2018/6/18  22:28

赤城山を震源とした県内震源地震観測史上最大の震度5弱地震と関電工のバイオマス発電への懸念  東北関東大震災・東電福島原発事故

■最近、太平洋を取り巻く地殻変動の活発化が気になるニュースが相次いで報じられています。ハワイ、グアテマラそして桜島。年初には元白根山の噴火もありました。一方、地震では、千葉県で今月上旬から群発している地震は、16日には立て続けに最大震度4の地震が6回以上発生しました。この群発地震の原因について、房総半島沖のプレート境界の岩盤がゆっくり滑り動く「スロースリップ」現象によるものという調査結果が16日夜に政府の地震調査委員会から発表されましたが、翌17日午後には我らが群馬県人にとって、衝撃的な地震が発生しました。地震が少なく津波の心配もなく大雪も降らず、災害には縁遠い場所だと信じ込んでいた我々群馬県人としては、県内を震源とした震度5弱以上の地震は、1923年の観測開始以降初めてだったからです。と思いきや、今朝も大阪で震度6弱の大きな地震が発生し3+1名のかたが無くなってしまいました。まずは、昨日の震度5弱の地震の規模を確認してみましょう。
○気象庁「地震情報」
https://www.jma.go.jp/jp/quake/3/320/20180617063117395-17152726.html
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●地震情報(各地の震度に関する情報)
平成30年 6月17日15時31分 気象庁発表
17日15時27分ころ、地震がありました。
震源地は、群馬県南部(北緯36.4度、東経139.2度)で、震源の深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は4.7と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。

この地震により観測された最大震度は5弱です。

[震度1以上が観測された地点(群馬県)]
*印は気象庁以外の震度観測点についての情報です。
群馬県  震度5弱 渋川市赤城町
     震度4  前橋市昭和町 前橋市堀越町* 前橋市粕川町
          前橋市富士見町* 桐生市黒保根町*
          桐生市新里町* 伊勢崎市西久保町*
          沼田市西倉内町 渋川市石原* 渋川市北橘町*
          渋川市吹屋* 吉岡町下野田* 東吾妻町本宿*
     震度3  前橋市大手町* 前橋市鼻毛石町* 高崎市高松町*
          高崎市足門町* 桐生市織姫町 桐生市元宿町*
          伊勢崎市今泉町* 伊勢崎市東町* 伊勢崎市境*
          太田市西本町* 太田市新田金井町*
          太田市大原町* 沼田市下久屋町* 沼田市白沢町*
          館林市美園町* 渋川市有馬* 渋川市村上*
          渋川市伊香保町* 安中市松井田町* 安中市安中*
          みどり市笠懸町* みどり市大間々町*
          榛東村新井* 甘楽町小幡* 中之条町日影
          中之条町中之条町* 群馬高山村中山*
          東吾妻町原町 群馬昭和村糸井* 玉村町下新田*
     震度2  前橋市駒形町* 高崎市倉渕町* 高崎市箕郷町*
          高崎市新町* 高崎市下室田*
          高崎市吉井町吉井川* 太田市粕川町*
          沼田市利根町* 館林市城町* 藤岡市中栗須*
          藤岡市鬼石* 富岡市七日市 富岡市妙義町*
          群馬上野村川和* 神流町生利* 神流町神ヶ原*
          長野原町長野原* 嬬恋村大前* 草津町草津*
          東吾妻町奥田* 片品村東小川 片品村鎌田*
          川場村谷地* みなかみ町鹿野沢*
          みなかみ町後閑* みなかみ町布施* 板倉町板倉
          群馬明和町新里* 千代田町赤岩* 大泉町日の出*
          邑楽町中野*
     震度1  下仁田町下小坂* 群馬南牧村大日向*
          中之条町入山*
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 このほか、この群馬県を震源とする観測史上最大の地震に関するマスコミ報道も見てみましょう。

*********上毛新聞2018年06月18日
渋川で震度5弱 群馬震源で観測史上最大
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地震の影響で遅れが出た列車の到着を待つ利用客=JR渋川駅、17日午後4時35分ごろ
 17日午後3時27分ごろ、群馬県南部を震源とする地震があり、渋川市で震度5弱を観測した。震源の深さは約14キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・6と推定される。同市内で屋根瓦が落下したり、窓ガラスにひびが入るなどの被害があったものの、けが人はいなかった。気象庁によると、本県を震源地とする震度5以上の地震は1918年からの観測史上初めてで、「1週間程度は余震に気を付けてほしい」と呼び掛けている。
 県内では前橋、桐生、伊勢崎、沼田、吉岡、東吾妻の各市町で震度4を観測。
 渋川市や前橋市では民家の屋根瓦や屋内の棚が落下するなどの被害があった。地震の影響により、両市の市営住宅の一部で一時的に断水したが、夜までに復旧した。渋川市北橘町真壁地区では水道管から漏水し、18日に復旧作業を行う。地震による停電はなかった。
 県と渋川市、前橋市は17日、災害警戒本部をそれぞれ設置。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。気象庁によると、近隣の活火山の活動に異常はないという。
 JR東日本によると、地震の影響で上越新幹線の大宮−越後湯沢間、北陸新幹線の高崎−長野間で一時運転を見合わせた。JR上越線と吾妻線、上毛電鉄も運行を一時停止するなどした。県内を走る各高速道は最高速度が一時、50キロに規制された。

◎イベントや競技中断 鉄道遅れや瓦落下も
 渋川市で震度5弱を観測した17日の県南部を震源とする地震。休日の午後を激しい揺れが襲い、市民生活に一時的な混乱が起きた。建物に被害が出たほか、開催中のイベントは相次いで一時中断した。
 「下から突き上げるような衝撃と、ドーンという音がした」。事務所のガラスが割れた渋川市のガソリンスタンド。60代の男性店員はその瞬間を振り返る。渋川高の文化祭に来ていた女子高校生(17)も「いきなり突風が吹いたような感じ。校舎が揺れているのが分かった」と驚いていた。
 前橋市の正田醤油スタジアム群馬では、陸上の関東高校大会が開かれていた。発生直後、電光掲示板に「地震発生のため競技を中断しております しばらくお待ちください」と表示され、関係者が約15分間、選手や電気系統の安全確認に奔走した。太田市民会館では、群馬交響楽団が東毛定期演奏会で1曲目を演奏中だった。群響事務局によると大きく揺れた後、緊急地震速報がホール内や舞台袖に響き渡り、演奏が中断された。いずれの会場も大きな混乱やけが人はなかった。
 公共交通にも影響が出た。JR東日本高崎支社管内の各路線は発生後15分ほど運転を見合わせた。新前橋駅で友人と待ち合わせをしていた前橋市の男子大学生(22)は「群馬は地震が起きないと思っていたので、びっくりした」と話した。
 渋川市北橘町で屋根瓦が落下した住宅は、NPO法人が放課後等デイサービス事業所として使用している。17日は日曜のため運営していなかったが、通常は障害児10人程度がいるという。「子どもを預かる場所なので、しっかりと安全を確認したい」と施設職員。18日午前に県の担当部署と相談し、午後からの運営を判断するといい、同法人が近くで運営する別の施設に振り替えることも検討する。
 屋根から路上に瓦が落ちた前橋市の葬儀場の男性社員(54)は「人に被害がなくて本当に良かった」とほっとした様子。その上で「万が一に備えて、早急に施設を総点検しなければ」と気を引き締めた。
 【県内の主な震度は次の通り】
 ▽震度5弱=渋川▽震度4=前橋、桐生、伊勢崎、沼田、渋川、吉岡、東吾妻▽震度3=高崎、桐生、太田、渋川など▽震度2=高崎、富岡など▽震度1=下仁田など

**********毎日新聞2018年6月18日 東京朝刊
地震 群馬で震度5弱
 17日午後3時27分ごろ、群馬県渋川市で震度5弱の地震があった。震源地は同県南部で震源の深さは約14キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・6と推定される。上越、北陸新幹線が一時運転を見合わせた。渋川市でガソリンスタンドの窓ガラスが割れたが、けが人はいなかった。
 群馬県内では、前橋、桐生、伊勢崎各市で震度4を観測。茨城県東海村では震度2を観測し、運転停止中の日本原子力発電東海第2原発に異常はなかった。

**********産経ニュース2018.6.17 20:53
群馬県渋川市で震度5弱 県内震源では最大規模 人的被害なくも余震に警戒
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地震で割れたガソリンスタンド「エネオス北橘SS」の窓ガラス=17日午後、群馬県渋川市
 17日午後3時27分ごろに発生した群馬県南部を震源とする地震で、渋川市では震度5弱を観測した。気象庁によると、県内を震源とした5弱以上の地震は大正12(1923)年以降では初めてという。
 前橋地方気象台によると、震度5弱を観測したのは渋川市赤城町。このほか渋川、前橋、桐生、伊勢崎、吉岡、沼田、東吾妻の各市町村で震度4を観測した。
 同県は地震発生直後に災害警戒本部を設置し、被害状況の把握を急いだ。同日午後6時時点で、人的被害は確認されていない。県の横室光良危機管理監は「今のところ余震の報告はないが、引き続き警戒してほしい」とした。
 最大震度を観測した渋川市でも発生から20分後に災害警戒本部を設置。同市では北橘町の民家2軒の屋根の瓦が落下、近くに駐車していた乗用車の窓ガラスが割れた。群馬用水の配水管と水道管が破損する被害も出た。渋川市防災安全課によると、市役所の庁舎内では4〜5秒間ほど激しい揺れを感じたという。
 地震発生に伴い、県内の交通機関も影響が出た。JR東日本高崎支社によると、上越線の高崎−水上間と吾妻線の渋川−大前間で上下線とも運転を一時見合わせた。上越、北陸両新幹線も安全確認のため運転を見合わせ、最大で19分の遅れが出た。
 県警高速隊は、県内全域の各高速道で約45分間にわたり最高時速50キロの速度規制を行った。

**********朝日新聞デジタル2018年6月17日18時00分
群馬・渋川で震度5弱 M4.6 震源は群馬県南部
 17日午後3時27分ごろ、群馬県渋川市で震度5弱を観測する地震が発生した。気象庁によると震源地は群馬県南部で、震源の深さは14キロ、地震の規模はマグニチュード4・6と推定される。津波の心配はないという。
 各地の揺れは次の通り。▽震度4 前橋市、群馬県桐生市、伊勢崎市、沼田市、吉岡町、東吾妻町▽震度3 茨城県南部、栃木県南部、埼玉県の北部、南部、秩父、千葉県北西部。
 気象庁によると、1923年以降、群馬県内を震源とする地震で震度5弱以上を観測したのは初めて。

**********読売新聞2018年06月17日 19時27分
群馬県南部を震源、渋川で震度5弱…逆断層型か
 17日午後3時27分頃、群馬県南部を震源とする地震があり、同県渋川市で震度5弱を観測した。気象庁によると、震源の深さは14キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・6と推定される。同県を震源とする地震で震度5弱以上を観測したのは、同庁に統計が残る1923年以降で初めて。
 同庁によると、東西の両方向から圧力がかかり、地盤が上下にずれる「逆断層型」の地震が前橋市の直下で起きたとみられる。同庁は「特に今後2、3日は同規模の地震に注意をしてほしい」としている。
 そのほかの各地の主な震度は次の通り。
 ▽震度4 群馬県前橋市、桐生市、伊勢崎市など
 ▽震度3 群馬県高崎市、さいたま市、茨城県常総市、栃木県佐野市、千葉県野田市など
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■ところで、群馬県震源地震としては過去最大規模の今回の震源について、冒頭の気象庁の震度分布図をみると、何と震源地は赤城山南麓の前橋市鼻毛石町と粕川町の中間点ほどのところにあることがわかります。今回の地震では、鼻毛石町は震度3、粕川町は震度4となっています。

 そこで気になるのは、赤城山南麓にある関電工とトーセンの前橋バイオマス発電施設のことです。関電工はかつて、地元説明会で耐震設計については、「震度5程度の地震には耐え得る」などと恐らく言っていたのでしょうが、今回の地震ではどうだったのでしょうか。東電の福島第一原発事故の時と同じように、メルトダウンのように重大な被害がでても隠蔽する体質が東電グループの関電工にも引き継がれているからです。

 関電工が環境アセスメントを経ずに、既に商業運転に入っていることは、既に報じたとおりですが、関電工が導入したボイラーはバブリング型流動床と呼ばれる形式のようです。

 これは、炉の底に、熱に強い砂を入れ、その砂の底から強力なブロアーで空気を吹き出して、あたかも砂を沸騰(バブリング)するお湯のように波立たせるようにして、その中に小さく砕いた燃焼物を投入して、燃やす形式の炉です。灰は砂と一緒に取りだし、灰だけ分離して砂は炉に返されます。したがって、今回の木屑の他にも廃プラ、汚泥等全ての廃棄物に使える万能炉です。

■この方式の一番の欠点は砂の底から強力な空気を噴き上げるため、煤塵の飛散が多くなり、強力な集塵機が必要となります。そのため集塵機はサイクロン+バグフィルター、最低でもバグフィルターの使用は必要です。関電工の場合は、バグフィルターのみ使用しています。

 このバグフィルターは材質の耐熱性の限界から、高温(200℃)以上になると焼けてしまうため、必ず冷却塔が使われます。関電工の場合は、赤城山南麓の地下水を大量に汲み上げて、タービンを回した後の高温高圧蒸気を復水器で冷やすためだけに使うようです。しかもリサイクルせずに一度冷却用水として使っただけで、あとはそのまま排水溝に垂れ流すだけです。

 赤城山の清冽な地下水はそのままでも優良な飲料水として利用可能ですが、群馬県の土壌や空気や水はタダだと思っている関電工には、そのような県民の想いは通用しません。地下水を汲み上げる井戸として関電工は平成26年5月の連休中に、隣接する住民らには一言も告げないまま、けたたましい騒音とともに突然2本のボーリング作業を始めました。

 その結果、毎分最大901リットルと887リットル、合計1,788リットルの地下水汲み上げ可能な井戸を掘ってしまったのです。この貴重な地下水を、あろうことか、1時間当たり17.5トン、1日あたり315トン、そして年間12万トンもタダで浪費しているのが関電工なのです。

■さて、前述の排ガス中の粉塵を除去するためのバグフィルターのため、排ガス温度を一定の温度まで下げるために、復水器から出てきたボイラー水をさらに冷却塔で冷やしてから、排ガスのダクト内に設置したエコノマイザーに投入し、ボイラー水が予熱されるとともに、排ガスが冷却されます。

 したがって、冷却塔でボイラー水を冷やすための地下水の供給が停電や断水などで止まってしまうと、たちまち排ガス温度がバグフィルターの耐熱温度をオーバーしてしまいます。関電工の亡国事業の場合、地下水は赤城山の清冽な水ですから、直ちに枯渇することはないため、停電で揚水ポンプがストップして断水してしまうことが、最大リスクということになります。

 通常、バグフィルターには、こうした緊急の際のために高温ガスのバイパス回路が設けられています。そのため、緊急の際は関電工に炉を止めさせないと、集塵機のない状態で使われることなります。さもないと、排ガス中に含まれるセシウムを含んだ飛灰が一気に煙突から吹き出し、周辺地域に降り注ぐことになってしまいます。群馬県民の安全・安心な生活環境など、微塵も関心を持たない関電工のことですから、こうした事態にも真剣に対応するとは到底思えません。

 今回の震度5弱では、幸い停電事故は発生しなかったようですが、東電福島第一原発事故の際は、電源供給用の送電線の鉄塔が地震で倒壊し、悲惨なメルトダウンの要因となりました。

■今回起きた県内を震源とする観測史上最大の地震の震源地は、前述のとおり赤城山南麓にある前橋バイオマス発電から極めて近い場所です。大量に地下水をタダで使い続け始めた関電工の横暴に対して、赤城山の守護神が怒ったとしたら大変です。あるいは地下水の過剰な汲み上げで、地盤になにがしかの影響がでるのも不安の種です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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