2010/4/24  14:20

安中市長選を振り返って・・・安中名物の怪文書が示す選挙土壌の特異性  安中市長選挙

■今回の安中市長選挙では、公示日以降は表面的には一見穏やかな選挙選のように見えましたが、前哨戦となった告示日前の事前運動期間中の4月1日に、早くも怪文書が旧安中市街地区でばら撒かれたことは、当会のブログで報告したとおりです。

 「怪文書」を辞書(三省堂の大辞林)でひいてみると、「中傷的・暴露的な内容で、出所・筆者不明の文書。人や組織を中傷・誹謗することが目的の、出所が不明の文書。選挙の間際にばら撒かれる事が多い。」とあります。今日の東京新聞によると、明日、投開票の藤岡市でも怪文書がばら撒かれたと報じています。

 このように怪文書というものは、選挙の間際にばら撒かれるのが、通例となっています。安中市長選挙では、これまで毎回必ずばら撒かれていました。藤岡市でも過去に怪文書が飛び交っていますが、おそらく安中市のほうが上を行くでしょう。

■「怪文書」の定義は、@発行者が不明の匿名文書。A特定の組織・個人などを対象。B情報と称する類の内容です。したがって、出所や情報ソースが確かなものは怪文書ではありません。問題なのは、根拠不明の情報でありながら、拾って読む対象者に、ある種の影響を与え得ることです。

 会社や学校、役所などの組織内で不満を持つ者や、前述のように選挙の際に対立候補を貶めることを望む者によって作成されることが多いようです。たとえその内容が全くの事実無根だったとしても、それがウソだと証明できない場合もあり、様々な事情により当事者が否定しきれずに、あるいは嘘である事を証明できぬままに、さらに問題が大きくなってゆくケースもみられます。

 当会には、時々、市民から内部告発の情報が寄せられます。匿名の場合は怪文書と区別できないのではないか、と思われるでしょうが、きちんと告発先が特定されていることから、その情報の内容については、通常の怪文書よりも遥かに信憑性は高いものと予想されます。

■怪文書の場合は、権力や出世争いに絡む私利私欲による暴露や中傷を目的としたり、世間を騒がすだけの愉快犯など作成の動機は様々です。内部情報のリークは背任の恐れがあり、事実無根なら中傷で名誉毀損の恐れがあるため、それらを恐れて、怪文書の作者は、匿名か、個人の特定ができない自称を名乗ります。

 安中市長選挙の怪文書は、わざと人目に触れされる場所に張り出したり、針金でつるしたり、人家の庭先にばら撒くという手法が多く、どちらかというと古典的な手口です。今回の怪文書は、人気のない時間にポストに投函されていたようです。

■それでは、今回の怪文書の内容について分析を試みたいと思います。まずは怪文書というものをご覧ください。
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 ご覧のように、「高橋」と明記してあり、明らかに高橋よしのぶ候補を名指しで攻撃しています。ただし、見出しにあるように、一見、いわゆる褒め殺しの手法をとっており、愉快犯を装っている感じがします。

 この怪文書が主張している4項目をテーマごとに並べてみると、「ヤクザ」「創価学会」「ボランティア活動」「市民団体」となっています。

■この怪文書を書いた卑劣な作者は、「ヤクザ」という言葉が最もスキャンダラスだと思っているのでしょう。ここで怪文書作者がいう「S氏」とは、かつて2003年の県議選で岡田義弘氏と争った人を指していると市民に思わせるのが、作者の意図するところのようです。その場合、確かに高橋候補と住まいが近いようですが、その種のメンバーなのかどうか、実際にどんな関係なのかどうか、この作者は根拠を示しておりません。

 だから怪文書といわれる所以なのですが、一つだけ言えることは、岡田候補と選挙戦を争った人物のことを挙げていることから、高橋候補を名指しで中傷しているこの怪文書の作者は、岡田候補寄りの立場であるということです。

 なお、高橋候補は選挙告示日直前に「産業廃棄物処分場の建設に反対します」というビラを配布しています。これは怪文書にある「岩野谷地区では産廃処分場の申請が過去にいくつもあったが、これら全てに高橋が反対してきた訳ではない。」というくだりを意識したものと思われますが、本来こうした怪文書のデマは、一切無視するのが正攻法です。

 次に、この怪文書の作者が持ってきたのは、宗教政治団体でした。高橋候補がこの団体の構成員であるという印象を読み手に与えようとするものです。ここでも作者は、根拠も示さず勝手に読み手に予断を与えていることから、これも怪文書の要件を具備していることになります。

 この卑劣な怪文書の作者は、3番目に「ボランティアを食いものにするエセボランティア」として高橋候補を攻撃しました。ここにある「○○塾」とは、読み手に未来塾であることを推測させます。「寄付行為をして県や市から表彰され紳士顔」「身障者やろうあ者を必要以上に表舞台に連れ出して」「弱者を食い物」などと、過激な表現を並べ立てて攻撃している作者の目標は、高橋候補と未来塾がだぶっているようです。よほど未来塾に恨みをもっているのでしょう。ということは、この作者は、前橋地裁高崎支所で現在未来塾と係争中の、岡田市政と岡田義弘氏個人を擁護する立場であることをうかがわせます。

 最後に、この作者は「高橋が市長で某女史が県会議員 安中氏は○○塾でもらった」と指摘して、高橋候補が市長に当選すると、県会議員のひとりである茂木英子氏とともに、未来塾の両メンバーが、それぞれ市長と県議として権勢をふるい安中市政をハイジャックしまうかのような印象を読み手に植え付けようとしました。よほど、未来塾の勢力拡大に危機感を持つ輩のようです。となると、やはりこの作者は、アンチ未来塾→岡田市政支持派であることを推測させます。

■このように、この怪文書の影響かどうかは測りかねますが、選挙結果は、この卑劣な怪文書の作者の意図が奏功した結果となりました。実際に、このビラが配布された旧安中市街地区では、「未来塾は安中市から補助金をもらって多額の報酬をフリマ動員者に支払っている」とか「そうした証拠を示す資料が区長らの間で回覧されている」という情報がずいぶん飛び交っていました。果たして実際はどうなのか。当会のブログで「岡田市政VS未来塾のフリマ中止をめぐるバトル裁判」の記事を詳細に読んでもらえれば、事実が理解できます。

 いまごろ、今回の選挙戦を汚した怪文書の作者は「してやったり」と、ほくそ笑んでいることでしょうが、結果的にこれが援護射撃となった岡田義弘候補は、今回の勝利をすっきりとした気持ちで受け止められたのでしょうか。

【ひらく会情報部・選挙不正監視班】
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