2010/6/23  23:28

親告罪の恐喝罪の取扱い方に雲泥の差…安中市の巨額横領と日本相撲協会の野球賭博問題  土地開発公社51億円横領事件

■日本相撲協会が野球賭博でいよいよ崖っぷちに立たされています。無理もありません。相撲協会のトップ、さらに将来の理事長候補の部屋にまで、角界の賭博汚染が及んでいたのですから。

 安中市民としては、この相撲協会の重大危機を目の当たりにして、15年前のタゴ51億円事件発覚当時の市役所の状況が脳裏にオーバーラップするのです。

■日本相撲協会の場合、野球賭博汚染は、武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)の弟子、幕内・雅山と、九重理事(元横綱・千代の富士)の弟子、十両・千代白鵬へと関与の広がりが新たに判明しました。角界のイメージダウンは計り知れず、理事長や理事の辞職へ発展する可能性が出てきました。

 相撲協会は、自ら野球賭博を認め、名古屋場所(7月11日初日、愛知県体育館)への出場辞退を申し出た大関・琴光喜を除き、賭博行為の申告者の名前を公表していません。この理由として、警察の指導と個人情報保護が挙げられています。

 しかし、協会の幹部の弟子が、暴力団とのつながりが取りざたされている野球賭博に絡んで、警視庁から事情聴取された事実は重大です。6月15日の会見で「ウミを出し切る」と語った武蔵川理事長には、身内のウミを自ら率先して出し切る覚悟と実行が特に求められていたのです。しかし、自らには何も覚悟をもたないまま、賭博問題の処理ができるわけがありません。武蔵川理事長のリーダーシップの欠如は明らかです。

■さて、15年前の安中市役所はどうだったのでしょうか。膨大な刑事記録から、タゴはタゴと親しかった市職員らと高額な賭けマージャンにふけったり高崎競馬にいりびったり、ギャンブルに興じていたことが分かっています。

 加えて、当会ではタゴの親友を仲介者としてタゴに多量の骨董品を売っていた古物商の一品堂店主から、次のような市役所の実態に関する情報を入手していました。

<伏魔殿の市役所と骨董品>
 いろいろな人の話を聞くと、ノミ行為で暴力団絡みのやつは、あとが恐いから一切言わないとか、そういうのもあるような気がする。話によると凄い金額だ。噂だからほんとか嘘か、私などにはわからないが、タゴは昔から相当好きだったらしい。
 市役所の中でそういうノミ行為をやっていた話が、当然表面に出ている筈だ。凄い金額のノミ行為をやっていたという話だからだ。これはあくまでも噂だから分からないが、私の耳までそういう話が聞こえてきた。地元の業者が来て、そういう話を前にしていったことがある。
 タゴはすごいギャンブル好きだから、当然そういう話は出ていると思う。それと、いろんな人との付き合いのお金とか、そういう絶対言えないやつがみんな骨董を買った金として、その中に含まれているんじゃないか、という話だ。
 とにかくタゴがそうしたことを長年続けられたというのが実に不思議だ。長年にわたり、あれだけのことができるわけがない。単純に部外者が判断すればそういう考えは自然だと思う。

■タゴ51億円事件の発覚で、安中市民は行政に大きな失望を感じました。ちょうど今回の相撲協会に対する相撲ファンの気持と共通点があります。相撲協会の場合は、大関琴光喜個人の問題かと思ったら、多くの有望な関取も野球賭博を認め、さらに部屋を持つ親方までが賭博に関与していました。

 安中市役所も、タゴを中心としたギャンブル汚染が深刻でした。タゴのマージャン好き、ゴルフ好きは有名で、競馬も同僚の職員らを連れて高崎競馬に入り浸っていました。さらには、古物商店主のいうように、市役所の中で競馬のノミ行為をやっていたのですから、日本相撲協会の野球賭博顔負けです。

 ただし、不幸なことにタゴ事件は巨額の横領事件だけが世間の注目を集め、警察もわざと横領事件だけに情報管理を誘導していました。この背景には、地元の著名な政治家の影が影響を及ぼしていたことが現在ではわかっています。

■ここで興味深いのは、大相撲の野球賭博問題では、約300万円を脅し取られたとされる大関琴光喜が、警視庁に被害届を出したことが6月21日までに判明したことです。報道によると、警視庁は恐喝などの疑いで、暴力団関係者の男(38)を近く本格捜査する方針ということです。

 賭博にはこうした恐喝がつきもののようです。安中市の場合にも、タゴを恐喝して総額9千万円ものカネを脅し取った猛者夫婦がいます。しかし、恐喝罪には問われていません。いったいなぜなのかと不思議な思いでしたが、今回の琴光喜への恐喝で理由が判明しました。

■それは、恐喝罪は親告罪のため、被害届などの形で告訴がなされないと公訴を提起することができないのです。告訴を欠く公訴は、訴訟条件を欠くものとして判決で公訴棄却とされてしまいます。

 警察は、琴光喜に被害届を出させることによって、野球賭博事件の全貌を明らかにする方針であることがわかります。

 ところが、安中市土地開発公社51億円年巨額横領事件では、警察はタゴに被害届を出すように促すことはしませんでした。タゴも被害届を出しませんでした。だから、古城団地分譲に伴う恐喝出資金として、田口保洋・咲子夫婦は総額8995万9800円をなんなく自分のものにできたのです。タゴが被害届を出せば、警察は巨額横領金の使途としてこの夫婦を取り調べる必要が生じます。となると、ほかの無数の関係者の取り扱いにも影響が及ぶことになります。

<古城団地分譲に伴う恐喝出資金>
【内訳】
 昭和63年頃          1,500,000円(古城団地上乗分)
 平成元年           15,000,000円(安中郵便局から振込)
 平成2年9月6日       16,459,800円(国税納付分)
 平成2年10月11日      22,000,000円(田口保洋口座振込)
 平成3年           10,000,000円(特別会計口座から)
 平成4年            5,000,000円(特別会計口座から)
 平成6年5月頃        10,000,000円(特別会計口座から)
 平成7年3月28日      10,000,000円(安中支店駐車場で交付)

■なぜか、安中の51億円事件では、競馬のノミ行為等をしていたタゴを徹底して単独犯扱いをしていました。一方、相撲協会の野球賭博事件では、協会自体は消極的にしても、世論を背景に、この機会にウミを徹底してなくし、協会を浄化しようという協会以外の関係者の姿勢と熱意が、強く感じられます。

 やはり、安中市土地開発公社51億円事件の異常性はここでも際立っていることがわかります。

【ひらく会情報部】
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