2019/6/2  21:45

平成の負の遺産「タゴ103年ローン」16億5千万円を令和に引き継いだ安中市の無責任体制  土地開発公社51億円横領事件

■安中市役所が毎月初めに市民に配布している「広報あんなか」の6月1日号が隣保班を通じて届けられました。このP8〜9にかけて「安中市の財政 平成30年度下半期予算執行状況」として「一般会計」「特別会計」「市政の状況」「市有財産の状況」について、「安中市財政事情の作成及び公表に関する条例」に基づき、平成30年10月1日から平成31年3月31日までの間の安中市の財政事情が掲載されています。市民が仰天したのは、P9の下半分に「安中市土地開発公社不祥事件 和解20年後の対応について」という記事がシレっと掲載されていたことです。さっそく記事を見てみましょう。
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広報あんなか2019年(令和元年)6月1日号vol.159


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     安中市土地開発公社不祥事件
     和解20年後の対応について

 平成7年に発覚した安中市土地開発公社の元職員による詐欺事件につきましては、市民の皆様に 大変なご迷惑とご心配をおかけしました。ここに改めて、お詫びを申し上げます。
 その後の裁判により 、和解が成立し、平成10年12月、褐Q馬銀行に対して、債務者を安中市土地開発公社、連帯保証人を安中市として、24億5000万円の債務が確定しました。この和解に基づき、安中市土地開発公社が褐Q馬銀行へ、これまでの20年間で合計8億円を支払いました。この支払いは、土地開発公社の土地造成販売による利益の中から行われ、連帯保証人である安中市からの支払いは発生しておりません。和解から20年目となる平成30年7月から褐Q馬銀行と協議を重ねて参りました。その結果、安中市土地開発公社が毎年12月25日に2000万円を支払うことで、平成31年3月に合意となりました。
 現在、安中市土地開発公社の事業および経営は順調に推移しており、返済を続けていくための資金が十分ありますので、安中市が債務保証による弁済をする必要はありません。
 今後も市民の皆様にご迷惑をかけないよう努めて参ります。
問合せ▼安中市土地開発公社(電話382−1111 内線1211)

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 このタゴ51億円事件について事件発覚当初から真相究明、責任の所在の明確化、再発防止に取り組んできた当会では、平成7年におきたこの地方自治体を舞台にした史上最大、空前絶後の詐欺横領事件は、平成の終わりとともにケジメを付けて、令和に持ち越してはならないとの思いから、安中市と群馬銀行の双方に、タゴの尻拭いである103年ローンの解消を強く働きかけてきました。また、103年ローンの解消が困難である場合でも、せめて、安中市の債務保証は今後止めるよう、市と群銀の双方にお願いをしてきました。

 昨年7月以降の本件の経緯は次のブログ記事を参照ください。

○2018年7月11日:【速報】タゴ51億円事件から23年目・・・安中市長に103年ローン解消に向けた動きの有無を情報開示請求
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2693.html
○2018年7月13日:平成の負の遺産は平成で終わらせよう!…タゴ51億円事件103年ローンの20回目支払い迄あと165日↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2695.html
○2018年7月21日:平成の負の遺産は平成で終わらせよう!…群銀の103年ローン見直し交渉未着手の安中市長と市民への説明責任
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2703.html
〇2018年8月2日:平成の負の遺産は平成で御終いに!…群銀103年ローン20年で公社の連帯保証を返上しよう!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2717.html
〇2018年9月13日:「タゴ51億円事件」の103年ローン解消に向けて群銀や安中市トップらに申入書を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2754.html
○2018年12月22日:安中市土地開発公社巨額詐欺事件・・・103年ローン解消に暗雲!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2847.html
○2018年12月25日:ついに平成最後のクリスマス・・・安中市公社タゴ51億円事件の103年ローンの行方が決まる節目の日
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2802.html
〇2019年1月7日:平成の負の遺産は平成で終わらせよう!…群銀と103年ローン交渉中の安中市・公社が20回目の和解金支払い
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2856.html

■実は、今年3月末に安中市が群馬銀行と和解20年後の対応として、令和になってもさらに今後も10年間は毎年12月25日のクリスマスに、群馬銀行に対してタゴ51億円事件の和解金として、タゴの豪遊および隠し資産形成の尻ぬぐいのために、公金2000万円を、タゴ事件の共犯者ともいえる群馬銀行に払い続けるための「証」とよばれる契約書に、安中市土地開発公社が合意し、性懲りもなく安中市が債務保証の為の連帯保証人になったことを、金融筋の情報で知っておりました。

 そして、この件で、来る6月13日(木)から開催される新議員による初めての令和元年第2回定例会で市側から議会側(今井議長)に初めて報告される予定であることも把握しており、市民への公表はそれを踏まえてから行うものと思っていました。

*****令和元年第2回定例会の会期日程(予定)*****
日次   月  日  曜日  開議時刻  摘要
第1日  6  13 木   午前9時  開会、議案の上程等
第2日  6  14 金   休会
第3日  6  15 土   休会
第4日  6  16 日   休会
第5日  6  17 月   午前9時  総務文教常任委員会
第6日  6  18 火   午前9時  福祉民生常任委員会
第7日  6  19 水   午前9時  経済建設常任委員会
第8日  6  20 木   休会
第9日  6  21 金   午前9時  一般質問
第10日 6  22 土   休会
第11日 6  23 日   休会
第12日 6  24 月   午前9時  一般質問
第13日 6  25 火   休会
第14日 6  26 水   午前9時  委員長報告・採決等、閉会

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 ところが、安中市と土地開発公社は、議会に報告する前に広報あんなかで公表したのです。

■このことをみても、安中市が安中市民の代表である議会、すなわち市民を軽視していることがうかがえます。

 この他にも、いまから10年前の「和解10年後の対応」の時に比べて、今回「和解20年後の対応」についての安中市の公表姿勢には次の問題点が指摘できます。

(1)安中市土地開発公社がタゴに対して保有する民事訴訟での損害賠償請求権について、一言も触れられていないこと。

(2)「これまで20年間で合計8億円を支払ったが、この支払は公社の土地造成販売による利益の中から行われ、連帯保証人の安中市からの支払いは発生していない」としているが、土地造成事業に伴う借入金には、いずれも安中市が債務保証をしていることについて、一言も触れられていないこと。

(3)「現在、安中市土地開発公社の事業および経営は順調に推移しており、返済を続けていくための資金が十分あるので、市が債務保証による弁済をする必要はありません」としているが、へ公社の事業と経営が順調に推移している証拠や、今後の返済資金が十分あるとする根拠が示されていないこと。


 今度の6月市議会定例会で、どのような報告が議員らになされて、新しく選挙で選ばれた市議らが、どのような問題意識をもって、これに対処するのかは、予断を許しませんが、市議会や市民を軽視した今回の広報あんなかでのタゴ事件103年ローンを令和に世にも引き継ぐとした安中市の無責任体制は、断じて許すことができません。

 当会では、とりあえず、情報開示請求で、次の内容について市側に明らかにするよう求めたいと思います。

@2018年7月以前を含め、これまでに公社と群馬銀行との間で協議を重ねてきた経緯がわかる一切の情報(群銀との協議録のみならず、公社における理事会・評議会など内部の会議録を含む)。ちなみに前回、昨年7月に請求人が開示請求をした際には、「群馬銀行との和解20年目に向けての協議や打ち合わせに関する情報については、現在協議中であり、公開することにより公社の正当な利益を害するおそれがあります」として不開示とされている。現在は群銀と市・公社とは本件協議済みと認識。

A2019年3月に「公社が毎年12月25日に2,000万円を支払うことで合意した」ことを示す一切の情報。

B「これまで20年間で合計8億円を支払ったが、この支払は公社の土地造成販売による利益の中から行われ、連帯保証人の安中市からの支払いは発生していない」としているが、土地造成事業の利益のなかから、どのように支払ってきたのか、公社の財務諸表をもとに一般住民が理解できるような一切の情報。

Cこれまで20年間に合計8億円を支払ったというが、その公金を捻出するために公社が行ってきた土地造成等で金融機関からの資金を借り入れる際に、安中市が債務保証をしてきたはず。それらの債務保証の履歴が一般住民にもわかるような一切の情報。

D「現在、安中市土地開発公社の事業および経営は順調に推移しており、返済を続けていくための資金が十分あるので、市が債務保証による弁済をする必要はありません」としているが、公社の事業と経営が順調に推移していることが一般市民にもわかるような一切の証拠

E同じく、今後とも公社には、群銀への返済資金が十分あるとすることが一般市民にも容易にわかるような一切の根拠。


■当会がもっとも危惧していることは、公社が「群銀に支払うための原資に問題ない」との一辺倒の説明を強調していることです。

 公社は、巨額公金横領をしたタゴに対して民事訴訟で勝訴しているわけですから、本来は「タゴからきちんと全額返済を求めていくので、安中市が債務保証による弁済をする必要はありません」と市民に対して、どうどうと、胸を張って明言しなければならないはずです。

 ところが、そうした損害の回収には一言も安中市は触れていません。そこで当会では、安中市長に対して、債権回収の権限を公社から委任してもらえるように、直訴することも視野に入れております。

■とにかく、あと83年間もタゴの尻拭いを公金でさせられかねない我々安中市住民としては、このまま座して看過するわけにはいきません。

 安中市は前回「和解10年後の対応」の際と同様に、今回についても、今後6月議会定例会で本件報告の後、市民に対する説明会を開催しなければならないはずです。しかし、もしかしたら、今回の広報あんなか6月号のこの記事で、この重大な不祥事件をうやむやにしてされてしまうかもしれません。

 引き続き住民として、安中市への厳しい監視の目が必要であり、市議会にまかせっきりにするのではなく、住民としても、このタゴ巨額詐欺横領事件の今後の推移に厳重に注視していくことが必要です。

【ひらく会編集部】
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