2019/4/9  21:51

群馬県議選の投開票で相次ぐ投票者数と投票総数の不一致・・・選挙の信頼性を揺るがせる公務員のたるみ  政治とカネ

■館林市在住の当会会員が、昨年2018年9月23日投開票の館林市議選で、開票の結果1票の食い違い生じたため、館林市選管のずさんな投票箱管理体制や開票体制の疑義が問題となり、これでは投票用紙のすり替えなど容易に可能だとして、県議選の公示日の3月29日に、選挙の無効を訴えて県選管を相手取り東京高裁に提訴しました。こうして、行政職員だけに期日前投票箱の管理や投開票作業を行わせると不正の温床を助長することから、選挙への信頼性の喪失につながりかねません。今回の県議選の投開票の結果も、残念ながら相次いで投票用紙のずさんな扱いによる投票者数と投票総数の不一致が発生してしまいました。報道記事を見てみましょう。
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**********読売新聞2019年4月8日
投票用紙二重交付か 総数1多いまま確定 前橋市選管
 7日に投開票された県議選の前橋市区で、投票した人の数より投票の総数が1票多いトラブルがあった。前橋市選挙管理委員会はそのまま票を確定させた。
 市選管によると、市内の投票所2か所で、それぞれ1枚ずつ多く有権者に投票用紙を渡した可能性があるという。投票した人の数は10万7950人だったが、有効、無効票を合わせた投票総数はこれより1票多かった。市選管は「同じことが起きないよう、事務を適正に進めていきたい」としている。

**********上毛新聞2019年4月9日
不在者投票所で投票用紙を紛失 県議選で伊勢崎市選管発表
 群馬県選挙管理委員会と伊勢崎市選挙管理委員会は8日、7日に投開票が行われた県議選に絡み、同市内の二つの不在者投票指定施設で投票用紙の紛失が計2枚あったと発表した。同市区では「持ち帰り票」として処理しており、投票者数や投票率、候補者の当落などに影響はないと説明している。
 市選管によると、同市の指定施設は病院や高齢者施設など37カ所。このうち2施設から4日、投票用紙がそれぞれ1枚足りないと連絡があった。

**********産経新聞2019年4月9日(火)7:55配信
群馬県議選 投票用紙紛失などトラブル相次ぐ 後半戦へ課題
 県議選で新議員が決まる中、伊勢崎市と前橋市では、不在者投票施設で投票用紙を紛失したり、投票者数と投票総数に差異が生じたりするなどのトラブルが相次いで起きた。県内では統一地方選後半戦が控えており、各選挙管理委員会は再発防止策の徹底が求められる。
 伊勢崎市選管によると、4日午前11時過ぎ、市内の不在者投票施設2カ所から、投票用紙1枚の紛失、不足がそれぞれ報告された。
 投開票日の7日には、市選管で各不在者投票施設から送られた封筒内に2枚の投票用紙が入った投票が2件あり、投票者数と投票総数に差異が生じた。
 また、前橋市選管によると、7日午後、投票者数と比べて投票用紙が1枚少ない投票所が2カ所あることが判明した。それぞれ1人の有権者に投票用紙を2枚交付した可能性があるという。
 伊勢崎市選管は、不在者投票施設の職員向けの投票事務チェックリストを作成し、次回選挙から導入する予定。受領した投票用紙の枚数確認や必要書類の記載の漏れなどの防止を図る。
 前橋市選管も「手順の再確認を徹底し、再発防止に努める」としている。
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■不可思議なのは、前橋市でも伊勢崎市でも、票数の不一致について原因究明や責任の所在の明確化をきちんとしないまま、票の確定をしてしまったことです。当会が再三主張しているように、票の食い違いが生ずる背景については、投票箱の管理や投開票作業での第三者による監視が不十分のため、票のすり替えなど、やりたい放題の状況が温床として厳然と存在すること自体が問題であり、1票の重みを軽視する行政の体質がその背景にあります。

 このように、現在の行政職員による一元的な投開票の管理をこのまま続けていけば、1票の食い違いについて、事の重大さの認識がマヒしてしまい、有権者の間にも、選挙制度への信頼性が揺らいでしまい、投票率の低下に拍車がかかってしまいます。

 すでに、今回の県議選でも投票率が過去最低となっており、群馬県選管の松本修平委員長はさっそく4月7日に「県政を担う代表を決める重要な選挙で多くの有権者が棄権した事実を危機感をもって受け止め、結果を検証し、対策を検討していく」などと耳障りの良い談話を発表しました。

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 しかし、当会会員が、昨年9月の館林市選管による市議会選挙投開票で1票の食い違いの原因究明を求めて異議申立てをしたのに、全く問題ないなどとして門前払いしたところを見ると、行政として公正・公明・透明な選挙制度が棄損された事態に対して襟を正そうという本気度は全く伝わってきません。

■そうこうしているうちに、群馬県議選で館林市区において、多田善洋候補がトップ当選しました。

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 多田候補については、有権者の親族の葬儀に生花を送ったりするなど、寄付行為が目に余り、当会会員が館林署に告発したところ、警察は前橋地検に送検しましたが、「初犯だから」という理由で前橋地検は「起訴猶予」として多田候補をあろうことか不起訴処分にしてしまいました。

 本来であれば、起訴猶予とされた時点で多田候補は出馬を見合わせるのが、選良を目指す立場の現職としては、当然の判断のはずです。しかし、平然と出馬し、しかもトップ当選を果たす始末です。多くの有権者は多田候補の公選法違反行為について、何も知らぬまま投票してしまったことでしょう。県選管は、多田議員の履歴欄に、きちんと「起訴猶予」で不起訴処分を受けたものの公園法違反行為をした事実について、選挙公報に記載する必要があったはずです。

 当会は、当会会員が提起した東京地裁における選挙無効・損害賠償請求訴訟の支援を通じて、選挙制度の根幹をなす投開票のルール順守を行政に徹底させることで、有権者の選挙に対する信頼を高め、投票率の低下に歯止めをかけるため、注力していきます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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