先日は、「明日帰国します」と綴ったものの、実はあの後祖母の具合が悪くなりました。
夕方に祖母の様子を見に行って帰って来た母が、祖母の様子があまり良くないから今夜は泊まり込むと、夕食後に祖母の元へ。私も夜中に万が一のことがあれば駆けつけると母に告げ、早々に寝る準備をしていました。
すると母からのメール「先生に診てもらったところ、あと2〜3時間だろうとのこと。」
マックスを寝かしつけてからすぐに向かうと伝え、兄や親戚にメールをし、マックスを寝かしつけました。
私が到着した時には母と2人の伯父、それぞれの配偶者もそろっていて、祖母を見守っていました。
本当にあと2〜3時間なの?と思う程呼吸はしっかりしていたものの、見開いた目は瞬きもせず、一点を見つめるだけ。
手足も冷たくなり、もう動かせなくなっていました。
そして、みんなが見守る中、先生が診察してから約2時間後に、安らかに息を引き取りました。
最後は結局何も出来ることはなく、ただただ側で見守るだけ…。
祖母は95歳、最後まで病気をすることなく、健康なまま、自身の寿命を全うしたのでした。
最期の1ヶ月ほどは食欲もほとんどなく、食べても1食につき3口くらい。飲んでも1回につき2〜3口。
骨と皮だけになった体でも、車イスからベッドへ戻る際に介護の方に抱きかかえてもらわずに自分の足で一歩立ったこともありました。
亡くなる数日前には、お手洗いに行きたいと意思表示し、用を足したことも2度ありました。
重度の認知症であったにもかかわらず、最期は色々なことが分かるのではないかと思える様子でした。
日本に帰国してから祖母が亡くなるまでの約1ヶ月、自分の目で毎日様子を見届け、最期を看取れ、良かったです。
祖母が亡くなったのは悲しいことだけど、あれ以上は誰にも何も出来なかったのではないかと思います。
祖母がベッドから手を振ってくれた姿、これからもずっと忘れません。

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