2012/5/1  23:26

15年ぶりの長く厳しい冬から解放され若草が芽ぐむロシア沿海州の2カ月遅れの春(その1)  国内外からのトピックス

■ロシアでも、日本と歩調を合わせるかのように、4月28日からまとまった連休が突入しています。5月1日がメーデーの祝日、5月9日(水)が戦勝記念日の祝日で、その前後を連続して休みにしたり、土曜日を振り替え休日にしたりして、結局4月28日(土)から5月12日(日)まで、大型連休にする人も沢山います。


 さて、4月末の休日のある日、ナホトカの郊外に出かけてみました。4月20日ごろのナホトカは、まだ冬木立ちの風景でしたが、最高気温が10℃、最低気温が3℃を超える日が続くようになると、若草や若葉が萌えるように緑色を日に日に次第に濃くしてゆくのが分かります。

■ナホトカ湾沿いの市街地から、後背地の丘陵地帯を超えて日本海側に出ると、そこは夏場、シベリア各地から休息の為、大勢の人たちが海水浴を楽しむ休暇村や、海辺のダーチャと呼ばれる別荘群が立ち並んでおり、一戸建ての家々が並んでいる様子はもうひとつのナホトカの顔となっています。

 浜辺に通じる森林の中を走る未舗装道路の周りは、秋にはキノコがりの市民でにぎわいますが、いまは、福寿草や雪割草が一斉に花を咲かせています。ちょうど、日本より2カ月遅れの初春の訪れという感じです。
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山焼きあとの森林の様子。まだ、焦げ臭いにおいがかすかに立ち込めている。
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緑の下草が出始めた。
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可憐な花を付ける雪割草。
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福寿草もあちこちで黄色い花を付ける。ただし、日本の福寿草より幾分小ぶり。日本では北海道から九州にかけて分布し山林に自生するが、シノニム(同一種を指す同意語)の種小名である amurensis は「アムール川流域の」という意味なので、これがそうかもしれない。

■沿海州では、4月中旬ごろから山焼きがあちこちで行われており、白い煙がそこかしこから立ち上っています。さながら春霞のようにたなびいています。こうした山焼きは、焼畑農業をしているわけではなく、同じような習慣としてインドネシアや中米でも行われていますが、この沿海州でも行われています。

 山焼きは、春先の雪解けがほぼ終わった時期に、森林に堆積した落ち葉や枯れた下草に火を放ち、広範囲に燃やす作業です。この目的は、5月中旬ごろから、沿海州で一斉に行われる山菜採りのために、大勢の市民が山に入る際に、動きやすいように、また、山菜が容易に見つけやすいように毎年行っているのだそうです。

 しかし、下草や落ち葉を燃やす為、雨で養分が流れやすくなり、結果的には土壌の改善にはならず、しかも、灌木は燃えてしまうし、ある程度の大きな木はそのまま焼けずに残りますが、高温に曝される為、樹木に与えるダメージは少なくないことから、山焼きを規制する国もあります。また、煙がたなびいて、飛行機が着陸できなくなることもあります。幸い、ナホトカの近郊には軍用飛行場しかありませんので、旅客機が着陸に支障をきたす心配はありませんが、ウラジオストク空港周辺の山々でも山焼きが行われているので、ある程度視界が悪くなることがこの時期あるようです。

■ロシアではあまりバイクで走行している人を見かけません。とくに冬場は寒く、滑りやすい為、二輪車での走行は不利です。ところが、4月28日からの連休に入ると、にわかにバイクに乗る人たちをよく見かけるようになりました。やはり春の風を切って、颯爽とバイクを駆るのは気分がよいことでしょう。一方、ナホトカの夜の街を、けたたましい爆音を挙げて走り回る若者も出てくるのも、春の風物詩なのかもしれません。

 また、交通取締りの警察官が道路傍で速度違反の取り締まりをやっている風景が見られます。そのため、日本と同様、対向車がライトを点滅させて「この先でネズミ捕りをやっているよ」と合図し合っています。

■連休中、公園では、春の日差しを楽しむ家族連れでにぎわっています。春を迎えたロシア沿海州ナホトカ市とその周辺を取材したので報告をしていきます。

【ひらく会情報部・海外取材班】
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