2018/5/27  21:44

公立碓氷病院で不正行為?…不祥事損害等に係る住民監査請求却下による住民訴訟を今回断念  茂木市政

■安中市原市の公立碓氷病院で職員が診療報酬の請求文書に虚偽記載した疑いと、同じく有給休暇の不正取得の疑いで、当会が安中市長に通報した事件では、調査の結果、後者のほうの不正は54時間分だとして当会の試算の半分に過ぎず、前者の方は依然として全容が判明しないまま、不祥事が公に発覚してから半年以上が過ぎようとしています。このため、当会では3月27日付で安中市監査委員に対して公立碓氷病院の事務部長にかかる職員措置請求、いわゆる住民監査請求を行いました。その結果、4月27日に配達証明郵便で監査結果却下通知が当会に届いたため、現在住民訴訟を提起すべきかどうかを、期限となる5月25日までに判断することにしています。そこで、5月22日に、安中市役所を訪れ、市長の他、関係部署から本件の現状と今後の見通しなどをヒヤリングし、判断の参考にしようとしました。
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安中市監査委員事務局で、住民監査の手続きの流れを説明する事務局長。


 住民監査請求の提出と監査結果に関しては次のブログを参照ください。
〇2018年3月28日:公立碓氷病院で不正行為?…不祥事の損害回収等を担保すべく住民監査請求を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2605.html
〇2018年4月27日:公立碓氷病院で不正行為?…不祥事の損害回収等を求めた住民監査請求を門前払いした安中市監査委員
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2624.html
○2018年5月7日:公立碓氷病院で不正行為?…不祥事損害回収等の立入り調査をしたのかどうかを関東信越厚生局にヒヤリング
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2630.html
○2018年5月12日:公立碓氷病院で不正行為?…不祥事損害等に係る住民監査請求却下理由の説明を拒否した安中市監査委員
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2635.html

■最初に安中市監査委員事務局を訪れた当会代表は、今回の「却下」通知に至る経緯を桑原事務局長らからヒヤリングしました。

 それによると、監査委員はまったく監査をせずに、門前払いという意味で「却下」通知をくだしたのだそうです。

 安中市監査委員事務局の桑原事務局長の説明によると、安中市における住民監査請求の手続きは次のとおりなのだそうです。ただし、これらの情報は、本来安中市HPに掲載すべきであるところ、未掲載だとのことです。これは他の同規模の地方都市では稀なケースだと思われます。それだけ、住民監査請求や住民訴訟について、軽視していることがわかります。

*****安中市住民監査請求の手引き Ver.3*****PDF ⇒ 20180522_annakasi_juumin_kansa_saikyuu_no_tebiki_ver3.pdf
     住民監査請求の手引き Ver.3  平成28年9月作成

問1 住民監査請求って何?
 市民の方が、市の財務会計上の行為について、違法または不当な行為等があると認めるとき、監査委員に対して監査を求め必要な措置を講じるよう請求するおことができる制度です。         地方自治法第242条

問2 住民監査請求をすることができるのは誰?
 請求できるのは、安中市内に住所を有する人です。

問3 住民監査請求の対象となるのはどのような事?
1 違法又は不当な
   公金の支出
   財産(土地、建物、物品など)の取得、管理または処分
   契約(工事請負、購入など)の締結または履行
   債務そのほかの義務の負担(借入れなど)
   ※上記の行為が行われることが、相当確実に予測される場合も含みます。
2 違法又は不当に
   公金の賦課または徴収を怠る事実
   財産の管理を怠る事実

問4 住民監査請求ができる期限は?
 当該行為のあった日または終わった日から一年以内に請求してください。一年を経過しているものは、正当な理由がある場合以外は対象となりません。
 「正当な理由」とは、
  ・相当な注意力をもって調査を尽くしても、客観的にみて監査請求をするに足りる限度に当該行為の損害または内容を知ることができなかった場合。
   (情報開示請求をすれば知ることができたものは対象になりません。)
  ・その行為を知ることができたと解されときから、相当の期間内に佳奈さ請求をしている場合。
   (秘密裏に行われたもので一年以上経た後に知った場合です。)
 但し、怠る事実に係るもので、財務会計に関して違法又は不当の判断に及ばない請求の場合は、一年を経過しても請求できます。

問5 住民監査請求をする方法は?
 文書で請求して下さい。        (地方自治法施行令第172条)
1 証拠となる書類を添付した請求書を作成してください。 (4ページを御覧下さい)
  (証拠となる書類は、文書開示請求で開示を受けた文書の写しや新聞記事の写しなどです。)
2 安中市監査委員事務局に持参または郵送で提出してください。

問6 住民監査請求の手続は?   (次ページの手続図を御覧下さい)
・ 提出された請求書は、監査委員事務局で収受します。
  請求に不備のある場合は、補正が必要です。
・ 要件審査を行い請求書を受理するか却下するかを決めます。
  ‥受理の場合は、証拠の提出および陳述の機会を設けて監査を実施します。
  ‥却下の場合は、住民監査請求の要件を欠いているため監査を実施しません。
・ 監査した場合は、結果を請求人に通知します。併せて市掲示板で公表します。
・ 監査請求に基づき市長等へ勧告を行います。
・ 市長等からその勧告に基づく措置がされた場合は、その措置の状況を市掲示板で公表します。

問7 請求の結果に不服がある場合は?
 住民訴訟で提起して争うことができます。
 住民訴訟を提起できる場合とその期間は次のとおりです。
  ・ 監査結果に不服がある場合
      監査の結果の通知を受け取ってから30日以内
  ・ 勧告に対する執行機関等の措置に不服がある場合
      措置結果の通知を受け取ってから30日以内
  ・ 勧告に対する措置が行われないことを不服とする場合
      措置期限の日から30日以内
  ・ 請求の日から60日以内に監査結果の通知がない場合
      60日を経過した日から30日以内
  ・ 監査を実施しなかった(請求が却下された)ことに不服がある場合
      却下の通知を受け取ってから30日以内

<住民監査請求監査の事務処理手続図>
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=====請求書の作り方=====
請求書の作り方  次の書式を参考にして請求書を作成してください。
                  (地方自治法施行規則第13条関係書式)

            安中市職員措置請求書

安中市長(委員会もしくは委員および職員)に関する措置請求の要旨

1 請求の要旨
  (次の項目が明らかとなるように、まとめて記載してください。)
 ・誰が
 ・いつ、どのような財務会計上の行為を行っているか
 ・その行為または怠る事実は、どのような理由で違法または不当なのか
 ・その結果、安中市にどのような損害が生じているのか
 ・どのような措置を請求するのか
 (その行為が1年を経過している場合は、請求をする正当な理由を記載してください。)

2 請求者         住所  職業  氏名(注1)      印
       (連名の場合 住所  職業  氏名          印)
 地方自治(ママ:「法」が未記載)第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添え必要な措置を請求します。

    平成  年  月  日

   安中市監査委員あて
―――――――――-
注1 氏名は、自署(点字で自己の氏名を記載することを含む)してください。
==========
〒379-0192 安中市安中1-23-13 安中市監査委員事務局 電話382-111
※当会注:2018年4月以降、住民監査請求書の請求人の「職業欄」の記載は不要となった。
**********

 事務局長いわく、「住民監査請求の事務処理の手続図をみるとわかるように、今回は、要件審査のみで、補正命令を出す手前なので、却下して、請求人に通知した」というので、当会は「それなら、なぜ住民監査請求をしてからほぼ1か月もかかって、門前払いの通知をよこしたのか?」と訊きました。しかし、事務局長からは明確な回答は得られませんでした。

■肝心の監査委員事務局では、当会の住民監査請求を門前払いしたことで、被害の有無を調べていないため、いくら相談しても埒があきません。そこで、碓氷病院に事務部長ら事務職員を派遣している市長部局の元締めの粟野総務部長に面談して、本事件による被害の有無や程度についてヒヤリングしました。

 その結果、同部長に勤怠記録の不正申告に関して訊ねたところ、「本人から給与の返還があったのかどうかは聞いていない」ということでした。また、診療記録の不正申告についても「全然(病院側から)聞いていない」ということで、関東信越厚生局群馬事務所からの立入り調査が為されたのかどうか、まったく分からないそうです。

 ただ、同部長曰く、報告を受けた範囲で理解していることは、「結局、1単位というのは初めて継続して20分間経過しないと1単位にならない。途中で患者が痛い痛いと言って、その場を離れて、少し経過した後戻っても、リセットされてしまう。それを10分施術してちょっと離れた後10分またやれば、足して20分だから1単位にしていた経緯があるらしく、それは施術をしていたことはしていたが、それは診療報酬で請求してはならないことになり、それを請求していたと本人が申告したという。また、他の人も含めて依然として調べている。それは本来請求でいないものを請求したことになり、返還の必要な可能性もあるらしい」とのことでした。

 いずれにしても、「厚生局の指導受けてやっている。結構遡って調べるように言われているらしく、(病院関係者に聞くと)大変だよと言っていた」との報告を碓氷病院から受けているとのことで、最後には、「厚労省に対して情報開示請求をしてみたらどうか?」などと、他人事のようなアドバイスを受けてしまいました。

 同部長には再三、「安中市に損害があったのかないのか、どっちなのでしょうか?」と質問しましたが、どうも要領を得ません。

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■これでは到底埒が明かないので、茂木市長に本件の現状と対応を聞いてみることにしました。11時から公務で外出する予定でしたが、まだ5分前だったの、同部長の手配で、短時間ながら市長に面談することができました。

当会「おじゃまします

市長「ごぶさたしています」

当会「もう11時になりそうですが」

市長「11時出発と言うことなので、ちょっとこんな格好をしています。出かける寸前で」

当会「直訴状を昨年9月に出させてもらった例の公立碓氷病院の問題なんですが、原因者についてどうお聞きになっているか分かりませんが、まず2つ問題があって、勤怠簿の不正申告、それから診療記録の不正申告があります。勤怠簿の方は53時間云々(の不正)と言うことで処分をし、その分、本人から返還を求める、という方針は聞いているが、本当にそれをいつどういう形でしたのか、をまだ聞いていない。それはこれから碓氷病院に行って確認する予定。もう一つ、深刻なのは診療報酬のほうで、これは関東信越厚生局にも聞いたが、第三者である私に対して、特定の診療機関の情報は一切説明できない、という頑なな姿勢です。そのため、私が直訴して市長にご連絡してから既に半年以上経過してしまった。これがどういうふうな結末を見るのか分かりませんが、少なくとも今回の騒ぎを起こした原因者については、しかるべき処分、これが必要だと思います。それが何か緩フンの状態で、本人はまだ処分にもならず、咎めもなく、9月から11月末まで自宅待機となっていて、今は碓氷病院尾別の部署で勤務していると聞く。処分については、どこに聞いてもよくわからないため、実は監査委員に請求したところ、市には損害がないという返事が来た。本当か?と聞いたところ、審査も何も、病院側の言い分も聞かずに却下の通知がきた。実は金曜日が、却下通知を受けてから30日目になるため、それまでに住民訴訟を提起する資格があり、今週の金曜日まで有効。これをもし、住民訴訟を提起した場合、市側が、これはきちんと損害がないということを裁判所で疎明しなければならない。これは大変なことになるので、市側の負担も顧問弁護士の起用で30万円の着手金にとどまらず、関係職員を都度、前橋地裁に派遣しなければならない。そのため、どうするか最終判断を下すにあたって実は迷っている。市長にこの問題の直訴状を出して提起した当事者であり責任もあるので、一言、経過報告をして、今週金曜日までに住民訴訟を提起するかどうか、今、最終思案中です」

市長「病院の件は、ご指摘を受けて、調べており、今、対応しています」

当会「アクションは早かったが、その中身が半年以上経過しても見えてこない」

市長「診療報酬というのは凄くこう、全部一件一件チェックしなければならないようで、大変手間がかかるときく」

当会「最初の経緯というのは当事者が本来、そういった勤務態度に長年問題があったかたで、しかも(病院の診療)現場のかたが昨年6月に神宮事務部長に対して、嘆願書を出したにもかかわらず、それから2カ月以上経過しても、私が提起するまでは何のアクションも取っていなかった。つまり、それについて市長部局のトップである粟野総務部長に対しても報告はないし、まして、茂木市長におかれては、私が直訴状を出すまでは何もご存知なかったわけですし、そこが問題なんですよ。だから少なくとも原因者にかかる分だけでも早くなんらかの処分をしないと、もう当事者の神宮事務部長はお辞めになってしまった。お辞めになっても病院そのものはそのまま事業を継続しているわけで、これは早く膿というか、体質を変えないと本来の改革はできないと思います」

市長「うん・・そうですね

当会「そういう方が事務部長にいること自体、これはもう損失だと思います。ということは、私は住民訴訟に踏み切った場合、そういうことをアピールさせていただきたいと思いますね」

市長「診療報酬に関しては、調査を進めていますので、おそらくそう遠くない時期に、もうどういう形にするかというのが、出てくると思うんですよ」

当会「ええ」

市長「今その調査をすすめているので。全体として」

当会「相当重い負担がかかってくると思いますよ」

市長「それで、その上で職員等に対してはどういう処分になるか、その状況を見て、またね、考えなくてはいけないと思っています」

当会「わかりました。もっと現場の声をこれから聴きに行きます。すいません。公務のところ、とりあえずお耳に入れておかねければ、と思いました。ありがとうございます。ではまた新しい任期、期待しておりますのでよろしくお願いします」

市長「頑張ります。よろしくお願いします」

■そして市役所を後にして、次に公立碓氷病院に行きました。事務部長に面談するためです。

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基本理念
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院内配置図
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病院1階の配置図。下に見える灰色の部分が事務部

 午前11時過ぎに公立碓氷病院に到着し、受付窓口で、この4月1日付で事務部総務企画課参事から事務部長に昇格した竹田清孝部長との面談を申し入れました。

 まもなくやってきたのは同じく4月1日付で、安中市役所の総務部行政課長から事務部総務企画課に異動した藤巻正勝課長でした。聞くところによれば、生憎、竹田部長は県庁に本日終日出張中とのことで不在ということでした。そのため事務部長室で、藤巻課長と話をしました。

 質問内容の1つ目は、不祥事の原因を作った理学療法士が不正申告をした勤怠簿の水増し有給休暇にかかる処分について、いつ、どのような形で処分を下したのか。そして2つ目は、診療記録の不正申告による病院側の損害はどういう結果として確定したのか、それとも、以前として関東信越厚生局の調査中なのであればその進捗状況はどのようなものなのか、についてです。

 そのヒヤリング結果は次のとおりです。【 】内は当会のコメント。

(1)竹田部長が不在とはいえ、お帰しするのも失礼なので、失礼ながら代理の立場で応対する。
(2)原因者の理学療法士への処分については、既に開示請求の方で示したと思うが、それは承知のとおり
【というので昨年12月市議会への中間概要報告は情報開示されたが、それ以降は知らない】
(3)何月何日に原因者を処分したのかについては、秘書課の書簡だと思うが、基本的にはそういうことがあれば、戒告だとか訓告だとか処分はされていると思う。
(4)あと、当然のことながら、不正にかかる給与やボーナスは返還になるというのが一般的な措置だ
【一般論でなく具体的な事実が見えてこない】
(5)それは通常、行政文書の開示をしていただけばよい【それをしていたら、金曜日の行政訴訟期限までに間に合わない】
(6)個別的なことは言えないが、処分もするし、している。だが、自分の口からは言えない【竹田部長にあとで確認した結果を教えてほしい】
(7)不正診療記録の申告で、病院が被った損害と主張しているようだが、実は病院側には損害がない。不正診療と言っても、病院側としては、正しい診療記録に修正したことにより、多く払った分、あるいは足りない分を返還したり、訂正したりするだけなので、損害があったという認識はない。
(8)この事件は公になっており、事件の態様は認定されている。診療報酬の方は、要するに、厚生局が認める点数に達していない行為だということであれば自主返還しなければならない。
(9)それが病院で正しい点数として認定してしまったことで、それは間違って請求したわけだから当然、訂正して、それは実は診療をしていませんでしたということで、おカネを返還しなければならない。
(10)病院が、その診療で正しいとおもって請求していたのが、実は本来請求できる金額ではなかった。それを病院側が正しく請求できる金額との差額を返還するということになる。それを見方によっては損害になるのかどうか、間違って請求したから正しく修正した結果だということにもなる。
(11)それによって、Penaltyとして例えば何百万円も余計に支払う結果となれば損害になるが、それはまだ確定していない。監査委員はそういう認識なので損害ではないと考えているのかもしれない。
(12)損害という観点からは、返還に必要な事務の手間がかかることになるので、それが損害だということは言える。正しく請求していたら余分な経費が掛からなかったわけだからだ。

 結局、核心的なことは、竹田事務部長に確認してからということになり、あとで結果が分かれば携帯電話に連絡をいただけることになりました。

■というわけで、勤怠簿の不正申告について、結局その場では即答を得られませんでしたが、竹田部長に確認を貰った上で、藤巻課長から午後6時過ぎに電話で結果を伝えていただきました。

 それによれば、「処分結果は、平成29年12月19日付で、安中市ホームページに掲載してあるとおり」とのことです。

※「安中市HP」URL:http://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/files/kouhyou.pdf

*****処分結果*****PDF ⇒ kouhyou.pdf
平成29年12月19日付けで職員に対して行った地方公務員法に基づく懲戒処分について、下記の通り公表する。
  対象職員:所属部局:公立碓氷病院
       職名  :理学療法士
       性別  :女
       年齢  :30歳
  事実概要:平成28年及び平成29年中の年次有給休暇の不正取得が確認されたため。
  処分年月日: 平成29年12月19日
  処分内容 :戒告

**********

 公務員の懲戒処分の種類には次のものがあります。
  免職:職員の意に反してその職を失わせる処分をいう。
  降任:現に定められている職務の等級・階級を1ないし2下位のものに下すこと。
  停職:一定期間、職務に従事させない処分をいう。国家公務員の場合は最低1日、最高1年までとなっている。
  減給:職員に対する制裁として一定期間、職員の給与の一定割合を減額して支給する処分をいう。国家公務員の場合は人事院規則で、期間は最高で1年、額は俸給の20パーセント以内と定められている。
  戒告(譴責:けんせき):職員の非違行為の責任を確認し、その将来を戒める処分をいう。

 戒告は懲戒処分の中で一番軽い処分ですが、今後の昇進や昇給には影響を及ぼすと言われています。しかし、本当にそうなるのかどうかは、一般市民にはわかりません。

 この件ではもう1点「有給休暇を水増しした分について、給与の返還はどのように行われ、その返還額はいくらだったのか?」についても質問しました。すると病院側は頑なに口を閉ざすのです。何度も質問しましたが、終いに「推測に任せます」と言われたため、当会では「月給が35万円として、1か月20日間、1日8時間労働として、1か月間の総同労時間160時間に対して、54時間の不正休暇取得であることから、月給のほぼ3分の1相当の金額が返還金となるのではないか」と確認を病院側に求めました。

 ところが、これについても、だいたいそれくらい、とか、もっと高額だ、とか、もっと低額だとかいう病院側の感想さえ得られませんでした。再三にわたり質問した結果「返還金金額は10万円から15万円の範囲内にある金額」ということだけが判明しました。

 最後に、当該理学療法士からいつ返還がなされたのか、について尋ねると、これについてもかなり時間がかかりましたが、「今年4月の給与から調整(つまり減額)した」ということのようです。

 すなわち、2017年12月19日発令の懲戒処分の「戒告」には、減給処分についてはなにも触れられていませんが、当会が2018年5月22日に確認したところ、4月の給与で、10万円余りの金額を減額して当該理学療法士に支給したということのようです。

 なお、診療記録の不正申告については、実際にまだ厚生局への調査結果の報告が済んでおらず、損害額、というか不正申告による返還金額についてはどれくらいになるのかは、現在、関東厚生局の指示をもらって、返還手続きをとっている最中なので、返還金額については、たぶん、6月末くらいには手続きが済むので、その後間もなく公表される見込みだとしています。そうすれば、情報開示請求で、関連情報が開示されるとのことです。

 それにしても、なぜこれほどまでに歯切れが悪いのか、やはり安中市役所の体質が、そのまま碓氷病院にも感染しているのでは、というふうに感じられました。

■以上の情報から、当会では本件住民監査請求の却下を踏まえて住民訴訟に踏み切るかどうか判断してきましたが、次の理由で、先週金曜日までに訴状は提出しませんでした。

○理由その1:
勤怠記録の不正申告については、いちおう戒告処分と10〜15万円程度の給与の返還が、今年4月の給与調整で行われたこと。

○理由その2:
診療記録の不正申告については、厚生局の指導により6月末までに返還手続きが一区切りつくため、その結果を見て、あらためて情報公開をして、損害があったことが分かれば、その時点で再度住民監査請求をおこなうこと。

 今回は住民訴訟に踏み切りませんでしたが、引き続き当会ではこの問題についてフォローしてまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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