2018/11/20  12:56

鉛・ヒ素入りスラグ問題!…大同スラグに蓋をする県・渋川市等と異なり撤去前提の対策を打ち出した高崎市  スラグ不法投棄問題

■11月20日の一部の新聞報道で、高崎市箕郷町の公園や駐車場、市道などに投棄された“路盤材”から鉛・ヒ素を検出し、まもなく撤去工事にとりかかり、年内に完了予定だとする記事が掲載されました。そして、「土壌汚染対策法で定める有害物質の溶出は確認されず、高崎市は『土壌や地下水への影響はない』と断定した」と報じられました。これを読む限り、なぜ、鉛・ヒ素を含む有毒な物質が路盤材として使われたのか、また、どこからこれらの有害物質が持ち込まれたのか、については何も記述がありません。まずは、報道された記事をみてみましょう。
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**********上毛新聞社会面2018年11月20日
鉛とヒ素を検出 土壌に影響なし 高崎・箕郷の公園
 高崎市は19日、同市箕郷町の2公園の駐車場などに使われていた路盤材から、土壌汚染対策法で定める含有基準値を超える鉛とヒ素が検出されたと明らかにした。溶出量は基準値内で「土壌や地下水への影響はない」という。市は施工業者に路盤材の撤去を求める。
 「みさと芝桜公園」は駐車場と付近の市道の2カ所、「みさと梅公園」は駐車場3カ所から採取した路盤材を分析した。鉛の含有量は全5カ所で基準値を超え、18〜57倍を検出。ヒ素は4カ所で1・6〜3・6倍となった。市は現地を立ち入り禁止にしている。
 市によると、県道高崎渋川線バイパスの盛り土から鉛とヒ素が検出された問題と同じ市内業者が施工した。撤去は年内に完了する見通し。
 共産党県議団・市議団の指摘を受けて調査を実施。19日の市議会市民経済委員会で報告した。

**********東京新聞2018年11月20日
【群馬】高崎で基準超の鉛、ヒ素 みさと芝桜公園など
 高崎市は十九日、同市箕郷町の「みさと芝桜公園」と「みさと梅公園」の駐車場などから、土壌汚染対策法の基準を超える鉛とヒ素が検出されたことを明らかにした。
 市によると、芝桜公園駐車場と近くの市道、梅公園の善地駐車場と蟹沢駐車場二カ所の計五カ所で、敷地に敷いた路盤材(砂利等)を調査したところ、含有量は鉛が全五カ所で基準を超え、最大五十七倍だった。ヒ素は芝桜公園駐車場を除く四カ所で基準超で、最大三・六倍だった。どちらも溶出量は基準内で、市は「溶出による土壌や地下水への影響はない」としている。同日の市議会市民経済常任委員会で報告した。
 市は路盤材を搬入した市内の施工業者に有害物質を撤去するよう求め、汚染土が使われた経緯を調査している。県内では七月、県道高崎渋川線バイパスの盛り土から基準を超える鉛とヒ素が検出されており、施工業者のうち一社が今回と共通していた。
 両公園などの有害物質については、共産党県議団と同党高崎市議団が九月十八日、独自調査で基準値を超えた鉛とヒ素が検出されたとして、県と市に調査と有害物質の撤去を申し入れていた。これを受け、市は指摘のあった箇所を立ち入り禁止とした上で調査していた。 (石井宏昌)

**********毎日新聞2018年11月20日
高崎市調査も基準超え 公園で鉛やヒ素 路盤材撤去へ
 高崎市の「みさと芝桜公園」駐車場などで基準を超える鉛やヒ素が検出された問題で、市が改めて調査した結果、公園周辺の計5カ所で、路盤材から基準値の最大約57倍の鉛と3・6倍のヒ素が検出された。19日、市議会の市民経済常任委員会で明らかにした。一方。基準を超える有害物質の溶出は確認されず、市は「土壌と地下水への影響はない」と断定した。市は、この5カ所を立ち入り禁止として、今年中に問題の路盤材を全て撤去する予定。
 市によると、みさと芝桜公園駐車場で、土壌汚染対策法で定める基準を上回る鉛が検出されたほか、芝桜公園近くの市道▽みさと梅公園の善地駐車場▽梅公園の蟹沢駐車場(2カ所)――の計4カ所で基準以上の鉛とヒ素が検出された。鉛は57・3〜18倍、ヒ素は3・6〜1・6倍だった。
 資材を搬入した業者などから聞き取り調査し、搬入の経路や理由を調べている。
【杉直樹】
**********

■そこで、この記事の出所を確認し、誰がなぜこのように「土壌と地下水への影響はない」と断定したのかを確かめたいと思い、高崎市役所の総務部広報広聴係に電話(027-321-1205)をしてみました。新聞社などに情報提供をする場合、かならず記者クラブで行われることから、記者クラブを管轄する広報広聴係に聞けば、様子がわかると思ったからです。

 電話に出た女性職員の加藤様に、その旨伝えたところ、生憎記者クラブ担当の課長と係長は取材の為、出払っているとのことで、上記の記事に「19日の市議会の市民経済委員会で報告された」とあることから、「議会事務局に問い合わせてみてほしい」と言われました。

 言われた通り議会事務局の議事課に電話(027-321-1281)をすると田村様に電話に出ていただいたので、19日の市民経済委員会で、この件について、どのような報告が委員らに為されたのか、訊いてみました。すると、委員会における報告は課長クラスの職員が行うことがわかりました。そして、さらに調べてもらうと、19日に委員会では、箕郷支所産業課の長壁課長が関連資料を用意して、委員らに説明したことが判明しました。しかし、委員会に新聞記者らが傍聴していたのかどうかは、確認できませんでした。そこで、箕郷支所産業課の電話番号(027-371-9057)を教えてもらいました。

■続いてさっそく、箕郷支所産業課の長壁課長に電話で19日の委員会の様子を訊きました。すると、「たしかに自分が委員に説明した」とのことでした。続いて、説明資料はどのように配布したのか聞いたところ、委員らへの説明用に資料を配布した後、記者クラブに投げ込んでおいたので、記者クラブ加盟全社には配られている筈だということです。

 そこで、「委員会での説明用資料や、鉛やヒ素などの有害物質が検出された測定・分析データは、どこに行けば入手できるのか? 高崎市のホームページに掲載されているのか?」と質問したところ、「情報開示請求にしたがって対応したい」とのことです。

 また、当会から「記事の中で、基準を超える有害物質の溶出が確認されなかったことをもって、高崎市が『土壌と地下水への影響はない』と断定した、としているが、なぜそのように断定できたのか?」と質問したところ、同課長は「それは環境部の環境政策課と協議の上で決めたので、判断の根拠は環境政策課に問い合わせてほしい」と言いました。

■仕上げに、高崎市環境部環境政策課に電話(027-321-1251)をしました。清水課長が他の電話中だったので、担当の福岡様に用件を話し終えたところ、ちょうど課長の電話が終わったので、直接話しました。その結果、高崎市が次のように認識していることが分かりました。

(1)既に、原因者の岡田工務店などとの協議は終わり、まもなく有害な路盤材の資材の撤去工事が開始されること。

(2)有害な路盤材に含まれている鉛・ヒ素の溶出量が基準値以下なので、その下や周囲の土壌汚染の心配はないと判断して、下層や周辺の土壌検査はやっていないこと。

(3)したがって、地下水や下流における飲料井戸水や農作物の栽培に使われる灌漑用水の水質の安全は担保されていること。


■一方、当会からは、次の点を強調し、今後の対応に活かすよう清水課長に申し入れました。

(A)高崎市が「土と水には影響はない」と判断したのは、あくまでも土壌汚染対策法に基づく基準値であり、今回のように梅林地帯の中にある駐車場や市道に大量の有害物質が投棄されたのであるから、基準値内とはいえ、汚染レベルは周辺の未汚染土壌とは全く異なること。

(B)それなので、しっかりと周辺や下流の農作物の安全性についても、慎重に検討し、継続的な観察の必要性を認識すること。

(C)この鉛・ヒ素入りの路盤材の排出源は東邦亜鉛安中製錬所であり、彼らもそれを認識している。したがって、きちんと原因者として、搬入者の岡田工務店・岡田興業のみならず、排出者の東邦亜鉛についても、しっかりとその責任を問う姿勢を堅持すること。

(D)同じく有害物質を含む大同スラグの場合、農業地帯や保育園・幼稚園・学校の敷地内でその存在が発覚しても、群馬県や渋川市、前橋市などは、排出者・原因者らに撤去を求めず、上に簡易舗装などで蓋をするだけだが、中核市である高崎市は、東邦亜鉛に気兼ねすることなく、撤去方針を決めたのは高く評価できること。よって、今後新たに有害スラグが発覚した場合は、都度速やかに、東邦亜鉛や岡田工務店ら排出者・原因者に撤去させること。


 清水課長は「承知しました」と力強い前向きな返事をしてくれました。未だに大同スラグを排出者・原因者に片付けさせようとしない群馬県、渋川市、前橋市などに対して、高崎市の下した「総撤去方針」は極めて有効な先例となるに違いありません。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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2018/11/21  10:00

投稿者:ひらく会情報部

>>「高崎市も隠ぺい体質か?」さんへ
 貴重なご指摘とご意見をありがとうございます。
 群馬県高崎市の特産の梅の生産地として知られる箕郷町に、鉛・ヒ素入りの有害スラグが大量にばらまかれたにもかかわらず、スラグ路盤材の直下及びそれに接触している周辺土壌の測定・分析を実施しないというのは、まったく理解に苦しみます。
 群馬県が高渋バイパスにおけるこの有害スラグの存在について、当会の通報から1年ちかくもかかって、ようやく部分撤去した経緯について、当会が情報開示請求しましたが、高崎市に対しても同様に、一連の対応の経緯や根拠について、近々、情報開示請求を予定しております。
 引続き、大同特殊鋼渋川工場由来のフッ素・六価クロム入り有毒鉄鋼スラグと同様、東邦亜鉛安中製錬所由来の鉛・ヒ素入り有毒非鉄(亜鉛)スラグ問題にご注目いただき、高崎市が群馬県の役人に毒されないよう、今後ともアドバイス賜りたくご支援ください。
 市民オンブズマン群馬事務局より

2018/11/21  9:32

投稿者:高崎市も隠ぺい体質か?

高崎市のスラグ路盤材の直下の土壌を検査しない姿勢はおかしい。住民の生活環境を保全するためには、直下の土壌をぶんせきしなければなりませんよね。
 スラグ路盤材を撤去する際には、直下の土壌の環境分析を必ずやってほしい。土壌の環境分析をやらないなら、高崎市も住民の生活環境を蔑ろにしてでも、誰かを優遇する隠ぺい体質と考えざるをいないでしょう。
 群馬県は(株)佐藤建設工業のためやお役人様のミスをごまかすために隠ぺい体質であることはこのブログで勉強しました。高崎市もおバカな群馬県の役人のようにならないようご検討を祈ります。

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