住民意向を黙殺し安中市岩野谷地区の大規模サンバイ処分場設置許可を出した一太知事率いる環境行政の悪質度  全国のサンパイ業者が注目!

■安中市と高崎市と富岡市が境界を接する安中市岩野谷地区、高崎市吉井町上奥平地区、富岡市桑原地区には、廃棄物処理施設として中間施設や最終処分場が集中しています。これまでにも住民は、廃棄物処分施設の計画が持ち上がるたびに反対運動を展開していきましたが、業者と癒着した行政の前に、ほとんどの場合、敗れ去り、今日の「廃棄物銀座」と呼ばれる景観を呈する惨状となってしまいました。

 なかでも、平成18年から安中市岩野谷の大谷地区の一番奥に計画されている滑ツ境資源による関東屈指の大規模な産業廃棄物最終処分場計画は、地元の生活環境や営農環境保全の観点から、最後のとどめを刺されかねないため、地区住民は深刻な脅威として対処してきました。その過程は、本件記事の末尾に記載してあります。

 そうした中、突如として群馬県知事が今年2021年2月3日に潟Wョウソウに対して、この大規模サンパイ廃棄物最終処分場の設置許可を出したと言う情報が地元に知らされました。

 仰天した地元住民のかたがたは、直ちに安中市や群馬県に事実関係を確認したところ、事実であることが判明したのです。
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県知事山本一太が「法治国家だから、書類が整っている限り設置許可を出さざるを得ない」として業者に交付した許可証。業者はこれを盾に、地元に「知事の御墨付きが出たので、反対しても無駄だ」と宣伝する魂胆とみられる。


■群馬県知事の設置許可が出ても、直ちに施設設置工事に着手できるわけではありません。今後、森林法などの個別法に基づく許可手続きが必要となり、地元住民として結束を固めれば、食い止めることができる可能性も残されているからです。もちろん、業者と癒着した群馬県は業者よりの対応をとり続けるため、決して油断できません。そのため、地元住民の有志の方々が急遽、反対の意思表明のために、岩野谷地区限定で、3月30日に新聞折込のチラシを配布しました。
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3月30日の朝刊に折り込みされたチラシ。
※潟Wョウソウのサンパイ処分場反対のためのチラシ ZIP ⇒ eypiuv.zip

 サンパイ処分場開発業者に魅入られた地元岩野谷の生活環境の脅威を憂える住民有志の渾身のチラシの内容を見てみましょう。

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■大谷(岩野谷)地区へのゴミの持込みはもうゴメン!■

 上の地図に示すように、新山貯水池周辺には数多くの廃棄物処理施設がすでに点在しており、「産廃銀座」とも呼ばれています。
 この地域に、しかも岩井川の主な水源となる新山貯水池に隣接する山林を切り開いての最終処分場の設置が予定されています。
 その処理施設は一般・産業廃棄物(管理型)処理施設と呼ばれ、ばいじんやスラグ、有害物質を含む汚泥や焼却灰等を固化したものなどの廃棄物がそとから持ち込まれ、捨てられます。
 また、卵の腐ったような臭いのする硫化水素ガスや発火するおそれのあるメタンガスもガス放散筒から大気中に放出されます。
 そのため、岩野谷の自然や暮らしが未来にわたり日々脅かされることになり。ます。
◆【緊急報告】大谷地区に計画されている廃棄物最終処分場の設置許可を群馬県が出しました!◆
【これまでの経緯】
・平成18年(2006年)7月……(株)環境資源より設置許可が申請される
  これを受け、地元住民・区長会・新山貯水池水利組合・安中市が設置に反対 した署名や意見書を県に提出する
・平成25年(2013年)8月……県の事前協議が終了する
  その後、(株)環境資源は許可申請を諦め、(株)ジョウソウに権利を売却する
・令和3年(2021年)2月……県は設置許可を(株)ジョウソウに出す
◆もう廃棄物最終処分場の設置工事が始まるの?◆
 いいえ、設置許可だけでは工事に着手できません。
 業者は県に「林地開発許可」申請を出す必要があり、その際には地元区長代表者(区長)と新山貯水池水利組合の同意書を添付する必要があります。
 また、業者は県から廃棄物処理業の許可をとる必要もあります。
◆隣地開発の許可が下りれば設置工事が始まるの?◆
 いいえ、林地開発の許可が下りても工事に着手できません。
 業者は新山貯水池の所有者(安中市)および管理者(新山貯水池 水利組合)と排水についての接続協議、それに農地を転用するため安中市農業委員会からの農地法の農転許可を必要とします。
■よそから運ばれて処理される廃棄物の種類は?■
燃え殻、 汚泥、 廃プラスチック類、 紙くず、 木くず、 ゴムくず、 金属くず、ガラス・コンクリートおよび陶磁器くず、 鉱さい(スラグや鋳物砂など)、ばいじん、がれき類、 13 号廃棄物(有害物質を含む汚泥や焼却灰を固化したもの)
要注意⇒設置が予定されている一般・産業廃棄物(管運型)最終処分場には、上記のようなゴミが運び込まれ埋められます。特に心配なのが、基準値以下の水銀・カドミウム・ヒ素・ダイオキシン等を始めとした種々の猛毒ないし有毒な化学物質を含んだ汚泥、ばいじん、スラグを捨てられるおそれのあることです。また、これらをコンクリートなどで固めた13号廃棄物も将来的に不安です。さらに、近い将来、放射性廃棄物も捨てられるおそれもあります。そして、将来的に遅かれ旱かれ、多かれ少なかれ、必ずこれらのゴミから 出た有害物質等が地下水や河川の水質を汚染して周辺地域を汚染することになるのです。
■設置予定の廃棄物最終処分場の規模は最大級!
たとえば10トントラックで11万6千台分の埋め立て量
そのため、こんな事態が想定され、とても不安です!!■

●新山貯水池の渇水 ⇒ 農業用水等の不足
●岩井川の水質汚濁 ⇒ ダイオキシン類や重金属などの堆積
●残土や廃棄物積載車両の往来 ⇒ 騒音・振動や交通事故
●土砂崩れ危険区域の拡大 ⇒ 土砂崩れ
●山林による保水力の低下 ⇒ 鉄砲水や土石流
●風塵、有毒ないし発火ガスの放出 ⇒ 大気汚染や悪臭および火災の発生
●自然環境の破壊 ⇒ 里山的美観の低下と貴重な動植物の減少
●風評被害 ⇒ 岩野谷、特に大谷はゴミ捨て場という汚名
■岩野谷地区がこんな事になってもいいですか?■
 今回、予定されている一般・産業廃棄物最終処分場は規模が大きく、しかも各方面から様々な廃棄物が持ち込まれます。一旦、設置されてしまえば、私たちのふるさとである岩野谷地区はきれいな空気と豊かな自然に囲まれた里山から一転、危険を伴うゴミ捨て場と大規模太陽光発電所に囲まれた劣悪な環境へと変貌するおそれがあります。
■そこで、みんなで力を合わせて岩野谷の未来を担う子供たちにツケを回すことのないようにしましょう!■
 最終処分場の設置後に遮水シートの破損や亀裂などによるトラブルが全国のあちこちで発生しています。
 また、近年の異常気象による自然災害(ゲリラ豪雨・大型台風・線状降雨帯・大雪等)や大地震が頻発しています。
 もしも災害時に処分場の設傭(特に遮水シートの想定外の破損や管理運営上の不備や人的ミス が生じた場合に真っ先に生命の危険にさらされるのは私達、岩野谷地区に暮らす住民、とりわけ、現在の子供たちなのです。
【岩野谷各種団体連絡協議会 みんなの命と自然を守る会 市民の暮らしと安全を守る会】
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■当会でも、3月8日に隣の富岡市桑原地区のかたから知らせを受け、地元大谷地区の関係者に確認したところ、群馬県が地域住民の意向を無視して、強引に設置許可をジョウソウに出していたことが分かりました。そして3月10日に群馬県環境森林部廃棄物リサイクル課を訪れて、担当者らと協議し、情報開示請求手続きをとりました。

 開示請求情報は、担当者らに特定してもらい「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第15条第1項の規定により設置の許可を受けた、株式会社ジョウソウによる産業廃棄物最終処分場の設置許可申請書及び添付書類一式並びに産業廃棄物処理施設設置許可証の写し」としました。

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 この結果、3月19日付で公文書部分開示決定通知書と公文書非開示決定通知書が群馬県から送られてきました。同日以降、請求情報を開示するというので、3月26日の午前10時半から11時にかけて県庁2階で開示を受けてきました。

〇群馬県公文書部分開示決定通知書・不開示決定通知書 ZIP ⇒ euj.zip

 開示された情報は次のとおりです。

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00 H25.10.22産業廃棄物処理施設設置許可申請書
01 別紙1 廃棄物処理施設設置計画予定地明細書
02 別紙2 許可の概要
03 別紙3 産業廃棄物処理施設の位置、構造等の設置に関する計画に係る事項
04 別紙4 産業廃棄物処理施設の維持管理に関する計画に係る事項
05 別紙5 産業廃棄物の搬入及び搬出に関する事項
06 位置図
07 構図の写し
08 ボーリング地点と造成計画平面図
09 土地利用規制図
10 H30.10.15設置場所の土地の登記事項証明書
11 H14.10.31技術管理士認定証の写し(山岡強)
12-1 別紙6 施設の設置及び維持管理に要する資金の総額及びその調達方法を記載した書類(施設設置等資金40.8805億円、開業後5年目年間施設維持管理費3.995億円)
12-2 追加資料:専門委員会No.7回答「賠償責任保険」(全国産業廃棄物連合会取扱代理店蒲エ保険事務所、10億円プラン)
13-1 H30.10.19会社情報の変更等に関する申立書(滑ツ境資源⇒潟Wョウソウ)
13-2 H30.10.19 潟Wョウソウ定款
13-3 H30.10.1 潟Wョウソウ履歴事項全部証明書
13-4 R2.12.18 潟Wョウソウ現在事項全部証明書
13-5 H30.2.1 潟Wョウソウ株主名簿
14 R2.12.18 鰹髑阜サ在事項全部証明書
15 別紙8 R2.12.23誓約書
16-1 H25.10生活環境調査報告書(滑ツ境資源)
16-2 追加資料:H27.12.15照会事項7-1回答(滑ツ境資源⇒県、ダイオキシン類調査)
16-3 追加資料:補正事項8(H27.12.28県から環境資源へ通知⇒H29.4.10環境資源から県へ回答)
16-4 追加資料:補正事項8追加(H29.4.17改定 環境資源から県へ地下水・ため池水位調査報告)
17 別紙13 施設の構造基準適合状態
18-1 別紙14 施設の維持管理に関する計画書
18-2 追加資料:専門委員会No.2回答「漏水検知システム設置工事施工計画書」
19 別紙15 最終処分場の災害防止計画書
20 別紙16 埋立処分の計画
21 現況構図境界線重ね図/伐採範囲
22 計画平面図・計画埋立完了図・造成計画平面図・縦断面図・標準断面図・横断図
23 跡地利用計画図
24 境界確定図
25 土量計算書(切土量45.98万㎥、土堰堤1.5万㎥、中間・最終覆土13万㎥、最終処理残土量313.49万㎥)※最終処理残土の異動先は1か所5へクタール以内の場所を確保予定という。
26 覆土材の確保計画書(安中市郷原字菅ノ沢2522番地他19筆の残土置場に3万㎥仮置きし、埋め立てに必要な覆土を毎日処分場に運搬するという。だが総副土量は13万㎥とあり、整合しない)
27-1 H25.7(H29.8ジョウソウ改定)進出水処理計画
27-2 追加資料:専門委員会No.3回答「廃棄物最終処分場整備の計画・設計・管理要領2010改定版」(全国都市清掃会議)
27-3 追加資料:専門委員会No.4回答「降水量から河川渇水量の考察」
28-1 浸出水処理施設等建設工事プロセス計算書(潟Wョウソウ)
28-2 H29.7浸出水処理施設等建設工事見積図書仕様書(潟Wョウソウ)
29 管理道路計画平面図・計画標準図・計画縦断図・計画横断図・構造図
30 遮水シート求積図・固定工平面図・遮水シート標準断面図
31-1 浸出水州排水管及びガス抜き館配置図・構造図
31-2 追加資料:照会事項72回答「No.31-4浸出水州排水管強度計算」(H27.12.2環境資源から県あて回答)
32 浸出水集水ピット構造図・配筋図
33 地下水州排水管配置図・構造図
34 付帯設備計画平面図/管理事務所構造図
35 門・囲障設備平面図・構造図
36 洗車場・防火水槽・展開検査場・合併浄化槽構造図
37 モニタリング観測井戸計画平面図等
38 排水計画平面図・雨水排水の流れ図・雨水排水計算書等
39 調整池平面図・断面図/放流設備平面図等・構造図・構造計算書
40 工事中の防災計画の検討(滑ツ境資源)
41 防災計画平面図
42 貯留堰堤構造図・地盤改良計画平面図
43-0 斜面安定検討書
43-1 貯留堰堤安定計算書
43-2 補強盛土設計計算書
43-3 切土法面安定計算書
43-4 浸出水処理施設周辺部切土法面安定計算書
44 切土法面対策平面図・法面展開図・永久アンカー構造図等
45 H21.10地質調査報告書(滑ツ境資源、渇。田調査設計)

※2021年2月3日付産業廃棄物処理施設設置許可証
 ZIP ⇒ ee4250j.zip
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■上記13-1のとおり、潟Wョウソウは平成30年10月19日に群馬県に「会社情報の変更等に関する申立書」を提出し、滑ツ境資源から潟Wョウソウが、本件施設設置計画をバトンタッチしたことが分かります。

 滑ツ境資源は、平成18年(2006年)7月7日にサンパイ最終処分場設置計画の事前協議申請が群馬県に提出され、平成25年(2013年)8月19日に事前協議が終わり、その後、同年10月22日に滑ツ境資源が本申請を行い、群馬県で審査が行われていました。

 ところが4年後の平成30年(2018年)10月19日に突然、申請者が潟Wョウソウに替わり、その2年4ヵ月後に設置許可が出たことになります。

 一般には、法人名が変わり、役員名が変われば、事前協議が終わっていても、最初から手続きをやり直すのが通例です。ジョウソウの場合、環境資源で監査役をしていた須藤良人以外の役員は全員交替し、新たに山岡強・静子・綾乃の3名が役員に就任しており、株主として環境資源当時の8名のメンバーが保有していた合計60株300万円の出資金に、城装とその代表者が合計5350万円を増資しており、事実上、千葉県市原市に拠点を持つ鰹髑浮ノとってかわられた形です。しかし、群馬県は、本申請の途中で、法人名や役員が変わっても、そのまま手続きを進めることに、何ら問題は無いと強弁しています。その理由は、廃棄物処理法に明記がないから、違法不当とは言えないのだと言います。

■潟Wョウソウの元締めの鰹髑浮ヘ、千葉県の市原市にあり、代表者は山岡徹。ネットで検索すると、事業内容は「産業廃棄物、安定五品目の埋立処理業、安定型最終処分場の運営、農園及び稲作事業」とあり、設立は1978年、資本金9500万円、従業員数は23名(パート2名を含む)となっています。

 また、上記14の現在事項全部証明書によれば、目的として「土木工事、外柵工事、重機リース、一般及び産業廃棄物処理業、山砂。玉石採取業、不動産売買・賃貸及びその仲介、飲食店業、各種食料品及び日用品雑貨販売、以上に附帯する一切の事業」とあり、役員には代表取締役の山岡徹のほか、取締役が田手充、木下洋史、小川忠、山岡強、野原隆、監査役が山岡静子とあります。

 この他にグループ会社として、株式会社山岡がやはり市原市にあり、代表者が山岡強、2005年3月設立で、資本金は1,000万円、取引金融機関は千葉銀行で、事業内容は「産業廃棄物に関する一切の業務、最終処分場の受入管理業務、建設資材の販売」とあり、関連会社として実態不明の「東京免疫イオン株式会社」が掲げてあります。

 ジョウソウと代表者が同じ且R岡の取引金融機関が千葉銀行とあることから、今回、ジョウソウがサンパイ場建設資金の調達方法として、40億円を借り入れる先は、上記申請書類12の中で「■■■■によるシンジケートローン組成による」との記載により、群馬県が開示に際して黒塗りとした■■■■は千葉銀行かもしれません。

■ではなぜ、東京湾沿いの千葉県市原市の産廃業者が、わざわざ群馬県の西毛地区にある丘陵地帯にサンパイを持ち込もうとするのでしょうか。

 それは、すでに千葉県内では、あらたに産廃処分場の適地が見つからない状況にあるからです。業界筋の情報では、重金属など危険物に汚染されたスラグや汚泥は残土に練り込んで、住宅団地や太陽光発電施設の造成工事の際に、埋め込むなどの方法がとられており、それも次第に千葉県内では難しくなってきたため、高速道路からのアクセスのよい群馬県西毛地域が目をつけられているためです。

 チラシにもあるように、福島原発事故由来の放射性廃棄物の最終処分先として、国や東電は行政主導での適地選定は地元住民の反対で困難を極めることから、民間業者を介して処分しようとする動きが、今後ますます懸念されます。

 そうした観点から、上信越自動車道の藤岡IC、吉井IC、甘楽SIC(2022年度供用開始予定)、富岡ICに近く、関越自動車道の高崎玉村SIC、高崎ICからもアクセス可能な安中市岩野谷地区、高崎市上奥平地区、富岡市桑原地区が、最終処分施設の設置適地として目をつけられているのです。

■環境資源から引き継がれているこのサンパイ場計画では、当初、群馬県の大物OBが環境資源の役員として、行政対応を一手に引き受けていました。このOBは現役時代に群馬県林務部(現在の環境森林部)の部長をしていたころ、岩野谷地区で最初の廃棄物処分場計画だった、サイボウ環境による一般廃棄物最終処分施設設置許可にもかかわった人物でした。

 そのため、地元住民は、今回のサンパイ場計画でも事業者に便宜を図る群馬県に対して、事前協議の段階から反対運動を展開してきました。しかし、利権に敏感でサンパイ業者に近かった当時の岡田義弘市長にかわり、地元の環境保護団体の後押しで市長になった茂木英子市長に替わり、それまで計画を推進していた環境資源が資金面で耐えられなくなったという状況に至り、この事業計画はこのまま凍結されるだろうと思っていた矢先でした。

 突然、2020年12月25日金曜日のクリスマスの朝9時に、群馬県知事の山本一太が、環境森林部長の岩瀬春男を引き連れて公用車で安中市役所を訪れ、茂木英子市長ら幹部らと面談したというのです。

 この事実関係を確かめようと群馬県庁の秘書課を訪れて、昨年12月25日の一太知事の行動日程を聴取しようとしたところ、富澤孝史次長は「そういう記録はない。我々も知事の政務については把握していない。ところで知事のブログを見たのか。あれに書いてあるかもしれない」として、秘書課ではわからないとの見解を示しました。一太知事の肝いりで新設された知事戦略部の筆頭部署である秘書課ですら、一太知事の行動記録を把握しておらず、したがって記録もしていないというのです。ちなみに、一太知事の「気分はいつも直滑降」の昨年12月25日のブログ記事には、安中市長に面談したことはなにも記載がありません。
〇2020年12月25日:今晩の群馬テレビ「新型コロナ緊急特別番組」で県民の方々に訴えたい年末年始のスローガンとは?!
https://ameblo.jp/ichita-y/entry-12646120847.html

 そのため当会から、「前日に翌日の日程くらいは作成して知事に説明しているはずだ」というと、「メモのようなかたちで知事には前日に手渡している」とのこと。また、知事の行動予定については「週間行事予定というものを作成しているが、公務関係のものなので、政務については秘書課でもわからない」として、知事の行動に関する情報が限定的であることをしきりに強調しました。

 そのため、当会としては、当日の公用車運行記録や、環境森林部長の出張に係る申請書や復命書等の部内手続のために作成した文書の情報開示請求を行うことにしています。

■産廃処分場の設置許可を担当する群馬県環境森林部廃棄物対策課によれば、「昨年のクリスマスの日に、環境森林部長が一太知事とともに安中市役所を訪れたのは、かねてから設置に反対している茂木英子市長に対して、いきなり県が許可処分をするとビックリするだろうから事前にその旨、伝えておくのが目的であり、政治的な圧力というものではない」としています。

 しかし、千葉県のサンパイ事業者が、地元安中市後閑で不動産業を営む人物が、サンパイ事業計画を立てて、群馬県OBを使って事前協議を進め、本申請に移行したあと、資金面等で計画に行き詰まった挙句、市原市に拠点を持つ城装に事業を譲渡したら、あれよあれよと設置許可を出した背景には、当然政治が絡んでいるのは間違いありません。

 なので、わざわざ一太知事が岩瀬部長に付き添って、茂木英子市長にプレッシャーをかけたと、地元では分析し判断しているのです。

■安中市の区長会や地元岩野谷地区区長会の関係者からの情報では、この産廃処分場計画について、平成18年に計画話が持ち上がり、地元の岩野谷区長会でも座談会や講演会を開催し、地元として反対の意向を表明し、当時の大澤正明知事に対して地元の意思を伝え理解を得ていました。そのため、ずっとこれまで動きがなかったのでしたが、ここにきて前述のとおり、昨年12月25日に山本知事が突然安中市に対して、「法治国家なのだから、書類が整っている限り許可を出さざるを得ない」と伝えてきたということです。

 このことを深刻に憂えた地元の区長会では、「たとえ(今回の施設設置)許可が出ても、実際に地元が反対し続ければそう簡単には処分場の建設に着手できないというので、ぜひ地元として反対を貫くことにする」旨、区長会の会合で決議が為されました。さらに「現地には水田やため池があり、灌漑用水の水利権が侵害されないようにしなければならないので、水利権者には頑張って水利権を守る観点から反対して欲しい」との意向も出され、「さらに地元住民が反対という意思表示をすることが重要である」との結論に達しました。

 ところが地元住民の一部には、これまでの群馬県行政への不信感から『もう許可が出たんで仕方がないな』と諦観を決め込む人も現れていることから、前述のとおり、大谷地区の有志のかたがたが、チラシを作成して岩野谷地区に配布することにして、先日岩野達地区全戸を対象に新聞折込みをしたのでした。

■上記の申請書類の中で、当会がもっとも気になったのは、残土置場の確保です。なぜなら、ジョウソウのサンパイ場では、大谷地区の奥にある灌漑用のため池である新山貯水池の直ぐ上の谷津に堰堤を築き、その内部を掘削して大きな穴をつくり、そこに大量のサンパイを埋め立てる方式のため、大量の残土が発生するためです。

 環境資源の説明会では、大量の残土は藤岡市内の建設会社の資材置き場に持ち込むような話をしていました。その後、隣の高崎市吉井町の上奥平地区に持ち込みたいとする環境資源の動きが地元住民の不安をあおり、地元選出の市議会議員により高崎市議会で一般質問された経緯もありました。

 さらにその後、安中市原市のベントナイト掘削跡地の埋立てに使う案が事業者から県に示されていました。そのため、大量の残土を搬出する大型ダンプが地元の生活道路や通学道路を頻繁に疾走する為、交通事故やインフラへのダメージなどが不安視されたため、当会も意見書を知事や安中市長に提出していました。

 しかし、今回の開示資料を見ると、残土置場については未定のままとなっています。このことについて、県の産業廃棄物対策課に「なぜ残土置場の確保が未定のまま設置許可を出したのか?」と尋ねると、県担当者いわく「実際に着工に至った際に、残土置場が見つからなければ掘削工事そのものが始められないので、今の段階で、業者に残土置き場の場所の確保を求める必要はない」とのこと。

 あまりの杜撰な設置許可処分にいきどおりさえ覚えます。

 なぜ、山本一太知事が、岩瀬春男環境事業部長に付き添って、安中市長に直談判する必要があったのか、この事実関係については引き続き調査する必要があります。

【市民オンブズマン群馬・市政をひらく安中市民の会事務局より】


※参考情報「環境資源⇒ジョウソウに名義変更した大規模サンパイ処分場計画の15年間の経緯」
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〇2009年11月28日:柳川喜郎・岐阜県前御嵩町長の体験談から見える群馬県西毛地区のサンパイ場計画の深刻さ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/375.html
〇2010年1月24日:岡田市長の選挙戦略? 突然に配布された廃棄物処分場反対チラシの目論見
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/403.html
〇2010年12月27日:サンパイ銀座として全国の業者が注目する岩野谷地区で住民による学習会開催
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/574.html
〇2012年4月15日:安中市大谷地区2番目となる大規模サンパイ場計画の第2回説明会の顛末報告(前半)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/761.html
4月19日:安中市大谷地区2番目となる大規模サンパイ場計画の第2回説明会の顛末報告(後半)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/762.html
〇2012年5月27日:安中市大谷の廃棄物処分場設置問題にかんする岩野谷区長会主催の意見交換会
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/770.html
〇2013年6月10日:これでいいのか群馬県環境行政・・水源地域保全条例にサンパイ場目的の森林売買監視強化も含めよ!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/783.html
〇2012年7月3日:サンパイ問題説明会で県職員の無責任発言に黙った議員らをチラシで批判する岡田市長のキャンドル精神(1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/796.html
〇2012年7月4日:サンパイ問題説明会で県職員の無責任発言に黙った議員らをチラシで批判する岡田市長のキャンドル精神(2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/797.html
〇2012年8月1日:安中市岩野谷地区で3番目となる廃棄物処分場に対して反対の意見書を県知事に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/819.html
〇2012年8月17日:これでいいのか群馬県環境行政…職員OBを役員に迎え県土サンパイ化に盤石を期す業者とそれを支える群馬県
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/835.html
〇2012年11月18日:サンパイ銀座化阻止のため安中市岩野谷地区住民らが設置した看板に早速イチャモンを付けた安中市と群馬県
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/903.html
〇2012年12月1日:「条例違反…」住民に看板を撤去させたサンパイ業者/環境資源鰍ィ抱え大物役人OBの威光と安中市の弱腰
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/915.html
〇2012年12月14日:住民が県道脇に建てた看板を群馬県に命じて15cmずらさせたサンパイ業者天下り大物役人OBのツルの一声
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/918.html
〇2013年6月21日:これでよいのか群馬県環境行政…ついに事前協議の最終局面を迎えた安中の大規模サンパイ場計画
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1057.html
〇2013年7月19日:本日の大規模審議会で事前協議を終了し設置に向け業者・行政が邁進するか安中市大谷の大規模サンパイ場計画
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1081.html
〇2013年7月29日:ついに日刊ゴルフ場跡地まで目を付け始めた廃棄物処理業者…群馬県西部サンパイ銀座化拍車の懸念
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1086.html
〇2013年7月30日:これでよいのか群馬県環境行政…資本金300万円で廃棄物処分場設置申請ができる理由を非開示にする深いワケ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1087.html
〇2013年9月19日:8月19日に事前協議を終えた滑ツ境資源のサンパイ場計画で早くも市道路線廃止で便宜を図る安中市
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1125.html
〇2013年11月7日:これでいいのか群馬県環境行政…事前協議を終え政官業一体で突き進む安中市岩野谷地区のサンパイ場計画
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1158.html
〇2013年11月15日:これでいいのか群馬県環境行政・・・大規模審議会の議事録から見えてくる政官業トライアングル(その1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1163.html
〇2013年11月16日:これでいいのか群馬県環境行政・・・大規模審議会の議事録から見えてくる政官業トライアングル(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1164.html
〇2013年12月15日:いよいよ大谷地区に大規模サンパイ場を実現させるべく3期目の出馬表明に向けて地ならしを始めた岡田市長
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1180.html
〇2014年4月22日:緑の県民税の疑問…県知事が新市長への説明に24日午後派遣することになった岩野谷サンパイ銀座化のA級戦犯
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1276.html
〇2014年4月25日:新市長就任の翌日に安中市役所を訪れ、新市長に緑の県民税のPRをした岩野谷地区サンパイ銀座化の張本人
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1279.html
〇2014年5月14日:これでいいのか群馬県環境行政・・・市長選前は時間の問題だけだった環境資源のサンパイ場計画の今後(1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1288.html
〇2014年5月14日:これでいいのか群馬県環境行政・・・市長選前は時間の問題だけだった環境資源のサンパイ場計画の今後(2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1289.html
〇2014年7月10日:只今縦覧中の安中市岩野谷地区3番目の廃棄物処分場計画・・・意見書には必ずページ総数を記載しよう
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1339.html
〇2014年7月13日:これでいいのか群馬県環境行政…環境資源サンパイ場計画を後押しする環境森林部長と元上司の大物OB
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1338.html
〇2014年7月30日:官業癒着で粛々と進む岩野谷地区のサンパイ場設置計画の本申請に対して住民として意見書を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1352.html
〇2015年4月10日:環境資源サンパイ場計画許可目前でガン死の恐怖に晒される岩野谷住民が特別講座で知った驚愕の実態(1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1579.html
〇2015年4月11日:環境資源サンパイ場計画許可目前でガン死の恐怖に晒される岩野谷住民が特別講座で知った驚愕の実態(2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1581.html
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