世界の結婚式・・・台湾の高雄編(その4) 国内外からのトピックス
■これで楽しい披露宴がもうおしまいか…と思いきや、本日の宴は新郎側がホストで、翌日、今度は新婦側が主催の大宴会があるというので、当会の取材班は驚くやら喜ぶやら。
日本でも地方によっては結婚式を複数回やる場合もありますが、台湾でも、新郎新婦の地元が離れている場合や、実際に住んでいる場所が地元ではない場合、各地で何度も披露宴をしたりすることがあります。今回は、新郎新婦は共に高雄市とその郊外に住んでいますが、新婦側の実家のある高雄市郊外の高雄懸仁武郷で、午後7時からローカル色豊かな宴会が開かれました。
昨日のご馳走の余韻がまだ胃袋に残っている状態でしたが、当会取材班もコンディションを整えて、翌日午後7時に会場に到着しました。「築地」という名前の施設で、屋外にテントを張った会場で、円卓の数は45もあり、前日よりさらに大規模に行われました。

↑昨日の疲れも見せず新郎新婦の登場。↑
夜とはいえ、屋外の宴会のためエアコンがなく、参加者は、普段着で参加する人が多く、よけい気の置けない雰囲気の披露宴となりました。結婚祝いなので、女性の方は、明るい色の服が一般的です。しかし、赤っぽい色はOKですが、真っ赤はダメだそうです。

↑主卓に着席する新郎新婦。↑
とにかく、ワイワイガヤガヤと、形式張らずに、みなでおいしい食事を楽しみ、賑やかにお祝いする雰囲気は最高です。

↑ステージでは、郷長(市長)自ら両家の紹介と祝辞。
今回も、席順に個人の名前は書いてなく、女方親友とあるテーブルに陣取りました。

本日の宴会は、地元で交友のひろい新婦の父親による主宰なので、テーブルが45も並びましたが、やはりドタキャンの客はつきものの様子で、当会取材班が陣取ったテーブルの隣の1卓はとうとう宴会が終わるまで誰も現れませんでした。でも、こういうことを見込んで席の確保は常に少し多めに準備しておくのだとか。

↑新郎新婦を祝福して合奏するオカリナ同好会の面々。新婦の母親がメンバーなので、それを縁に出演。
かつては、台湾の宴会と言えば、紹興酒の一気飲みか、白酒とよばれる高粱酒での乾杯、あるいはブランデーがぶ飲みと相場が決まっていました。しかし、最近の健康志向で、ビールもしくはワインをほどよく嗜むようになり、かつての光景はなりを潜めつつあります。

↑それでも、やはり飲みだすと止まらなくなる輩が出てくるのはいずこも同じです。お2人とも新婦の父親の飲み友達。↑

↑郷長(市長)も、新婦の父親とともに、こまめに全テーブルを回って乾杯しまくっていました。↑
とにかく親日的な人がたくさんいる台湾ですが、なかでも台湾南部の人たちの性格は、親切で開放的です。北部の台北や基隆で働く南部出身者に理想の暮らしを訪ねると、定年後はぜひ里帰りしてゆっくりと生活したい、と口を揃えて言っていました。

↑とにかく良くしゃべる人たちばかりですが、生演奏を背景に司会をするおばさんは始終喋りっぱなし。難点はマイクの音量が大き過ぎて、隣の人との会話の声が聞き取れないため、今後、改善を要します。↑
さて、本日のメニューを見ると、昨夜の宴会より2品増えて13品の料理が並んでいます。台湾では、慶事などを祝う場合、料理や飲み物、それにテーブルや椅子などの備品までトータルに請け負うケータリング業が盛んです。宴会場所の設営から、後片付けまで全部やってくれるので手間いらずなのと、場所は自宅でも集会所でも、こうした娯楽施設の広場でも、どこでも出張サービスしてくれるので大助かりです。

↑メニューの裏にあった今回の披露宴を請け負ったケータリング会社のPR。↑

↑今夜の宴会料理メニュー。次の13品。写真をみて、それぞれの料理名を当ててみましょう。食べるのに夢中で、料理の1つを撮影し忘れてしまいました。次のどの料理が撮影されていないのか、当ててみてください。 ↑
「阿奇儂」「翡翠干貝」「唐朝一品」「明蝦賜喜」「祥龍獻瑞」「佛跳牆盅」「香烤蝦・廖嵜絏ロ拼盤」「魚躍龍門」「三陽開泰」「皇朝魚翅」「五福臨門」「金雞報喜」
料理の写真は出てきた順番です。
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4
5
6
7
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たくさんの人たちと、一緒においしい食事をして、乾杯しあって、盛大にお祝いする台湾式の結婚式に、もし参加する機会があれば、ぜひ、エンジョイしましょう。
ちなみに、台湾では、慶事の場合の祝儀袋として「紅包」(フォンパオ)と呼ばれる赤い袋を使います。新年のお年玉もこれを使います。これに添える祝辞の例として、「天作之合」「永浴愛河」「心心相印」「永結同心」「相親相愛」「百年好合」「百年偕老」「花好月圓」「美満良縁」「郎才女貌」「夫唱婦随」「美満家庭」「相敬如賓」などが一般的だそうですが、日本式の水引の祝儀袋も喜ばれます。
肝心の中身については、普通の関係の場合、一人或いは夫婦で1600元、仲の良い友達なら、2600元、もっと関係が深い場合、3200元か3600元が一般的な相場のようです。
一方、2日目の宴会のコストについて当会事務局長の親戚に訊いたところ、1卓7000NTドル(2万1000円)だとか。料理だけでざっと95万円かかる計算です。
前記の写真を見ればお分かりのように、2日目の宴会では、8品目あたりから殆どの参加者は満腹になり、食べきれないその後の料理は、すべて打包(テイクアウト)されていきました。
披露宴が終わった後、今日も新郎新婦は出口で参加者にアメを渡して、見送りをします。アメをもらった参加者は、新郎新婦に台湾語で、「甘いものを食べて、来年男の子をうみますように」と言います。
以上、大満足・大感激の2日間の結婚披露宴を体験できました。それにしても、新郎新婦は本当にお疲れ様でした。お幸せに。
【ひらく会情報部海外取材班・この項つづく】
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日本でも地方によっては結婚式を複数回やる場合もありますが、台湾でも、新郎新婦の地元が離れている場合や、実際に住んでいる場所が地元ではない場合、各地で何度も披露宴をしたりすることがあります。今回は、新郎新婦は共に高雄市とその郊外に住んでいますが、新婦側の実家のある高雄市郊外の高雄懸仁武郷で、午後7時からローカル色豊かな宴会が開かれました。
昨日のご馳走の余韻がまだ胃袋に残っている状態でしたが、当会取材班もコンディションを整えて、翌日午後7時に会場に到着しました。「築地」という名前の施設で、屋外にテントを張った会場で、円卓の数は45もあり、前日よりさらに大規模に行われました。

↑昨日の疲れも見せず新郎新婦の登場。↑
夜とはいえ、屋外の宴会のためエアコンがなく、参加者は、普段着で参加する人が多く、よけい気の置けない雰囲気の披露宴となりました。結婚祝いなので、女性の方は、明るい色の服が一般的です。しかし、赤っぽい色はOKですが、真っ赤はダメだそうです。

↑主卓に着席する新郎新婦。↑
とにかく、ワイワイガヤガヤと、形式張らずに、みなでおいしい食事を楽しみ、賑やかにお祝いする雰囲気は最高です。

↑ステージでは、郷長(市長)自ら両家の紹介と祝辞。
今回も、席順に個人の名前は書いてなく、女方親友とあるテーブルに陣取りました。

本日の宴会は、地元で交友のひろい新婦の父親による主宰なので、テーブルが45も並びましたが、やはりドタキャンの客はつきものの様子で、当会取材班が陣取ったテーブルの隣の1卓はとうとう宴会が終わるまで誰も現れませんでした。でも、こういうことを見込んで席の確保は常に少し多めに準備しておくのだとか。

↑新郎新婦を祝福して合奏するオカリナ同好会の面々。新婦の母親がメンバーなので、それを縁に出演。
かつては、台湾の宴会と言えば、紹興酒の一気飲みか、白酒とよばれる高粱酒での乾杯、あるいはブランデーがぶ飲みと相場が決まっていました。しかし、最近の健康志向で、ビールもしくはワインをほどよく嗜むようになり、かつての光景はなりを潜めつつあります。

↑それでも、やはり飲みだすと止まらなくなる輩が出てくるのはいずこも同じです。お2人とも新婦の父親の飲み友達。↑

↑郷長(市長)も、新婦の父親とともに、こまめに全テーブルを回って乾杯しまくっていました。↑
とにかく親日的な人がたくさんいる台湾ですが、なかでも台湾南部の人たちの性格は、親切で開放的です。北部の台北や基隆で働く南部出身者に理想の暮らしを訪ねると、定年後はぜひ里帰りしてゆっくりと生活したい、と口を揃えて言っていました。

↑とにかく良くしゃべる人たちばかりですが、生演奏を背景に司会をするおばさんは始終喋りっぱなし。難点はマイクの音量が大き過ぎて、隣の人との会話の声が聞き取れないため、今後、改善を要します。↑
さて、本日のメニューを見ると、昨夜の宴会より2品増えて13品の料理が並んでいます。台湾では、慶事などを祝う場合、料理や飲み物、それにテーブルや椅子などの備品までトータルに請け負うケータリング業が盛んです。宴会場所の設営から、後片付けまで全部やってくれるので手間いらずなのと、場所は自宅でも集会所でも、こうした娯楽施設の広場でも、どこでも出張サービスしてくれるので大助かりです。

↑メニューの裏にあった今回の披露宴を請け負ったケータリング会社のPR。↑

↑今夜の宴会料理メニュー。次の13品。写真をみて、それぞれの料理名を当ててみましょう。食べるのに夢中で、料理の1つを撮影し忘れてしまいました。次のどの料理が撮影されていないのか、当ててみてください。 ↑
「阿奇儂」「翡翠干貝」「唐朝一品」「明蝦賜喜」「祥龍獻瑞」「佛跳牆盅」「香烤蝦・廖嵜絏ロ拼盤」「魚躍龍門」「三陽開泰」「皇朝魚翅」「五福臨門」「金雞報喜」
料理の写真は出てきた順番です。












たくさんの人たちと、一緒においしい食事をして、乾杯しあって、盛大にお祝いする台湾式の結婚式に、もし参加する機会があれば、ぜひ、エンジョイしましょう。
ちなみに、台湾では、慶事の場合の祝儀袋として「紅包」(フォンパオ)と呼ばれる赤い袋を使います。新年のお年玉もこれを使います。これに添える祝辞の例として、「天作之合」「永浴愛河」「心心相印」「永結同心」「相親相愛」「百年好合」「百年偕老」「花好月圓」「美満良縁」「郎才女貌」「夫唱婦随」「美満家庭」「相敬如賓」などが一般的だそうですが、日本式の水引の祝儀袋も喜ばれます。
肝心の中身については、普通の関係の場合、一人或いは夫婦で1600元、仲の良い友達なら、2600元、もっと関係が深い場合、3200元か3600元が一般的な相場のようです。
一方、2日目の宴会のコストについて当会事務局長の親戚に訊いたところ、1卓7000NTドル(2万1000円)だとか。料理だけでざっと95万円かかる計算です。
前記の写真を見ればお分かりのように、2日目の宴会では、8品目あたりから殆どの参加者は満腹になり、食べきれないその後の料理は、すべて打包(テイクアウト)されていきました。
披露宴が終わった後、今日も新郎新婦は出口で参加者にアメを渡して、見送りをします。アメをもらった参加者は、新郎新婦に台湾語で、「甘いものを食べて、来年男の子をうみますように」と言います。
以上、大満足・大感激の2日間の結婚披露宴を体験できました。それにしても、新郎新婦は本当にお疲れ様でした。お幸せに。
【ひらく会情報部海外取材班・この項つづく】

2010/10/4 9:14
投稿者:ひらく会情報部
平素より、当会のブログをご愛読賜り厚く御礼申し上げます。
さて、本日の早朝、またもや、下記のような、当会の記事内容と無関係な迷惑コメントが寄せられました。
このような反応も、記事の内容の軽重を客観的に評価するひとつの指標として、当会ではあえて消去しておりません。
当会のブログ愛読者のご理解を賜りたく、また、引き続き当会のブログをご愛読くださるよう宜しくお願い申し上げます。