【台湾フェアin群馬2021】台湾のタン大臣との交流区画その2…群馬の若者のトークセッション一部始終  国内外からのトピックス

■50分間にわたる山本一太知事とタン大臣とのオンライン対談のあと、群馬県在住の高校生18名と大学生2名の若者の皆さんが、タン大臣と活発なトークセッションを展開しました。以下にそのやりとりを紹介します。
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セッションに参加していただいた若者の皆さんに、記念として台北駐日経済文化代表処から群馬県台湾総会を通じてプレゼントされた防疫バッグ。


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防疫バッグの中には、イラスト入りのマスク、手洗い用の台湾の形をした石鹸、そして顆粒状の石鹸と、それを入れて水を加えて振って使う携帯用泡立ちスプレーが入っている。旅行先での手の消毒に便利。

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司会:本日、タン大臣とお話ししたい群馬県の若者が、会場に大勢集まっています。時間も限りがありますので、さっそく、始めたいと思います。これからタン大臣に質問があるかた。手を挙げて大きな声で自分のニックネームも言って頂きたいと思います。では、よーい、ドン!はい!どうぞ。…ちょっと待ってください。ソラさんですね?はい、どうぞ。

ソラ:ソラです。英語で、英語で、質問させていただきます。

司会:ちょっと待ってください。英語で…はいどうぞ。

ソラ:英語で質問させていただきます。ニーハオ、ソラといいます。お目にかかれて嬉しいです。本当に本日お話しできること、楽しみにしておりました。私は新しいテクノロジーに興味があります。例えば、電気自動車(EV)、人工知能(AI)に興味があります。昨年、EVについてのスピーチをしました。で、これは、AIについてのスピーチをしてきました。私のスピーチで一番重要なトピックのひとつは、どのようにしてAIと将来的に共存するかということですね。ですので、ここで質問です。人間にとって、AIと将来的に共存することは可能ですか?どのように共存していけばよいのでしょうか?

大臣:すばらしい質問をありがとうございます。AIというのは私にとって2つの全く違ったことを意味します。AIが、2つのグループの人々の間において、我々の理解を相互に加速して、我々のコミュニケ−ションを支援するならば、これはアシスティブ・インテリジェンスです、支援するインテリジェンスですね。私の眼鏡のようなものです。私の見え方を支援します。私の目の代わりはしません、私自身の代わりではないです。眼鏡をかけて皆さんのことを、よりはっきり見ます。そして、より効率的に皆さんにお答えができます。これが、多くのAIの役割をします。この人と人の間において、人にとって代わるわけではありません。しかしながら、AIシステムを、人間に成り代わるもの。それがある人間のグループに成り代わるもの。これは、いわゆる、権威主義的なインテリジェンスと言います。要するに、人間の判断というものが信頼できない。人間の判断というものを、まあ、非常に減退させる。これは非常に悪しき状態です。人間はお互いを信じるのではなく、AIを信じるわけです。ですので、例えば、価値、バイアスなどでもって、孤立してしまいます。AIをアシスト・ビジョン、まあ、支援をするもの、これは常に人間の間のコミュニケーションを支援するものであれば、そうすれば、共存するだけはなく、AIと一緒に反映することが可能だと思っております。

ソラ:OK。非常にパワフルなご意見をありがとうございました。

司会:ありがとうございます。では次の方。どうぞ。ではこちらの方、お先なんですがごめんなさい、はい、どうぞ。

カラ:はい。

司会:はい、ニックネームをお願いします

カラ:カラです。

司会:カラさんですね?

カラ:英語で質問します。

司会:はい、どうぞ。

カラ:非常にお目にかかれて光栄です。2つ質問があります。STEAM(理数)系というものがやはり、非常に重要視されています。苦手なので、どのようにこれを担っていけばよいのでしょうか?また、自分が得意な歴史とか日本語など文系科目をどのように活かせばよいのでしょうか?

大臣:いわゆるSTEAM、理数系というのは非常にクリエイティブな分野だと思います。このAというは芸術ですね、そしてエンジニアリング、工学というものは芸術を作るものです。STEAMは暗記物ではなくて、自己表現なのです。得意な日本語と歴史とおっしゃいましたが、同じです。これは、さまざまな理解ですとか、好奇心を、そして、人々と協力してそれを拡張する、そして、より人々に広めるということで、それをすることです。台湾ではいわゆるSTEAM教育、理数系教育と言ったときは、これはデジタル・リテラシーですとか、数学が得意とかは言いません。それはデジタル・コンピタンス、メディア・コンピタンス、つまり、何かを創り出す能力ですね。これを何か、これをコピーしたりすることではないのです。これは何か創り出すこと、表現なわけです。例えば芸術を創り出したいときは、これは理解あるものの、歴史のある所を、自分に取り込んで、それを再表現して、より広く広めることですね。私自身、素晴らしい想像力、例えばビデオゲームで非常にインスパイアーされました。例えば、シド・マイヤーというゲーム・クリエイターから、世界の歴史を学びました。そして、それから歴史の本を読みました。ですので、ほんとに、この歴史の本を読むことで、非常にビジュアル化することができたわけですね。ですので、このSTEAMによって創られたテレビゲームがなければ、私の好奇心を刺激されて、歴史の本を読むことはなかったでしょう。まあ、ビデオゲームをもっとやれという意味ではありません。もっとゲームデザイナーに興味をもって、対応してください。例えば、この、あるビジョンを拡張している、世界中に広めている人たちと繋がってください。そうすると、芸術、デザインを、皆様の中でもそれを創り出すことになると思います。

カラ:ありがとうございます。

大臣:サンキュー。

司会:はい、ありがとうございました。はい、では、むこうの方。確かコトミンさんですね。はいどうぞ。

コトミン:タンさん、今日は。コトミンです。タンさんは、いままでに沢山の人材を見てきたと思いますが、人材を教育する中で、大切にしていることはなんですか?また、目を引く人材というのは、どういった特徴がありますか?教えてください。

大臣:よい教育者というものは、学生と学ぶ、生徒と学ぶ人だと思います。非常に権限を持ったり、こうした答えというものがあんだと決めつけるのではなく、その包容力があることですね。その好奇心、生徒の方で好奇心があると、私もその好奇心を持つことが教育者だと思います。この共感を持つという能力、共通、その好奇心だとか、その共通のものに、それに共感して一緒にそれを探るということ。それが一番、その教育者にとって一番重要な資質だと思います。例えばどんな科目でも、これは変わります。そして、昔は正解だったと思っていたものが、将来的には変わるかもしれません。しかし、好奇心、そして一緒に探索するという精神というものが、これは続きます。ですので、生徒に対してこのような好奇心ということを、伝えることがいちばん重要だと思います。また、ただ単に、常にあるような科目だけではありません。新しい科目と言うのが出てきます。これは、さまざまな科目が混ざっているものが出てきます。たとえば、STEAMにおける芸術というものは、新しい考え方です。この方はいい人材ですね、これからもともとあるような科目とか、そういった学部にフィットするわけとは言いません。自分たちの、例えば、科目というものを、自分たちで創るような人。例えば、既に存在するような星座に自分の星を置くのではなくて、新しい星を創り出して、その星の周りに自分の星を集めて、新しい星座を創るわけです。自分でその知識を生み出しているわけではないのですけど、自分でその繋ぎかたを工夫するわけです。というのも、星座というものは、どのように繋げるかというのも、自分自身、人間の想像力が創り出したものですよね。でも、皆が自分の星座を作る能力があって、ですので、いわゆる人材で比べると、それが今、新しい人材の考え方だと思っております。

コトミン:ありがとうございます。タンさん、大好きで〜す。

司会:ありがとうございます。では続きまして、むこうの、はい。奥の方、はい、お願いします。

トッティ:英語で質問させていただきます。

司会:英語です。

トッティ:ニーハオ。トッティと言います。台湾政府について質問があります。多くの国々で、スピードを重視することは難しいと思います。というのは、多くの議論を重ねる必要があるからです。そして、そういった政策を実行するまでに時間がかかるわけなんですけれども、タン大臣はマスクマップを僅か3日で開発されたそうです。なぜ、台湾政府はそのような革新的な政策を、そんなに早く実行に移すことができたのでしょうか?

大臣:いい質問をありがとうございます。まず、第一に、私は、マスクマップのアイデアを、私から出したわけではありません。台南市のウーさんから出てきたんですね。また、もう一人の台南の方からも、またそのアイデアが出てきました。で、タイペイまでわざわざおこしいただいて、説得する必要はなかったわけです。そのアイデアを、インターネットに公開して、これはオープン・イノベーションで、皆がそれに貢献したわけです。オープンであれば、皆がそれを試して、そして、試してみて、これは役に立つな、そしてそれがニュースになって国際的なニュースに。私がそれを国のニュースで知ったわけですね。これは伝統的な政府調達と違います。おっしゃたように、大臣がコンサルタントと相談して、そして、調達をどうするのか、そして、入札をしてと。まあ、そのような過程ではなかったわけです。国民のほうからいいアイデアが出てきたと。そして、前に進んだと。そしてそれが非常にホットになったと。そして、政府のほうに圧力にかけたわけです。なぜ、これを積極的にやらないのだと。でもオープンソースを選択したので、つまり、その要するに、そういった、従来方法というんですか、それをもう採らないことに決めたので、政府はそれらを、オペレーションをして、きちんとメンテナンス、維持をしていけばいいわけです。そして、リアルタイムデータ、API(注:Application Programming Interfaceの略語。ソフトウエアの機能を共有する仕組みのこと。よく使う機能がAPIとして用意されていれば、わざわざ一からプログラムを組む必要はなく、必要に応じてAPIを利用し、効率的に開発を進められるメリットがある)を提供すればいいわけです。私のアイデアではないのです。私がしたのは、誰もが時間を無駄にしなくていいと、これを維持するために、時間を無駄にしたりとすることなく、マニュアルではなくて、機械で自動的に数字をアップデートすること、これが私が貢献です。あのう、つまり、いわゆる官民協力、社会セクター、オープンソースの、そのコミュニティ。これは日本でもありますよね。このアイデアを創り出すわけです。政府の、いわゆる「リバース調達」で、我々のほうが、そのメンテナンスをするわけです。そして、民間と協力してそれを拡張する。例えばコンビニでそれをマスクの配給余恵智コンビニを利用したりするそうした拡張版ですよね。人の方からアイデアが出たと、そして、公的セクターはそれを拡張した。そして、お互い協力したと。いつもソーシャルセクター、人からこれが出来たものと思っております。

トッティ:ありがとうございます。話を伺って、台湾政府に興味を持ちました。ですので、これからも台湾政府について勉強していきたいと思います。

大臣:興味深い勉強分野だと思います。

トッティ:ありがとうございます。

司会:ありがとうございます。うれしいです。はい、次。あのう先程、前の方、お願い…はい、そのかた。次はこちらの方にもいきます、まだまだ時間がありますので、ご心配なく、大丈夫ですよ。どうぞ。英語ですか?

アスカ:日本語です。

司会:日本語です。

アスカ:こんにちは、アスカといいます。日本には私の学びたい分野を学べる大学が少なく、留学も考えています。コロナ禍でオンライン授業が増える中、私はオンラインで海外の大学の授業を受けられるようになったらいいと思いました。タンさんはどう思われますか?

大臣:ありがとうございます。私は14歳の時から、1995年に自主退学したのですが、まさに、すでにオンラインとかかわって、そのインターネット通して、いろいろ知識を蓄積したわけです。好奇心を満足させるためには、一つの視点から学ぶだけでは物足りませんでした。つまり、すべての見方、様々な文化、それをインターネットで探せる限り探してこれを好奇心を満たしました、要はすべてのさまざまなコーチ、先生をインターネットですべて探って全て橋渡しをしようとしました。これが、もし本当に、何かに興味を持って、そういった探求心をもって、多くの視点でひとつのものが見られるのだ、でも、共通項もあるのだというような考え方が持たれるならば、そして、いわゆる遠隔教育にも、オンライン教育にもご興味があるかと思います。でも、もし学びたいことが、近しい関係が必要ならば、たとえば、看護ですとか、例えばセラピーですとか、そういった、介護ですとか、そういったものを学びたいならば、オンラインだけではなかなか満足できません。それは、なにかオンラインが、なにか間違っているということではなく、たとえば、カメラですとか、インターネットのスピードというものが、一部の10ギガビット、というこの環境から受ける、環境というものが、それでは十分ではない。たとえば6Gにまで行くと本当にリアルタイムで、お互いがその場にいるんだというようなスピードになるかもしれません。そして、好奇心を満足させられるかどうかというのは、非常に、同じ人と、所謂コミュニケーションが必要なのか、それとも、より遠隔でいろいろやり取りをして、さまざなま視点を取り入れることができる、抽象的に事に興味があるのかによると思います。どちらの方に好みがあるか好奇心があるのか、私にとってそういったことが約に立ちました。

アスカ:ありがとうございました。

司会:ありがとうございました。この辺どなたか、はい。はいどうぞ。はい。英語ですか?

キララ:日本語です。えーと、キララと言います。宜しくお願いします。タン大臣は、24歳の時にトランスジェンダーだと公表したと聞いております。24歳となると、いまから15年ほど前になるので、今よりもっと性的マイノリティに対する偏見や差別が大きかったかなと思っています。なぜ、その時に、公表したのか?と、周りの反応を聞きたいなと思います。

大臣:その時、このような第2の思春期ということを通過したんですね。これを隠していたならば、家族や親族、そして親しい人からサポートを得られなかったわけです。そして、でも、非常に丁寧だけども、非常にまあ、真摯な方向でカミングアウトすれば、たとえば、友人や家族の好奇心というものが、ほんとうに簡単に答えが得られることができるわけです。インターネットに情報を提供して、こうですよ、と説明ができたわけです。そしてインターネットとか、トランスジェンダー、またいわゆるLGPT、そうした人たちのサポート・ネットワークがあるわけですので、カミングアウトができたわけで、サポートが得られました。そうした大きなコミュニティが私になければ、非常に孤立していったでしょう。そして、フルに、そのことを克服できなかったでしょう。その思春期を通過することは、ほんとうに友人や家族にとっては、厳しいですよね。まあ、トランスジェンダーであろうと女性であろうと、思春期は非常に厳しいわけです。でも、知識、サポート、そして、愛が、国際的なオンライン・コミュニティからのサポートがあったわけですので、一緒にこれを乗り越えました。どちらにしても、2、3年しか、これは(時期が)かからないので、その後は成熟した大人になったというわけです。

キララ:ありがとうございました。

司会:はい、ありがとうございました。じゃあ、この辺もう一回。手を挙げて下さい。大学生の、はい、アヤさんですね?はいどうぞ。

アヤ:日本語で質問します。

司会:はい、どうぞ。

アヤ:アヤといいます、本日ア貴重なお時間をありがとうございます。タン大臣は、台湾でコロナ禍において、迅速な、いろいろな政策を打ち出したと思うんですけど、なにかそのう、変化の多い今の世界において、ほんとうに新しいことに挑戦していくのはとても大事なことだと私も思いました。でも、若者は、特に新らしいことに挑戦するのに怖いと思ってしまったり、失敗したらどうしようか、と思うことがあるんですが、それに対してタン大臣はどのようにお仕事をなされているのか?ということと、私たちにできる新たな挑戦を、なにか後押ししてくれるようなアドバイスがあればお願いします。

大臣:非常に慎重であることは、間違いではないと思います。リスクを取るのに、慎重になることは悪いことではないと思います。20人集まれば、みんながクレージーで、みんながリスクをとっていたら、チームが崩壊してしまいますよね。そして、崩壊してしまいますよね。でも逆に20人の人がいて、みんなが保守的でリスクを取りながらないというならば、まあ、20人も必要ないですよね。同じ意見ならば。重要なのは、個人個人のリスクがとるのか、とらないのか、という個人のことではなくて、20人のチームのなかで、非常に多様性が最大限あるということですね。新しい課題がくると、ほんとうにやってみようという人もいれば、ちょっと待って、これが、ここを考えなければ、と言う人がいるというわけです。このチームの中で両方が居ることが重要です。でも重要なのは、インクルージョン、多様性、そして平等性、平等であるということですね。一人の人がリスクを取るべきである、いやもうちょっと保守的であるべきだ、ということでなくて、そのチームの中でそうやってお互いの多様性があって、お互い重要な役割を果たすということが重要なのかな、と思います。

アヤ:丁寧なご説明、ありがとうございました。

司会:はい、ありがとうございました。じゃあ向こうのほう、ちょっと手が、男の方、眼鏡をかけておられるのは。はいどうぞ。

ジョー:ジョーといいます。

司会:はい、ジョーさんですね?

ジョー:はい。お目にかかれて光栄です。日本では、新型コロナウイルスによって、旅行会社のかたであったり、飲食店等の経営者のかたが失業してしまうという問題が起きています。台湾も少なからずそういった問題が起きていると思いますが、失業者に対してどういった政策をとりましたか?また、こういった問題に対して、私たちはどういった行動をとるべきだと思いますか?

大臣:本日ですけども、たとえば住まいでの飲食は可能ですよと、本日発表しました。ですので、台湾で最悪期は過ぎたと思います。でももちろん、過去数カ月は、非常に厳しいかったと、他の世界でも厳しい状況がありますよね。台湾で何を注力したのかと言うと、この国の支援というものが非常に手に入りやすい。本当に使いやすい。たとえば、コロナで厳しい状況に遭って、そして失業手当というものを受け取れなかったという人がいれば、まあ、デビットカードをつかって、そのIDカード番号というものがあるんですけれど、そして1万台湾ドルを受け取るわけです。たとえば書類に記入しなくてもいいんです。たとえば、申請もしなくていいわけです。最寄りのATMに行っても、画面を開いて申請すればいいわけです。この、国からの支援、そして福祉へのアクセスというものが、それ自体が尊厳を傷つけたり、ですとか、リスクですとか、不必要な時間を取らないようにすることが重要です。本当に何回も書類に記入しなければ、というよりも、日々の生活をきちんと手当てするということが重要です。この担当の大臣は、マクロ経済の担当なのですけど、でも基本的には、州は、国は積極的に支援をすると。なるべくそういった苦痛を起こさない、もしくはその機械コストの損失にならないこと。そのことが重要だと思っております。

ジョー;ありがとうございました。

司会:ありがとうございました。じゃあ、むこうのほう、もう一回、お隣のかたです。はい。

リン:英語で話します。

司会:英語です。

リン:こんにちは、リンです。お目にかかれて嬉しいです。中学校からジェンダー問題について勉強してきました。例えば、男性の化粧品ですとか、ジェンダーですとか、学校でそれらの発表も何回もしました。でも一番重要なのは、より多くの人たちに、このような考え方を理解してもらうことだと思っています。でも、私は自信が持てません。多くの人たちに訴えかけるような力がないのではないか、勇気なのではないか、ということで、少し自信が持てません。台湾での男との子のピンクのマスクというストーリーもありました。そうやって行動をとれる想像力、行動力は素晴らしいと思います。そこで質問です。日本の若い人たちが、そのジェンダーの考え方、意識について、日本の人々をどのように変えていけばいいのでしょうか?

大臣:ピンクマスクのことについて知っていてくれて、嬉しいです。ほんとにこの質問、歓迎します。というのも、この場合は、ポスト・ジェンダーの人間として、ジェンダーというものは経験です。ラベルではありません。私は1990年、93年に第1次思春期があって、2回目の思春期が2005、2006年に通過しました。でも、これはまあ、性別がどうだこうだとは言いません。この経験をしたということが、非常につながりがあるわけです。私の経験は、皆様の経験と似たものですですので、お互いに似たような経験をして、いろいろ話せるわけですね。たとえば、私は台湾人ですとか、私は日本人です、と言ったりすると、これが離れてしまいますよね。でも、似たような経験をしていますよね。例えばピンクマスクという共通の経験がある。そうすると繋がりが深まります。もし私たちがジェンダーのことを、経験として考えて、そして、ジェンダーの流動性というものが、より多くのことが経験できることだ、というふうに考えれば、ステレオタイプから解放されるわけです。たとえば、化粧しなければいけないとか。でも、同時に、もし、同じような経験があれば私と一緒に化粧するという経験を共有できるわけですよね。たとえば、化粧をしなければいけないという世論が、ずっとまた続くわけです。この伝統的なジェンダーの役割を乗り越えて、社会的な役割ということを乗り越えてこそ、所謂ジェンダーのステレオタイプから解放されて、お互いを人間だと、考えるわけです。時々は違うけれども、時々は同じ経験をした者同士だと理解できるわけです。

リン:ありがとうございました。

大臣:サンキュー。

司会:ありがとうございました。ではこちらの、はい、どうぞ。ごめんなさい、あの後ろのかた、先に。はいどうおご。あの、むこう、髪の毛が長い方ですね、はいどうぞ。

アヤ:こんにちは、アヤです。台湾ではITを活用したコロナ対策が効果的な結果が出ていますが、これを日本で活用するといった時に、高齢者もITに馴染んでいない、高齢者への対応が必要だと考えています。彼らがITを使いこなすには、どのような対策が必要だと思いますか?お願いします。

大臣:もっと一緒に時間を過ごします。というのも、若い人々がもっと高齢者ともっと時間を過ごせば、私と付き合うように、友人が何かに優れていれば、そして、いつも共有してくれるならば、いずれは興味を持ちますよね。もし、友達が時間をすごしてくれなくて、ただこれが、どんなに素晴らしいかと話すだけだったら、友人はこの素晴らしいピカピカしたものにとらわれているのだと。その友情が壊れてしまうのではないかと、ちょっと、うらやましかったり、まあ、友達が興味を持っているものにうらやましくなってくるかもしれません。高齢者はそういった感じ方をしているかもしれません。若い人、友人、家族の者、まあ、この、例えば、ほんとうにスマホですかね、夢中になっていって孤立感を覚えているかもしれません。ですので、必要なのはまずITを、機械と機械をつなげるもの、人間と機械とつなぐものではなくて、人間と人間をつなぐものとして理解することです。我々ITを使っていますよね。私の考え方、皆様のアイデアがつながっていますものね。これが正しい使い方です。ちょっとバカバカしく思うかもしれません。けれども、こういったビデオ会議をしたらいかがですか、お爺ちゃん、おばあちゃんと。もっとビデオ会議をしてください。そしたら、我々と同じ世界に、こうやって皆を引き入れるわけです。そして何か面白いことを共有できるようになれば、それは、たとえば、フィルターがとれて、楽しいよということを共有すれば、そうすると、おじいちゃんやおばあちゃんが面白いなと思うわけです。あ、私もできるんだと。そうすれば、高齢者同士でお互いを教え合うわけです。でも強制する、こっちの世界に強制的に引き入れようとすると、これは上手く行きません。一緒に、その世界に入って共有することが大事かと思います。

アヤ:ありがとうございます。

司会:ありがとございます。じゃあ前のかた、すいません。

ミーナ:ミーナです。お願いします。自分のことをしっかりしていないと、トランスジェンダーだということは自覚できないと思いますし、自分の意思をしっかり持っていないと、学校を辞めて自分の道を進んでいく、ということを決めることはできないと思います。私は正直、自分が何になりたくて、これから何をしたいのか、分からなくて。なので、聞きたいことは、どうして自分のことを理解できたのか?どのようにしたら、自分のことを知って、自分の意思で行動できるのか?教えていただきたいです。

大臣:まあ、哲学的な質問ですね。5時間、7時間も議論できますね。でも5分しかありません。ですので、ちょっと短く言わせてください。私自身の経験は、私は、自身であるのは、私が、私のコミュニティの文脈、背景の中に入り込むことによって、はじめて部分である、といいます。アメリカでは。部分といえるのは、我々は自分自身では完ぺきではなく、コミュニティが完成させることで、我々が完璧になる。というのは、我々は関係性を持って、成り立つわけです。中心的な人間というのはありません、個人というのはありません。我々は星座の星なわけです。それで、人間性の関係性があるわけです。ですので、従来と違うコミュニティに存在しているので、この重なりで私を定義付けるわけです。たとえば、個人のための個人か、ではなくて、コミュニティを探し出すこと。ほんとうに時間を過ごすのが楽しいコミュニティを探すわけです。でも一つのコミュニティに閉じこもるのはいけません。そうすれば、5つ6つ、7つの違うコミュニティの一員で、違う考え方、見方、価値観があるわけです。でも、ご自身は、この違ったコミュニティを、その知識を共有できるという、非常にユニークな個人です。だから、パズルのピースというわけです。ですので、コミュニティを一緒につなげるピースです。そうすれば自分自身も分かるわけです、で、また同時にコミュニティに自分自身が溶け込むわけです。ちょっとこれはパラドックスですけれども、でも実際こういったことではないでしょうか。

ミーナ:ありがとうございます。

司会:ありがとうございました。たくさんの質問が飛んで来まして、すごくビックリしました、なのですけど、時間がもう迫ってきましたので、まだまだお話したいことがあると思うのですが、最後に、タン大臣から若い人たちに、一言お願いしたいと思います。お願いします。

大臣:ありがとうございます。非常に洞察力のある、深い、そして個人的な、そして率直な質問をありがとうございます。感銘を受けました。これは始まりに過ぎません。我々のコミュニケーションまた関係性の初めでしかありません。この、第1回目、皆様に語り掛けてくれました。皆様に、私が訪問するとき、バーチャルでも本当に、実際にお会いする時は、より我々の相互の理解を更に深化させることができるでしょう。我あれがny−ロ現パスタですね。はい。

司会:ありがとうございました。タン大臣、ここで一つちょっと、無理なお願いがあるのですけれども。あと30秒のお時間をいただければ、私達皆さん、タン大臣と写真を撮りたいのですがよろしいでしょうか?

場内:(拍手)

司会:無視にお願いしてと、思うんですけど、ぜひお願いします。大丈夫ですか?はい、じゃあ皆さん前の方に、どうぞ。早く。もう時間がないですので。これはチャンスです。はい。

県側:(コロナなので、密になるので、ちょっとここでは)

司会:ああそうですか、ああ、ごめんなさい。戻りましょう。あの、ごめんなさい、密になりますので。(として、この動画がYouTubeを通じて公表されることから、密を演出することは避けたいとの釈明を中国語で伝えてから)ここで私たち、先に台湾の言葉を学びましたよね?ここでタイ大臣に、皆さん、せいの、で、ありがとうございます。中国語でOK?はい、せいの…

場内:謝謝。

司会:はい、握手でお送りください。

場内:(拍手)

司会:でもタン大臣、待っていてください、私達はタン大臣と写真をとりたいんです。はい。
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■このやりとりを視聴した筆者の台湾の親戚筋からは、日本の若い世代の皆さんの英語力が素晴らしいとの感想が寄せられました。堂々と英語で質問する姿は、やはりかつての日本人のイメージとは異なるようで、筆者としても嬉しく思った次第です。

 なお、以上のやりとりの文字起こしの内容に何か不都合な箇所があれば、ぜひご指摘ください。

【群馬県台湾総会書記からの報告・この項おわり】


※関連報道
**********読売新聞2021年07月11日05:00
山本知事とオードリー・タン氏が対談
〜多様性社会実現へ対談〜

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オンラインでタン氏と対談する山本知事(右)(県庁で)
 山本知事と台湾のデジタル担当相、オードリー・タン氏がオンライン上で対談し、多文化共生社会の実現やデジタル技術の活用などについて意見を交わした。
 8日に行われた対談は県庁で行われている「台湾フェア」の関連イベントとして実施された。プログラマーとして活躍していたタン氏は、台湾史上最年少の閣僚になったことで知られる。
 山本知事からの多文化共生社会の実現についての質問を受けたタン氏は、「心が軽くなるような楽しさが重要。今の公共サービスにはユーモアや想像力が足りていないように思う」と指摘。また、タン氏が若者が豊富なアイデアを持つことを示唆すると、山本知事は「高校生の知事アドバイザーグループの設置を真剣に考えたい」と応じていた。
 タン氏と県内の高校生ら18人が議論する場も設けられた。高校3年の男子生徒(17)は「人間と人工知能(AI)は共存できるか」と質問。タン氏は「人のコミュニケーションを支援するので、共存するだけでなく繁栄することができる」と答えていた。
 台湾の文化や自然、県内とのつながりを紹介する台湾フェアは14日まで。県庁1階県民ホールでは、台湾の景勝地の紹介や、県内市町村と台湾の友好協定都市との交流の記録を展示している。また、インターネットに特設サイトを設け、観光名所の空撮映像や、台湾料理の作り方、茶園の紹介を掲載している。
 県民ホールでの展示は、午前9時〜午後5時。
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