衆議院選挙中に発生した我が国の治安態勢を不安に陥れる3つの事件  国内外からのトピックス

■12月12日〜13日にかけてのニュースを見て、我が国の治安に不安を覚えてしまった人は非常に多いのではないでしょうか。

 最初の衝撃は、6人の遺体が発見され、依然として3人の行方が分からない前代未聞、空前絶後の怪奇事件の主犯格、角田(すみだ)美代子容疑者(64)が12月12日(木)午前6時ごろ兵庫県警本部内の留置場で自殺したというニュースでした。

 次の衝撃は、その約4時間後の12月12日午前9時49分、今度は、北朝鮮が、前日までトラブルによる発射延期と見せかけて、突如として、ミサイルを使って人工衛星と称する物体を打ち上げ、軌道に乗せることに成功させました。

 そして、12月13日(金)午前11時6分ごろ、沖縄県・尖閣諸島魚釣島の南15キロ付近で、中国国家海洋局所属の小型プロペラ機「Y12」1機が10分間近く領空侵犯したが、自衛隊が事前に発見して阻止できなかった、というニュースです。

■最初のニュースで報じたのは、角田美代子容疑者が “自殺するぞするぞ”と予告していながら、しかも、警察の留置所で、まんまと自殺をさせてしまった事件です。

 兵庫県尼崎市の連続変死・行方不明事件で、兵庫県警の捜査本部が遠縁の男性の遺体をドラム缶に詰めて岡山県の海に捨てた死体遺棄容疑で美代子容疑者を逮捕したのは11月7日でした。その際、マスコミが報じていた容疑者の顔写真が他人だったため、兵庫県警がわざわざ容疑者本人の顔写真を報道陣に提供するという異常な事態が起きました。

 その後、美代子容疑者は岡山県の海から遺体で見つかった元溶接工の橋本次郎さん(当時53)を監禁して殺害したとして、殺人と逮捕監禁容疑で12月5日に再逮捕されましたが、その僅か1週間後に自殺を遂げたのでした。

 再逮捕容疑は、角田美代子容疑者が主導して親族6人と共謀し、昨年7月25日ごろから同27日ごろの間、尼崎市の同容疑者の自宅マンションで、橋本さんをひもで縛って監禁し、暴行や飲食物を与えないなどして虐待し殺害した疑いでした。「でした」というのは、早々と検察が被疑者死亡により不起訴を宣言したからです。

 美代子容疑者とともに再逮捕された親族には、同容疑者の戸籍上のいとこや内縁の夫として、李とか鄭という人物らがいます。兵庫県警によると、角田美代子容疑者は「悪いのは全て私です」などと話していると報じられていました。であれば、なぜやすやすと自殺を許してしまったのでしょうか。県警にとっては、容疑者を取り調べをする手間が省けたわけですが、事件の全容解明はもはや実現できず、殺された被害者らは浮かばれません。

■美代子容疑者は家族に会えないことを理由に、10月半ばごろから「生きて出られないなら生きていても意味がない。死にたい。どうやったら死ねますか」などと口走っていました。
そのため、県警は自殺防止のため「特別要注意者」に指定し、監視をしていたということです。その美代子容疑者が12月12日未明、留置場でTシャツの長そで部分を首に巻きつけ息絶えている状態で見つかったのでした。

 ところが4段階あるという特別要注意者の監視方法のうち、警察は最も低レベルで監視していました。さらに14日になって、県警の留置場担当者が、美代子容疑者の首にTシャツが掛かっていることなどを確認しながら記録していなかったことも判明しました。特別要注意者の様子は文書で記録することになっていますが、自殺前日の就寝時、美代子容疑者が普段、枕元に置いている黒の長袖Tシャツが無いことや、午前5時半過ぎにはそのTシャツが逆に首元にあることなど、変化を認識しながら一切記録していなかったということです。

■自殺方法についても疑問が生じています。兵庫県警によると、司法解剖の結果、死因は窒息死で、死亡推定時刻は12日午前0〜6時ごろで、目立った外傷や骨折はなく、はっきりとした絞めた痕はなかったということです。留置管理課によると、美代子容疑者は首つりではなく、仰向けの状態で、長袖のTシャツの袖を首に一巻きし、一度結んでいたそうです。

 専門家によると「医学の知識がある者が使う特殊な方法で自殺した」とされ、元東京都監察医務院長の上野正彦氏は「発見時にひもが固く結ばれているか、緩んでいるかで自殺、他殺の判断がつく。緩んでいれば、他殺の疑いが出てくるが、警察はすぐに自殺と発表した。このことから法医学用語でいう“自絞死(じこうし)”と推定できる」と指摘しています。

 長袖のTシャツの袖を首に一巻きし、一度結んでいたということが本当であれば、美代子容疑者は両そでを首のまわりに交差させて一巻き、或は二巻きしてから、両袖を持って横に一気に引っ張り、摩擦で緩まないうちに、また意識を失わないうちに袖を本結びにして最後にまた一気に引っ張って、頸動脈を閉塞させて、目的を果たしたということになります。

 通常では到底考えられないほど、美代子容疑者は強い意志を持って、目的を果たしたわけですが、予めTシャツを準備して持ち込み、監視員の巡回時間の合間がギリギリの10分間であることを計算に入れて、決行したことになります。それだけ、事件の真相を公にしたくなかったのでしょう。

■兵庫県警では美代子容疑者の自殺を警戒して、狭い部屋に同容疑者を含め3人を留置して、1時間に4回の巡回を6回に増やす体制を敷いていたとしています。10分間であれば、最初の巡回直後に自絞死を図っても、次回の巡回時に発見し直ぐに蘇生を図れば未遂に負わせることができた可能性があります。

 同県警によれば、12日午前5時25分、女性警官が見回ったときにはイビキをかいて寝ていましたが、5時38分に見回った時は布団を顔にところまで上げ首元に黒のTシャツが見えた状態でした。ここで異変に気付くべきでしたが、6時10分の見回りの時に寝息がないように感じて初めて、ただならぬ状況に気付き、6時21分に房の中に入って確認するとすでに息絶えていました。明らかに警察のミスなのに、県警では直ちに「落ち度はなかった」とコメントしました。

■自殺志願の容疑者の監視について、暖房のしてある留置施設では、布団から顔を出させるのは基本中の基本です。せっかく情報をもとに逮捕して、警察は毎日のように“ここまで自供した”とパフォーマンスだけした挙句に、県警の留置場内で自殺を許したので市から、警察の存在そのものが疑われます。

 同日さっそく、神戸地検の幹部は「被疑者死亡で角田(美代子)容疑者は不起訴処分にせざるを得ない。共犯者も数人が不起訴になる可能性がある」と発表しました。美代子容疑者は死亡したのでやむを得ないかもしれませんが、共犯者6人も不起訴処分になる可能性について、地検の幹部が言及したことは問題です。共犯者の供述を固めて真相究明するのが本来のやり方であるはずです。

 美代子容疑者の自殺で、去年、尼崎市内でドラム缶にコンクリート詰めにされた状態で遺体が見つかった大江和子さんの事件に関しては、すでに裁判が始まっていましたが、公訴棄却により裁判が取りやめになる見通しです。

 こうして、稀代の残虐な連続殺人死体遺棄事件の全容は一気に闇の中に葬り去られようとしていますが、それ以上に、最後まで警察を騙したことに世間はショックを受けました。

■次の事件も騙しのテクニックです。北朝鮮はミサイル転用と思われる長距離ロケットを使った“人工衛星”の打ち上げを12月10〜22日の間に計画していると、突然12月1日に発表しました。

 ところが北朝鮮は突然10日になって、長距離ロケットの発射予告期間を12月29日まで延長すると発表しました。海外諸国は、12月1日に「12月10日から22日の間に地球観測衛星を打ち上げる」としていたものが変更されたものと受け止めました。

 さらに、11日午後、韓国メディアが速報で、政府関係者の話として、“衛星写真の分析の結果、北朝鮮がすでに3段ロケットの解体作業を開始したもようで、発射を延期するようだ”と発表しました。

 こうした報道のため、当分発射は先送りされるものと見ていた海外諸国は、翌日の12月12日午前9時49分に人工衛星「光明星3号2号機」を搭載したとされるロケット「銀河3号」が打ち上げられ、同日中に北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が、人工衛星の軌道投入に成功したと判断している事を発表したのを聞いてビックリ仰天しました。この軌道投入成功により、北朝鮮は自力で開発したロケットによる世界で10番目の人工衛星打上げ成功国になったのです。

 このロケット発射のタイミングは、予告期間だった12月10〜22日のなかに、金正恩第1書記の父親である故金正日総書記の一周忌(17日)や、日本の衆議院選挙(16日)、韓国の大統領選(19日)が日程的に重なっていました。また、韓国は先月の11月29日にロシアの技術協力で開発したロケットを使った人工衛星の打ち上げを予定していましたが、発射予定16分前に中止し、2009年8月、2010年6月に引き続いてまたもや失敗していました。

 北朝鮮の“人工衛星”は、地球観測衛星と称していますが、電波の発信も確認されておらず、実際には単なる物体でしかないかもしれませんが、く、電波の発信も確認されておらず、

 北朝鮮の発表によると、銀河3号ロケットが午前9時49分46秒に打ち上げられ、9分27秒後の午前9時59分13秒に人工衛星「光明星3号・2号機」を軌道に進入させたとして、同衛星の軌道傾斜角は97.4度で近地点高度499.7キロ、遠地点高度584.14キロの極軌道を回っており、周期は95分29秒であるということで、これはアメリカ側が確認した軌道要素とほぼ一致します。

■人工衛星打ち上げを装った事実上のミサイル発射実験だとして日本政府は、今回もパトリオットミサイルPAC3を12月10日までに沖縄の石垣島や宮古島、沖縄本島の自衛隊基地に展開しました。

 防衛省は、事実上のミサイルが日本国内に落下する事態は通常は起こらないとしていて、予定どおり上空を通過した場合、イージス艦やPAC3は、迎撃ミサイルを発射することはないと言っていましたが、そもそもPAC3は高度1万5000mまでしか上昇できず、射程が20kmたらずですから、ミサイルが落ちてきて地表寸前に迫ってから対応するものであり、高度50キロ以上を上昇していった北朝鮮のロケット=ミサイルには所詮、対応できる代物ではありません。

 北朝鮮のミサイル発射に備えて沖縄本島などに配備された航空自衛隊のPAC3は、15日に撤収作業が始まり、海上自衛隊の輸送艦「くにさき」に搬入されました。

 こうして北朝鮮は世界中を騙して、ミサイル実験と人工衛星打ち上げ実験を同時に成功させたのでした。

■最後に、12月13日に起きた事件は、深刻です。12月13日午前11時6分ごろ、沖縄県・尖閣諸島魚釣島の南15キロ付近で、中国国家海洋局所属の小型プロペラ機「Y12」1機が領空侵犯しているのを海上保安庁の巡視船「いしがき」が発見し、防衛省に通報しました。

 航空自衛隊のF15戦闘機などが現場に急行したが、中国機は領空を出た後でした。中国による領空侵犯は初めてであり、中国は尖閣諸島を巡って新たに空からも対応をとることで、強硬姿勢を国内外に示そうとしたのです。

 一方、藤村修官房長官は12月13日午後、首相官邸で記者団に発表しましたそれによると、海保の巡視船「いしがき」は無線で中国機に「領空侵犯しないよう飛行せよ」と通告したところ、中国機は「ここは中国の領空だ」と回答し、通常業務で監視にあたっていた航空自衛隊のF15戦闘機2機が現場に急行するとともに、那覇基地からF15戦闘機6機とE2C早期警戒機1機もスクランブル発進しましたが、どのような行動をとったのかは不明です。

 これまで領空侵犯といえば、旧ソ連が我が国の防空能力をチェックするためにしょっちゅう日本の周辺に接近してそれに対して日本の自衛隊がスクランブルをしていました。ロシアで、若いころ最新鋭スホーイ戦闘機に乗って頻繁に北海道付近を飛行していたパイロットの話を聞きましたが、スクランブルをかけて上昇してくる自衛隊機と顔なじみになっていたということでした。また、夜間、高高度から見た稚内市の夜景が美しかったと感想を述べていました。

 こうした防空能力の確認や偵察の意味合いもあるのでしょうが、今回の中国のプロペラ機領空侵犯事件が深刻なのは、進入してきたのが中国国家海洋局に所属する「海監」(海洋監視)ナンバー「B3837」の「Y12」(運-12)航空機だったことです。この飛行機は、中航工業直昇機公司傘下の哈飛公司(ハルビン飛行機工業集団有限責任公司)が開発した軽量・汎用プロペラ機(ターボプロップエンジン機)で、旅客輸送、航空測量・航空撮影、地質調査、海洋モニタリング、人工降雨などに幅広く応用されています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Harbin_Y-12

 この飛行機を運用している飛龍通用航空は1987年から25年間、国家海洋局と協力して海洋監視の飛行業務を行っています。中航工業飛龍通航が海洋監視活動に用いている航空機は現在6機で、これまでにのべ1万5000回出動しており、総飛行時間は4万時間。今回「釣魚島」を巡航したB3837航空機は、2003年末に投入されてからの累計飛行時間が4500時間ということです。

 日本領空を13日に侵犯した中国の多用途プロペラ機「Y12」について、中国共産党機関紙・人民日報系のニュースサイト、人民網は14日、「釣魚島の中国領空を28分間飛行し、最低高度60メートルの低空飛行を行った」などと詳しく伝えました。一方、日本側は領空侵犯は10分間程度だったとしています。

 記事によると、今回の飛行任務に当たったのは、中航工業(中国航空工業集団公司)飛龍通用航空有限公司のベテラン操縦士2人。13日午前7時半(北京時間。以下同)にY12航空機に乗り込み、国家海洋局の職員5人も乗せて、浙江省舟山の基地を出発しました、午前9時40分に尖閣列島海域の上空に入り、日本(記事では中国)領空を約28分間旋回し、最低で高度60メートルの低空飛行を行い、空中での巡視活動や写真撮影などの任務を達成して帰還したとあります。この間、「中国海監B3806」航空機も護衛飛行を行ったとか。

 また、中国側の報道http://news.qq.com/a/20121214/001214.htmによると、価格4000万元の機体は小さく、キャビンは狭くて、騒音がうるさく、油の匂いが充満して、酷い環境の下、通常は操縦士2名の他、記録係、監視係、写真係の3名が搭乗するところ、今回は5名が乗り、“決死”の覚悟で危険地帯に赴き、首尾よく成果を上げて来た、と誇らしげに報じています。確かに機体の写真をみてもわかるように、巡航速度は新幹線並みの時速250km/hで、航続距離も1340kmで、よたよたと飛んできたという感じです。

 にもかかわらず、日本の航空自衛隊では、「尖閣諸島は宮古島のレーダーなどでカバーしているが、今回は小型プロペラ機で高度が低く捕捉できなかった。R2Cでの警戒は24時間態勢ではない」と釈明しています。これは本当の事とは思えません。

 なぜなら、水平線の向こうにある物体もキャッチできなければ、イージス艦もPAC3も役にたたないからです。最新鋭の機材を誇る日本の自衛隊が、そのようなミスを犯すはずがありません。これは中国機の強行侵入が分かっていても、強硬な対応をわざととらなかったという見方ができます。つまり、政府の発表は事実ではないということです。

 いずれにしても、中国は日本側を騙して今度はいよいよ空からの領土侵犯を行うことに成功し、日本政府は、自衛隊のレーダーで捕捉できなかったためだと釈明して日本国民を騙した可能性があります。

■このように、日本では、国、自衛隊、警察がやすやすと騙され易い、或は騙されたフリをし易い体質であることが分かります。今日の選挙の結果、自民党が再び政権につき、55年体制に再び戻ることになりそうです。日本の将来が案じられます。

【ひらく会情報部】
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