2019/7/5  21:24

当会会員が県選管を提訴した選挙無効等訴訟第1回弁論が7月1日に東京高裁511号法廷で開かれ即日結審!  オンブズマン活動

■群馬県では、「7月4日告示、21日投開票」のスケジュールで、24年ぶりに参院選と知事選の同日選挙が実施されることになり、すでに県内各地で掲示板が設置されています。高崎市選管は開票終了を翌22日午前1時〜1時半と見込んでおり、館林市選管は「全てを終了まで行うか、一部を翌日とするかは分からないが、通常業務に支障が出ないか心配」と指摘しています。また、渋川市選管は「職員数は減っており、ダブル選でも足りないくらいだ」と人手不足を懸念しています。群馬県選管は各市町村選管に周到な準備をするようはっぱを掛けているようです。しかし、昨年9月23日に投開票された館林市議選では、開票の結果1票の食い違い生じたため、館林市選管のずさんな投票箱管理体制や開票体制の疑義が問題となり、これでは投票用紙のすり替えなど容易に可能だとして、候補者の一人で当会会員が、選挙の無効を訴えて市選管と県選管に異議申し立てをしてきました。しかし、両選管ともずさんな選挙の実態を直視せず、真相解明のための調査すら全くしようとする気配さえありません。そのため、当会会員は3月29日に東京高裁を訪れて、まともに選挙管理改革をしようとしない県選管を相手取って選挙無効・損害賠償請求訴訟を提起しました。その後、いくつかのやり取りを裁判所とのあいだで行ないましたが、ようやく第1回弁論が7月1日(月)午後2時30分から東京高裁5階511号法廷で開かれたので報告します。
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東京高裁。


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 この投票すり替え疑惑事件のこれまでの経緯については、次のブログ記事をご覧ください。
〇2018年9月17日:館林市議選で当会会員が奮戦中!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2760.html
〇2018年9月26日:9月23日の館林市議選の開票結果を巡る謎の解明は果たして可能なのか?
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2763.html
〇2018年10月1日:9月23日投開票の館林市議選の開票場の様子から見えてくる我が国選挙制度の不誠実な現況
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2766.html
〇2018年10月5日:館林市議選の有効性をめぐり当会会員が館林市選管に異議申し立ての補正書を提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2770.html
〇2018年10月10日:選挙の有効性が問われる中で、10月9日館林市議会臨時会が議長・副議長を選出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2776.html
○2018年10月14日:市議選の有効性が問われる中、10月12日に選管から来た供託金返還通知に当会から公開質問状
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2779.html
○2018年11月28日:館林市議選の有効性が問われる中、11月27日に選管から異議申出に対する棄却決定通知が届く!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2828.html
○2018年12月10日:館林市議選の有効性が問われる中、市選管からの異議申出棄却決定通知に対し県選管へ12.10審査申立!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2839.html
〇2019年1月20日:館林市議選の有効性が問われる中、当会の審査申立に対し、館林市選管が弁明書を県選管に提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2865.html
○2019年3月2日:館林市議選の有効性が問われる中、当会の審査申立に対し、県選管が何も調べず棄却を裁決!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2897.html
○2019年3月29日:きょう告示された群馬県議選に合わせて当会会員が県選管を相手取り選挙無効等訴訟を東京高裁に提起
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2917.html
○2019年5月11日:当会会員が県選管を提訴した選挙無効等訴訟第1回弁論が7月1日14時半に東京高裁511号法廷で開廷決定
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2947.html
○2019年6月15日:当会会員が県選管を提訴した選挙無効等訴訟7.1第1回弁論に向けて被告から届いた答弁書の中味
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2962.html

 当日は、午前11時に当会会員が高裁に到着し、当会代表も傍聴のため午後2時に高裁に赴きました。

*****511号法廷(5階)開廷表*****
     令和元年7月1日 月曜日
(午前中4件、午後13:30から1件あり)
●開始/終了/予定  14:30/第1回弁論
○事件番号/事件名  平成31年(ネ)第1963/損害賠償請求控訴事件
○当事者       牧英久/横島忠 外
○担当係       第5民事部(※裁判官は4人のうちの2人。氏名不詳)
           裁判長 秋吉仁美
           裁判官 齊木利夫
           裁判官 田村政己
           裁判官 篠原絵理
           裁判官 林 史高
           書記官 加藤木学
●開始/終了/予定  14:30/第1回弁論
○事件番号/事件名  平成31年(行ケ)第10号/選挙無効損害賠償請求事件
○当事者       小林光一/群馬県選挙管理委員会
○担当係       第5民事部(※裁判官は4人のうちの2人。氏名不詳)
           裁判長 秋吉仁美
           裁判官 齊木利夫
           裁判官 田村政己
           裁判官 篠原絵理
           裁判官 林 史高
           書記官 加藤木学

**********

 開廷表をみると、午後2時30分から本件ともう1件が予定されていました。定刻の2時30分の10分前に511号法廷に入ると、すでに被告席には群馬県の訴訟代理人の関夕三郎弁護士と、県選管の指名代理人2名(清水直之・下島倫計)が着席していました。どうやら本件を先に審理にかけるようです。

 すると加藤木書記官が、当会会員に「期日呼出状を見せてほしい」と言ってきました。たしかに期日呼出状には出頭時に提示するように、と記されていますが、筆者の場合、初公判に出頭した際にはいつも持参していますが、とくに見せろといわれた記憶がありません。当会会員はカバンの中からおもむろに期日呼出状を取り出して書記官に提示し、そのあと、出席簿にある自身の名前に○を付け、法廷の中に入りました。

 定刻2時30分きっかりに、秋吉裁判長が陪席裁判官2名を引き連れて入室してきました。傍聴者数名とともに筆者も起立して一例をしました。

 裁判長は、「どうもお待たせしました」と挨拶をしたあと原告から提出された訴訟資料(訴状、回答書、訴状訂正申立書、準備書面(1)、準備書面(2))についてひとつずつ例示し始めました。
※原告が提出した裁判資料 ZIP ⇒ 201903280625o.zip
※裁判所から送られてきた裁判資料 ZIP ⇒ 201905090618t.zip

 裁判長は「はい、原告小林さんから次の書面が出ています。平成31年4月19日付回答書。これによって、訴状の訂正の申し出になりますので、この回答書のとおり訂正の上で、訴状陳述。訴状のとおりに主張するとうかがってよろしいですか?」と原告に尋ねると、原告は「はい」と答えました。

 続いて「それで4月19日付の回答書1通。原告の準備書面(1)、(2)をいただいていますのでこれらもいずれもこのとおり陳述というふうに伺います」と原告に確認しました。原告は「はい。間違いないです」と返事をしました。

 裁判長は「よろしいですかね、はい。被告からは答弁書第1準備書面、第2準備書面をいただいておりますので、このとおり陳述と伺ってよろしいですか?」と被告に尋ねると、被告訴訟代理人の関夕三郎弁護士は「はい、陳述します」といつものように腰を半分浮かせるような格好で答えました。
※被告が提出した裁判資料 ZIP ⇒ 201906130628o.zip

 裁判長は「それから証拠関係ですけれど、原告から甲1〜7号証を出していただいております。このうち、原本、コピーでないものをお持ちのものがありますか?」と原告に尋ねると、原告は慌ててファイルを括りましたが、なにも見つかりません。「・・・」と返事ができずにいると、裁判長が「全部写しで提出でよろしいか?あるいは原本で提出されるものがあるかと?そういうことですが」と解説しましたが、原告は依然として甲号証が見つけられずにいました。

 原告は「・・・しばらく探すのに時間がかかる」と言うと、見かねた加藤木書記官が「訴状でなくて、証拠です」と指摘しました。時間がかかりそうだと見た裁判長は「そしたら全部写しと言っていますので、全部写しで提出ということでよろしいですか?」と確認を原告に求めると、原告は「はい。そうですね」と言いました。初めから全部写しで提出としてあったのなら、何も、原本にこだわる必要はないと思ましたが、なぜか秋吉裁判長はこだわりました。

 そして裁判長は、「甲1号証から7号証まで全部写しで提出とうかがいます。それから被告から乙1から3号証」と被告に確認を求めると、被告は「はい」と答えました。「これも全部写しで提出ということでよろしいですか?」と裁判長が確認したところ、被告訴訟代理人は「はい」と答えました。

 裁判長は最後に、「はい。あと、原告から調査嘱託の申立てというのが出ておりまけれども、当審では必要性なし、ということでこれを却下いたします。以上ということで、よろしいですかね?」とまくしたてました。原告は、まだ裁判長の発言内容をそしゃくしきれないうちに、被告訴訟代理人の弁護士が間髪を入れずに「はい」と答えてしまいました。

 その返事をうけて秋吉裁判長は「弁論を終結いたします。判決の言い渡し。7月17日(水)の午前1時15分・・・・ごめんなさい。午後1時15分。失礼いたしました。7月17日の午前1時15分にこの法廷で判決を言い渡しということにいたします。はい、どうもご苦労様でした」と言い放つや否や、法廷を退出していきました。この間、わずか3分間の出来事でした。

■原告の当会会員は、納得がいかず、加藤木書記官に「証拠を調べないまま、却下となってしまったのはどうしても納得がいきません」と尋ねると、「却下に対する不服申し立ては、判決が出た後、上告するしかありません」とのこと。

 さらに「今の却下の判断に対して、それだけに対しての不服申し立てはできません」と加藤木書記官に言われてしまいました。それでようやく裁判の弁論が終わって結審したことを悟った当会会員は「証拠書類がないのでは、ダメですよね」というと、書記官は「すいません。次の裁判が始まっているので。なお、17日の判決には出頭する必要はありません」と付け加え、早く法廷を出るように原告当会会員を促しました。

 当会会員は釈然としないまま、おもむろに席を立ち、ゆっくりと511号法廷の外に出た原告の当会会員は、「証拠を調べずに判決が出させるものなのだろうか?」としきりに首をかしげました。

 ちょうど傍聴していたという長野県出身のカプセルホテルに宿泊中だという初老の小柄な男性が声を掛けてきました。「どういう事件なのですか?」と訊かれたので、「群馬県内の市議会議員選挙で、不正があったため選挙無効を訴えています」と説明しました。

 その男性は「自分は20年前に長野県内で選挙の開票作業のアルバイトをやったが、非常に厳正にやっていたのを覚えています。選挙でそんなに不正があるのですか?」と怪訝そうな面持ちで聞いてきました。

 こうして、僅か3分で東京高裁での裁判は即日結審しました。17日の判決では、証拠調べもしない状況で裁判の判断が示されるわけですが、これほど取り付く島なくあれよあれよという間に裁判が終わってしまったところを見ると、結果は歴然としているのかもしれません。

■それにしても、被告の群馬県選挙管理委員会も館林市選挙管理委員会も、期日前投票箱のずさんな管理について、なんとも思っていないのには遺憾をとおりこして呆れ果ててしまいます。

 館林市選管は、昨年9月23日の市議選の投開票日に、得体のしれない職員らしき男がひとりで期日前投票箱を片手で吊るして開票所に持ち込んだ現場を、当会副代表が目撃して、会話まで交わしているのに、そうした事実は確認できなかったと主張しており、群馬県選管もそれを支持しているのですから、公平で明るい選挙とはほど遠い状況です。

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 このため当会では、7月5日の午後1時に当会代表と当会会員とで、群馬県警を訪れて、刑事2課の担当者に、警察権力によって、館林市選管を取り調べて、ひとりで期日前投票箱を運ばせた経緯について、厳しく捜査をしてほしいと申し入れを行いました。およそ1時間の協議の結果、残念ながら、捜査の端緒となる告発など、具体的な違法行為が示されたうえでの警察への通報がないと、ただ単に手続きを外れた行為があったからとして、直ちに警察が自ら捜査に踏み出すことは通常行わない、という残念な結論になってしまいました。

 当会会員は一旦は非常にがっかりしたものの、気を取り直して、あらためて自ら調査をして、証拠を集めたうえで、あらためて県警に相談を持ち込みたいとの決意を固めました。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「秋吉仁美裁判官」
**********出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
秋吉 仁美(あきよし ひとみ、1958年1月5日 - )は、日本の裁判官。裁判所職員総合研修所所長、さいたま家庭裁判所所長等を経て、東京高等裁判所部総括判事。
1.人物・経歴
 東京都出身。12歳から埼玉県所沢市に移り、上智大学卒業後、1983年裁判官任官、東京地方裁判所判事補。札幌地方裁判所判事補、熊本地方裁判所判事、東京地方裁判所判事、司法研修所教官、東京地方裁判所部総括判事、横浜地方裁判所部総括判事、東京家庭裁判所部総括判事等を経て、2014年裁判所職員総合研修所所長。2016年さいたま家庭裁判所所長。2018年東京高等裁判所部総括判事。
2.裁判
 難民認定を求めたタミル人に対し、スリランカでのタミル人に対する拷問や拘束の事例を認定し、「迫害を受ける可能性はなおある」として、国側の控訴を棄却した。
 日本脱カルト協会幹部の発言を放送するなどしたテレビ朝日を、冨士大石寺顕正会が名誉棄損で訴えていた訴訟で、「放送内容には真実と信じる相当の理由があり、名誉毀損に当たらない」として、一審判決を取り消した。
3.編著書
『医療訴訟』青林書院 2009年
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