長野高専岩佐(前)総務課長による常習巨額の旅費着服問題…その悪質な実態を会計検査院へ告発!  【出張!オンブズマン】長野高専の闇

■長野高専有志各位の勇気ある告発と当会の弛まぬ調査の結果、遂に白日の下に晒された同校の岩佐(前)総務課長による常習巨額の出張旅費不正請求事件。総務課長在任時だけでも着服総額40万円近くに達するとみられるその悪質極まりない実態は、同校のみならず全高専の関係者一同を揃って唖然とさせました。調査経緯と事件内容の詳細は以下の記事をご覧ください。

○2021年1月17日:【スクープ】総額40万円!?遂に暴かれた長野高専岩佐総務課長の夫婦ぐるみ常習旅費着服の実態と全貌!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3266.html

 こうして岩佐達也による不正の実態こそ如実に示されましたが、これはまだ当会として独自調査結果を公表したに過ぎません。岩佐達也に然るべきケジメを付けさせるためには、この巨大不正をめぐる事実関係を高専機構に認めさせ、その上で然るべき対応や措置を取らせる必要があります。ところが周知のとおり、独法高専機構の自浄作用はまったく絶望的です。自浄機能を確保する最後の砦であるはずの監査室がまったく機能しない惨状はこれまで散々に痛感させられており、仮に本件を高専機構監査室に持ち込んで対処を任せたところで、早晩揉み消されることは目に見えています。

 よって、高専機構の自浄作用に一切期待できないため、外部機関への告発を第一に検討することにしました。そして、最有力の告発先として、会計検査院が浮上してきました。
クリックすると元のサイズで表示します


■会計検査院は、我が国における公金の出入りを検査する機関として、日本国憲法にその設置が規定されています。国会・裁判所・内閣に対し独立した第四の憲法上の国家機関として大きな自立性と権限を持っています。いわゆる霞が関の各省は、設置根拠が法律レベルにあり、内閣の下に置かれた上で総理大臣が大臣を任命するわけですから、それら省庁と系統がまったく異なるというわけです。

*****日本国憲法第九十条*****
〔会計検査〕
第九十条 国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。
2 会計検査院の組織及び権限は、法律でこれを定める。
**********

●参考:会計検査院の地位(会計検査院公式HP)
https://www.jbaudit.go.jp/jbaudit/position.html
●参考:Wikipedia記事『会計検査院』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E9%99%A2

 国の金が入っている機関で、会計検査院が検査できないものはおよそ存在しないと言っても過言ではありません。会計検査院の検査対象は「必要的検査対象」(会計検査院が必ず検査しなければならないもの)と「選択的検査対象」(会計検査院が必要と認めたときに検査することができるもの)に分かれています。必要的検査対象には国会、裁判所、内閣と各省庁、日本銀行、国大法人や独立行政法人、NHKなどが入ります。選択的検査対象には、各地方自治体や、有名どころではゆうちょ銀行やJTなどが入ります。

●参考:検査の対象(会計検査院公式HP)
https://www.jbaudit.go.jp/jbaudit/target/index.html

 会計検査院の仕事として一般的によく知られるのは、毎年ニュースを騒がせる「決算検査報告」などでしょう。一方その裏で、会計検査院の仕事において欠かせないのは、実際に検査対象機関へ職員を派遣し、関係者を事情聴取したり内部書類を出させたりして直に検査する「実地検査」の業務です。

 しかも、実地検査を受ける側の機関はこれに応じなければならず、会計担当職員が応じない場合は懲戒処分を求められるなど、強力な権限が与えられています。さすがに、国の中枢に派手な喧嘩を売るような検査には少々及び腰な傾向にあるようですが、特にそうした忖度の必要がない相手ならば、少額の不正でもはるばる遠隔地まで検査に赴くなど、なかなか容赦ありません。

●参考:なぜ「会計検査院」は怖い?  拒否したいけど仕返しが恐ろしい
https://kaikei.mynsworld.com/kaikeikensa-taido/
●参考:「森友」から「くまモンの飲食費」までチェック…これが会計検査院だ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53753/

■高専機構と会計検査院の関係に話を戻すと、上記で説明したとおり、独立行政法人である高専機構は必要的検査対象に入ります。実際、国立高専の監査には、「高専間相互監査(毎年、他高専職員が来て監査)」、「機構監査(機構監査室による)」、「会計検査院による検査」の三種類があるようです。頻度と「緩さ」は前から順に高いようで、会計検査院による実地検査がなされる間は、高専内部でもっとも緊張が走るそうです。

 一方、会計検査院への不正告発システムはどうなっているのか調べてみると、同院の渉外広報室が情報提供の受付を担当しているようです。ただし、「会計検査の参考とさせていただきます」とされているとおり、情報提供に対して必ずしも調査してくれるわけではないようです。それでも、前掲の特集記事を読む限りでは、多くの場合は調査してくれるようです。

 ただし、個別の検査の経過状況や検査結果については、情報提供者本人に対してでも一切教えることはないようです。

●参考:情報提供の受付(会計検査院公式HP)
https://www.jbaudit.go.jp/form/information/index.html

 なんにせよ、少なくとも、公金不正の告発先としては高専機構監査室などより遥かに期待が持てる存在であることに間違いはありません。


■そこで当会では、長野高専岩佐総務課長による常習巨額の旅費着服事件について、以下の内容の会計検査院宛て報告書一式を作成しました。

*****報告書送り状*****ZIP ⇒ vovs.zip
                              令和2年12月14日

〒100-8941 東京都千代田区霞が関3-2-2
会計検査院 渉外広報室 御中
TEL: 03-3581-3251

 〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
          市民オンブズマン群馬  代表  小川 賢
                 TEL: 027-224-8567(事務局・鈴木)/
                    090-5302-8312(代表・小川)
                 FAX: 027-224-6624

      長野高専総務課長の出張旅費不正受給事案に係る報告

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊会は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。なお、弊団体は群馬県を主な活動地域としていますが、事案によっては、適宜近隣の県への出張活動も行っております。

 さて、独立行政法人国立高等専門学校機構(以下「高専機構」)が設置する長野工業高等専門学校(以下「長野高専」)において、総務課長の岩佐達也氏が平成29年度から令和元年度の3年余りにかけて常習的に出張旅費を虚偽申請・不正受給していた疑いが浮上したため、弊会において独自に調査を行いました。結果、この不正受給が事実であったことが物証とともに確認されました。同総務課長へ不正に支給された旅費の総額は、その疑いが極めて濃厚であるものを含めて、約38万円に及ぶことが判明しました。なお、弊会が把握している限りでは、現時点において高専機構及び長野高専は本件について調査や実効的対応を行っておりません。

 したがって、弊会として把握しております本件経緯のご説明及び独自調査結果を記載した報告書および同別紙、ならびに本件関連資料を本状に添付して貴院へのご報告とさせていただきます。あわせて貴院に対し、高専機構及び長野高専への本件に関する迅速な会計検査の実施を要請させていただきます。

                                 敬具
**********


*****岩佐氏の旅費不正に係る報告書*****ZIP ⇒ 20201214os.zip
          長野高専総務課長旅費不正受給事案に係る報告書
                         令和2年12月14日
                         作成者:市民オンブズマン群馬

1.本件の前提となる事実関係
(1)長野高専と同校教職員宿舎について

 長野高専(所在地:長野県長野市徳間716)は、高専機構が設置する国立高専のひとつです。その教職員の人件費(出張旅費を含む)は、高専機構が支払人であり、当然その予算は(授業料収入を除き)国庫に依ります。また、長野高専の教職員宿舎(長野県長野市徳間718-12)は、同校に隣接して設けられています。

(2)本件当事者である岩佐達也総務課長の人物的な背景について
 今回、不正会計を行っていたことが判明した岩佐達也氏は、昭和63年4月に呉高専(所在地:広島県)の職員として採用され、以後呉高専にて主に出納や財務を担当し続け、平成22年7月には呉高専の会計室長へと抜擢されました。そして、平成26年4月に高専機構本部監査室(所在地:東京都八王子市)の室長補佐として栄転し、東京へ移りました。
 そして平成29年4月より、長野高専に総務課長として赴任し現在に至ります(資料1)。このように、岩佐達也氏は、長年の会計担当や監査室の管理職というキャリアから高専における会計処理のシステムを熟知し、さらに長野高専の現総務課長として、同校の庶務を掌握する立場にあります。
 また、岩佐達也氏の配偶者である岩佐浩子氏も同じく呉高専元職員であり、現在は高専機構本部財務課で旅費係を担当しています(資料2)。すなわち、高専における旅費会計と支給の仕組みを熟知し、その現場をまさに担当しています。
 岩佐達也氏と岩佐浩子氏は、勤務地が高専機構本部に移ったことを機に、東京の八王子近辺に自宅を持ちました。岩佐達也氏は、長野高専総務課長着任に際して、自宅と家族を東京に残し、単身赴任する形で上記の教職員宿舎に身を置き、現在も勤務しています。
 岩佐達也氏は自家用車として白色のプリウスα(ナンバー:〈広島 344 み 1223〉)を所有しており、呉高専に勤めていた関係で広島ナンバーとなっています。この自家用車が長野高専教職員宿舎の駐車場に停められる際は、指定割り当て番号である39番の区画に停められています。単身赴任ですから、岩佐達也氏本人以外がこの車を使用することはありえません。

 岩佐達也氏は、長野高専赴任以後ほぼ毎週末にかけ、上記の自家用車で東京の自宅に帰省していることが確認されています。新幹線でなく自家用車で毎週帰るのは、岩佐達也氏が身辺の家事をできないため、一週間分の食事と洗濯物を運搬することが大きな理由であると同校関係者らから指摘されています。
 本件とは別の問題として、岩佐達也氏は、今般の新型コロナ禍による緊急事態宣言発令中にも関わらず毎週東京に帰省していたことが問題となり、教職員・学生ら同校関係者と近隣住民から強い非難を浴びましたが、同校の土居校長と高専機構はこの問題を黙殺しています。別問題なのでここで深くは取り上げませんが、「どのような状況でも毎週末には必ず東京の自宅に帰る」という岩佐達也氏の習慣が極めて強固である事実が、こうした事件からもよくうかがえます。

(3)高専機構及び長野高専の出張旅費会計について
 高専機構あるいは長野高専では、出張旅費の申請と会計において、移動に用いた公共交通機関の領収書や利用証明等を求めておらず、自己申告制となっています。出張手当となる日当については、前泊・後泊は半額支給、宿泊を伴わない往復200km以内の近郊内旅行(発着地基準)では支給されないこととなっています(旅費規則26条など。資料3〜6)。

 さらに、高専機構の規則において、自家用車を出張含め業務使用する際は指定車登録が必要であると定められています。また、指定車登録されていても、1日の走行距離が200kmを超えるような使用はできないことになっています(資料7)。なお、長野高専教職員宿舎から八王子駅までの片道距離は、上信越自動車道を経由した最短経路で235kmであり、東京都の八王子近郊までの移動で片道200kmを切ることはありえません(資料8)。


2.不正会計事案の内容について
 今年度に入り、長野高専の内部関係者らから弊会に「岩佐達也氏について、長野高専総務課長への着任以来、週末にかけての東京方面出張が異様に多い」「東京出張のたびに岩佐達也氏の自家用車が宿舎駐車場から消えている」といった声が多数寄せられました。さらに、以下のような手法で岩佐達也氏が常習的に出張旅費を不正請求しているという告発も寄せられました。

@ 週末の東京帰宅に合わせ、特に金曜日〜月曜日ごろに東京(または東京への中間地点となる地域や、東京が経由地とできるような遠隔地)への出張予定を設定する。公式の会議等自ら日程を設定できないものも、出張に前泊や後泊を付けたり、有給を取るなどして、一貫して東京にいられるよう日程を調整する。
A 週末に自家用車で東京の自宅に帰り、その往路・帰宅中・復路において「出張先」に顔を出す。
B 長野の教職員宿舎が発着地だったことにして、往復新幹線代・近郊移動交通費及び日当を請求する。


 この場合、岩佐達也氏の行為は、実態とは異なった請求を不正におこなって公金を着服しているものであり、極めて悪質で不適切です。当然、常識や公務員倫理はもとより、高専機構及び長野高専内部での会計規則にも明確に違反しています。また、自宅への帰省という私的な行為にかかった費用を国庫に請求しているも同然であり、公私混同も甚だしいものです。

 そこで、弊会において高専機構及び長野高専に法人文書開示請求を行い、岩佐達也氏が長野高専総務課長に着任して以後3年分の出張記録情報を入手しました(資料9及び 10)。あわせて、元同校関係者より、物証の提供もなされました(資料11)。

 こうした証拠を精査した結果、岩佐達也氏が出張旅費を不正に請求していたことは確かに事実であると確認されました。また、2017年度から2019年度にかけて不正に支給された旅費等の総額は、その可能性が極めて濃厚なものも含め、約38万円と多額にのぼるものであることも確認されました。(内訳は本報告書別紙のとおり)

 なお付言すると、本年度に入って弊会が岩佐達也氏の疑惑に関する調査を開始して以後、同氏はいきなり東京出張に際して東京の自宅と出張先の往復分のみ旅費を請求するようになりました(資料12)。それ以前の二十件近くに及ぶ東京や東京経由の出張のすべてにおいて、毎回一万数千円から数万円の往復新幹線代及び日当が請求・支給されていた事実関係に鑑みると、この顕著な対比はそれまで不正請求が常習的に行われていた実体を如実に示すものと断言せざるをえません。

 今回の岩佐達也氏による多額の旅費不正請求については、同氏単独による非行でなく夫婦ぐるみで行われた可能性が極めて高いことが指摘されます。そもそも、夫を監査室管理職や長野高専の総務課長に配置する一方で、妻を本部の旅費担当に配置するなどという高専機構の人事は、利益相反極まりないものであり、著しく不健全であると断じざるをえません。

 さらに、本部監査室室長補佐であった岩佐達也氏が平成29年4月に長野高専総務課長に着任した背景もご説明しなければなりません。かつて長野高専では、計約380万円(うち約51万円私的流用)の大規模不正会計事件が発覚し、平成28年3月末まで行われた調査により認定されたという経緯があります(資料13)。この状況に際して、会計ガバナンス強化と再発防止のため、高専機構本部が当時監査室室長補佐の岩佐達也氏に白羽の矢を立て、同校に総務課長として送り込んだものと同校内部関係者から指摘されています。そうなると、不正会計対策のために中央から学校の重要幹部として送り込まれたはずの当人が、多額の公金を不正に着服しているということになり、腐敗度があまりにも絶望的であるとしか言いようがありません。

 すなわち本件は、岩佐達也氏個人の起こした重大な信用失墜行為であることはもとより、高専機構の組織的なコンプライアンス意識までもが問われている重大問題であると結論付けられます。

                                     以上


3.本報告書添付資料一覧
○資料番号:1
・資料名:岩佐達也の経歴
・備考:令和2年度文部科学省国立大学法人等幹部名鑑(文教ニュース社)より。
【当会注】https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/img/1610760494.png に概ね同じ

○資料番号:2
・資料名:高専機構本部事務局配置図
・備考:一部抜粋
【当会注】https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/img/1610760896.png に概ね同じ

○資料番号:3
・資料名:独立行政法人国立高等専門学校機構旅費規則(高専機構規則第49号)
ZIP ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/49_k.zip

○資料番号:4
・資料名:独立行政法人国立高等専門学校機構旅費実施細則(高専機構規則第50号)
ZIP ⇒ 450_.zip

○資料番号:5
・資料名:独立行政法人国立高等専門学校機構旅費取扱規則(高専機構規則第51号)
ZIP ⇒ 551_k.zip

○資料番号:6
・資料名:長野工業高等専門学校旅費規則
ZIP ⇒ 6k.zip

○資料番号:7
・資料名:独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項(高専機構理事長裁定)
ZIP ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/j.zip

○資料番号:8
・資料名:長野高専教職員住宅から八王子駅までの経路と距離
・備考:Google社の地図による。
ZIP ⇒ 8ezqwoh.zip

○資料番号:9
・資料名:旅費の不正受給が確実あるいは可能性が極めて高い出張に関する資料(H29年度〜R1年度)
・備考:法人文書開示請求により入手。全部で19回の出張分。本報告書別紙1項内の表にある番号に応じて、資料9−○○と番号を振り分けている。
【当会注】https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3266.html に掲載した東京及び首都圏近郊行きの出張(「判断保留」とした物を除く)に係る資料を抜粋整理したもの。

○資料番号:10
・資料名:その他旅費の不正受給の可能性が指摘される出張に関する資料
・備考:法人文書開示請求により入手。全部で3回の出張分。資料10−1から10―3まで番号を振り分けている。
【当会注】https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3266.html に掲載した出張のうち、後掲の別紙中2項にて言及する3出張に関する資料を抜粋整理したもの。

○資料番号:11
・資料名:特定出張期間前後における岩佐達也氏の自家用車の動向
・備考:元同校関係者より提供
【当会注:会計検査院に提出した物証については、言い逃れ・証拠隠滅防止と情報提供者保護のため非公表】

○資料番号:12
・資料名:岩佐達也氏の令和2年7月31日東京方面出張に関する資料
・備考:なお、新型コロナ禍の影響により岩佐達也氏の令和2年度の出張は本年10月時点でこの一件のみとのこと。
ZIP ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/202011071tljp0107.zip
   https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/202011072tljp0813.zip

○資料番号:13
・資料名:公的研究費等の不適正な会計処理に関する調査結果について
・備考:H29.6.30高専機構公表報告書
PDF ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/news20170630.pdf
**********


*****報告書別紙・不正疑い出張一覧*****ZIP ⇒ houkokusho_bessi_iwasa_tatsuya_fusei_jukyuu_utagai_ryohi_ichiranhyou.zip
    報告書別紙:岩佐達也氏の不正受給(疑い)旅費の詳細

1.旅費の不正受給が確実あるいは可能性が極めて高い出張にかかる一覧表

【当会注:本ブログの仕様により多項目にわたる表形式文書の文字起こし掲載が困難なため、一覧表の部分については各自掲載ファイルをダウンロードしてご確認ください】

●不正受給(疑い)旅費額合計:379,156円

(※1)多くの場合、出張先地域において細かな近郊移動費は実費としてかかったとしても、基本的に申請において事実とは異なる乗降駅を記載しており無効なものとして、申請旅費と不正受給旅費の額を同額としている。
(※2)19番の出張については、岩佐達也氏の自宅最寄り駅を八王子とした場合、三島駅までの移動距離が100kmを切って近郊内旅行となり新幹線代の請求は一切不可となることを考慮した。


2.旅費の不正受給の可能性が指摘されているほか出張について
(1)平成30年1月8日の東京方面出張(資料9-5)及び同年4月22日の東京方面出張(資料10-1)については、資料から当時集団行動であったことが示唆されているため、上記の不正請求確実もしくは極めて濃厚な出張として計上してはいないが、同校関係者からはこの出張に関しても不正可能性が指摘されている。

(2)令和元年8月20日から23日にかけての小倉方面出張(資料10-2)、及びに同年10月15日から18日にかけての長崎方面出張(資料10-3)についても、請求上は全旅程が新幹線とされているものの、東京まで自家用車で帰宅し、羽田ないし成田空港から予約しておいた安価な航空便に搭乗して、交通費の差額や宿泊費・日当を着服した疑いが指摘されている。

 上記(1)及び(2)についても不正請求が行われていた場合、不正請求合計額は42万〜46万円程度にまで達するものとみられる。


3.付言
 調査の結果、平成29年度(2017年度)から令和元年度(2019年度)の3年間にかけて、長野高専の岩佐総務課長が行った出張は計39回であり、そのうち旅費の不正受給が確実あるいは可能性が極めて高い東京ないし首都圏近郊への出張が19回(全て週末・週明けにかかるもの)、ほかに旅費の不正受給の可能性が指摘されている出張が4回であり、実に着任後の出張のうち半数以上が旅費不正請求を指摘される事態になっている。「週末にかけての東京出張が異様に多い」という同校内部関係者らの指摘が正しいことも明らかである。

                                  以上
**********

 日付を見てお分かりのとおり、当会では2020年11月20日に長野高専総務課長着任以後の岩佐達也氏にかかる出張記録一式の開示を受けてからさっそく資料の精査・分析に着手しており、翌月上旬までにその結果を会計検査院宛て報告書として取りまとめていました。

当会担当者においては、ちょうど2020年12月14日に都合が取れ、幸いその時期には首都圏のコロナ情勢も比較的落ち着いていました。よって当会として、この日に会計検査院へ上記報告書一式を直接持ち込み、あわせて早急な検査実施を要請することにしました。

クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリスマスを2週間後に控えた東京駅構内のエキュート。
クリックすると元のサイズで表示します
銀座線の虎ノ門駅の開札出口。
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
何度も高専関連の情報開示で通った文科省へのエスカレーターを右手に見て進む。
クリックすると元のサイズで表示します

■2020年12月14日(月)、一応アポを取り、報告書一式を携えた当会担当者が13時14分高崎駅発のあさま616号に乗り群馬県を出て、14時12分東京駅に着きました。そのまま中央線快速に乗り換えて四ツ谷駅で降り、丸の内線に乗車し、赤坂見附で銀座線に乗り継いで、14時41分に虎ノ門駅に着きました。改札口を出て、11番出口の表示板を目指して通路を歩くと、霞ヶ関コモンゲートに上がるエスカレーターがあります。それに乗って1つ目の地上に出ると、右手に文科省の正面玄関に通じる階段とエスカレーターが見えます。さらに続いて、2つ目のエスカレーターを降りると、右手に会計検査院の正面玄関が現れます。

 霞が関コモンゲートは、2007年に旧文部科学省・会計検査院庁舎跡地の再開発事業が行われた場所に付けられた名前で、現在そこには中央合同庁舎7号館の西館と東館の2棟の高層ビルが建てられています。官庁の整備事業にPFIを導入したもので、官庁施設内に民間オフィスを入れる民活利用の役所ビジネスを念頭に置いた大規模再開発事例と言えます。

 この日訪れた会計検査院は、中央合同庁舎7号館の東館上層階に所在し、下層階には文部科学省、科学技術政策研、国立教育政策研が入っています。一方で西館には、金融庁のほか民間企業が入居しています。

クリックすると元のサイズで表示します

■さて、いかめしい石造りの正面玄関を眺めると、ガラスドアの向こうに警備員が3名ほどたむろしているのが見えます。中に入ると、さっそくこちらに近寄ってきて、「どのような御用ですか」と訊かれました。「国立高等専門学校の件で」と伝え、カバンから書類を取り出し「本当は郵送でいいのかもしれませんが、ちょうど近くに寄る用事があったもので、直接うかがって提出したいと思いました。貴院の渉外広報室は、このビルの上の方らしいですね」と説明しました。

 すると警備員の一人に「こちらで検温だけしてください」と声を掛けられ、応じて自動検温器の画面に顔を近づけると「35.5℃」の表示が出ました。その数値を伝えると、訪問票の用紙を示され「では、こちらに必要事項をお書きになってください」と促されました。そのまま訪問票に住所・所属団体名・氏名・訪問先部署及び担当者名・訪問目的を記入しました。ただし訪問先担当者名については、事前に電話した際に名前を聞くのを失念したため、空欄のままとしました。

 そして、記入済の訪問票を警備員に見せて「これはどこに?」と訊くと、警備員は奥の方を示して「あちらの方で受け付けさせていただいておりますので」と言いました。1階のホールは天井が高く、広々としていました。右手の壁際に受付窓口のブースが有り、コロナ対策用のビニールシートの中に、女性の窓口担当者が座っていました。そして、その脇には別の警備員が立っていました。厳重で物々しい感じです。

■さっそく受付担当者に訪問票を見せると「渉外広報室ですね。特に以前より外線からお電話などされていますか」と訊かれたので「いえ、具体的な要件についてはまだご説明していないんですけれども、ちょうどこちらに立ち寄れたので、直に提出した方がよいかと思いまして。もちろん詳しい内容はこれから説明するつもりです」と答えました。すると、「はい、かしこまりました。ではあちらで」と、ロビーの片隅にある長椅子の列でしばらく待つように言われました。

 1階ロビーには、地下鉄銀座線虎ノ門駅方向の正面玄関と、コモンゲート地区側のドアの2つの出入り口があります。正面玄関には自動ドアがありますが、コモンゲート側のドアは開け放たれていました。そのためビル風の音が、天井が高く広々とした1階ロビーの空間で反響して増幅され、ゴーゴーという音がロビー内にこだましています。

 風の音を聞きながら椅子に座っていると、受付担当職員がやってきて、「まもなく係の者がきますので」と声を掛けられました。「はい、承知しました」と答え、また3分ほど長椅子に座って待っていると、一人の男性職員がエレベーターホールからこちらに向かって歩いてきました。

■長椅子に腰かけていた当会担当者が、腰を浮かして、座席スペースを譲ろうとすると、その男性職員は「ちょっとここでは外に聞こえちゃうので。部屋を用意していますので」と言って当会担当者をエレベーターホールの方に誘導しました。

 後に付いていくと、エレベーターホール前にいくつかある部屋のひとつに案内されました。そのまま着席して、机の上に持参した資料を広げました。「これから職員があと2名来る」というので、説明に入る前にひとしきり雑談をしました。

 「貴院の研修所がある群馬県安中市から来ました(※)」と挨拶すると、男性職員は「あっち寒いですよね。私もあそこにいたことがあるんです。本当に寒いですよね」と答えました。

(※…会計検査院の職員研修所は、奇遇にも当会代表の地元である安中市に所在)
※参考情報:会計検査院安中研修所
https://www.jbaudit.go.jp/recruit/train1.html
https://www.jbaudit.go.jp/recruit/pdf/annaka_r11003.pdf
http://kenmane.kensetsu-plaza.com/bookpdf/223/fa_04.pdf

 当会担当者が「夏はとにかく暑くて、冬は寒いです。昨日もそうでしたが、今日も風が強くて……からっ風というやつですね」と語ると、同職員も研修時の経験を思い返しつつ「あそこはあまり雪降らないですよね」というので、当会担当者も「東京の方がむしろ雪が多いですね」と相槌を打ちました。安中市での7、8年前の大雪の時の話をすると、当時赴任していたらしく、それもよく知っていました。また、「かかあ天下ですものね」などというので、「そうですね。かかあ天下はウチの場合、年中ですけど」と返しました。なかなかフランクで話しやすい方です。

 高崎から安中榛名駅までは新幹線に乗ってわずか7分で着くものの、新幹線の安中榛名駅から会計検査院の安中研修所までのアクセスの便が悪いこと、磯部温泉のある在来線の磯部駅から来ようとしても、研修所のある北口側ではなく、駅と線路を越えた南口側にしか駐車できず不便になってしまうことなど、さすがに現地に赴任していただけにローカルの話題をよくご存知でした。

■そうしているうちに、男女2名の若手職員がやって来て、机の向こうに着席しました。そして都合3名の職員を前に、今回の報告内容について説明を始めました。最初に、高専組織について、機構本部と各単位高専の構成など概要を説明したあと、長野高専で起きている今回の事象について、話をしていきました。

 同校総務課長が、コロナ禍の中で学生に我慢を強いておきながら、自分はルールを破って毎週末コロナ感染リスクを冒しながら自家用車で東京の自宅へと往復していた件に端を発して調査が進んだ経緯を説明しました。

 そして、自家用車で東京の自宅に帰る際、常習的に出張旅費として高額な新幹線代を請求したりするなど、とんでもないコンプライアンス違反を繰り返している実態を説明しました。

 しかも機構本部監査室で室長補佐を務めていた人物が、同校の大規模不正会計を質すために総務課長として送り込まれているにも関わらず、派遣先の同校でこのような大規模不正を働いているという側面もあり、高専機構自体の体質が問われていることにも触れました。

 また、群馬高専で大規模なアカハラ事件を起こした人物が、2019年度にかけて沼津高専へと人事交流の名目で派遣されたものの、実質的な公務実態もなく高額の給与手当が支払われた問題も詳しく説明しました。

 その上で、文科省の天下り組織と化している高専機構において、大学とは異なりあまり日の当たらないことをよいことに、本省からの天下りキャリアが理事・学校長として好き勝手行い、予算や人事面で不適切な事象が多発している実態にぜひメスを入れてほしい旨も申し入れました。

■こうして15分ほど説明をすると、最初から応対しているリーダー格の男性職員が「わかりました。情報提供としてお受けしましたけど、受理するかしないかを含めて、調査の進展具合、さらに結果についてはお問い合わせいただいても一切お答えできないことをご了承願いたい」と言いました。

 当会担当者からは「了解です。会計検査院のHPにそのような記載がある事を確認済みであり、ギブアンドテイクで言えばテイクばかりでギブはできませんということは当方も十分承知の上、相談に参った次第です」と感想を述べました。

 すると、同職員が「それだけご了承いただければ。それとあと、この資料は原本ではないですよね?」と言うので、当会担当者は「原本ではありません」と答えました。同職員は続けて「我々これをいただくと、情報入手としてご返却ができないので。その点、ご了解いただきたい」と確認してきたので、当会担当者は「大丈夫です。また、いくらでもそちらで調査に必要なだけ複写いただいてもかまいません」と答えると、「分かりました。情報提供としてお受けいたします」との明言がありました。

■当会担当者からは、「いずれにしても、高専という組織はこれまでいままで外部からメスが入れられていない組織なものですから、ひとつ、喝を入れることは必要だと思います。この私どもの地元にある群馬高専にしても、先ほどの説明のとおりこの雑賀先生による騒ぎがありました。今度また、人事交流を終えたこの先生が、3年生の正担任に就くなどして問題になっています。当初、ハラスメント騒ぎに蓋をした前校長は文科省キャリアの天下りでした。その後任は長岡高専からきたプロパーの方で、最初は改革に積極的な姿勢だったのですが、疑惑まみれな沼津人事交流へのGOサインを見ても分かる通り、今やすっかり自分の保身優先となってしまい、改革については全然腰が引けてしまっています。すいません。高専関連問題についてはもう5、6年も取り組んでいるもので、話が長くなってしまいます。おかげで今や高専関連問題については、改革を求める各地の関係者から色々と情報提供があります」と締めくくりました。

 さらに続けて、「貴院の安中研修所には、私の地元の友人の元金融マンが、夜間の警備業務のアルバイトでお世話になっております。また、本格的に研修施設が整備されつつあった平成7年当時、安中市で発生した巨額横領事件にかかる資料を、研修所のケーススタディとして使うようお送りしたりしたこともあります。おかげさまで、私どもの地元に会計検査院の研修所があることで地元行政に緊張感が与えられているのか、その後幸い、安中市役所で横領などの不祥事は今のところこれまで起きていません」と、会計検査院安中研修所が地元に与えるポジティブな間接的効果についても言及させていただきました。

 するとリーダー格の職員が「私もあそこにいたものですから。あの女性の首長のかたはなんと言ったっけ」と応答するので、「今は茂木英子(もてき ひでこ)さん」と返しました。同職員は「茂木さんですよね。はいはい」と名前を思い出した様子でした。当会担当者が「あの方のご自宅は、東邦亜鉛の製錬所のそばで……私の自宅から約200mの場所にご自宅があります」と追加説明すると、同職員は「それで、市から記念の祝賀会なんかに呼ばれたりしますけれども、酒も一切飲まれませんからね、お茶だけで……。今は、だから、健全なんじゃないんですかね。いや、表面しか見てないからわかりませんけど」と感想を語りました。

 当会担当者は、「その前の岡田市長は、土地開発公社元職員がその51億円の横領劇をはたらいたときの市議会議員です。当該公社の監事をやっていましたが、前年から500万円の繰越金があるのに、自分が監査をして繰越金ゼロにした御仁で、この事件の一番の疑惑の張本人のひとりでした。なんと事件発覚直前に県議に鞍替えし、そのあと市長として2期も務められました」と触れると、同職員はなんとその前市長も知っている様子でした。

■リーダー格の男性職員からは「もし追加情報があれば、郵送でもよいので、できたらお願いします。こうしてお見えになるのもお金もかかることですし」とアドバイスをいただきました。

 あわせて最後に3人の職員の名前も聞きました。リーダー格で安中研修所にもいたことのある男性職員は清水、右手に座ってメモを取っていた若手の女性職員は中村、清水氏の左側に座っていた若手の男性職員は石黒と名乗りました。

 帰り際、当会担当者が「高専関連の問題調査では、文科省も絡んでくるので、情報公開のために何度もこの場所に来たことがあります。まさか今回、お隣の会計検査院にお世話になるとは、これも何かの因縁だと思う次第です」と述べると、清水職員は「もともと文科省とは隣同士だったので。こうして再開発で同じビルに入っちゃったんですね」と話しました。

 すると、それまで横でほとんど発言しなかった中村職員が「私どもは財務会計上の観点で事案を判断しますので、そこのところを(ご理解ください」」と、公務員の非行全般を扱える立場にはないことを強調してきました。当会担当者からは、「もちろんです」と、会計検査院の理念と領分を理解している旨を返しました。

 当会担当者は「実は今回の事案の他にも、国の補助金を巡る不正などいくつもの事案を追っていまして。そうした事件の情報についても、一方的で恐縮ですが、必要と感じたら送付することで貴院と情報共有させていただきます」と伝えました。そして別れ際、「今後とも、会計検査院の群馬県の出張窓口的な業務の支援を心掛けてまいります」と述べました。清水職員ら3名は、当会担当者の締め言葉に苦笑しながらも、1階ロビーまで付き添って、退出する当会担当者を見送ってくれました。

 その後、控訴直後にあった高専過剰不開示体質是正訴訟の第二次訴訟について、東京地裁で訴訟記録を謄写するため、霞が関の裁判所合同ビルに歩いていきました。

○2021年2月1日:【高専過剰不開示体質是正訴訟】控訴理由書を提出し初回弁論日3/9決定の第二次訴訟控訴審…早速の暗雲?
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3275.html


■こうして無事、岩佐夫婦の旅費不正に関する会計検査院への報告を終えて、ようやく一息つきました。ところがその矢先、長野高専をはじめ全国の高専関係者から続々と緊急通報が寄せられてきました。

 なんと当会の会計検査院告発に先立つ12月8日、青天の霹靂ともいうべき形で、岩佐夫婦の旅費不正の原因となっていた「200km以上の自家用車使用禁止ルール」を高専機構理事長自らが電撃的に丸ごと消去したというのです。そしてその通達が、同月中旬にかけて全高専の関係者に順次回されてきたといいます。詳しい経緯は以下の記事をご覧ください。

○2021年2月18日:【長野高専総務課長・巨額旅費常習着服問題】岩佐夫妻暗躍?…高専機構理事長直々の規則抹消隠蔽劇!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3278.html

 岩佐達也氏に関する過去3年分の出張記録が11月20日に開示されていましたから、いよいよ巨大不正の本丸に迫られつつあることを悟って尻に火が付いた岩佐夫婦と高専機構が、「先手を打って抵触するルールそのものを強引に潰し、問題も帳消しにしてしまおう」という極めて短絡的な凶行に及んだことは明らかです。

 それにしても、当会の会計検査院告発は極秘で遂行していたにも関わらず、先回りされる形で強引な手を打ってこられていたというのは予想外でした。高専機構は「もしかして」のレベルの危惧で理事長直々の事態隠蔽に動いたことになります。内部のハラスメントや不正に関する常時の対応は亀のように遅いにも関わらず、自分たちの保身やメンツに関わることになるとここまで目端の利いた機敏な対応に切り替わるのですから、率直に言って脱帽せざるをえません。岩佐夫婦だけでなく土居校長も、下手したら高専機構の幹部陣ごと吹き飛びかねない大失態なので、相当に危機感を持って組織防衛に出ていることがうかがえます。

■さて、上記の告発経緯のとおり、会計検査院の清水職員からは「追加情報があればぜひお願いします」と頼まれていました。よって、この「理事長直々の出張規則抹消劇」の一件についても、以下のとおり報告書を作成し、追加情報として会計検査院に報告することにしました。

*****出張規則抹消に関する追加報告書*****ZIP ⇒ 201228vovsij.zip
                            令和2年12月28日
〒100-8941 東京都千代田区霞が関3-2-2
会計検査院 渉外広報室 御中
TEL: 03-3581-3251

 〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
          市民オンブズマン群馬  代表  小川 賢
                 TEL: 027-224-8567(事務局・鈴木)/
                    090-5302-8312(代表・小川)
                 FAX: 027-224-6624

    【追加】長野高専総務課長旅費不正受給事案に係る報告

前略 表題の件につき、本年12月14日に弊会から報告書等一式(以下「本件報告」)を貴院に提出しておりましたが、その後本件に関し重要な続報がもたらされたため、貴院に本書面及び添付資料のとおり追加報告を差し上げます。

 本件報告にて、高専機構の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項 (以下「自家用車使用基準」)では、1日200km以上の使用禁止が定められていることをお伝えしました(添付資料7)。ところが今月8日、高専機構理事長の発令で突如としてこの距離制限規定が撤廃され、今月18日ごろに各高専に伝えられたとの情報が入りました(添付資料14)。

 この改正について、表向きの理由は「近郊地域への出張ができない高専がある」とされていますが、極めて曖昧かつ不明瞭なものです。本件旅費不正請求事案は、高専機構自体の組織的な責任と体質を問われるほどの重大問題として浮上しつつあることから、抵触するルール自体を強引に書き換えて無問題化してしまおうという意図は明らかであると、高専機構内部関係者より指摘されています。

 また、この「改正」を単体で評価しても、特殊な状況にある一部高専への配慮を行いたいのであれば、例外規定などを設けるといった対処で十分に済むものです。距離制限規定を単純に削除するのでは、今後永久にわたって私的利益への公費流用が公然となされてしまうおそれがあり、極めて不適切な措置と評さざるをえません。事実、長野高専総務課長による本件旅費不正請求事案が発生していたにも関わらず、高専機構は、咎めるどころかこれを今後にわたって追認する措置を取ったも同然であり、看過することはできません。

 さらに言えば、多くの企業や公的機関において、自家用車業務使用に同様の距離制限規定が設けられているのは、まさにこうした私的利益と公的利益の境界線を曖昧にしないという趣旨にも基づくものです。よって、本件再発防止のみならず、将来にわたる不適切な旅費会計の防止のため、こうした安直で杜撰な規定改正はなされるべきではありません。したがって、貴院におかれましては、高専機構に対し、自家用車使用基準の距離制限規定に関して、(今回改正を撤回し)私的利益への流用を防止できる形に再度改定を行うように指導していただくことを、弊会として要請いたします。

 なお、今回の自家用車使用基準の改定の効力は当然今月8日以降(遡及するとしても本年4月1日以降)に生じるものであり、そもそも実態と異なった請求が行われていたという問題を正当化しえるものでもないため、昨年度以前の本件旅費不正請求事案を無問題化できるものではないことを付言します。

草々


※追加添付資料表
○資料番号:14
・資料名:独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項の改正について(通知)
・備考:12月8日高専機構理事長裁定、12月18日頃に各高専教職員らに伝達
ZIP ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/mytv20201208.zip

                                     以上
**********

 コロナ尽くしとなった2020年の仕事納めとなる12月28日、この追加報告書を提出するため会計検査院に立ち寄りました。2週間前と同じく訪問票を記入し、受付に渡すと、1階ロビーに若手の黒岩職員が降りてきました。年末にかけて首都圏のコロナ感染者数が増加傾向にあったことから、接触を最小限に抑えるため、その場で同職員に軽く挨拶して追加報告書を手渡すだけに留めて、担当者はその場を退出しました。


■こうして2020年12月末にかけ、当会では岩佐達也の巨大不正に関する会計検査院への告発をなんとか敢行しました。

 ところがとことん不運なことに、未曾有の巨大な壁が間もなく立ちはだかることになりました。新型コロナウイルスの感染拡大です。会計検査院の特性上、東京から全国各地に職員を派遣して実地検査業務を行うわけですから、常に首都東京が真っ先に対象にされる緊急事態宣言の影響をダイレクトに受けてしまいます。

 2020年夏の「第2波」以降、なんとか小康状態にあった本邦のコロナ感染状況ですが、その後は「GoToトラベル」の普及と引き換えにじりじり悪化を続けました。奇しくも当会が会計検査院に告発を行った12月前半期を最後の横ばい状態にして、年末年始にかけ新規感染者数が一気に爆増しました。東京都の新規感染者数でいうと、大晦日に初めて千人を超えてから、たった7日後の1月7日には初の二千人超えを叩き出すほどの急激な増加状況です。

 そうして年明け早々に第二次緊急事態宣言の発令が取り沙汰される中、会計検査院による本件調査への影響も大きく注目されました。

■そこで、当会では2021年1月5日(火)の昼過ぎ、会計検査院に電話で確認してみました。もちろん個別事案の状況については一切教えてもらえませんが、一般的な話としてコロナ緊急事態宣言が会計検査院の検査業務にどう影響するのか、あるいは影響したか、を問い合わせてみることにしました。

 会計検査院の代表電話(03-3581-3251)に繋ぐとすぐ職員が出たため、質問の要旨を伝えると、「報道関係者と一般でお繋ぎ先が異なります」とのこと。「一般でお願いします」と伝えると、同院渉外広報局に繋いでもらえました。担当者とのやり取りは以下の通りです。

当会担当者:第二次緊急事態宣言が今週末頃に発令される見込みだが、貴院の業務にどのような影響が出ることになるか。
会計検査院担当者:現在こちらでも報道ベースでしか把握していない状況。内容や期間など具体的なことが決まってからでないと対応は決められない。
当会担当者:参考までに、昨年4-5月の前回緊急事態宣言時はどうだったのか。
会計検査院担当者:出張は全停止になり、実地検査等の効率はかなり落ちた。宣言解除後は近隣からの派遣という形にするなどしつつ徐々に再開した。
当会担当者:ちなみにその出張停止等の措置はどこかから要請や命令があってのことか。
会計検査院担当者:宣言を受けての自己判断としている。

 というわけで、予定される第二次緊急事態宣言によって、会計検査院による実地検査遂行にかなりの暗雲が立ち込めていることがわかりました。

■そして、2021年1月8日から2月7日までの期間(当初)で、東京を含む一都三県を対象に第二次緊急事態宣言が発令されることになりました。

 そこで、宣言発令後の1月14日午前10時ごろ、再度会計検査院の渉外広報室に電話して、緊急事態宣言による会計検査への影響について問合せを行いました。

 すると、「最低でも2月7日の緊急事態宣言終了まで、東京から職員を派遣しての実地検査は行わないこととしている。その間に予定していた検査はすべて中止とした。近隣地域から派遣しての検査もしない。宣言が延長された場合どうするかはその時に都度判断するので断言できないが、発令中は全停止ということになると思われる」と返答がありました。

 要するに、緊急事態宣言が発令されている間じゅうずっと、会計検査院も機能不全状態に陥らざるをえないということになります。

■その後、2月2日には3月7日までの宣言延長が発表され、3月5日には同月21日までの宣言延長が発表されました。二度の延長を経て、首都圏を対象とした第二次緊急事態宣言は2か月半にも及び、当然に会計検査院も機能停止状態のまま年度替わりの直前まで至ってしまいました。

 そして、こうした神風のような新型コロナウイルス奮闘の甲斐あって、長野高専総務課長の座にいる間に調査の手が及ぶことはなく、岩佐達也は広島商船高専の事務部長として悠々と栄転逃亡を決めていってしまいました。

○2021年4月2日:【仰天速報】長野高専震撼の悪徳総務課長岩佐達也、新年度人事で広島商船高専の事務部長に栄転逃亡!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3296.html

■不正犯の岩佐達也が長野高専からも同校教職員宿舎からも消え、さらに同校関係者も散らばり、無駄に時間も経って余計に調査が困難になってしまいました。とはいえ全国どこに逃げようと岩佐達也は高専機構職員の身分です。会計検査院が本気を出せば、年度明け後からでも不正を暴くことはまだまだ可能なはずです。

 ところが、第二次緊急事態宣言解除から関西圏を中心に「変異株」が流行し始め、全国的にもみるみるうちに感染状況が悪化して、わずか1か月程度しかもたず、東京は4月25日に緊急事態宣言下に逆戻りしてしまいました。当初、この第三次緊急事態宣言の期間は5月11日までと定められていましたが、まもなく5月6日には同月31日までの延長が決められました。さらに同月28日には6月20日までの再延長が決められ、結局6月21日になってようやく解除されました。

 これでようやく終わりかと思いきや、一息つく暇もなくインド由来の「デルタ株」が蔓延し、7月12日から第四次緊急事態宣言が東京に発令されることになりました。8月22日までと定められた期間も、8月17日には9月12日まで延長され、さらに9月9日には9月30日までの再延長が決定されました。

■しかしこの間に事態はやや改善しました。ネガティブに捉えられがちな日本人の同調的な国民性が、事ここに関してはプラスに作用したのか、ワクチン接種が怒涛の勢いで普及しました。9月後半には、ワクチンの必要回数接種率で、当のワクチン開発国である米国を抜いたほどです。その効果があったのか、新規感染者数もようやく下降線を辿り始めました。あわせて、衆院選を睨んだ与党の政治的思惑により、9月30日を最後にして緊急事態宣言・まん延防止措置ともに一斉解除されることが決まりました。

 こうして、2021年明け以後に散々続いた緊急事態宣言ラッシュもようやく終わりを迎えました。しかし、失われた時間は戻ってきません。


 以上のとおり、2020年12月14日に当会が会計検査院に告発を行ってから、間もなく年末年始の機能停止に入り、そして間髪入れず第二次緊急事態宣言が始まって年度末直前まで続き、宣言解除後すぐに年度替わりの機能停止を挟まれ、そして年度明け後1か月もたずに第三次緊急事態が発令されて6月まで続き、さらに20日もたずに第四次緊急事態宣言が発令され9月末まで続き……という有様で、告発から9か月半もの間、会計検査院がマトモに動けたであろう時期が皆無の惨状です。

 さらに、これだけ機能停止状態が長期間に及ぶと、宣言解除後に至っても会計検査院の検査能力へのダメージは小さくないことが見込まれます。会計検査院からしてみると、宣言期間中は膨大な要検査タスクが溜まり続ける一方だったはずです。その上、当分は感染対策優先で検査効率が低下してしまうことが見込まれます。すると、コロナ以前のような徹底調査が行えるかどうかは怪しいものがあります。

 まさに、岩佐達也の豪運恐るべしと言わざるを得ません。

■さて、当会では、上記のとおり昨年(2020年)12月に会計検査院に対する告発を行っておりましたが、拙速で報告をすることは控えておりました。会計検査院の調査開始前に報告をした場合、高専機構・岩佐達也側による事前の口裏合わせや証拠隠滅を招き、調査に支障をきたさせてしまうおそれがあったためです。

 そして、緊急事態宣言ラッシュが続いたため、なかなか会計検査院の調査開始に至っていると確信に至れず、当会ではこれまでご報告を控えてきたというわけなのでした。

 そして今回、果てしなく続いた緊急事態宣言ラッシュがようやく一段落を迎えたため、会計検査院側でも遅まきながら調査開始に移りつつあるだろうとの判断に至り、こうして告発事実をご公表する決断をいたしました。

■当会では、岩佐達也による常習巨額の出張旅費不正請求事件について、今後とも追及を進めてまいる所存です。

 ところで、広島商船高専に逃亡していった以降の岩佐達也について、興味深い情報提供が入りました。どうやら、6月初めに東京で高専PRの合同説明会が開催されたようですが、時勢もあり、関東以外の高専はほとんどオンライン参加だったようです。しかし、その中で、「中国地方のとある高専」の担当責任者は、わざわざその身で不要不急の「出張」に来ていたということです。

 というわけで、東京に残してきた妻である岩佐浩子に逢いたくてウズウズしている岩佐達也の気持ちがよくうかがえます。しかし、高専機構からは単身赴任手当もキチンと出ているのですから、私的な帰省は自腹で行ってほしいものです。

 広島に逃亡してなお、まったく懲りもせずに、私的な旅行や帰省をいちいち「出張」と題しては国民の貴重な税金から旅費をせしめていく岩佐の悪癖には、しっかり会計検査院からお灸を据えてほしいものです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】


3



2021/12/6  7:09

投稿者:高専経験の大学職員

一介の室長(課長補佐?)が、これだけ出張できることは大学ではありえません。
呉高専の校長、部長、課長は、黙認していたのか、年間一人で150万円は、予算が
足りず疲弊しているなか、考えられない状況だと思います。


2021/12/4  18:07

投稿者:高専関係者

全国に名を馳せた稀代の悪徳夫婦は不正を繰り返し、遂に検査院に告発されたということだが、機構本件窓口にも校長から送り込まれた長野高専関係者がいるとのことで不正は隠蔽され闇の中にあり、指摘のように長野の校長理事以外の上層部には上がってないのではないか。記事によれば、呉高専での年間150万円累計1千万円超の想像を絶する額の旅費使用、長野での数多くの規則違反、多額の旅費不正着服、高専全体のルールの恣意的な改ざん、広島商船での現在進行中の不適切な旅費使用など、高専学生の教育や教員の研究のために、本来使われる税金を横領、私物化し、栄転した高専史に名を残す悪徳夫婦と事実を隠蔽し、犯罪者を栄転逃亡させるパワハラ校長兼理事には、怒りで震えが止まらない。自浄作用が働きにくい高専での不正の検査院への告発は、全国の高専関係者の最大の関心事であるが、前代未聞の多くの悪質な不正が闇に葬られ、学生に悪影響を与え、高専の信用を失墜させるのか、悪徳夫妻に厳罰が下され高専の秩序維持、信頼回復がなされるのか全国が注目している。

2021/11/30  21:58

投稿者:ひらく会情報部

>>「不思議」さんへ
 当会としましては、これまでもたびたび本問題に関して表明しているとおり、「上層部に話が行っていない」のではなく、「上層部もグルになって揉み消しに躍起になっている」という見解です。
 岩佐夫婦にとって極めて都合よく行われた「理事長直々の自家用車使用制限ルールの抹消」や「岩佐達也の広島商船高専栄転逃亡」などは、上層部の積極的な協力がなければ、到底実現できるものには思われません。
 また、保身と揉み消しに躍起な長野高専土居校長は高専理事も兼任しており、高専機構の「最上層部そのもの」です。
 岩佐達也に関する諸問題については、これまで何度も土居校長宛てに公開質問状を送っており、「上層部が知らない」訳がありません。
 加えて言えば、当ブログは、当会が追及対象としている群馬・長野両高専(当会の活動に興味を抱いて下さった有志だけでなく、学校側の担当者がせっせと監視しています)のみならず、全国津々浦々の高専関係者からのアクセスも旺盛です。
 これで「上層部に伝わっていない」というのはいくらなんでも無理があるように思われるため、やはり「上層部も共犯関係にある」と強く考えざるを得ません。
 上層部が岩佐夫婦にここまで協力してやる動機については、「自分の組織で大問題を『発生』させたくない」という保身意識の要素が大きいものと考えられます。
 また、岩佐夫婦は長年にわたって高専組織の会計・監査を担当してきたことから、暗部を知り尽くしており、相当な「爆弾」を隠し持っているとも考えられます。岩佐夫婦を切り捨てたり処分したりすると、報復にそうした「爆弾」を起爆させられる恐れもあることから、丁重な貴族待遇でもてなさざるを得ないのかも知れません。
 現時点における当会の見解としてはこんなところです。
 引き続き、本件推移にご注目ください。追加でご意見・ご感想・疑問点などございましたら、遠慮なくコメントをお願いいたします。

  市民オンブズマン群馬事務局より

2021/11/29  7:49

投稿者:不思議

これだけの問題、本部が動かないのが不思議です。
たぶん、上層部に話が上がっていないのかと思われます。
課長以上は、知らないのかと。
広島にいるOB部長から、上に話を上げるな、と言われると、忖度して本部の後輩は口をつぐむのではないでしょうか。なので上層部は知らないんだと思います。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ