2010/12/15  12:41

タゴ51億事件の安中市行政に似つかわしい談合ゴミ焼却場と違法だらけサイボウ最終処分場  オンブズマン活動

■当会は、安中市役所市民部所管の碓氷川クリーンセンター(〒379-0133安中市原市65番地、電話027(381)0747、FAX027(381)2783)のごみ焼却場をめぐるタクマなど5社による談合問題で住民監査請求を行う際に、同センターを訪れ、所長の大塚敏彦参事から施設のヒヤリングをしました。
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 大塚所長の説明によると、ここにあるごみ焼却場は、平成10年4月に竣工したもので、現在までに12年経過しているそうです。

 現在は所長として勤務している大塚参事ですが、この焼却場が建設された頃も市役所の担当として携わっており、焼却炉の形式については、当時、市役所の課長以上のメンバーが集まって構成されていた建設委員会で検討したとのことです。

 つまり、予めストーカ式か流動床式か、決まっていたわけではなく、予断を持たずに、検討委員会でストーカ式に決めたという過程を強調していました。

 しかし、当時、中立であるべきコンサルタントであるはずの滑ツ境技研コンサルタントが纏めた報告書には、ストーカ炉の長所のみが強調され列挙されていて、流動床式の利点は全く取り上げられませんでした。

■ゴミの処理量は、ダイオキシン問題のため、以前は学校や事業者や家庭の小型焼却炉で燃やしていたのが禁止となり、そうしたゴミが全部ここに入ってきたが、ここ3年間の推移を見ると毎年0.5〜1%ずつ平均して減少しているそうです。

 タクマ製の焼却場が出来る前は、東京耐熱という会社が昭和49年に作ったバッチ式のマイカ炉15t容量のものが4基あり、1バッチ8時間でごみを焼却していました。

 タクマ製の焼却場では、ごみを燃やした後の焼却灰は年間2500t発生し、不燃残渣800tと合わせて年間3300tが安中市岩野谷の大谷谷津地区で、平成19年4月からオープンしたサイボウ環境鰍フ民営管理型最終処分場に持ち込まれています。それ以前は、草津のウィズウエストという民営の民間処分場に投棄されていました。

■焼却場から出る焼却灰の熱灼減量は5%以下で、見た目は砂粒状だそうです。比重は約1.0ですが、ガラス類は破砕してカレットにしたものが、比重約1.2〜1.3と少し灰よりも重くなっています。

 草津の民間処分場に灰を引き取ってもらっていた頃は、焼却灰1tあたり約3万円くらい係っていたそうですが、市内にあるサイボウ環境鰍フ最終処分場は、トン当たり1万7500円プラス消費税5%で引き取っているそうです。この価格には、ごみ焼却施設からの引き取り作業から処分場までの輸送も込みだそうです。

 一見安いように見えますが、焼却場から処分場までの距離がわずか数キロしかなく、80キロ離れた草津の場合は輸送コストだけでも数千円はかかると思われます。

■クリーンセンターの職員数は22名で、このうちごみ焼却と粗大ゴミ処理の運転管理に10名、屎尿処理の運転管理に5名が従事しています。焼却施設も屎尿処理施設も、いずれも24時間の連続運転中ですが、屎尿処理のほうは当直なしでも安定した運転が行えるとのことです。

 一方、ごみ焼却場の方は、3直体制で、1直が市役所職員による編成チーム、2直と3直は、この施設を作った潟^クマの子会社のタクマテクノスに業務委託しているそうです。委託費用は年間4600万円で、運転管理に必要な人件費8名分と多少の維持補修サービスがこれに含まれているということです。勤務時間は1直が08:30〜15:30、2直が15:30〜24:00、3直が24:00〜08:30ということです。交代の合間は引継ぎのためオーバーラップさせています。

■ゴミの量が比較的少なくなる冬場の1月から3月にかけて、毎年、炉を交互に止めて事前調査をタクマが行います。その調査結果の指摘を受けて、修理時期を決定します。また、3年に1度、1ヶ月ほど炉を停止させて精密機能検査というのを行うのだそうです。

 炉の補修工事では、上毛テクニカなど地元業者を起用しているとのことで、ごみの量が少なくなった為、平成17年4月から、片方の炉を連続運転する方式にして、起動時にA重油を焚きますが、その後は月曜から土曜日の朝まで自燃で運転しており、炉を交互に運転することで炉の耐火材も長寿命化しているそうです。

 当初の計画では、安中市のごみ焼却炉は中型炉として「准連」、すなわち准連続運転として毎日16時間の稼動を前提にしていましたが、上記のとおり平成17年4月から、炉を片方ずつ1週間連続運転にして、炉の発停回数を減らし、起動時の助燃料を節約すると共に、炉内の温度変化も少なくできるので、耐火レンガが長持ちするという利点があるようです。この背景には、当初計画ほどにごみの量が増えていないという理由もあります。ごみの将来発生量を水増しして、大容量の設備計画にしていたことがわかります。

 この燃料や薬品などの消耗品類の費用は年間2000万円程度であり、業者は入札で選定しているのだとか。薬品というのは環境対応で使われており、排水や排ガス処理のために、キレート(重金属吸収)や5%活性炭入り消石灰などを使用しているそうです。なお、今年、東京都の焼却場で問題となった廃乾電池のごみ中への混入による違法持込行為で、排ガス中の水銀濃度が異常に上がり、原因特定のために長期間炉を停止した事件がありましたが、安中市のごみ焼却炉には水銀の検出装置は付いていないそうです

■さて、計画では平成16年の予想最終処分量が日量10.21トンとされていましたが、現状では前記のとおり年間約2500トンの焼却灰が発生し、これと不燃残渣800トンが安中市岩野谷の大谷の谷津地区にあるサイボウ環境鰍フ管理型最終処分場に持ち込まれて埋め立てられています。
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下から見たサイボウ処分場。一番奥の高台に見える2台のトラックで焼却灰等を搬入している。

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上から見たサイボウ処分場。正面奥に見えるのが処分場に隣接の神沢牧場。牧場主は現在安中市農業委員。処分場の埋め立てが完了したら、その土地を無償で譲渡する(される)話が決定済み。

 平成19年4月から営業を開始したこの最終処分場は、地元住民らの粘り強い反対運動に遭い、オープンまでに実に17年の歳月を費やしましたが、その間、さまざまな違法行為を行いました。それらは、地元住民から行政や警察に通報されましたが、不思議なことに、全て黙認されてしまいました。
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違法だらけなのにお咎めがないことから、地元住民がつくった「無法地帯」をアピールするムシロ旗。

 しかも、表面的には埼玉県さいたま市に本社のある株式会社サイボウの子会社のサイボウ環境鰍ェ所有していることになっていますが、実質的には、群馬県の意向を受けて長野県のイー・ステージが銀行融資保証をするなど全面的にバックアップをして、株式会社大林組に作らせたものです。さらに、イー・ステージの後ろ盾には、環境大手の市川環境エンジニアリングがなっています。
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 こうして、利権の産物として、これほど違法行為を繰り返しても、お咎めなくごみ処分場ができるという見本として、17年ぶりに出来上がった施設ですが、当然、ごみ処理を委託するほうも警戒するらしく、当初の半年はどこからもごみが持ち込まれずにいました。
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運用開始後3年半経過するが、まだまだ余裕のあるスペース。以前は雑木林に囲まれて、きれいな水の湧き出す沢だった。

 安中市のごみは絶対に持ち込ませない、などと言っていたのに、その後いつのまにか岡田市長が談合焼却場から発生する焼却灰を持ち込ませるようになったのを手始めに、その後、処分場の少ない群馬県東毛地域にイー・ステージが営業攻勢を掛けたことから、サイボウ環境と安中市と館林市との間で、焼却灰の持込に関する契約が結ばれ、現在は館林市からの焼却灰も受け入れています。また、最近になって、群馬県北部の沼田市とも焼却灰の受け入れ契約を締結したと、碓氷川クリーンセンターでは話していました。
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稼働しているのかどうかさっぱりわからない浸出水処理プラント。能力は1日100トンという触れ込みだった。

 こうして、65億円の談合ごみ焼却施設と、35億円の違法ごみ処分場がセットで稼動している状況をみるにつけ、タゴ51億円巨額横領事件を起こした安中市らしい特異な環境行政の本質を感じさせます。

【ひらく会情報部】
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