東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…当会の上告理由書と上告受理申立書を最高裁第三法廷が棄却!  前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

■東日本大震災で発生した福島第一原発事故による未曽有の放射能汚染からまもなく10年の節目を迎えるこの時期。東電と行政と自民党群馬県連関係者らが仕組んだ県民の安全安心な生活環境を無視した無謀な木質バイオマス発電事業に対して、日本の司法の最高機関が、三権分立の機能を保てるのかどうかを示すかを判定する意味でも、注目された本件裁判の最終結果ですが、誠に遺憾ながら、年明けの1月12日付で、当会の上告が棄却されたとの決定調書が簡易書留で送られてきました。
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 2019年10月31日に前橋地裁で全面敗訴となった東電グループの関電工による前橋バイオマス燃料・発電施設の差止を求める住民訴訟は、2020年1月6日付で控訴理由書を東京高裁に提出しました。その後、控訴審第1回期日が2020年3月9日(月)14時30分から東京高裁4階424号法廷でひらかれ、即日結審しました。その後、コロナ禍の影響で判決が遅れ、言渡しが行われたのは同6月22日(月)でした。一審判決全面支持の判決で原告敗訴が決まりました。そのため、地元住民の皆さんと相談の上、上告を決意し、7月6日に上告手続きを取り、2020年8月28日に上告理由書と上告受理申立書を提出していたところ、2020年11月5日付で最高裁第三小法廷から到着通知が届きました。それからわずか2カ月で、早くも上告審で、門前払いの棄却決定が通知されてきたことになります。

 なお、2018年4月25日(水)午後4時30分に開かれた第8回弁論準備以降、これまでの本件裁判に関する情報は次のブログ記事を御覧下さい。
○2018年6月15日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…6月20日前橋バイオマス補助金返還第9回弁論に向け原告が準備書面(8)提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2669.html
○2018年8月4日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…9月5日前橋バイオマス補助金返還第10回弁論に向け被告が第7準備書面提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2716.html
○2018年8月28日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…9月5日前橋バイオマス補助金返還第10回弁論に向け原告が準備書面(8)提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2737.html
○2018年10月2日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…10月26日前橋バイオマス補助金返還第11回弁論に向け原告が証拠申出書を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2767.html
○2018年10月6日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…10.26前橋バイオマス補助金返還第11回弁論に向け被告第8準備書面が届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2772.html
○2018年10月27日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…10.26前橋バイオマス補助金返還第11回弁論準備でついに証人尋問決定!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2795.html
〇2019年1月22日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…1.30前橋バイオマス発電訴訟第12回弁論準備に向けて被告陳述書2通が到来!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2864.html
○2019年2月4日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…前橋バイオマス補助金返還第12回弁論準備で4月24日に尋問決定!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2876.html
○2019年7月17日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…前橋バイオマス補助金返還訴訟が7月17日に結審!判決は10月31日(木)14時!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2980.html
○2019年10月31日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…前橋バイオマス訴訟の10月31日14時の判決を傍聴しよう!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3061.html
○2019年10月30日:【速報】東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…前橋バイオマス訴訟で原告住民全面敗訴判決!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3065.html
○2019年11月1日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…原告住民全面敗訴判決のこれが全文!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3066.html
○2019年11月1日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…原告住民全面敗訴判決から見える裁判官の一分(いちぶん)とは
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3067.html
○2019年11月14日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…前橋バイオマス訴訟一審敗訴を受け原告が控訴状提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3073.html
○2020年1月18日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…控訴審第1回期日が3月9日14:30東京高裁424号法廷で開催
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3113.html
○2020年2月26日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…控訴審第1回期日3月9日が迫り群馬県から控訴答弁書
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3120.html
○2020年7月7日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…6月22日の控訴審敗訴判決により、7月6日最高裁に上告!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3178.html
○2020年8月8日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…なんと福島県でも除染を隠れ蓑にした木質バイオ発電計画が進行中
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3188.html
○2020年8月28日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…当会が上告理由書と上告受理申立書を東京高裁第22民事に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3197.html
○2020年11月9日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…当会の上告理由書と上告受理申立書が最高裁第三法廷に到着
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3235.html

■2021年1月14日に最高裁第3小法廷から届いた記録到着通知書の内容は次のとおりです。

*****決定調書*****ZIP ⇒ 20210112.zip
                     裁判長認印 ㊞
          調書(決定)
事件の表示  令和2年(行ツ)第260号
       令和2年(行ヒ)第298号
決 定 日  令和3年1月12日
裁 判 所  最高裁判所第三小法廷
裁判長裁判官 戸  倉  三  郎
   裁判官 林     景  一
   裁判官 宮  崎  裕  子
   裁判官 宇  賀  克  也
   裁判官 林     道  晴
当 事 者 等  別紙当事者目録記載のとおり
原判決の表示 東京高等裁判所令和元年(行コ)第316号(令和2年6月22日判決)
裁判官全員一致の意見で,次のとおり決定。
第1 主文
 1 本件上告を棄却する。
 2 本件を上告審として受理しない。
 3 上告費用及び申立費用は上告人兼申立人の負担とする。
第2 理由
 1 上告について
   民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは民訴法312条1項又は2項所定の場合に限られるところ,本件上告の理由は,明らかに上記各項に規定する事由に該当しない。
 2 上告受理申立てについて
   本件申立ての理由によれば,本件は,民訴法318条1項により受理すべきものとは認められない。
       令和3年1月12日
           最高裁判所第三小法廷
             裁判所書記官  山之内 憲 二 ㊞

これは正本である。
 令和3年1月12日
  最高裁判所第三小法廷
    裁判所書記官  山之内 憲 二
**********

■前橋バイオマス発電事業を巡る東電グループの関電工とトーセン、さらに群馬県森林組合連合会等、さらにそれを支援する群馬県行政とその政治的圧力を加える自民党群馬県連、これらの政官業の癒着により、この亡国事業は計画されました。そして、群馬県北部等の放射能汚染地帯である森林地域から間伐事業の名目で、緑の県民税などを源資とする補助金により切り出した木材をチップ化してバイオマス発電燃料にし、発電された電力を東電がFIT制度で高く購入すると言う、まさに東電の原発事故の除染作業を補助金漬けで賄うものです。

 本来であれば、バイオマス発電は、健全な森林管理の副産物として小規模に成り立つべきものです。しかし、前橋バイオマス発電事業は、東電の福島原発事故で広範囲に放射能汚染された群馬県北部や西部の除染を行うとともに、補助金漬けの森林行政に群がる関係者にも寄与することを目論んだものでした。

 そんなことは全く知らされていなかった赤城山南麓の風光明媚な静かな環境にある住宅地を購入して住んでいた住民のかたがたは、2015年5月連休中に、突然響き渡るボーリング機械の騒音に驚かされたのでした。それが、関電工が主導する前橋バイオマス発電事業を、周辺住民の皆さんが初めて気づかされた瞬間でした。

 2015年6月24日、前橋市内在住の方から当会に、「2か月ほど前から杭を打つような騒音が町中に木霊し、2週間ほど前から業者の担当者が一部の住民に資料を配り始めた。調べてみると、電力中央研究所赤城試験センターの敷地内に関電工が木質バイオマス発電所を9月から建設を開始する計画があるという。建設場所は赤城ニュータウンからわずか100mであり、大気、水、土壌など環境汚染や騒音等が極めて心配だ。住民への説明会も開かれていないので、なんとか計画内容を知りたいがどうすればよいか」との相談がありました。

 それ以降、当会のこのブログで地元住民の皆様の活動について紹介しはじめました。最初の記事は次のブログに掲載してあります。
○2015年9月8日:放射能汚染木材の大量燃焼で環境汚染をまき散らす関電工バイオマス発電計画の背後に見える政官業の構図
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1714.html

■以来、5年近くに亘り、当会は地元住民の皆さんに寄り添い、建設阻止、そして操業停止を求めて粘り強く反対運動の活動を続けてきました。しかし、補助金漬けの森林組合の組合長が自民党県連の重鎮で、国策会社の東電が筆頭子会社の関電工を起用して、放射能汚染木材のいわば焼却処理による廃棄物処理施設を、FIT制度を利用し、関電工が親会社の東電の福島原発事故の森林汚染の除染を行い、併せて、FIT制度で高額で電力を買い取り、その尻拭いを電力料金に転嫁すると言う本件事業の構図は、まさに政官業がスクラムを組んだ鉄壁の布陣が生み出したものでした。

 そのため、本来であれば、裁判で、正しかるべき正義がまかりとおるはずですが、またもや、ヒラメ裁判官(魚のヒラメは目が上ばかり見ている。 そこから政治権力の顔色ばかりうかがう裁判官を意味する造語。 この言葉を2004年、当時の最高裁長官が新任判事補への訓示で使っている)らによって、「正しかるべき正義がまたもや盲(めし)いられた」ことになります。やはり国策会社の東電に関わる事業は、「なんでもあり」で、裁判でも「不敗神話」が現実のものとして、安心安全な生活環境を守ろうとする住民に立ちはだかります。

 前記の「ヒラメ裁判官」について解説している西日本新聞の2020年7月4日社説・コラム「ヒラメが泳ぐ裁きの海」では、憲法で身分を保障された裁判官が公正に判断するはずの「裁きの庭」が、ヒラメにならないと生きていけない「裁きの海」になっているとしたら、この国の三権分立は危うい、と締めくくっているが、最高裁がこの有様では、既にこの国の三権分立は崩壊し切っているのが現実です。

 住民の皆さんからは、「残念な結果になりましたが。まだ諦めた訳ではありません。今後ともよろしくお願いいたします。」「こんな簡単な言葉で片付けられてしまうのでしょうか。しかし、憲法違反の議論の機会さえ門前払い。許せません。」「残念無念ですが、ずっと隣接地に住み続けなければならないので、引き続き騒音や放射能問題など、行政とのコンタクトは継続しつつ関電工の亡国事業を注視していきます。」などとする遺憾と不屈のコメントをいただいています。

■不合理な実態を肯定してしまった我が国の司法のトンデモ判決ですが、それだけにこの結果がもたらすさまざまな矛盾について、関電工や行政に説明を求めていく必要性を感じているところです。

 県内外でバイオマス発電という名のもとに再生可能エネルギーを装った亡国事業がいろいろ計画されています。今回の活動の経験を活かして、そうした事業計画に警報を鳴らす関係住民との連帯にも取り組めたらと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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