増えている。
 群馬銀行(前橋市)は被害の潜在化を防ぐため、相談ホットラインを設けたり、不定期にアンケートを実施したりしている。管理職研修や支店で毎月開く勉強会ではハラスメントをテーマにすることもある。年末に向けて酒席が増える11月には毎年、セクハラの具体的な事例などを紹介し、注意を呼び掛ける。
 一方、過剰なセクハラ対策への懸念もある。
 中毛地域の電気設備関連会社は女性の外部顧問が相談に応じ、セクハラ事案があった場合にはプライバシーに配慮しつつ、社内で共有して再発防止に取り組んでいる。
 人事担当の男性(40)は「セクハラは当然許してはいけない」としながらも、「感じ方には個人差がある。何でもかんでもセクハラだとあおることは、社内のコミュニケーション不全を招きかねない」と漏らす。加害者は自分の行為がセクハラだと気付いていないことが多いという現状を踏まえ、事例の共有や話しやすい雰囲気づくりに力を入れているという。
 新たな被害を生まないためには、各企業で異なる労働環境や業務内容に適した対策を講じる必要がある。
 群馬労働局雇用環境・均等室の千葉裕子室長は「対策は義務だが、企業によっては大きな負担になるかもしれない。困ったことがあれば共に解決に努めたい」と積極的な相談を促す。
■男性も被害に
 企業の要望に応じて講師を派遣する群馬産業保健総合支援センターによると「セクハラに特化した研修の要望はまだない」。半面、「これだけ話題となっているので今後相談が増えるかもしれない」と見通す。
 労働者にとっては、社内の窓口以外にも安心して相談できる場があるといい。千代田、大泉、邑楽の3町は合同で女性のための法律相談を実施。女性弁護士がセクハラや家庭内暴力といったトラブルを抱えた女性の悩みに対応し、毎回予約でほぼ埋まるという。
 女性に対するセクハラに比べると理解が進んでいるとはいえない男性被害者への配慮を求める声もある。「被害者は女性」という前提で相談窓口に女性を配置するケースが多いが、ある人事担当者は「男性は被害を言い出しにくいだろう」と指摘する。男女共に気兼ねなく相談できる体制の構築も課題になりそうだ。
◎25〜44歳女性 28%が経験
 労働政策研究・研修機構が2016年に公表した調査では、25〜44歳の女性労働者の28.7%がセクハラを経験していると回答。このうち最も多かったのは直属の上司からの被害で24.1%、次いで同僚や部下が17.6%。取引先や顧客も7.6%いた。
 群馬労働局雇用環境・均等室によると、17年度のセクハラ相談は104件(前年度比12件減)で、うち82件が労働者からの相談だった。男性労働者からの相談もあった。
 セクハラという言葉が日本で広く知られるようになったのは1998年。セクハラを理由にした初の訴訟がきっかけだ。その年の「新語・流行語大賞」新語部門金賞にも選ばれた。
 それからおよそ30年。企業へのセクハラ防止義務などを経ても、被害や相談は後を絶たない。
「雇用主の対応チェック重要」群馬弁護士会両性の平等委員で、セクハラなどに詳しい赤石あゆ子弁護士(61)の話
 セクハラは上下関係を有利に利用して相手の権利を侵害することで、あってはならない。立場や人間関係の中で、自分が相手に対して力を持っているということを自覚することが被害を防ぐ一歩となる。
 雇用主にも対策の義務があり、働きやすい環境を整備するのは当然のこと。たとえ加害者が取引先や顧客であっても、雇用主として労働者を守らなければならない。
 雇用主の対応をチェックする目も重要だ。セクハラや性暴力が話題となる中、社会の目は被害者や加害者批判に向きがち。社会全体がセクハラを許さない態度を持ち、被害を生まない環境を求める必要がある。
《記者の視点》違和感の自覚 大切
 「例えば、上司のお子さんに同じことができるか考えてみるといい」。自分の行為がハラスメントに当たるか考える一つの視点として教えてもらった。もしできないと感じたことを誰かにしてしまっていたら、それは無意識に相手を軽んじている可能性がある。
 セクハラの被害者は「自分に隙があった」「相手をその気にさせた自分が悪かった」などと、自分自身を責め、心の傷をさらに深めてしまうこともある。ハラスメント被害に気付いていない人も多いという。
 この視点は被害者が被害を自覚するときにも有効ではないだろうか。「何かおかしい」と感じることを大切にしてほしい。たとえすぐに被害を訴え出ることが難しくても、次の被害を防ぐ手だてを講じることはできる。
 相手を尊重することに性差は関係ない。人を思いやる気持ちが被害を減らす最初の一歩となるはずだ。(高崎支社報道部 大森未穂菜)
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