渋川市政を巡る騒動の背景を仕切る埋蔵発掘王ショージ・モッチー  渋川市の行政問題

■7月27日付の報道を見た群馬県民、とりわけ渋川市民は度肝を抜かれました。渋川市のHPに脅迫メールが届いたというのです。また、同じ紙面には、渋川市議会百条委での“偽証”を巡る紛糾について報じられています。さっそく報道記事を見てみましょう。

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**********毎日新聞2021年7月27日05:50

市長と知事の脅迫メール届く 市が渋川署通報 /群馬
 渋川市は26日、市のホームページを通じて脅迫メールが届いたと、渋川署に通報した。メールは25日朝に2通送信されており、全てローマ字表記で「高木勉市長を殺します。土下座して謝れ、山本知事を殺します」などの内容が書かれていた。
 市によると、こうしたメールが届くのは初めてで、山本一太知事の名前も書かれていたことから、県にも連絡したという。【庄司哲也】

**********毎日新聞2021年7月27日05:50
「偽証」巡り百条委紛糾 渋川市議会、議事進行で反発相次ぐ /群馬
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渋川市議会の百条委員会では、硯石(中央)の左にある案内板にかけられていたブルーシートの撤去と、前に置かれたバリケードの移動が焦点となっている=群馬県渋川市で2021年7月25日、庄司哲也撮影拡大
 渋川市の高木勉市長が市議会本会議で虚偽答弁をした可能性があるとして市議会が設置した地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)が26日、開かれ、中沢広行委員長の議事の進め方に複数の委員から反発が相次いだ。主張の異なる高木氏と望月昭治市議会議長のどちらかが虚偽の証言をしているとして、2人を同法違反(偽証)の疑いで前橋地検に告発する考えを示したためだ。だが、委員からは「偽証とする根拠がない」などの声が上がっている。
 中沢氏は百条委で高木氏と望月氏が相反する証言をしたことについて「どちらかが虚偽の証言をしており、百条委では判断がつかないため、司法機関に任せる」などと語った。同法によると、百条委の証人が虚偽の陳述を行った場合、3カ月以上5年以下の禁錮に科される。ただ、偽証は自らの記憶や思っていることと反した証言をしたときに成立するとされているため、仮に証言が事実に反しても、すぐに偽証と認められるわけではない。
 こうした点を踏まえ、委員の安カ川信之市議が「同法違反とするには(裁判での証言に適用される)刑法の偽証罪が前提で、証人の主観が問題となる。学説なども主観論を有力としているが、虚偽と認める根拠は何か」などと質問したが、中沢氏は「地方自治法にそう書かれている。犯罪がある」と述べるにとどまった。
 また、別の委員からは「百条委で判断がつかないなら、百条委そのものを解散すべき」との意見も上がった。
 同市北橘町の市有地にある岩「硯石(すずりいし)」を望月氏が正式な手続きなしに掘り起こした問題に絡み、案内板にかぶせたブルーシートや周囲のバリケードの撤去に高木氏が関与したかどうかが百条委の焦点になっている。望月氏は「高木氏が『バリケードとブルーシートを撤去してくる』と言った」と証言したが、高木氏はそれを否定し、相反する証言となっている。【庄司哲也】
**********

■どうやら、この2つのニュースはなんらかの関連がありそうです。なぜなら、渋川市政を巡るゴタゴタは、今に限ったことではないからです。当会でもこれまで、渋川市政に関係するトピックスをこのブログで紹介してきました。
※渋川市の行政問題
URL ⇒ https://pink.ap.teacup.com/applet/ogawaken/msgcate38/archive

 また、渋川市にある大同特殊鋼が排出する有毒なフッ素や六価クロムを含む鉄鋼スラグの不法投棄問題については、数年前から着目し、道路の路盤剤として不法に使用された箇所での撤去を行政に申し入れてきました。しかし、国や群馬県そして渋川市の対応は極めてスローモーなものです。

 さらに、当会が現在前橋地裁に群馬県を相手取り損害賠償事件として係争中でもある、群馬県渋川土木事務所が、渋川建設協同組合に業務委託発注した残土ストックヤード管理事業では、渋川市議やその親族が所有する土地が借り上げられて、河川法の対象区域であるにもかかわらず自由自在に開発行為が実施されており、まさに無法状態の様相を呈していることは、上記のブログ集「渋川市の行政問題」からも容易に想像がつく事でしょう。

■ところで、脅迫メールが渋川市のHPに送信された7月26日の前日に新聞折込チラシが市内に配布されました。このことは当会の調査でも確認済みです。当会が入手したこのチラシを見ると、現市長の後援会が発行者で、発行責任者は同後援会の会長名となっています。さっそく、内容を見てみましょう。

*****7/25高木つとむ後援会チラシ*****ZIP ⇒ 20210726sr.zip

  産業廃棄物不法投棄の問題を解決します!
                発 行 者 高木つとむ後援会
                発行責任者 高木つとむ後援会会長 町田久
                発 行 日 令和3年7月25日
 旧赤城村村議会に始まり、平成の大合併以降の首長及び市議会議員、そして地元選出の県議会議員が40年近くの間、疑惑の追及を避けてきた赤城町及び北橘町を舞台とする『産業廃棄物の不法投棄問題』を私たち『高木つとむ後援会』は問題提起致します。
 私たち『高木つとむ後援会』は、現渋川市議会議長・望月昭治氏の愧儡(かいらい)市長であり、ただの操り人形と化していた前市長を退け、高木勉市政を誕生させました。それまでの渋川市政は現渋川市議会議長・望月昭治氏が牛耳っており、多くの議員や一部の職員が利権に絡み、脅迫や強要に屈し、望月昭治氏に抵抗することなく市政が運営されてきました。
 私たちがこれから着手する『産業廃棄物の不法投棄問題』 は非常に根が深く、誰がどのように関わり、そしてどのような役回りをさせられているのかを見極めるためには非常に多くの時間を要しました。
 また、この数十年の間疑惑を持ちつつも声を上げるべき役職にありながら、勇気を奮(ふる)わない渋川市政に携わるすべての者の無責任な行いにより、渋川市では様々な不正が行われています。例えば、現渋川市議会議長・望月昭治氏の身内は農業所得0円でありながら、約15年の間に15ha以上もの農地の取得を認めさせるなど、渋川市の一部職員や委嘱委員会幹部などの様々な者が複雑に絡み、不正に関わり今だに(ママ。「未だに」が正)利権や金品を貪(むさぼ)っています。そのため、高木市長は渋川市職員の中から利権や脅しに屈せず、毅然(きぜん)として職務に臨む、抜群に能力の高い女性職員を登用しました。それによって渋川市議会議長・望月昭治氏の息のかかった職員の横暴が止められ、市政が正常化されつつあります。これを望月昭治氏周辺の傀儡(かいらい)議員は問題視し、自分たちの好き勝手が妨害されるために騒いでいるのです。
 この女性職員の大抜擢はこれまでの渋川市役所の人事としては確かに異例であるかもしれませんが、ここまで異例な手法をとらなければ産業廃棄物が不法に投棄させられる場所が渋川市の中で確実に拡充してしまうのです。そして、この高木市長の登用に難癖をつけ、市長と女性職員とのスキャンダルをでっち上げて高木市長の失脚を目論(もくろ)み、今また新たな傀儡(かいらい)市長を立てようと画策しています。
 高木市長は就任以来の4年間の間にこの問題だけにとどまらず、再三再四の指示に従わない嘱託職員に対しての対応をパワハラだと問題にされたり、根拠のない理由で「虚偽答弁だ」と騒ぎ、「どの部分が虚偽答弁なのか」と問うと、明確な回答はされないまま数の論理で『百条委員会』を設置され、特にこの一年半の間はコロナ禍の中において優先せねばば(ママ)ならない事案が山積しているにもかかわらず、様々な嫌がらせや妨害工作で貴重な時間を忙殺(ぼうさつ)されてきました。そのような妨害工作に遭(あ)いながらも渋川市のコロナワクチンの対応は迅速であり、県知事は自身のブログで絶賛しています。
 「渋川市議会とは幼稚園児の集まりか」と幼稚園児に対して大変失礼な感想を抱くほど、今の渋川市議会は歪められています。
 渋川市議会議長・望月昭治氏は赤城町には既に産業廃棄物を投棄する場所がなく、今や北橘町の山林にその触手を伸ばしています。望月氏が新たな産業廃棄物の投棄場所を手に入れるには、簡単に許可を出す、高木市長以前のような操りやすい市長が必要なのです。
 私たち『高木つとむ後援会』は赤城町や北橘町の水が飲めなくなったり、丹精込めて作った農産物が売れなくなったり、食べられなくなったり、果ては住めなくなってしまうまのではないかと危惧しています。全国に知られる地名の『赤城』を汚すことは渋川市の大きな損失です。
 自然災害はいつ何時やって来るか予測できません。それが人為的な原因によって被害が甚大になることは絶対に避けなければなりません。熱海市のような土石流災害がこの渋川市で起こりうる予測が立つのに黙って見過ごすわけにはまいりません。私たち『高木つとむ後援会』は、『歪められた渋川市議会』を正常な状態に戻すべく立ち上がりました。そんな熱い思いで結束した私たち『高木つとむ後援会』に今、多くの議員や市民の皆さんが続々と支援の輪を広げて下さっています。
 どうぞ、私たち『高木つとむ後援会』に一人でも多くの渋川市民の皆さんのお力添えを是非よろしくお願い致します。
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 このチラシの末尾に掲載されているサンパイの不当投棄現場と思われる写真は、当会としても非常に注目しています。なぜなら、現在、残土ストックヤードのずさんな管理を巡り群馬県の県土整備部や渋川土木事務所を相手取り、公金の不正支出にかかる住民訴訟を提起中であり、この中で、残土ストックヤードの搬入出土砂量の不整合が争点の一つとなっており、ストックヤードの中に大きな穴が開いていた事実を把握しており、次回の弁論では群馬県側からこのことについて、準備書面で弁明が為される予定だからです。

■渋川市では、任期満了による来月8月22日告示、同8月29日投開票の渋川市長選挙が行われる予定です。予想される顔ぶれは、現職で69歳の高木勉(タカギ ツトム)氏と現市議(前市議会議長)で69歳の田辺寛治(タナベ カンジ)氏で、それぞれ今年3月16日と4月28日に出馬表明をしています。

<高木候補の出馬報道>
**********上毛新聞2021年02月24日09:00
現職の高木氏が再選出馬へ 群馬・渋川市長選
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高木勉氏
 任期満了(9月12日)に伴う渋川市長選で、現職の高木勉氏(69)=横堀=が再選を目指して出馬する意向を固め、後援会幹部に伝えたことが23日、分かった。市議会3月定例会で正式に表明するとみられる。
 上毛新聞の取材に高木氏は「渋川再生を目指し、市民目線でスピード感を持って全力で取り組んできた。市民の命と暮らしを守り、地域経済を立て直すため、当面の課題である新型コロナ対策に注力するとともに、コロナ後を見据えた市の未来に向けて引き続き全力を傾けたい」と話した。
 高木氏は県職員、県副知事を経て2017年8月の市長選で初当選した。専修大卒。市長選で出馬の意向が明らかになるのは高木氏が初めて。

**********産経新聞2021年3月16日20:12
群馬・渋川市長選に高木氏が再選出馬表明
 任期満了(9月12日)に伴う群馬県渋川市長選で、現職の高木勉氏(69)が16日、再選を目指して出馬すると表明した。市議会一般質問で答えた。高木氏は「新型コロナウイルス感染症の危機を乗り切り、人口減、高齢化が進む渋川の再生に引き続き全力を尽くしていきたい」と話した。
 高木氏は県職員、県副知事を経て、平成29年8月の市長選で初当選。専修大卒。

**********群馬テレビ2021年03月16日
https://www.youtube.com/watch?v=3K3Huo3qpKg
8月の群馬・渋川市長選 現職の高木勉氏が出馬表明(21/03/16)
 任期満了に伴い8月に行われる渋川市長選に現職の高木 勉さんが出馬を表明しました。
 16日の午前中に行われた議会の一般質問で出馬の意向を明らかにしました。
 高木さんはこれまでに県の職員や副知事を務めたあと、2017年8月の市長選に出馬し初当選しました。渋川市長選への出馬表明は高木さんがはじめてで他に目立った動きは今のところでていません。
 渋川市長選は立候補予定者説明会が7月2日に行われ、8月22日に告示、29日に投開票です。

**********毎日新聞2021年3月17日
高木・渋川市長、再選へ出馬表明 /群馬
 任期満了に伴う渋川市長選(8月22日告示、同29日投開票)で、現職の高木勉氏(69)が16日、再選を目指して立候補する意向を表明した。開会中の市議会3月定例会の一般質問で答えた。同市長選への出馬表明は、高木氏が初めて。
 市長選への出馬について質問された高木氏は「コロナ禍の下で、かじ取りは難しい時代。このような中、立候補は私利私欲のない信念と強い責任感、使命感がなければできない。そのような覚悟で市長選に立候補する決意をした」と述べた。
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<田辺候補の出馬報道>
**********上毛新聞2021年04月22日06:00
田辺市議が渋川市長選に出馬意向 現職と選挙戦の公算
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 任期満了に伴う群馬県の渋川市長選(8月22日告示、29日投開票)で、市議で前議長の田辺寛治氏(69)=渋川、3期=が出馬の意向を固めたことが21日、分かった。近く正式表明する。既に現職の高木勉氏(69)=横堀=が再選を目指して立候補 を表明しており、選挙戦となる公算が大きくなっている。
 田辺氏は上毛新聞の取材に、「当初予算にない事業を頻繁に発表したり、結果として市職員がオーバーワークで疲弊したりと、現職の政治手法に疑義がある。多様な施策は予算のばらまきにもつながっている」とし、「コロナ禍で税収減が見込まれる中、新たな将来像を示し、市政を変える」と動機を語った。
(奥木秀幸)

**********産経新聞2021年4月28日23:18
群馬・渋川市長選 前市議会議長の田辺寛治氏が出馬表明 選挙戦の公算
 任期満了に伴う群馬県渋川市長選(8月22日告示、同29日投開票)で、前市議会議長で市議の田辺寛治氏(69)が無所属で出馬すると表明した。現職の高木勉氏(69)も再選を目指し出馬を表明済みで、同市長選は選挙戦に入る公算が大きくなった。
 田辺氏は会見で、「市を群馬で一番暮らしやすい街にする」と意気込みを語った。
 田辺氏は東洋大卒、市議3期目。平成25年の同市長選にも出馬したが落選した。

**********毎日新聞2021年04月29日
8月の群馬・渋川市長選 市議の田辺氏が出馬表明 選挙戦の公算大きく(21/04/28)
 任期満了に伴う渋川市長選(8月22日告示、同29日投開票)で、前市議会議長の田辺寛治氏(69)が28日、立候補を表明した。同市長選では既に現職の高木勉氏(69)が再選を目指して出馬表明している。
 記者会見した田辺氏は出馬の理由について「市の行政の課題点はたくさんあり、これは高木市長の手法の問題だと思う。それをしっかりと解決していきたい。市民には自分が活躍できる街を提供していきたい」と語った。

**********群馬テレビ群馬テレビ・群テレ
https://www.youtube.com/watch?v=bCbv5MQ_NN0
8月の群馬・渋川市長選 市議の田辺氏が出馬表明 選挙戦の公算大きく(21/04/28)
 任期満了に伴い、8月に行われる群馬県渋川市の市長選に市議の田辺 寛治さんが出馬を表明しました。
 渋川市長選に出馬表明したのは渋川市上之町の市議・田辺 寛治さん(69)です。
 田辺さんは現在市議3期目で去年3月からは議長も務めました。
 主な公約としては小規模事業者や起業を目指す人の支援、新型コロナウイルスの対策強化によるより安全なまちづくりの推進などを掲げています。
 田辺さんは2013年の渋川市長選に初出馬、当時、当選した阿久津氏には及ばず今回が2度目の挑戦となります。
 渋川市長選を巡っては、現職の高木勉さんが再選を目指して立候補を表明していて選挙戦になる公算が大きくなっています。
 渋川市長選は8月22日告示、29日投開票です。
**********

 こうした情勢を鑑みると、脅迫メールは、前日の新聞折込チラシに触発された可能性が高く、来月の渋川市長選をめぐる前哨戦が熱を帯びてきていることは明らかです。当会は政治的に中立の立場ですが、少なくとも出所を明示した市政問題提起の折込チラシと、特定の人物をターゲットにした殺人予告の脅迫メールとでは、どちらがまともな政治活動かの判断はきちんと示しておかねばなりません。

■筆者はこれまで4回、いずれも安中市土地開発公社51億円事件の真相究明、責任所在明確化、再発防止を公約として安中市長選に出馬をした経験がありますが、権限が集中する首長が誰になるかは、その取り巻きの団体組織・法人個人の思惑が絡み、激しい利権争いが生じる場合が一般的です。筆者の場合は、51億円巨額詐欺横領事件を公約にしただけに、脅迫電話、デマ、怪文書などさまざまな選挙妨害に遭遇しました。したがって、渋川市長選挙でも、選挙期日が迫るにつれて、似たような権力争いの構図がますますヒートアップしている状況が理解できます。

 渋川市の場合、これまでの市政や市議会に関する報道記事を辿ると、反市長派の観点から取材した上毛新聞と、市長派よりの観点から取材した毎日新聞という対比が浮き彫りになります。

 その典型的な記事が2021年7月17日付の上毛新聞記事と言えます。

**********上毛新聞2021年7月17日06:00
ZIP ⇒ 20210717viascsj.zip
市長と議長を告発の方針 「硯石」絡み虚偽陳述の可能性 渋川市議会百条委 いずれが虚偽か特定できず
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 群馬県の渋川市議会は16日、「本会議における渋川市長の答弁の真偽に関する調査特別委員会」(百条委員会)を開き、証人尋問で虚偽の陳述をした可能性があるとして、高木勉市長と望月昭治市議会議長の両氏を刑事告発すべきだと報告書に盛り込む方針を固めた。同市北橘町の市有地内にある巨石「硯石」を文書による手続きを経ずに望月氏が掘り起こした問題に絡み、両氏の陳述に食い違いがあった。百条委はいずれが虚偽かを特定するのは困難と判断。捜査機関に委ねるという。
 虚偽の陳述が特定できないのに双方を告発する手法には関係者に異論があり、陳述がうそでなかった場合は「虚偽告訴罪に問われるのではないか」との指摘もある。市長選(8月22日告示、29日投開票)を約1カ月後に控えた時期に、告発を促す報告書をまとめるのは「百条委の政治利用」との声もある。百条委の中沢広行委員長は取材に、「全責任は私が取る」と述べた。
 16日に示された報告書素案によると、食い違うのは硯石の現場保護のバリケード撤去などについて。昨年3月7日正午すぎ、高木氏と望月氏は市役所で面会。この際、望月氏は「高木氏が『自分で(バリケードとブルーシートを)撤去してくる』と言った」と証言。高木氏は「否決された条例案の再提案に協力を求めただけ」とし、望月氏の発言を否定した。
 また同日午後5時ごろのやりとりを巡り、望月氏は「高木氏から『撤去した』と電話を受けた」と説明。高木氏は県内初の新型コロナウイルス感染者が同日確認されたことを受け、「関係者の一人として(望月氏に)連絡した」としている。
 面会に立ち会った人や撤去時の目撃情報はなく、報告書案は「片方か双方が虚偽の陳述をした」と推察。「双方を告発すべきだ」としている。
 望月氏は取材に対し、「私は一切うそを言っておらず、告発される筋合いはないが、出るところに出て白黒はっきりさせればいい」と話した。高木氏は、百条委で報告書案の審議が続くことから「コメントしない」としている。
 他に調査対象となっていた市社会福祉協議会の人事介入問題は、高木氏と前会長の証言に食い違いがあったが、前会長は「介入はなかった」とした陳述を修正した経緯を踏まえ、告発しない方針。百条委は月内にも再度会合を開き、最終的な報告書をまとめる。
**********

 この上毛新聞の偏向報道については、当会渋川支部のブログ記事に詳しい分析が掲載されていますので、そちらを参照ください。
○2021年07月18日:【異例報道】百条委員会ー分からないのに刑事告発?恥↓
http://blog.livedoor.jp/lytton_cyousadan/archives/35536761.html

 この記事でも触れられている「百条委員会」と呼ばれる地方自治法第100条に基づき地方議会が必要に応じて設置する調査特別委員会は、渋川市議会において2020年3月25日に以下の決議書により設置のための議案が出され、賛成多数で可決されました。

*****R2.3.25渋川市議会決議書*****ZIP ⇒ 20200325ascsuc.zip
議員提出議案第2号
   事務調査に関する決議
 上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
   令和2年3月25日
渋川市議会議長 田 邊 寛 治 様
              提出者 渋川市議会議員 中 澤 広 行
              賛成者 渋川市議会議員 田 中 猛 夫
                     同    望 月 昭 治
                     同    山 崎 正 男
                     同    山 内 崇 仁
                     同    池 田 祐 輔

=====別紙=====
議員提出議案第2号

   本会議における渋川市長の答弁の真偽の調査に関する決議
 地方自治法第100条第1項の規定により、次のとおり本会議における渋川市長の答弁の真偽に関する調査を行うものとする。
                 記
1 調査事項
   (1)令和2年3月市議会定例会5日目の緊急質問において行われた硯石に関する質問に対する渋川市長の答弁の真偽について
   (2)令和2年3月市議会定例会6日目の一般質問において行われた渋川市社会福祉協議会の人事介入に関する質問に対する渋川市長の答弁の真偽について

2 特別委員会の設置
   本調査は、地方自治法第109条及び委員会条例第6条の規定により委員8人で構成する、本会議における渋川市長の答弁の真偽に関する調査特別委員会を設置し、これに付託して行う。

3 調査権限の委任
   本会議は、1に掲げる事項の調査を行うため地方自治法第100条第1項(及び同法第98条第1項)の権限を本会議における渋川市長の答弁の真偽に関する調査特別委員会に委任する。

4 調査期限
   本会議における渋川市長の答弁の真偽に関する調査特別委員会は、1に掲げる調査が終了するまでとし、閉会中もなお調査を行うことができるものとする。

5 調査経費
   本調査に要する本年度の経費は2万円以内とする。
**********

■この百条委員会設立の顛末は、当会渋川支部のブログ記事を参照ください。
○2021年03月01日:コロナ禍なのに百条委員会に賛成した議員をご紹介
http://blog.livedoor.jp/lytton_cyousadan/archives/34484160.html

 地方自治法100条1項に「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」との条項があり、この権限は議会の「百条調査権」と呼ばれます。

 このような調査権が、なぜ議会に与えられているのかというと、本来の狙いは、首長らの行政執行について不正行為などの疑惑があった場合、証人喚問など強制力のある手段を通じて真相を解明することにあります。

 ただし、この調査権は事実解明の手段ではあるものの、警察のような捜査権まではなく、関係者を直接罰することはできません。そのため、偽証や隠ぺいがあったと判断される場合には地方議会が検察に刑事告発し、司法において刑罰が科せられるかどうかの判断を求めることはあります。

 ちなみに、百条委の調査に対して証人が虚偽の陳述を行った場合は5年以下の禁錮刑、正当な理由がなく出頭や証言などを拒否した場合は6か月以下の禁錮刑ないし10万円以下の罰金が科せられます。証言が二転三転した場合も、「偽証」の疑いを持たれ刑事告発の対象となります。

■このように百条委員会には強い権限が与えられているため、この地方議会の百条調査権は、国会に与えられた国政調査権の自治体版とも言われ、市長、知事ら執行機関、その補助機関である職員の行動を統制する一番強力な権限と言えます。

 平成7年に安中市土地開発公社を舞台にした51億円巨額詐欺横領事件でも、すったもんだの末に安中市議会に百条委員会が設置されました。ところが、市議会議員らも元職員のタゴから金銭の授受や、土地ころがしの恩恵情報に預かっていたため、伝家の宝刀のはずが、抜いて見たら錆びだらけで、切れ味がまるで失われてしまい、事件の真相解明はおろか、責任の所在も明確化できないまま解散してしまいました。

■この事例でおわかりのように、百条委員会の機能が正常に作動するケースはきわめて稀です。その背景には百条委員会が政争のおもちゃとして使われる場合が多々あるためです。

 たとえば、議会で多数を占める勢力が優位に事を進めるために百条委員会を用いることがあります。そのほかにも、首長に対し辞職を求める不信任案を提出する前段階として設置されることもあれば、首長選に現職の立候補を断念させる切り札として設置されることもあるのです。

 こうして昨年3月の渋川市議会の百条委員会設置以降、1年余り続くいている渋川市政の混乱の背景には、首長を“悪者”に仕立て上げて、首長の再選を阻んで、自ら都合の良い首長候補を担いで、利権をわがものにしようとする一部の議員らの意図が強く感じ取れます。

 百条委員会の設置にあたり、議会が十分な事前調査を行っているか、公正な権限行使なのか、私たち住民自らが、議会の行動を吟味し監視する必要があるのは、以上の理由によるものです。

■渋川市を巡っては、大同スラグを巡る不法投棄問題、硯石問題、森林法問題、残土ストックヤード問題、二子山部屋ノーアポ面談強要問題、また貸し問題など、利権をめぐるせめぎ合いには枚挙のいとまもありません。

 来月8月22日告示、同29日投開票が迫る渋川市長選挙は、これからもますますヒートアップすることでしょう。群馬県警捜査二課も注目する渋川市政を巡る露骨な利権誘導を図る一部議員らの不遜な動きは、当会および当会の渋川支部として今後とも厳しく監視してまいる所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

                     同    山 魁\機|
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