2010/6/30  12:45

ワールドカップの岡田ジャパンの活躍を台無しにした群馬県サッカー協会の不祥事件  県内の税金無駄使い実態

■昨晩から、今朝未明にかけて、南アフリカのプレトリアでパラグアイと死闘を繰り広げた岡田ジャパンの活躍を夜更かしして観戦した方も多いと思います。延長戦を経て、最後にPKで惜しくも敗れたとはいえ、PKを外した選手を皆でいたわるその光景に、岡田ジャパンがここまで勝ちあがれた主要因のひとつであるチームワークがにじみ出ていて、見るものすべてに感動を与えました。

 こうして、世間ではワールドカップでの日本チームの活躍によりサッカー人気がますます高まっている情勢ですが、我らが群馬県では、あろうことか、とんでもない不祥事が、またまた群馬県サッカー協会を舞台に発覚したのでした。昨日6月29日の上毛新聞に報じられた記事を見てみましょう。


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1900万円 不明問題 前事務局長が「借金あった」 県サッカー協会に説明
 群馬県サッカー協会の2009年度決算で、約1900万円の使途不明金が見つかった事件で、金を流用したとされる前事務局長の男性が協会に対し、「借金があった」と説明していたことが28日、教会関係者への取材で分かった。前事務局長は数十回にわたって厳禁を引き出していたことも認めたという。協会は特別委員会を設置し、全容解明を進めている。
 協会関係者によると、発覚後に協会が事情を聴いたところ、前事務局長は消費者金融に借金があり、何度も現金を引き出したことを認め、反省の言葉を述べたという。
 前事務局長は今年3月に退職するまで経理を担当、通帳やキャッシュカードを一人で管理していた。選手の登録料などを使い込んでいたとみられる。
 協会は28日、社団法人を所管する県教委に経緯や事実関係を説明した。県教委は「不適切な経理処理があったことはまことに遺憾。再発防止に努めてほしい」と話している。
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■社団法人群馬県サッカー協会は、名誉会長が松木正忠(群馬大学名誉教授、社会福祉法人理事)で、会長が谷津義男(自民党元農相)で、副会長2名、顧問3名、参与4名、専務理事1名、常務理事2名、理事18名、監事2名、事務局長1名、事務局員1名という構成になっている組織で、群馬県教育委員会が所管となっています。

 この流用(横領?)事件は、6月28日の朝日、毎日、読売等でも報道されており、事件の概要を総合すると、次のとおりです。

1)県サッカー協会(谷津義男会長)の09年度決算で約1900万円の使途不明金が生じたことがわかった。
2)同協会によると、昨秋の理事会で、理事から「支給されるはずの交通費が出ていない」などの報告があり、問題が発覚した。
3)元事務局長が約1900万円を私的に流用していたことが6月27日、分かった。
4)元事務局長は協会唯一の専従職員で、04年の就任から今年3月の契約切れまで、協会の経理事務をほぼ一人で担当していた。
5)同協会や関係者によると、協会の経理処理を専任されていた元事務局長は、管理していた通帳やカードを使って約1年にわたって週に何回か、1回あたり10万〜20万円程度を100回以上に分けて、現金を引き出していた疑いがあるという。
6)元事務局長は「生活費や遊ぶ金に使った」と話している。
7)同協会によると、2009年度の定期監査報告で使途不明金の疑いが指摘されたことから、協会は副会長や識者らによる特別委員会を設置した。その結果、流用が判明した。
8)元事務局長は、選手から集めた登録料などを使い込んでいたとみられる。
9)同協会は08年度以前にも流用がなかったか調べている。
10)元事務局長は今年3月に退任しているが、返済の意思を示しているという。
11)同協会では、09年度決算で使途不明金を元事務局長への貸付金として処理した。
12)同協会は、問題の発覚を受けて設置された協会幹部や識者からなる特別委員会の調査などで、事実関係を調べているが、元事務局長が過去数年にわたり、同様の不正経理をしていた疑いが強まっており、今後さらに、特別委で裏付けや流用金額などの全容解明を急いで3ヶ月以内に全容を解明し調査を終える方針を確認した。
13)同協会は、詳しい調査のために設置した特別委員会の初会合を6月27日に前橋市内で開き、元事務局長に一括返還を求める方針を決めた。
14)谷津会長は「返済されなければ刑事告訴も考える」としている。
15)同協会では2003年ごろにも当時の事務局長による約1千万円の不正経理が発覚したが、明確な再発防止策は採られず、今回問題になった元事務局長が04年に就任した。
当時の協会幹部は「(対策のための)金銭的な余裕がなく、適切な人材もいなかった」と話している。別の関係者は「同じ問題の繰り返し。自浄作用が働いていない」と苦言を呈した。
16)同協会は「大会の開催などに影響しないよう、回収に全力で取り組む」と説明した。
17)同協会の昨年度の収入は、チームや個人の協会への登録料など約2億2500万円。協会は、サッカー大会の開催費用や指導者・審判員育成費などにあてている。

■この一連の過程を見ると、横領事件の権化ともいえる安中市土地開発公社51億円巨額横領事件に共通した事項が多々見受けられます。

 まず、刑事告訴をすぐにせずに、内部調査を3ヶ月も行うことです。もしかしたら、この群馬県サッカー協会には、群馬県からある程度の公金が補助金などの形で支出されていたり、職員も県からの出向者だったり、あるいはOBだったりしているかもしれません。だから、まず、そうした痕跡を消し去り、証拠隠滅をしてから、警察に届けるという作戦を取った可能性があるのです。

 元事務局長が同協会唯一の専従職員で、2004年の就任から今年3月の契約切れまで6年間にわたり、経理事務を一人で取り仕切っていて、幹部らはまったくまかせっきりだったことも、安中のタゴ事件と共通性があります。

 極めつけは、同協会では2003年当時の事務局長が約1千万円の不正経理を働いていたことが発覚しており、今回、流用(=横領?)問題を引き起こした事務局長が2004年に後任として就任したことです。まさに、犯罪の連鎖、汚職天国です。

■こうした背景には、警察や検察が不正経理問題が発覚しても積極的に捜査に踏み切らないことがあります。当会も、昨年発覚した群馬県の不正経理問題で、警察や検察に告発状を提出しましたが、どちらも正式に受理しようとしません。毎年1回でも、ささいな事件であっても警察が捜査に踏み込めば、群馬県の職員にも緊張感が根付くかもしれませんが、全然そうした動きがないため、完全に群馬県職員らはぬるま湯に浸かりっきりです。

 今回、群馬県警には、ぜひとも、告訴などを待たずに、群馬県の社団法人が起こした不正経理の実態と、横領の手口を暴くために、抜き打ちで踏み込んで、関係帳簿類を押収してもらいたいものです。群馬県サッカー協会も、すぐに警察に捜査を要請することが先決です。そうした迅速な対応が、群馬県のサッカーファンや、サッカー選手に対する信頼回復の第一歩です。

 なお、当会では、市民オンブズマン群馬と協力して、この事件に関する情報公開を求めてゆきたいと考えております。

【ひらく会情報部】
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