2019/8/21  22:34

「監視カメラ」と「防犯カメラ」・・・紙一重のプライバシーと安全・安心社会の定義と警察の立ち位置  オンブズマン活動

■群馬県警きっての優秀な警察官だったにもかかわらず県警内の不祥事を告発したとして冤罪逮捕され追放された当会の大河原・副代表が、今月の当会の例会で「雑誌の取材を受けた」という報告を受けたので、さっそく発売中の週刊現代を入手してチェックしてみました。副代表は日ごろから監視社会における警察の暴走について憂慮しており、今回の記事の中でもそのことを警告としてコメントしています。
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週刊現代2019年8月24・31日号。

 当会も防犯カメラによる犯罪捜査の効果と、それに伴う犯罪抑止効果について、否定をするものではありません。例えば、2018年10月28日未明の東京渋谷で、集団が軽トラックを横転させた「クレイジーハロウィーン」事件で、犯行に関与した男4人が逮捕されましたが、あの大群衆の喧騒の中で、犯人の特定ができたのは、捜査関係者が街頭や店舗などに設置されている防犯カメラ映像を丹念に調べた成果であることは疑いもありません。

 筆者は毎日JRを利用しますが、最近は新幹線や電車内でも「防犯カメラ作動中」のステッカーが貼ってあります。これは、2015年6月30日に新横浜 - 小田原間を走行中の東海道新幹線車内で、男が焼身自殺を図り、火災を発生させた新幹線火災事件や、朝夕のラッシュ時に多発する痴漢や乗客同士のトラブル対策のため、急速に普及しつつあります。

 我が郷土群馬県の県庁でも、パブリックスペースには数多くのビデオカメラが至る所に仕込まれています。
〇2017年5月31日:【大河原報告】偽造ケアプランで不正支出された税金の回収要請をしようとした当会会員らを県職員が盗聴・盗撮!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2325.html
○2017年6月2日:【大河原報告・続報】来庁する一般県民の相談者を専門に盗聴・盗撮する群馬県庁の組織的体質が明らかに!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2328.html

 ところが、県庁職員の執務スペースには監視カメラが一つも設置されていません。そのため、公務員の不祥事件がいつになっても絶えることがありません。

■犯罪の抑止のため、監視は必要であり、その観点から、当会は役所の犯罪防止のため「情報公開」法・条例を手段に、開かれた行政の実現に尽力しています。ところが、役所はしきりに「プライバシー」を盾に、個人情報だとして、本来開示されなければならないものも非開示とする傾向が近年富みに強まってきた感があります。

 プライバシーとは「他人に知られたくない個人的な秘密」という曖昧な理解をされており、個々人によって「秘密」の感覚は異なるのでよけい相対的にならざるを得ません。一般論では括れないため、どのようなことが秘密なのか、その個々人に宣言してもらわなければなりません。行政側はそこに目をつけ情報不開示の理由にしています。

 例えば、電車の中のカメラとプライバシーの問題でいえば、電車の中で撮影されるとどのようなプライバシーが侵されるのでしょうか。電車に乗っていること自体が秘密なのか、勝手に容姿を撮られることで人権・肖像権の侵害なのか、はっきりしません。覆面やサングラスでもしない限りカメラに撮られることで特段不都合が生じるとも思われません。

 とくに肖像権の場合は、役所の職員との会議録を残す場合、担当者を撮影して容姿の記憶の参考にしたいと思っても、思わぬほど役所職員の反発を受けます。公務に携わる役所職員に秘密があってはならないはずですが、秘密主義が以前より格段に蔓延っています。

■さて、前置きが長くなりましたが、当会副代表が取材を受けた記事を見てみましょう。

**********週刊現代2019年8月24・31日号(2019年8月19日発行)
防犯カメラがあなたを見ている
すべての行動が録画される時代

 誰もいない場所でこっそり――。人の目を気にして行動するのに、カメラの目は気にしない。でも、あなたの悪事はここまで見えている。
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★バレていないつもりの行動が記録に残る★
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 ビルの陰、 エレベーターの中、 人通りのない路地裏……。誰も見ていないから、 少しくらいはバレないだろう。そう思って、普段、公衆の面前では憚られる行動をとってしまう。誰にでも そんな経験はあるはずだ。
 だが、あなたの行動は、そこに人がいないからといって、見られていないとは限らない。街中に備えられた防犯カメラが、あなたのすべてを「見ている」。そして、その行動はすべて録画されているとは考えた方がいい。
 日本防犯設備協会理事の平野富義氏が言う。
「東京都では、'14年から'18年までの5年間に42億7000万円の予算を投じ、路上に6500台の防犯カメラを増設しています。また、国や都道府県だけではなく、民間による設置も加速度的に増加している。商店街、繁華街、商業施設、ビル、マンションなど、我々の暮らす至るところに、防犯カメラは設置してあると言えます」
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 現在、日本には、500万台以上の防犯カメラが設置されていると言われる。全国で平均すると、およそ270mおきに、防犯カメラに出会う計算だ。当然、人の多くいる街中などでは、さらに短い間隔で見張られていることになる。
 何より恐ろしいのは、見られているだけでなく、その映像が記緑として残ってしまうことだ。「バレない」と思った些細な悪事は、誰かに見られて、晒し者にまでされるリスクもある。
 元群馬県警察警部補の大河原宗平氏が明かす。
「ある国道に設置してある速度超過取り締まり用のカメラ(オービス)を見ていたら、芸能人の方が写っていたことがありました。すると、県警の担当者が、その写真を複製して県警本部内で見せびらかしていたんです。防犯カメラの映像は、悪用しようと思えば、誰でも簡単に悪用できてしまうのです」


★映像記録が犯人特定の決め手となる
 日本で防犯カメラが利用されるようになったのは、’60年代後半からだと言われる。映像を記録す るものではなく、モノクロの静止画像を連続撮影するもので、録画時間は長くて6時間程度だった。
 ‘80年代以降になって、ビデオの技術が発達したことで、カラーで動画を撮影することが可能にな った。日本では、’95年の地下鉄サリン事件をきっかけとして本格的に設置が進んだ。
 その名のとおり、 防犯カメラは「犯罪を防止する」ことを目的として設置されているが、実際に事件が発生した後でも、犯人を特定するための捜査資料として活用されることが多い。
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「防犯カメラの映像は、1週間程度は保存されるようになっており、金融機関などでは3ヵ月以上保存されます。また、現在の防犯カメラの多くは、100万画素以上です。顔を確認するために不自由することはほとんどありません」(前出・平野氏)
 高画質で保存された映像を、警察は証拠映像として照会することができる。防犯カメラに記録さ れた映像がもとで容疑者の確定・逮捕に至った事件は枚挙にいとまがない。左の図に示したように、 防犯カメラの台数の増加に伴い、犯罪の件数は低下し、検挙率は上昇している。日本防犯設備協会の広報担当・土生俊悦(はぶ・しゅんえつ)氏が言う。
「今後は、4Kの防犯カメラが普及していくと考えられます。画質が向上すれば、一台がカバーできる撮影範囲も拡大する。より広い範囲に目が行き届くようになります」

★映像から容疑者の足取りを追跡★
<複数のカメラでリレー捜査>
 日本全国に設四された防犯カメラが果たす役割は、事件の容疑者が「どこにいたのか」を切り取 るだけではない。現在は、複数のカメラの映像を「リレー方式」でつなぎ合わせ、容疑者の足取りを追跡することが当たり前になっている。
 刑事が聞き込みで目撃情報を集める代わりに、カメラが四六時中、自動で情報を集め続けるのだ。 今年6月に大阪府吹田市で発生した交番襲幣事件では、事件発生後わずか1日で、容疑者の特定・逮捕に至った。それは、周囲の防犯カメラに映った一連の映像から不審な男を発見し、時間をかけずに犯人の足取りを特定できたからだ。
 凶悪な事件の犯人が即座に逮捕される背景には、数多の防犯カメラ同士の連携技術がある。
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★防犯カメラに写っても長く逃げた犯人たち★
<人相の公表にカメラが活躍>
 まだ台数が少なかった切年代以前の防犯カメラでは、「リレー方式」で足取りを追跡することは できなかった。左に挙げたような凶悪犯たちが、長期間にわたって逃亡を続けることができたのは、防犯カメラ同士の連 携がまだ不完全であり、犯人たちの行動を把握しきれていなかったからだ。
 しかし、連続した映像としてすべての行動を追いかけることができなくても、写り込んだ「画像」を、指名手配される者の近影として公表することはできる。技術が今より未熟だった時代でも、長期逃亡者たちを追い詰めたのは、防犯カメラだったのだ。
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★カメラがとらえた犯行の瞬間★
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 誰にも見られていないという状況は、ときに、理性で制御できないほど、欲望を暴走させてしまう。他人の下着を漁ったり、捨ててはいけない場所にゴミを投棄したり、公共のものを壊したり、万引きをしたり……。だが、防犯カメラは、人間のように見落としたりはしない。そうした瞬間も、すべて記録として残されている。
 前出・平野氏が言う。
「防犯カメラの中には、人間の目では認識できないLED照明が取り付けられているものがあります。暗闇でも、カラーで映像を記録できるのはこのためです」
 人目につきにくい夜でも、すべての悪事がはっきりと映ってしまうのはこのためだ。
「現在はハードディスクが安価になったことで、鮮明な映像を長時間保存しておくことが可能になりました」(前出・土生氏 )

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 上に掲載した写真は、すべて民間の防犯カメラに映った「犯行」だ。どれも鮮明に、行動のすべてが録画されているのがわかるだろう。いまや、カメラを所有する民間人が、事件の証拠として映像を警察に提供し、被害届を提出する。警察は、映像をもとに、容疑者を特定する。
「瞥察には、映像解析を専門にする部署があり、防犯カメラの映像をより鮮明にすることができま す。これによって、容疑者の顔や特徴を掴むことができるのです」(前出・平野氏)
 現在は顔認証システムの発達によって、防犯カメラの映像の捜査資料としての価値はいっそう向上している。犯罪歴のある人物であれば、警察に登録された人相のデータベースとカメラの映像を照合し、容易に特定されてしまう。

★地球上どこでも見られている★
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 監視社会を作りだしているのは、防犯カメラだけではない。グーグルが提供するサービス「グーグルマップ」では、誰もが容易に、地球上のすべてを見ることができる。防犯カメラと違い、常に画像が更新されているわけではないが、映し出される範囲はとにかく広い。人気(ひとけ)のない公園や路地裏はもちろん、家や車の中まで。もはや、プライベートな空間はなくなりつつある。
「個人情報という観点から見ると、私たちは常に素っ裸で生活しているようなものです。誰かに見られているという意識を持ちながら、日々を過ごしていくほかありません」(前出・大河原氏)
 我々の生活は誰かに見られている。常に「他人の目」を意識して、公共の場でも恥ずかしくないような行動を心掛けなければならないのだ。
**********

■当会の副代表によれば、道路の各所に設置されているNカメラは、車のナンバーのみならず、車体や運転席も撮影し記録しているとのことです。

 また、筆者が昨年12月に台湾に出かけた際には、出国手続きでパスポートを読取機械にかざし、カメラに顔を向けると写真を撮られ、パスポートに出国印を押されることもなく手続きを終えました。以後、2度ほど出入国していますが、既に顔はパターン認識されており、パスポートを読み取り機にかざすだけで通過できるようになりました。便利になりましたが、自分の顔情報がデータベース化されているわけで、今後、自分の知らないうちにさまざまな使われ方をするのだろうな、と覚悟せざるを得ません。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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