2019/9/8  22:18

イプシロンロケットを製造するIHIエアロスペース富岡事業所で9月7日に開かれた第22回富岡ロケット祭り  国内外からのトピックス

■いまから25年前の1994年当時、安中市野殿・大谷地区の約130ヘクタールの丘陵地帯の雑木林に朝日新聞グループの日刊スポーツが、朝日新聞グループ専用の高級ゴルフ場建設計画のもとに九州山口組の企業舎弟である再春館製薬所の子会社のジャパン・ビラ・インターナショナルを起用して地上げ業務に狂奔していたころ、すぐとなりの富岡市の丘陵地帯の山林約60ヘクタールを群馬県企業局が買収して造成していました。まもなく、それが当時荻窪にあった日産自動車宇宙航空事業部の移転先として整備されていることが判明しました。造成後まもなく、日産自動車が工場の建設を始め、1998年夏に同社富岡事業所として完成しました。当時、筆者は子ども育成会OBだったので、さっそく完成直後の同事業所に電話をして、子ども会として見学会を申し入れたことがあります。残念ながら、その直後、サウジアラビアへ赴任することとなり、当時の育成会長にバトンタッチしました。あれから22年が過ぎ、今年9月7日(土)に22回目となる富岡ロケット祭りが同事業所で開催された機会に、はじめて同所を訪れてみました。
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IHIエアロスペース富岡事業所全景


 同所の沿革を見ると、次の通りです。

1924年(大正13) 中島飛行機(株)の発動機工場(東京・荻窪)
1945年(昭和20) 富士産業(株)(社名変更)
1950年(昭和25) 富士精密工業(株)発足
1954年(昭和29) プリンス自動車工業(株)を吸収合併
1961年(昭和36) プリンス自動車工業(株)(社名変更)
1966年(昭和41) 日産自動車(株)と合併、同社宇宙航空部(のち宇宙航空事業部)
1998年(平成10) 富岡事業所竣工
2000年(平成12) 石川島播磨重工業(株)に事業譲渡、(株)アイ・エイチ・アイ・エアロスペース発足
2003年(平成15) 石川島播磨重工業(株)宇宙開発事業部の一部を統合
2007年(平成19) 川越事業所富岡移転完了
2008年(平成20) (株)IHIエアロスペース(社名変更)
2012年(平成24) IHIロケット試験センターを統合、相生試験場発足
2014年(平成26) 富岡事業所第3工場竣工

■同所へのアクセスは片側1車線の県道10号線しかなく、朝晩の通勤時間には、入り口の交差点を挟んで片側1キロ近い渋滞ができます。また、荻窪から移転したため、従業員は東京から通勤するひとが多く、大型のシャトルバスが、毎朝晩、事業所と高崎駅の間を県道経由でせわしく行き来している様子を目にします。

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 筆者の家からは、直線で2キロ半程度なので、車で5分足らずで同所に着きますが、今回、初めて構内に入りました。

 同社のHPでは、祭りの開催時間が12:00〜15:00と表示してあったので、12時20分ごろ家を出てました。農道を経由し富岡倶楽部ゴルフ場を通過して、信号もちょうど青信号なので、ほんとうに5分もかからず同所に着きました。するとすでに広い駐車場には車が満杯で、D駐車場に案内され、そこに駐車し、そこから会場まで徒歩で向かいました。後で分かったのですが、午前中から子ども達にはペットボトルロケットやモデルロケットの製作指導を行っていたので、すでに多数の家族連れが車で集まっていたのでした。

 ちなみに、事業所の目の前にある富岡倶楽部ゴルフ場は、1989年10月に開業しましたが、ここもバブル以前は里山林でした。最初はフジパン・グループの経営で、富士カントリーゴルフ場と呼ばれていました。その後、バブルがはじけ、デフレ経済が続いたため、2004年12月に特別精算を申請し、2005年にユニマットグループがゴルフ場の運営を受託し、2006年10月15日に「富岡倶楽部」へとゴルフ場名を変更しました。

■工場の正門に近づくと、既に大勢の来訪者で賑わっているのが見えました。さっそく受付のテントで登録を済ませて、チラシを受け取り、場内に入りました。
※第22回富岡ロケット祭りチラシ ZIP ⇒ 201909074pbgv.zip
※グルメグランプリ案内リーフレット ZIP ⇒ 201909076oovtbg.zip

 はじめに、目の前にある建物に入ると、そこには各種ロケットや宇宙開発関連の模型や映像が展示・上映されていました。

 展示物を見始めるとまもなく、声を掛けられました。見ると、地元桑原地区の自治会役員のかたでした。日刊スポーツゴルフ場跡地の中国資本によるメガソーラー造成工事前の地元説明会でお目にかかって以来でしたが、元気な様子でした。ひとしきり地元の生活環境について、懸案事項などについて情報交換をしました。

 当方からは、安中市側の野殿地区として、すでに太陽光パネルの据付が5月頃に終わり、今年3月から始まったメガソーラーの送電線と鉄塔設置工事がほぼ完了してしまったこと、2019年末までに送電開始の見込みであることを報告しました。また、大谷地区でメガソーラー施設に隣接する山林に計画中の関東でも有数の規模といわれる一般・産業廃棄物最終処分場施設については、開発申請者が数年前に地元の環境資源鰍ゥら千葉県の廃棄物業者の城装鰍ノバトンタッチされたが、その後表面的には動きが見えないことを報告しました。

■一方、富岡市側の桑原地区では、せっかく送電鉄塔と送電線の敷設を、地元自治会の総会で否決したのに、安中市側の地元自治体地区の結束が緩く残念ながら業者のバラ撒くカネに地元区長がなびいてしまい、鉄塔と送電線の設置を受け入れてしまったことを残念に感じていることが分かりました。この理由について筆者からは、安中市側の岩野谷地区では、東邦亜鉛安中製錬所公害のため、東邦亜鉛が地元に配るハシタ金に住民の一部が惑わされ、そのほかの地区の住民の間にも拝金主義が蔓延った経緯があると説明し、理解を得ました。

 また、大谷地区の大規模一般・産業廃棄物処分場施設計画については、県知事の交代に伴い、ひょっとして業者からの申請書に許可印を押したのではないか、という危機感が共有されました。どうやら、許可印は押されていないようですが、千葉県市原市の業者は依然として申請を撤回しておらず、いつ焼けボックイに火が点くか、常に監視をしていく必要があるという点で一致しました。

■さらに、以前、桑原地区で問題となった戸田建設と西松建設によるアスベスト処理施設設置計画については、当該計画は頓挫したものの用地が確保されている限り、ふたたび計画に火が点くリスクを抱えていました。
※当会注:この戸田・石松JCアスベスト処理施設設置計画については次のブログ記事を参照ください
○2012年9月10日:長年アスベストを使用>昨今は杜撰に埋立>今度は田舎に持込み産廃ビジネスに勤しむゼネコンの身勝手(1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/854.html
○2012年9月11日:長年アスベストを使用>昨今は杜撰に埋立>今度は田舎に持込み産廃ビジネスに勤しむゼネコンの身勝手(2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/855.html
○2012年9月12日:長年アスベストを使用>昨今は杜撰に埋立>今度は田舎に持込み産廃ビジネスに勤しむゼネコンの身勝手(3)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/856.html
○2013年1月11日:戸田・西松JVの中央環境資源開発が富岡市で計画中のアスベスト中間処理施設に関する意見書を環境省に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/941.html
○2013年8月2日:とりあえず環境省で審査段階にある戸田・西松JCのアスベスト中間処理施設の現状と群馬県の不穏な対応
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1088.html
○2014年2月24日:富岡市のアスベスト処理施設で環境省が不認定…地元住民と富岡市長の熱意が実を結んだ成果
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1222.html

 その後、跡地に大手化学品メーカーである潟_イセルの子会社であるダイセルパイロテクニクス梶i本社:高崎市浜川町760番地)がすぐ近くにある「ぐんまジャイアント総合クレー・ライフル射撃場」のための散弾銃・ライフル銃用の装弾倉庫として使用したいと地元に話があったとのことです。そこで地元自治会としては、火薬類として確かに迷惑・危険施設であるものの、ダイセルという財閥グループの大手化学メーカーであるからには、きちんと管理をしてくれるはず、と判断し、総会を開いて、満場一致で受け入れに賛成したとのことです。その後、ダイセル側としても、近隣住民の要請により施設内の見学会を開催し、住民の懸念の払拭に努めたため、互いの信頼関係が構築されているそうです。

■桑原地区ではこのように住民の自治意識が隣の岩野谷地区に比べると遥かに先進的です。そのため住民の皆さんは、かねてから、火薬類を大量に使用するロケット工場の進出に際しても、日産自動車時代から施設内部の火薬類保管倉庫の視察を申し入れてきました。

 ところが、未だに実現しておらず、日産自動車宇宙航空事業部を引き継いだIHIエアロスペース社に対しても、粘り強く申し入れをしていますが、IHI側は「日産自動車時代に、住民には火薬類保管施設を公開した経緯がある」との一点張りで、地元住民の皆さんの安全確認の悲願に対して、つれない返事をしています。住民側としては、日産自動車からも一度もそのような火薬倉庫施設公開を受けたことはないため、IHIエアロスペース社の頑な対応に、企業の傲慢さを感じています。

■さて、こうした情報交換をしたあと、初めて見る構内の会場を歩いて回りました。

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これまでのわが国の主な固体ロケットの模型と説明がずらり。
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固体ロケットモーターノズル部のカットモデル。
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富岡事業所のジオラマ。
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宇宙ステーションの模型。
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ロケット切り離し部分の配線。
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固体燃料の推進薬のサンプル展示。
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はやぶさ1の試料地球回収カプセルの模型。
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自衛隊向けの固体燃料ロケット兵器も作っている。
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自衛隊からの感謝状。
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展示スペースの入口。
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イプシロン4号機打上げ成功の紹介コーナーの前の椅子で一休み。
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道路わきにロケット部品格納用コンテナがゾロゾロ。
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ペットボトル製の水ロケットの試射場。
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こちらの奥に、火薬類の保管施設があるらしい。
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子ども達のためにペットボトルロケット燃料の水を充填中のスタッフ。
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恒例のエプシロンを模した大型水ロケット。ことしも登場。https://youtu.be/BPykC0xLol4
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食堂で休息。
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食堂の窓から、安中ソーラー合同会社のメガソーラーの送電鉄塔が遠くの山の上に見える。
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食堂の一角でペットボトル製水ロケットの製作指導。これはそのテキスト。
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大抽選会場。社長と労組書記長が交互にくじ引き。
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これも安中ソーラー合同会社のメガソーラーの鉄塔。
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野殿地区に建てられ高圧送電線(碓氷幹線)につなぐための鉄塔。

■この富岡事業所の東隣りに、中国マネーの影を引きずる特別目的会社(SPC)の安中ソーラー合同会社が、日刊スポーツから20億円(当会推定)で買い取った関東地方で最大クラスのメガソーラー施設(総工費120億円)がほぼ完成し、今年内の稼働が予定されています。

 我が国の固体燃料ロケット技術を駆使する事業所のすぐ隣に130ヘクタールもの土地が中国マネーで取得されるため、当会では、このメガソーラー施設建設計画が浮上した際、朝日新聞グループの日刊スポーツ新聞社には、せめて国内企業に土地を売却するように強く要請しました。しかし、日刊は、5社からオファーがあったうち、もっとも高額だった安中ソーラー合同会社に売却を決めたのでした。

 さらに当会は、このメガソーラー施設の売却に際して、国土保安を掲げた国土法の精神に基づき、群馬県が森林法の厳格な運用と、国土保安のための国土法によって、安中ソーラー合同会社の本事業への許可を出さないように、国(国家安全保障会議議長、防衛大臣)やIHIエアロスペース鰍フ社長、そして同社富岡事業所長あてにも直訴状をだしました。しかし、いずれも取り合ってもらえませんでした。次のブログと参考情報を参照ください。
○2016年6月20日:中国マネーの影を引きずる安中ソーラー合同会社のメガソーラー計画を阻止すべく国家安全保障会議に直訴
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2034.html
※参考情報:2016年5月19日から同年8月29日かけて、群馬県知事、国家安全保障会議議長、防衛相、IHIエアロスペース社長および富岡事業所長あてに出状した直訴状 ZIP ⇒ 201605190829qnanscahqaihiagxyxxi.zip

 我が国の国土保全と保安の行く末が案じられます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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