【世界は今】地球温暖化の象徴とされた島国ツバルからのレポート(1)  国内外からのトピックス

■ツバルという国の名前をご存じでしょうか。多分どこかで耳にしたことがあると思います。ツバルは、美しい海に囲まれたサンゴの島国ですが、いまでは地球温暖化の象徴的な国名で有名になっています。確かに、地上から標高が最高でも5mしかないため、地球温暖化による海面上昇の影響を最も受けやすい国の一つといえます。

 しかし、温暖化だけではなく、海流の変化による浸食、塩害、生活・家畜汚水などによる海水の汚染、増え続けるゴミの処理・・・これらはツバルだけが抱える問題ではありませんが、とりわけ小さな島国であるだけに、そこで暮らす人々と美しい島々の環境について、いろいろと考えさせられます。そんな国をご紹介しましょう。
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ツバルに入る唯一の航空路は、フィジーのスバから週二便運航されているエア・パシフィック・サン航空の小型機だけ。写真は、スバのナウソリ空港で待機する42人乗りATR42−500型ターボプロップ機。

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スバから北に向かって飛ぶこと約2時間15分。前方にツバルの首都フナフチがある環礁(アトール)が見えてきた。

■日本からツバルに行くには、まず成田から、ソウル経由でフィジーのナンディ国際空港に行き、そこから、島の反対側にある首都スバへ陸路か航空便で移動し、スバで一泊します。そして、スバ市の郊外にあるナウソリ飛行場から、エア・パシフィック・サン(FJ)という航空会社が、42人乗りの小型プロペラ機で週2便(火曜、木曜)運航しています。

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幅が40メートルくらいの環礁にあるヤシに囲まれた建物。外洋側は波に洗われるが、環礁の内側は穏やかな海面。

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ツバルの首都というか首村?のフナフチにある同国唯一の飛行場に到着したエア・パシフィック・サン航空の小型機。

■ツバルは、南緯5〜11度、統計176〜180度の海域に点在する9つのサンゴ礁の環礁からなる総面積わずか26平方キロメートルで、世界で4番目に小さな国です。

 人口は2006年時点で約1万人で、農業、漁業が主要産業です。主要輸出産品はコプラ(ヤシの実の内側にある白い果肉を干したもの)、魚類、民芸品などです。人種はほとんどがポリネシア系ツバル人です。宗教はほとんどがキリスト教(プロテスタントが97%、他にカトリックやセブンデイ・バプテストなど)で、赤道付近にある国ですが、気候は海洋性で、3月から10月は乾期でしのぎやすく、11月から2月は雨が多く湿度も高くなります。

 飲料水をはじめ生活用水はすべて、降雨に頼っています。各家々には、大きな貯水タンクが設置されています。雨は熱帯性のスコールで、どっと降りますが、降雨時間が短く、雨雲が通り過ぎるとウソのように晴れ間が出てきます。現在は乾期で、今回訪問したときは、既に3週間も雨が降らず、あともう1週間も降らないでいると、水不足が懸念されていました。しかし、この島に到着した日の夕方から夜にかけて、ものすごい土砂降りとなり、水不足の心配は一挙に解消されました。

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久しぶりの土砂降りに喜ぶ島の住民ら。後方の民家の左側に雨水タンクが見える。

【この項「その2」につづく】
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