2018/11/16  23:58

鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入りスラグ撤去に係る公文書が2か月遅れでやっと県から部分開示  スラグ不法投棄問題

■2018年8月20日に群馬県は「県道工事に使用された建設資材の下の土壌調査結果について −『土壌への影響はありませんでした』−(建設企画課)」と題する記者発表を行いました。そこで、当会はさっそく8月30日の午後4時半ごろ、群馬県土木整備部建設企画課を訪れて、事情説明を求めましたが、埒が明かないため、次の内容の情報開示請求を行いました。
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*****公文書開示請求書*****
<開示を請求する公文書の内容又は件名>
8月20日付高渋バイパスに関する建設企画課扱いの報道提供資料記事について、関連する一切の情報で次のものを含む(建設資材直下の土壌調査に係るレポート全部、8月21日から開始された当該箇所の道路法に基づく、承認工事の手続きと工事着までの内部稟議、工事要領、業務指示書、工期、検査、検収、管理、撤去資材の処理・処分方法などがわかる情報)

**********

 ところが9月6日付で、県知事から「対象文書の特定や、開示・非開示の審査など、開示決定等に係る事務に時間を要するため」という理由で、本来であれば2週間以内の9月13日までの開示期間であるべきところ、なんと2か月先の10月29日まで開示を先送りするという「決定期間延長通知書」送られてきました。
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2018年9月6日付決定期間延長通知書(建企第215-4号)。

 この鉛・ヒ素入りスラグ問題の経緯は次のブログを参照ください。
○2018年7月27日:【速報】群馬県スラグ行政を象徴!…当会の告発から1年かかってようやく公表の背後に東邦亜鉛の影か
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2708.html
○2018年7月29日:【速報】高崎渋川線バイパスにスラグ汚染報道・・鉄鋼スラグに続いて非鉄スラグの不法投棄か!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2710.html
○2018年8月5日:高崎渋川線バイパスの鉛・ヒ素入りスラグ撤去方針!…じゃ〜佐藤がばら撒いた有害スラグも撤去しろよ!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2712.html
○2018年8月12日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…群馬県中にばら撒かれているかも?
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2724.html
〇2018年8月17日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入りサンパイを盛り土扱いする群馬県が情報開示拒否を当会に通知
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2729.html
〇2018年8月21日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…群馬県中にばら撒かれているかも?(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2730.html
〇2018年8月21日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素だらけでも「土壌に影響なし」宣言した群馬県の重金属汚染思考マヒ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2731.html
〇2018年8月26日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題・・・なんと早業!撤去始まる!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2734.html
〇2018年8月30日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入り資材を猛スピードで撤去中の群馬県に経緯と根拠を開示請求
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2738.html
○2018年9月2日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題…高崎市に続き榛東村にも飛び火!しかも大同スラグと無法コラボ!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2739.html
〇2018年9月8日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…猛スピードでサンパイ撤去中の群馬県が経緯と根拠の開示を先送り
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2751.html
〇2018年9月10日:【ついでにレポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題…飛び火した榛東村を更に調査!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2744.html
〇2018年9月16日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高渋バイパスで有毒な非鉄スラグを撤去中の現場レポート
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2756.html
〇2018年9月18日:【速報】公園にも鉛スラグ報道…やはり高崎渋川線バイパスだけでなかった非鉄スラグ投棄問題!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2757.html
〇2018年9月19日:【続報】公園にも鉛スラグ報道…やはり高崎渋川線バイパスだけでなかった非鉄スラグ投棄問題!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2759.html
〇2018年9月20日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高渋バイパスどころか箕郷町の県道脇ソーラー発電造成地にもスラグ捨て放題!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2758.html
〇2018年10月13日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…みさと芝桜公園周辺をさらに調査!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2777.html
〇2018年10月21日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高崎市の水道施設前はスラグだらけだった!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2787.html
〇2018年10月26日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高崎市内の多数の公益施設に投棄された非鉄スラグの早期撤去を高崎市長に要請!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2793.html

■そして、ようやく10月29日に県知事から「公文書部分開示決定通知書」により、10月31日に部分開示を受けました。
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部分開示された情報は次の通りです。

(1)「県道工事に使用された建設資材の下の土壌調査結果について」―「土壌への影響はありませんでした」―
 PDF ⇒ 2018103101_kishahappyou_20180820.pdf
【当会注:ごらんのとおり、前回調査で非鉄スラグが土壌汚染対策法の基準値を超過していない場合は、その直下の土壌調査をやっていない。不法投棄されたエリアすべての汚染状況を確認し安全を担保するという気概に乏しい県の姿勢を示している】

(2)下層土壌調査とその結果
 PDF ⇒ 20181031021_kasou_dojou_chousa_20180801_p0108.pdf
20181031022_kasou_dojou_chousa_20180801_p0911.pdf
【当会注:例によって、県土整備部ご用達のプロファ設計鰍ノ土壌分析調査を業務委託している。そして、有害スラグに接する厚さ5センチの直下土壌の層と、さらにその下の厚45センチの深部土壌の層を、「等量混合」したものを試料として試験に使った、とレポートにあることから、鉛やヒ素の濃度の平均値が大幅に少なくなるのは大同スラグと同じ姑息な手法だ】

(3)平成30年7月27日起案・決裁の回議用紙「工事目的物の瑕疵に係る修補工事の請求について」
 PDF ⇒ 2018103103_kasitanpo_kouji_seikyuu_bunsho_20180727.pdf
【当会注:群馬県の高崎土木事務所長が渇ェ田工務店の岡田守社長宛と轄イ藤工務店の青木洋一社長宛に発出した「工事目的物の瑕疵に係る修補工事の請求」通知を見ると、瑕疵の内容は「土壌汚染対策法に定める基準値を超過した建設資材を使用している」とある。ということは、土壌汚染対策法で特定有害物質として分類された「鉛及びその化合物」「ふっ素及びその化合物」は第二種特定有害物質(重金属等)に該当するということだと思われる。とすれば「ふっ素及びその化合物」「六価クロム化合物」を基準値以上含む大同スラグの場合も、「瑕疵」に該当するはずだ。にもかかわらず、県や渋川市などは簡易舗装で蓋をして、平然としているのは理解できない対応だ】

(4)平成30年8月6日発議で同8月7日に供覧を終えた供覧用紙「回答書(高崎渋川線バイパス)について」
 PDF ⇒ 2018103104_gyousha_karano_kaitousho_20180806.pdf
【当会注:上記(3)の高崎事務所長から事業者宛に出された7月27日付の請求通知に対して、事業者である渇ェ田工務店と轄イ藤工務店から、「県高崎土木事務所長の指示に添って施工します」と全く同じ文面の回答書が8月6日付で提出された。いずれも岡田工務店が主導して作成・提出していることが窺える】

(5)平成30年8月13日起案、同21日決裁の回議用紙「承認工事新規承認許可について」
 PDF ⇒ 20181031051_okada_koumuten_heno_shounikouji_kyoka_nituite_20180813_p0108.pdf
20181031052_okada_koumuten_heno_shounikouji_kyoka_nituite_20180813_p0912.pdf
【当会注:道路法24条により、岡田工務店が8月13日に道路管理者の県高崎土木事務所長に、鉛・ヒ素入りスラグの撤去工事の申請をしたもの。すべて県が指示を出していることが窺える】

(6)平成30年8月17日起案、同21日決裁の回議用紙「承認工事新規承認許可について」
 PDF ⇒ 20181031061_satou_koumuten_heno_shouninkouji_kyoka_nituite_20180817_p0108.pdf
20181031062_satou_koumuten_heno_shouninkouji_kyoka_nituite_20180817_p0912.pdf
【当会注:道路法24条により、佐藤工務店が8月17日に道路管理者の県高崎土木事務所長に、鉛・ヒ素入りスラグの撤去工事の申請をしたもの。すべて岡田工務店の手続きに倣って県が指示を出し、岡田工務店と一緒に8月21日に決裁していることが窺える】

(7)平成30年8月21日付岡田工務店から道路管理者の県高崎土木事務所長宛の「承認工事着手届」
 PDF ⇒ 2018103107_okada_koumuten_shouninkouji_chakushu_todoke_20180821.pdf
【当会注:鉛・ヒ素入り有毒非鉄スラグ480㎥、576tの撤去工事を8月21日(火)から開始し、同23日(木)ごろから9月10日(月)頃まで掘削と積込みを行い、9月20日(木)頃までに埋め戻しを終え、9月28日(金)に工事完了となっている】

(8)平成30年8月21日付佐藤工務店から道路管理者の県高崎土木事務所長宛の「承認工事着手届」
 PDF ⇒ 2018103108_satou_koumuten_shouninkouji_chakushu_todoke_20180821.pdf
【当会注:鉛・ヒ素入り有毒非鉄スラグ320㎥、576tの撤去工事を8月21日(火)から開始し、同27日(月)頃から掘削を、9月10日(月)頃から積込みを始め、9月20日(木)頃までに掘削と積込みを終え、9月13日(木)頃から同26日(水)頃まで埋め戻し工事を行い9月28日(金)に工事完了となっている。明らかに岡田工務店の作業に引き続いて実施される予定になっており、実質的に岡田工務店がすべて工事を担当していることが分かる】

(9)渇ェ田工務店の「施工計画書」高崎渋川BP土砂撤去工事(1・2工区)
 PDF ⇒ 20181031091_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p0107.pdf
20181031092_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p0814.pdf
20181031093_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p1518.pdf
20181031094_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p1923.pdf
20181031095_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p2435.pdf
20181031096_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p3640.pdf
20181031097_okada_koumuten_sekou_keikakusho_p4147.pdf
【当会注:工事内容を見ると、土砂掘削480㎥、埋戻し切込砕石480㎥、掘削土運搬処理864tとある。掘削土運搬処理は前項の数値だと576tで佐藤工務店の3・4工区と同じはず。これを見ても、全部岡田工務店が主導で文書を作成していることが窺える】

(10)轄イ藤工務店の「施工計画書」高崎渋川BP土砂撤去工事(3・4工区)
 PDF ⇒ 20181031101_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p0107.pdf
20181031102_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p0813.pdf
20181031103_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p1418.pdf
20181031104_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p1923.pdf
20181031105_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p2435.pdf
20181031106_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p3640.pdf
20181031107_satou_koumuten_sekou_keikakusho_p4147.pdf
【当会注:工事内容を見ると、土砂掘削320㎥、埋戻し切込砕石320㎥、掘削土運搬処理576tとある。これらの数字も果たしてどの程度裏付け根拠があるのか疑問。あとは全部岡田工務店の施工計画書と同じ内容】

(11)「不良資材撤去に関する修補処理要領」
 PDF ⇒ 2018103111_furyousizai_tekkyo_nikansuru_shuuho_shori_youryou_20180817.pdf
【当会注:今回の有毒非鉄スラグ問題で撤去が必要になったと判断した群馬県が急遽作成した処理要領。検査員や完成検査の条項があるが、おそらく県は身に染みて検査などしていないかもしれない】

■撤去した有毒非鉄スラグは、施工計画書によれば、いずれも長野県小諸市のイー・ステージ鰍フ産業廃棄物処分業施設で中間処理されたあと、富山市婦中町の兜x山環境整備の最終処分場(管理型)に搬入される計画となっています。しかし、本当に群馬県は、最終処分まで確認したのでしょうか?きわめて不信感が募ります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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