世界は今…地上で最も暑くて熱い国のひとつ、ジブチ共和国(その2)  国内外からのトピックス

■ジブチは、スエズ運河を持つ紅海の出入り口に位置しているため軍事的要衝としてフランスが重視したことから、1986年に仏領ソマリランドの一部になりました。その後フランスはここを1946年に海外領土としました。1967年に仏領アッファール・イッサと改名。1977年に旧宗主国フランスから独立しました。

 ジブチの面積は、2万3200平方kmで北海道の約3分の1しかなく、エチオピア、エリトリア、ソマリアと国境を接し、東側はアデン湾と紅海に開けているタジュラ湾と呼ばれる湾の周囲を「L」字型に囲んだ形をしています。遊牧民が多いため、人口は、統計によって異なり、正確な人口は不明で、約60万人とも80万人とも言われています。

 そのうち8割の人が首都のジブチ市に住んでおり、村落部住民の8割以上が遊牧生活を営んでいます。

 年間降水量は平均100〜150mmで、乾燥地のため、耕作に適した土地はほんの僅かです。野菜は、隣国のエチオピアや対岸のイエメンから輸入しています。

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首都のジブチ市の中央部にある市場。肉、野菜、果物、穀物をはじめ、衣類、日用品など何でも打っているが、ハエの多さももの凄い。早朝はまだいいが、昼下がりになると、暑さと臭いでクラクラしてくる。写真は野菜・果物屋。




■ジブチは多民族国家で、主な民族は、イッサ(Issa、ソマリ系)とアファール(Afar、エチオピア系)で、宗教はイスラム教が94%を占めています。主要言語は、公用語のアラビア語とフランス語、他にソマリ語、アファール語となっています。

 ジブチを支える最大の産業は、港湾サービスです。後背地のエチオピアには港がなく、かつて海岸地域だったエリトリアが内戦により独立してしまったので、完全な内陸国になったのです。つまり、ジブチ港は、アフリカでも有数の大国である人口8000万人のエチオピアにとって、唯一の玄関港です。

 今年2月に、ジブチ港の西側に新しくオープンした新しいコンテナターミナルは、最新式の荷役機械を備え、国際規格に基づく完全コンピュータ管理で、24時間稼働しています。現在は年間125万TEU(20フィートコンテナ換算の取扱数)の規模を誇り、世界で第3位のコンテナターミナルオペレータとして、躍進を続けるドバイ・ポート・ワールド(DPW)の傘下にあります。

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ドラーレ港のDPWが運営する最新鋭のコンテナターミナル。コンテナ管理は全てコンピュータ室で8名のスタッフが1日3交代で行う。ここだけで日本最大の東京港のコンテナ量の3分の1を取り扱う。

 かたや、昔ながらの遊牧民の生活を続ける人たちもいれば、世界の最先端の機器を駆使している人もおり、ジブチという小国の多面性を知ることができます。

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アファール族の典型的な伝統家屋。モンゴルのパオに似ているが、隙間風が入り、中は意外に涼しい。

 ドラレ港に下ろされたコンテナ貨物は、エチオピア街道とよばれるアジスアベバにつづく国道をトラックで運びます。鉄道もありますが、トラック輸送が大半です。

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エチオピア街道は一応舗装されているが、片側1車線なので、登坂車線のない坂道ではノロノロ運転のトラック軍団を追い越す場合、対向車に注意が必要。

【ひらく会情報部・海外取材班・この項つづく】
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