【出張!オンブズマン】長野高専水泳プール解体強行問題に関する内部文書調査録(1)…開示までの手続過程  【出張!オンブズマン】長野高専の闇

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土居体制による意味不明な理由付けのもと、徹底した秘密主義によって教職員・学生もほとんど全く知らないまま解体計画が進められ、国費・授業料1200万円超のドブ捨てと引き換えに更地と化した長野高専元水泳プール。2021年4月上旬、内部有志により撮影

■暴政を極めた石原校長時代の後遺症として、数年来使用不能状態に陥ったまま放置されていた長野高専水泳プール。新しくトップに就いた土居信数校長は、石原提唱の妄言計画とは利害関係もないはずであり、一応の高専教員出身校長としての矜持をもって再びプールを復活させ、同校学生の文化的生活の活性化に動くことが期待されていました。

 ところがなんと土居校長は、教職員や学生らにもロクに知らせぬまま、2021年1月半ばから水泳プールの完全解体工事をこっそり強行していたのです。教職員・学生らがようやく異常事態を認識したときには既に手遅れで、半世紀以上の歴史を誇り、長野高専初期から幾多の学生たちの青春を支えてきた同校水泳プールは、跡形もなく見るも無残な更地と化してしまいました。

 寝耳に水の事態に呆然とする長野高専関係者らが見守る中、当会では本件経緯の調査を始めました。解体理由や関係者への説明事実について当会が公開質問すると、同校は「今後の土地利用の検討のためとりあえず解体した」「学生・後援会への事前通知や説明をした前例はない」といった滅茶苦茶な言い分を並べてきました。一方、石原時代を含む一連の内部経緯情報について当会が開示請求をかけると、同校は露骨な時間稼ぎの末ようやく受け取り、年度をまたいだ文書開示準備を始めました。

○2021年3月18日:【長野高専】石原の悲願ついに成就…土居体制が水面下で強行の水泳プール解体に同校関係者一同呆然!!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3284.html
○2021年3月30日:長野高専水泳プール解体強行問題…理由と経緯を質す当会質問状に同校から返された支離滅裂回答
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3294.html

 こうして、同校からどのような文書が開示されてくるのか、そして水泳プール解体強行の経緯と目的が果たして明らかになるのか、強く注目されていました。


■その後、長野高専からの連絡を待っていたところ、4月8日になって同校総務課総務係長の白木職員から「頂いた文書の中で確認させていただきたい事項がありましたので、お尋ねさせていただきたく、本日文書を郵送させていただきました」とのメール通知が送られてきました。その通知どおり、以下の確認事項問合せ文書が、翌9日に同校から郵送(特定記録)で送られてきました。

*****4/8開示実施の意向確認*****ZIP ⇒ 20210408jewmivj.zip
                              令和3年4月8日

市民オンブズマン群馬
 代表 小川 賢 様

                      独立行政法人国立高等専門学校機構
                      長野工業高等専門学校 総務課

           法人文書開示請求書に関する確認について

 令和3年3月13日付け「法人文書開示請求書」の記載内容について下記のとおりお尋ねいたします。

                   記

 法人文書開示請求書の「1.請求する行政文書の名称等」で「※1:〜現に何らかの措置が実行されていれば、その遂行に係る一切の情報を含む」とありますが、プール解体工事関係書類については、事前調査・設計関係文書、工事発注・契約関係文書があり、ファイル1冊分(約900頁)の文書量となります。
 また、プール解体工事の支払いの書類は、4月下旬に整います。
 現在、会議等にかかったプール案件についての開示書類を準備しているところですが、上記書類の開示はご希望でしょうか。
 希望される場合は、工事支払い書類が整うのが4月下旬となること、文書量が多いことから開示決定等の期限の延長についてご了承いただきますようお願いいたします。

 お手数をおかけしますが、ご回答いただきますようお願いいたします。

                【本件担当】
                  独立行政法人国立高等専門学校機構
                  長野工業高等専門学校 総務課総務係
                  〒381-8550 長野市徳間716
                  TEL:026-295-7126 FAX:026-295-4356
                  E-mail:shomu1@nagano-nct.ac.jp
**********

■このように長野高専は、実際に行われたプール解体工事に関する文書の量が相当に膨大であり、また業者への支払い書類も揃いきっていないとして、当会に開示希望の確認を求めてきました。確かに、全部で約900枚ともなると、コピー手数料だけで約9千円かかることになる上、全数チェックにかかる労力も途方もないことになります。そこで、プール解体工事の関係書類については、具体的な内訳を吟味したうえで、開示対象を取捨選択することにしました。

 もっともそのために、すでに支障なく準備してもらっている学内会議関連書類等についてまで開示を遅らせることは不合理ですから、これらはとりあえず先行開示していただくことにしました。

■こうした観点から当会では、確認事項問合せに対する応答として、以下のメールを4月11日に送信しました。

*****4/11開示実施の意向回答*****
From: 小川賢
To: 長野高専総務課総務係
日付: 2021/04/11 13:14
件名: Re: 法人文書開示請求書に関する確認について

長野工業高等専門学校
総務課総務係
白木様

 ご丁寧に連絡いただき感謝申し上げます。当方の3月13日付け開示請求内容に対する令和3年4月8日付け『法人文書開示請求書に関する確認について』につき、先日特定記録郵便にて確かに拝受いたしました。
 その上で、貴ご確認事項につき、下記のとおり回答いたします。

               記

 プール解体工事関係書類(極めて分量が多い)及びプール解体支払い書類(本年4月8日現在において作成未完了)を開示対象に含めるか否かについては、現時点で判断するための情報が不足しているため、回答を保留とさせていただきたく存じます。また、これらの文書のために、すでにご準備いただいている書類の開示まで遅延してしまうのは不合理・非効率であり好ましくないと考えます。
 よって、これら以外の(すでに準備していただいている)文書につき、引き続き開示業務を進めていただいたうえで、従前の期限内に暫定的な開示決定をお願いいたします。
 一方で、プール解体工事関係書類及びプール解体支払い書類については、今後開示範囲や内容について貴学と調整させていただき、開示の意向や範囲について合意が取れ次第、(一部または全部を開示対象としていただく結論となった場合には)追加の開示決定をしていただきたく存じます。
 なお、別高専や高専機構本部宛ての開示請求を行った際においては、たびたび開示内容についてこのような調整手法を採らせていただいております。

 よって、追加開示内容にかかる意思決定のため、折り返し以下の質問につき、ご確認とご回答のほどよろしくお願いいたします。

【プール解体工事関係書類について】
(1)「事前調査・設計関係文書、工事発注・契約関係文書があり、ファイル1冊分(約900頁)の文書量となります」とのことですが、そのできるだけ詳しい内訳およびそれぞれの作成時期についてお教えください(各項目につき、個別に必要性を検討のうえ、要・不要を判断させていただきたいと考えております)。

(2)プール解体工事関係書類全体として、文書件数としては何件程度になり、どの程度の開示手数料(印刷手数料、郵送手数料)が見込まれるかお教えください。

(3)当該ファイル内において、開示請求を要さず一般国民が入手可能な公表情報等の有無についてお教えください(公表されていなくとも、要請に応じて電子ファイル等をメール添付等で提供可能な文書を含む。公表情報等が含まれている場合、その概要と枚数について具体的な状況を教示願います)。

(4)当該ファイル内の文書間での、あるいは会議関連資料との文書重複の有無についてお教えください(重複がある場合、どの文書につき何枚程度か、具体的な状況を教示願います)。

(5)開示した場合、明らかに全面黒塗りとなることが見込まれて開示する意味に乏しいものの有無についてお教えください。(存在する場合、どの文書につき何枚程度か、具体的な状況を教示願います)。

【プール解体支払い書類について】
(6)プール解体支払い書類について、すべて揃った場合、全体として文書件数何件・何枚程度になることが見込まれるかお教えください。

                              以上


 以上、大変お手数をお掛けしてしまい申し訳ございませんが、開示決定作業と並行してご確認いただき、折り返しご回答をいただければ幸いです。
 なお、今回の開示内容の調整にあたってのご連絡は、郵送にていただく必要はなく、メールもしくはメール添付でいただければ充分です。双方の費用・労力の節約とやり取りの迅速化のため、ご検討いただければ幸いです。


市民オンブズマン群馬
代表 小川賢
**********

すると4月13日、白木職員から、「『プール解体工事関係書類について』の質問については、書類一覧表を作成し、後日メールにてご回答させていただきたく存じます」と返信メールが届きました。

それと同時に、当座で開示できる学内会議関連等の文書についてもメールで連絡がなされ、件数13件として開示請求手数料3900円を振り込んでほしいとのこと。そこでさっそく、16日までに先発開示分の手数料を振り込みました。

■そうして、開示第一陣として、プールの処遇をめぐる関連学内会議等文書にかかる以下の開示決定通知書が4月20日付けで送られてきました。すぐに当会からは開示実施方法等申出書を返送しました。

*****4/20先行開示決定*****ZIP ⇒ 202104201ljm.zip
202104202ljm.zip
ol.zip
                            長野高専庶第1号
                            令和3年4月20日

            法人文書開示決定通知書

 市民オンブズマン群馬 小川 賢 様

                    独立行政法人国立高等専門学校機構
                               (公印省略)

 令和3年3月13日付けで請求のありました法人文書の開示について,独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第9条第1項の規定に基づき,下記のとおり開示することとしましたので通知します。

                    記

1 開示する法人文書の名称
長野高専の水泳プールについて、主にその存廃や、大規模な工事等を伴う修繕や取り壊しその他措置の実施をめぐる、2016年度以降に作成・入手した一切の情報。

 @ 平成29年度運営会議議事概要
 A 平成30年度運営会議議事概要
 B 平成29年度執行会議議事概要
 C 平成30年度執行会議議事概要
 D 令和元年度執行会議議事概要
 E 令和2年度執行会議議事概要
 F 平成29年度教員会議議事概要
 G 令和2年度教員会議議事概要
 H 学生支援委員会 平成30年度
 I 学生支援委員会 令和元年度
 J 平成29年度施設専門部会
 K 教育体制に関する意見交換議事概要
 L 平成29年度プール管理状況照会

 ※ プール解体工事関係文書については、調整中。

2 不開示とした部分とその理由
 A 平成30年度運営会議議事概要
 不開示部分:フォローアップ情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、不開示とすることが相当
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

 C 平成30年度執行会議議事概要
 不開示部分:フォローアップ情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、不開示とすることが相当

 F 平成29年度教員会議議事概要
 不開示部分:計画試案、教育研究体制の見直しが記載されている部分
 理   由:法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、不開示とすることが相当

 H 学生支援委員会 平成30年度
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

 J 平成29年度施設専門部会
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

 K 教育体制に関する意見交換議事概要
 不開示部分:意見内容
 理   由:法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、不開示とすることが相当

 L 平成29年度プール管理状況照会
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
 不開示部分:各高専におけるプール管理状況等に関する回答部分
 理   由:法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、不開示とすることが相当
**********

 この先行開示決定(長野高専庶第1号)によって先行開示されることになった、プールの処遇をめぐる関連学内会議等文書一式(110枚)については、4月30日に当会のもとに送られてきました。

○4/28付け先行開示の封筒と送り状 ZIP ⇒ 20210428sj.zip

■一方、解体工事関係書類の内訳に関する上記質問への回答メールも、4月22日に白木職員から送信されてきました。このメールには、開示対象となり得るプール解体工事関係書類の一覧表も添付されていました。

*****4/22解体工事関連文書内訳回答メール*****
差出人: 白木順子
宛先: ogawakenpg@aol.com
送信日時: 2021/4/22, 木, 18:46
件名: Re: 法人文書開示請求書に関する確認について

市民オンブズマン群馬 代表 小川様

長野高専総務課総務係の白木と申します。
お世話になっております。

ご質問がありました件について下記のとおり回答いたします。
追加の開示希望がございましたらご連絡いただきたく存じます。

                記

 【プール解体工事関係書類について】
(1)「事前調査・設計関係文書、工事発注・契約関係文書があり、ファイル1冊分(約900頁)の文書量となります」とのことですが、そのできるだけ詳しい内訳およびそれぞれの作成時期についてお教えください
(各項目につき、個別に必要性を検討のうえ、要・不要を判断させていただきたいと考えております)。
 >「プール解体工事に関する文書一覧」を添付しましたので、ご確認ください。

(2)プール解体工事関係書類全体として、文書件数としては何件程度になり、どの程度の開示手数料(印刷手数料、郵送手数料)が見込まれるかお教えください。
 >文書件数:2件(工事入札関係契約書類(令和2年度))
         (令和2年度支払関係証拠書類)
  開示手数料:2件×300円=600円
  印刷手数料:A4白黒1頁10円 889枚×10円=8,890円
        A3白黒1頁10円  8枚×20円= 160円
        A1白黒1頁10円  8枚×80円= 640円
  見込郵送手数料:ゆうパック1,100円(80サイズ)


(3)当該ファイル内において、開示請求を要さず一般国民が入手可能な公表情報等の有無についてお教えください(公表されていなくとも、要請に応じて電子ファイル等をメール添付等で提供可能な文書を含む。
公表情報等が含まれている場合、その概要と枚数について具体的な状況を教示願います)。
  >
文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.2「長野工業高専プール他解体工事 入札実施伺」
        添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.10「「長野工業高専プール他解体工事」の工事請負契約の締結について」
   枚数:11枚
   状況:「工事請負契約基準」は、文部科学省ホームページで閲覧可能

   文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.3「入札公告」
 枚数:5枚
   状況:「入札公告」公表分は、文部科学省ホームページで閲覧可能

    文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.9「長野工業高専プール他解体工事の低入札調査に伴う落札者の決定等について」
   枚数:2枚
   状況:「入札結果等一覧表」、「低入札価格調査の実施概要」は、文部科学省ホームページで閲覧可能

   文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.12「入札調査一覧(閲覧簿)」
   枚数:5枚
   状況:文部科学省ホームページで閲覧可能
  

(4)当該ファイル内の文書間での、あるいは会議関連資料との文書重複の有無についてお教えください(重複がある場合、どの文書につき何枚程度か、具体的な状況を教示願います)。
  >文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.2「長野工業高専プール他解体工事 入札実施伺」
枚数:11枚
  状況:工事請負契約基準11枚は、工事発注・契約関係No.11「契約書⁺請負契約基準」と重複

  文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事発注・契約関係No.10「「長野工業高専プール他解体工事」の工事請負契約の締結について」
  枚数:11枚
  状況:工事請負契約基準11枚は工事発注・契約関係No.11「契約書⁺請負契約基準」と重複

   文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事関係No.5「長野工業高専プール他解体工事(前払分)」
  枚数:2枚
  状況:契約書2枚は、工事発注・契約関係No.11「契約書⁺請負契約基準」の写し

   文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事関係No.9「長野工業高専プール他解体工事(完成払分)」
  枚数:3枚
  状況:契約書2枚は、工事発注・契約関係No.11「契約書⁺請負契約基準」の写し
     検査調書1枚は、工事関係No.7「検査調書について」の写し


(5)開示した場合、明らかに全面黒塗りとなることが見込まれて開示する意味に乏しいものの有無についてお教えください。(存在する場合、どの文書につき何枚程度か、具体的な状況を教示願います)。
>文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の事前調査・設計関係のNo.6「長野高専プール他解体工事設計業務 成果品」
  枚数:34枚
  非開示部分:積算見積書、見積比較表の金額、項目、業者名


【プール解体支払い書類について】
(6)プール解体支払い書類について、すべて揃った場合、全体として文書件数何件・何枚程度になることが見込まれるかお教えください。
  >文書件数:1件 (令和2年度支払関係証拠書類)(2)の文書件数と重複します。
   文書件名:添付ファイル「プール解体工事に関する文書一覧」の工事関係No.9「長野工業高専プール他解体工事(完成払分)」支払決議書
   枚数:A4 13枚


以上、ご不明な点等ございましたらご連絡いただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。  

======================
独立行政法人 国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校
総務課 総務係   白木 順子
〒381-8550
長野県長野市大字徳間716
TEL:026-295-7126 FAX:026-295-4356
E-mail: 個人 shomu1@nagano-nct.ac.jp
       係  shomu@nagano-nct.ac.jp
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**********

●プール解体工事文書一覧030422 ZIP ⇒ vh030422.zip

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クリックすると元のサイズで表示します
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■実際に行われたプール解体工事関連の文書については、このとおり内訳が明らかになりました。そして、公開情報、重複文書や全面黒塗り文書などをすべて削っても、減らせるのは80枚ちょっとに過ぎないこともわかりました。

 当会として、開示できる情報はすべて開示させ、隅々まで精査・分析して綿密な調査を心がけたいとは考えております。しかし、さすがにこの分量では、1万円を超える複写・送付手数料がかかり、しかも全枚スキャンと文書確認に途方もない労力がかかるので、あまり現実的ではありません。また、そもそもの調査目的の観点からしても、プール解体の経緯や目的、プロセスの問題点を明らかにすることが第一であって、解体工事そのものについてはどちらかというと副次的な情報です。よって、本来目的の達成という視点でみたコストパフォーマンスもそこまで大きくありません。

やはり、開示を希望する文書を吟味・厳選し、可能な限り分量のスリム化を図るほかはなさそうです。そこで、900枚超から厳選するため様々に検討を重ねたうえで開示希望文書150枚を確定し、ゴールデンウィーク明けとなる5月6日に以下のメールを送信しました。

*****5/6開示希望通知メール*****
送信元: 小川賢
宛先: 長野高専総務課
日付: 2021/05/06 10:36
件名: Re: 法人文書開示請求書に関する確認について

長野高専
総務課総務係
白木様

毎々お世話になっております。
当方の3月13日付け法人文書開示請求につき、先行開示分として、令和3年4月20日付け長野高専庶第1号にて開示決定賜りました貴学会議議事概要等文書につき、先日確かに受領いたしました。
お忙しい中ご対応いただき感謝申し上げます。

さて、同開示請求対象文書のうち、開示希望の意向如何を保留とさせていただいておりました「プール解体工事関係書類」及び「プール解体支払い書類」についても、貴学に作成いただいたプール解体工事に関する文書一覧表を参照しつつ検討した結果、開示希望が固まりましたのでご連絡を差し上げます。
以下の文書について、追加開示を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

                 記

【事前調査・設計関係】
・No.5 「長野高専プール他解体工事設計業務」 15枚
・No.6 「長野高専プール他解体工事設計業務 成果品」
   うち「設計図縮小版」 8枚

【工事発注・契約関係】
・No.1 「長野工業高専プール他解体工事の入札実施に伴う競争参加資格等審査委員会審議事項について」 3枚
・No.7 「長野工業高専プール他解体工事の質疑回答について」 4枚
・No.11 「契約書(4枚)+請負契約基準(11枚)(契約書原本)」
   うち「契約書」 4枚

【工事関係】
・No.8 「完成結果通知書について」 2枚
・No.9 「長野工業高専プール他解体工事(完成払分)」
   うち工事発注・契約関係No.11との重複分を除くすべて 11枚
・No.10 「工事竣工書類」
   うち「実施工程表」 2枚
   うち「工事記録」 23枚
   うち「工事写真」 78枚

 計 150枚

                            以上

お手数ではございますが、以上の文書について追加開示決定をいただきたく存じます。

市民オンブズマン群馬
代表 小川賢
**********

■すると、5月10日になって、追加開示文書の件数を2件として、追加開示手数料600円の振り込みを求めるメールが白木職員から送られてきました。あわせてこのメール内で、入金され次第開示決定の期限延長通知(延長後期限は6/10前後を予定)を郵送する旨と、写真についてカラー(20円/枚)・白黒(10円/枚)どちらでの開示を希望するかという質問がなされてきました。

先行開示分の手数料残額と追加手数料を合わせると3400円になりますが、一方で工事写真すべてをカラーで開示しても複写料は2280円なので、どのみち当会の追加負担はありません。よって、工事写真についてカラー開示を希望する旨の返事をしつつ、追加開示手数料600円を振り込みました。

 すると5月17日になって、白木職員から、「@追加開示手数料600円の振込を確認した A工事写真はカラー開示ということで了解した。なお追加費用は発生しない B6月11日を新期限とした開示期限延長通知を本日郵送した」の3点を伝えるメールが送信されてきました。メールのとおり、その翌日、開示期限を6月11日まで延長した旨の通知が送られてきました。

●開示決定等の期限の延長について(通知)(長野高専庶第8号) ZIP ⇒ 20210518jm.zip


■そうして待っていると、追加開示決定の通知書が6月3日付けで送られてきました。

*****6/3追加開示決定*****ZIP ⇒ 20210605jmivhwj.zip

                            長野高専庶第14号
                            令和3年6月3日

              法人文書開示決定通知書

 市民オンブズマン群馬 小川 賢 様

                       独立行政法人国立高等専門学校機構
                                  (公印省略)

 令和3年3月13日付けで請求のありました法人文書の開示について,独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第9条第1項の規定に基づき,下記のとおり開示することとしましたので通知します。

                    記

1 開示する法人文書の名称
長野高専の水泳プールについて、主にその存廃や、大規模な工事等を伴う修繕や取り壊しその他措置の実施をめぐる、2016年度以降に作成・入手した一切の情報のうち、5月6日付けメールで開示希望があったプール解体工事関係文書。

 @工事入札関係契約書類
  @-1 長野高専プール他解体工事設計業務 成果品
  @-2 長野工業高専プール他解体工事の入札実施に伴う競争参加資格等審査
  @-3 長野工業高専プール他解体工事の質疑回答について
  @-4 契約書(4枚)(契約書原本)
  @-5 完成結果通知書について
  @-6 工事竣工書類(実施工程表、工事記録、工事写真)
 A令和2年度支払関係証拠書類
  A-1 長野高専プール他解体工事設計業務
  A-2 長野工業高専プール他解体工事(完成払分)


2 不開示とした部分とその理由
  @-1 長野高専プール他解体工事設計業務 成果品
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

  @-2 長野工業高専プール他解体工事の入札実施に伴う競争参加資格等審査
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

  @-3 長野工業高専プール他解体工事の質疑回答について
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
 不開示部分:質疑回答書の質疑法人名及び当該法人の住所、連絡先
 理   由:法第5条第二号イに該当すると認められ、また、法第5条第二号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

  @-5 完成結果通知書について
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

  @-7 工事竣工書類(工事記録)
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

  @-8 工事竣工書類(工事写真)
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当

  A-1 長野高専プール他解体工事設計業務
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
 不開示部分:口座情報
 理   由:法第5条第二号イに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
 不開示部分:見積書法人名、該当法人の住所、連絡先、見積内訳および金額
 理   由:法第5条第四号ニに該当すると認められ、不開示とすることが相当

  A-2 長野工業高専プール他解体工事(完成払分)
 不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
 理   由:法第5条第一号に該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
 不開示部分:口座情報
 理   由:法第5条第二号イに該当すると認められ、また、法第5条第二号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
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■そこで当会からは、6月7日に郵便切手740円分を同封して開示実施方法等申出書を返送しました。すると、6月14日付けで、プール解体工事に関する記録等の追加開示文書が郵送されてきました。

○6/14付け追加開示の封筒と送り状 ZIP ⇒ 20210614sj.zip

 こうして、二度にわたる文書開示を経た結果、プール解体に至るまでの校内経緯と、実際に強行されたプール解体工事に関する情報が明らかになりました。次の記事では、実際の開示資料を掲載・検討しつつ、いよいよ長野高専水泳プール潰し問題の闇に迫ります。

※本記事後編(開示文書の内容と考察)はこちら
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3355.html

【市民オンブズマン群馬からの報告・この項つづく】
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