2012/9/7  22:46

操業停止に心を砕き、東邦亜鉛に最大限のエールを贈る岡田市長が国に出そうとしている意見書に注目!  東邦亜鉛カドミウム公害問題

■節電の影響で7月12日から夏季操業停止していた東邦亜鉛が、9月6日から、約2か月ぶりに操業を再開しました。本日の上毛新聞では、記者が昨日同社安中製錬所を取材した記事を掲載しました。やはり、当会が指摘したとおり、きのうときょうの2日間は、プロセスの立上げのためのリードタイムで、本格操業開始はあす、9月8日からのようです。これの2カ月近く、きれいな空気と、静寂な環境をエンジョイできた周辺住民は、ふたたび、同製錬所から排出される降下煤塵と、低レベル騒音にさらされてゆくことになりました。
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操業を再開した安中製錬所。焼鉱工程のある斜面の上のほうの施設に照明が多く点いている。9月7日午後8時57分撮影。

 操業再開は、まず、原料の運搬から開始され、9月6日から、福島県いわき市小名浜から群馬県安中を結ぶ安中貨物が運転を再開しました。

■それでは、操業再開を報じた今朝の上毛新聞の報道記事を見てみましょう。

**********2012年9月7日上毛新聞朝刊社会面
安中の東邦亜鉛2カ月ぶり操業再開 一時帰休200人出社
 東京電力の電気料金引き上げの影響を軽減するため、7月12日から操業停止に入っていた東邦亜鉛安中製錬所(安中市中宿)は9月6日、約2カ月ぶりに操業を再開した。一時帰休となっていた従業員約200人が出社した。
 約2カ月間という長期の操業停止は、1937年の開設以来初。操業停止中の従業員賃金は従来の8割として、原資は国の雇用調整助成金を活用した。
 夏場はエアコンの稼働で消費電力も増えるのに加え、電気による亜鉛製錬を行っているため、電気料金引き上げにより、億単位でコストが新たに上乗せされる。同社は「高い電気を使ってもメリットは少なく、十分な製品在庫を確保している」などとして、ことし4月5日に今夏の操業停止を決めていた。
 製錬所では月産9千トンの亜鉛生産を行なっている。炉の調整を行った後、9月8日から本稼動となる予定。操業再開について、同製錬所では「安全と安定操業に心掛け、利益を上げることで、地域に貢献していきたい」としている。
操業再開について、市商工会の武井宏会長は「従業員の雇用が元に戻り、地域にとっても最高の喜びと思う」と歓迎。岡田義弘市長は「再び操業停止とならないよう、機会をとらえて国に経済対策を促す意見書を出していきたい」と話している。
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■東邦亜鉛から長年にわたり相当額の政治献金を受けてきた岡田市長ならではのコメントです。「再び操業停止とならないように国に経済対策を促す」という意味は、大変重みがあります。なぜなら、東邦亜鉛安中製錬所が操業停止に追い込まれたのは、東京電力の電力値上げによる大幅なコストアップを回避する為の節電が目的とされているからです。

 ということは、先日も、NTTファシリティーズによる「下秋間カントリー」ゴルフ場の有休駐車場を利用した3500キロワットの最大出力のメガソーラー計画に引続き、ビックカメラの子会社のクリーンエネルギー研究所による「ローズベイカントリークラブ」ゴルフ場の遊休地と隣接する市有地を利用した県下最大規模の最大出力4200キロワットのメガソーラー計画をはなばなしく誘致発表した岡田市長が、東邦亜鉛のためにさらに再生可能エネルギーの供給を国にはたらきかけるのでしょうか。

 しかし、東邦亜鉛では、太陽光発電や風力発電のようなエネルギー密度の薄い「再生可能エネルギーを利用するつもりは全くない」、といっています。

■となると、岡田市長の言う「国に経済対策を促す意見書」の内容というのは、東邦亜鉛が、高い電力コストを負担しても、売上が伸びるように、亜鉛の需要を倍増し、高くても、飛ぶように売れるような経済対策を国に促すという意味なのかもしれません。

 しかし、これは難題です。なにしろ、亜鉛などの非鉄金属の価格は、東邦亜鉛のホームページにも掲載されているように、ロンドンにあるLondon Metal Exchange という取引所で決められるからです。

 となると、産業用の亜鉛めっき鋼板向けの電気亜鉛の需要を伸ばして欲しいと、自動車産業の育成のために、たとえばエコカー補助金を積み増して、さらに実施期間も延長するように、国に対して意見書を書くつもりなのでしょうか。

 いずれにしても、東邦亜鉛に対して熱烈な支援をしている岡田義弘市長が、いつ、どのような内容の意見書を書くのか、あるいは、何も書かず仕舞いになるのか、見守りたいと思います。

【ひらく会情報部】
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