2012/5/31  14:26

安中製錬所周辺汚染地へのメガソーラー導入で当会に対して曖昧回答しかできない東邦亜鉛に安中市長の影  東邦亜鉛カドミウム公害問題

■当会が東邦亜鉛株式会社の手島達也・社長あてに、平成24年4月16日付で質問状を同社日本橋の本社で直接同社役員に手渡して提出して、同4月26日(木)までの回答を求めていたところ、1カ月以上音沙汰がなかったため、5月29日午後3時過ぎに同社安中製錬所を訪れ、回答を督促したところ、さっそく、本日5月30日の正午までに当会事務局長の自宅に郵送されてきました。

クリックすると元のサイズで表示します
消印は、日本橋12.5.30 1800-2400とある。

 開封してみると、同社社長名ではなく、環境管理部長の名前となっております。

**********
                            平成24年5月30日
小 川  賢 様
                    東京都中央区日本橋本町一丁目6番1号
                    東邦亜鉛株式会社
                    環境管理部長 冨澤芳幸 印
 拝啓 小川様には平素より弊社安中製錬所並びに従業員に対しまして、格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
 さて、この度ご質問のありました「北野殿地区における貴社安中製錬所周辺公害地におけるメガソーラー計画について」に対しまして、大変遅くなりましたが以下の通りご回答申し上げますので、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
                                    敬具
<ご質問に対する回答>
1.小川様からのご質問に関しまして、現地安中製錬所にも事実確認を行ないましたが、北野殿地区にメガソーラー計画なるものが具体的に存在していること自体承知しておりませんし、計画内容も分かりませんので、何れのご質問に対しましてもお答えしようがありません。
以 上
**********
クリックすると元のサイズで表示します

■当会の予想通り、やはり地元住民から東邦亜鉛の代表者あての質問状に対する回答は、すべて環境管理部長に対応させるのが、東邦亜鉛のやりかたであることがわかります。

 当会の5月30日のブログでも指摘したように、東邦亜鉛の本社の環境管理部長は、安中市長と姻戚関係にあります。この方も以前は安中精練所の幹部でした。当会が5月29日に面談した安中製錬所の幹部のかたがたも同様に、昭和40年代の高度成長期に県内の学校を卒業して、東邦亜鉛に入社したエリートでした。

 東京五輪を経て、日本経済は高度成長を続けていた頃、東邦亜鉛は、地元から優秀な若手労働者を多数採用し、働きながら学べるように、地元では「学園」とよばれた「東邦学園」という企業内教育施設を設立し、中卒で採用された若者らは勤労学生として、昼間は工場で働き、夜は勉学に勤しみ、当時ではあこがれの2階建ての転勤コンクリート造りの寮生活を過ごしたのでした。

 東邦亜鉛は、安中製錬所で東邦学園を6年間ほど運営しましたが、高度成長に陰りが見えたことや、安中カドミウム公害が表面化したことなどから、その後は、勤労学生制度をやめ、通常の採用制度に戻しました。いまでも、「学園」の名残は、東邦亜鉛が昨年4月に群馬県から設置許可を受けたサンパイ場を「学園」のグランドに作りましたが、その目の前に学園の学び舎の建物が今でも残っています。

 昭和50年代までは、北野殿地区の住民が通勤通学で安中駅に行くために毎朝晩、東邦亜鉛のすぐ西側の急な崖に造られた雉岩(キジガン)とよばれる細道を上り下りしていましたが、その細道の一番上に2階建ての寮があり、週末にはそこで音楽を聞いたりして過ごす勤労学生の姿がありました。既に現在は取り壊されており、この跡地に市営墓地を作ろうと言う話が、つい最近まで持ちあがり、岡田市長が熱心に動いてきたことは記憶にあたらしいところです。

■それはともかく、6期しか輩出しなかった「学園」の卒業生は、今や東邦亜鉛安中製錬所の中核として活躍しています。当会が面談した環境管理室長は「学園」の第1期生で先輩格、事務部長は一番後輩格とみられます。当会に返事をよこした本社の環境管理部長は「学園」の安中製錬所の環境管理室長の後輩で事務部長の先輩のようです。

 本来であれば、序列から言えば、環境管理室長が最も出世するのが当然ですが、現在の出世頭は本社の環境管理部長とみられます。技術担当重役まで一目置く存在だからです(なお、この技術担当重役は6月の株主総会で取締役になる予定)。同社の事業の中核を担う安中製錬所の現場の屋台骨を担うこの3名の人事を司ったのが、現在磯部に住んでいて、長年にわたり、地元住民対策に従事していた高橋OBです。

 高橋OBのことは当会もよく存じ上げており、東邦亜鉛公害の顛末から、高度成長期の同社の発展や技術革新、そして、最近の出来事に至るまで生き字引のようなかたでした。なにしろ、安中製錬所周辺の住民のことはなんでも知っており、東邦亜鉛にとって地元対策を練る場合には欠かせない人物であったことは想像に難くありません。

■3名の「学園」のエリートのかたがたの序列に異変がおきたのは、環境管理部長の親族が現安中市長と親戚だったことから、その後の出世に大きく影響した可能性があります。

 環境管理部長が、当会の質問状に対して、1カ月以上もダンマリを決め込み、5月29日に当会が直接直談判した途端、木で鼻をくくったような内容の回答書を送りつけて来ました。環境管理部長にはこれまでも何度も面談を申し入れていますが、いつも多忙を理由にドタキャンの連絡をいただきます。したがってめったに会えません。

 実際、多忙なのは事実なようで、今年4月1日現在、公益財団法人資源管理センターの評議員も務めておられます。http://www.cem.or.jp/rijikanji.pdfちなみにこの公益財団法人の理事長(非常勤)は今話題のDOWAハイテックの親会社のDOWAホールディングの代表取締役の山田政雄氏です。

■という背景から、当会の質問に対して、1カ月以上も回答せず、ようやく届いた回答内容が「メガソーラー計画など知らぬ存ぜぬ」という内容であることを考え合わせると、この回答は東邦亜鉛の正式回答ではなく、岡田義弘・安中市長の意向を踏まえた非公式回答だと見なすことができます。

 当会が、これまで一貫して指摘している東邦亜鉛の政治力に弱い体質が、やはりここでも示されたことになります。

 東邦亜鉛本社の極秘指令を受けて環境管理部長を介して情報を入手し、或は環境管理部長を介して自らの作戦を東邦亜鉛の経営陣に伝えた岡田市長が、地元住民の悲願である土壌汚染地の公害防除のための土地改良事業を邪魔して、東邦亜鉛が果たすべき公害排除の最低限のコストである10億円の支出さえ節約させることで、東邦亜鉛に特段の配慮をしているという見方を否定しようとしても、否定しきれません。東邦亜鉛がメガソーラー計画に熱心であるかのような錯覚を地元住民に植え付け、混乱を助長させているということになれば、東邦亜鉛の地元住民に対する視線は、公害で周辺住民を苦しめていた当時と変わり映えがしないことになります。

■日本の非鉄金属業界のリーディング・カンパニーで、事業をグローバル展開する環境最重視のエコ企業・・・という同社のイメージですが、衣の下は公害問題で騒がれた当時とあまりかわっていないのかもしれません。

 当会のような住民に対しては、メガソーラー計画について無関心をよそおい、別の住民には、メガソーラーの推進を仄めかす。このように東邦亜鉛は、地元住民の意見が一致しないように、常に二面性を使い分けて、自社に都合のよいようにコントロールしてきました。その一番の功労者が現在、安中市長だとしたら、安中公害問題の解決は推して知るべしと言えるでしょう。何しろ、社長からの回答を期待しても、岡田市長の親戚から回答が来るのですから。

【ひらく会情報部】

2



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ