ｎｏｋｋｏの日々の暮らしいろいろ

長男がシングルファーザーのため孫たち（Ｉ君６年生
Ｓちゃん４年生）の世話をもう６年半しています。
保育園の頃は送迎、小学校へ行くようになってからは
保育園と学童保育の両方のお迎え、夕食作りと家事
などをしてきました。
今まではまだ幼かったので世話だけで叱るという事は
ほとんどなかったんですが、もう二人とも成長した
のでこの夏からは色んな事を教えていく事にしました

一昨日、お昼前に学校のプール授業が終わる頃に
息子の家で家事をしてると二人が帰ってきました。
プールバック（水着　上着　バスタオル　帽子）を
最初の日に、これはおばあちゃんが持って帰って
家で洗ってから帰りに又持って帰るようにするから
帰ったら玄関に置いておく事、と言ったのですが
部屋に入ってその辺に二人ともポンと置いて
あるので、うちでする宿題とかの用意が出来てから
「はいプールバック持って！」と言ってました。
昨日台所で洗いものをしている時に
「玄関に置いといてね！」と
言ったんですが、二人とも返事だけでした。
家を出る時二人ともすっかりプールバックの事は
忘れてましたが敢えて言わずそのままにしました。
私の家に着いて降りる時に「バックは？」と聞くと

「･･･」
「･･･」

「おばあちゃんは何回も言ったよね？返事もしたね？
　もう今日で１週間やけど一回も玄関に置いてないよ
　おばあちゃんも忙しいから忘れるから言うてるんよ」

そして家に入ってから二人を座らせて

「おばあちゃんは洗いたいんやないよ、パパは仕事で
　遅くなって帰ってきて明日の仕事の電話や用意も
　して色々と考えながら疲れてるのに二人の世話を
　するからおばあちゃんは少しでもパパが疲れない
　ようにと出来る事をしてるんよ、おばあちゃんも
　すぐに洗濯して干してお昼ご飯も作って、いっぱい
　する事あるから大変なんよ、二人ももう大きく
　なったんやからもう少し出来る事は手伝って
　くれないと困るんよ、分かった？」と言うと

ふたりとも「分かった･･･」とションボリでした。

「今日は帰ったらプールバックは洗面所の洗濯機の
　前に置いておくんよ、でないとそのままにしたら
　おばあちゃんが洗ってくれたってパパが思って
　月曜日はそのまま持って行くことになるからね」

昼食後二人に宿題をさせるんですが、今までテーブル
に並んでしていたんですが、ふざけ合ったりして
進まないので、テーブルと横の方にあるコタツ机と
別々にさせました。
Ｓちゃんは女の子だからかお喋りが多くて宿題を
しながらＩ君や私にずっと話しかけながらやります
私は横で国語と算数の答え合わせをしていました。
Ｉ君は発達障害なので集中力がないので話しかけない
ようにとＳちゃんに何度も言ってるんです。
Ｉ君がトイレに行った時にＳちゃんに言いました。

「あのね、前にお兄ちゃんは病気だって教えたよね？
　Ｓちゃんみたいに喋って宿題もしてなんて事は
　出来ないんよ、でもこの病気は頑張れば治るから
　Ｓちゃんが気を付けてあげるだけで少しづつ
　良くなるんやからね、勉強中は話しかけない
　ようにしようね、今のうちに治さないと大きく
　なって会社へ行くようになったらお仕事も
　出来なかったら困るからね」　そう言うと

理解出来たようでそれからは静かになりました
でもＩ君の集中力は２０分らいが限度なので、１５分
してから休憩してお喋りをさせて･･･を繰り返します。
ＳちゃんもＩ君も前日私が買ってあった本を読んでの
感想文を書いていたのですが、書き方については
昨日詳しく説明してやりましたので、出来るまで私は
見ないようにしていましたが、Ｓちゃんが

「おばあちゃん、お兄ちゃんズルイよー、本を
　読みながら書いてるよー」　と言うので

「それは良いのよ、昨日読んだだけなんやから忘れて
　しまった所もあるし、読み直しながら書くのも
　読書感想文には必要なんやからね」

「でもずっと見てるよー、ズルイわー」

去年Ｉ君は同じようにして書きましたが、本を
写してるのではなく筋書を確認しながら感想も入れて
出来上がりは驚くほど上手だったんです。

休憩を入れて２時間ほどしてからＳちゃんが
「出来た！」
と言うので読みました。

「Ｓちゃん、昨日おばあちゃんが言った事が全然
　出来てないよ、これは何を書く宿題やったかな？」

「感想文･･･」

「感想文やね？感想分の意味も教えてたよね？
　どこに感想が書いてあるの？これはただの筋書
　だけやんか･･･
　それに一番大切な主人公の名前が間違ってるよ
　それとひらがなだらけやんかぁ･･･
　４年生なんやから習った漢字は使うって昨日
　言ったよね？それと、同じような文章が３回も
　続いてるよ･･･、おばあちゃんは昨日３行ほど
　書けたら読み直ししながら書きなさいって言ったね
　下書きするのが嫌やって言うからそう言ったんよ
　こんな感想文と言えないものは先生にとても
　提出できるもんやないわー、おばあちゃんの
　説明も聞かずに書けるはずないやんか！」と叱ると

部屋の隅に走って行ってシクシク泣き出しました｡｡｡
いつも注意するとこうなんです、今まではそばに
行って抱きしめて優しくするんですが、泣けば
それで済むと思い始めてるので今回は

「泣いても書き直すのは同じなんよ！お兄ちゃん
　みたいに本を読み直しながら書くのがいいって
　事が分かったでしょ？それが分かっただけでも
　偉かったね〜、じゃぁ明日にしょうか？疲れたね」

Ｓちゃんは涙を拭きながら私の横に来て

「ううん、全部消してから今から書き直す･･･」

それから１時間ほど原稿用紙３枚と格闘？してました
今度は上手に漢字もたくさん使って書けましたので
抱きしめて褒めてやりました。
Ｉ君のは、やはり上手に書けてました。
発達障害だから集中はしてないし、書いてる最中にも
鉛筆を転がして遊んだり、トイレに何度も行ったり
落ち着きはないんですが、算数でも計算は早いし
漢字も、習ったけど忘れたものは辞書で調べたりと
感心する事もたくさんあります。
でも発達障害のもう一つの難点は片付けが出来ない事
なんです。
ティシュを使ったら机の上に置きっぱなし、ケシゴム
のカスもそのまま、折り紙を切ったらその辺に細かい
ゴミが散らばっていますので、一つ終わるたびに
「はい！ゴミ箱！」と言い続けます。
家ではＳちゃんがパパに、Ｉ君が叱られないように
せっせと片付けています。

勉強が済んでオヤツにしてからＩ君は工作で遊び
Ｓちゃんはお絵かきをして、私はその真ん中で
少し横になり休憩しました。
するとＳちゃんがテーブルの所からＩ君に

「お兄ちゃん、消しゴム取って！」

「今は無理！」

「取ってやぁー　そこにあるやんかー！」

「工作してるんやから無理やって言うてるやろ！」

それから同じことの言い合いが続いたので

「Ｓちゃん！自分が使うんやったら自分で取りなさい
　ちょっと立って歩いたらええだけでしょ？なんで
　工作してる人に頼むのんよ、それに頼むんやったら
　言い方があるでしょ？悪いけど取ってくれるかなぁ
　とか優しく言えるでしょ、それとＩ君も言い方
　キツイよ〜、二人ともいつも言ってるよね？
　おじいちゃんが、おばあちゃんに話す言葉がキツイ
　パパも言い方がキツイってね･･･
　二人とも同じようになってきたよ、気を付けようね」

ほんとゆっくり寝てられません｡｡｡
それから夕食作りです、献立は豚の生姜焼きと
具だくさんのお味噌汁とキュウリとワカメとサワラ
の酢の物です。
二人が手伝いたがるので切り方や味付けを教えます
一人でする方が早いんですが、私が教えられる時に
少しでも、と思って夏休みは毎日手伝わせます。
ところがＳちゃんは人参を切っては手を石鹸で洗い
キュウリを切ってはまた石鹸で洗い･･･の繰り返しです
このところそれがひどくなってきてるので

「Ｓちゃん、そんなに何度も手は洗わなくても触って
　るのは野菜でしょ？おばあちゃんはそんなに手を
　洗わないでしょ？気になるのは分かるけど
　石鹸で洗い過ぎるとばい菌は取れるけど良い
　ばい菌まで取れてしまうんよ、少しくらいは
　身体にばい菌がついてないと身体がばい菌と
　戦えなくなってしまうんよ、おばあちゃんは
　いつも少しだけ水道の水を出したままにしてる
　でしょ？指先だけ少し洗う程度でいいのんよ
　お肉を切った時だけは石鹸で洗ってもいいからね」

するとＩ君が

「そうや！そうや！コイツは潔癖症やねんで！」と

言うので

「Ｉ君！ＳちゃんはＩ君のお片づけをいつもしてて
　それが癖になってしまってだんだんひどくなって
　きたんよ！お兄ちゃんがパパに叱られないようにと
　いつも優しく黙って片づけてくれてるのを
　見てるでしょ？
　このまま大きくなって病院へ行くほどの潔癖症に
　なったらお嫁さんにももらってもらえなくなるよ
　そうなったら可哀そうでしょ？」

夕食が済んで息子の家に送って行って息子の分の
食事をすぐに食べれるようにしていると二人が
プールバックを洗面所に持って行ってました。
それから庭に出ました。

「今日は誰が水撒きの日やったの？」

「･･･」
「･･･」

二人とも黙ってうつむいてます｡｡｡
庭に夫が毎年キュウリ、トマト、ナス、オクラ、
去年はスイカで今年はマクワウリとサツマイモも
それと花が好きなＳちゃんのために毎年違う花を･･。
去年も二人に水撒きを頼んでましたが、約束を
守らないので叱ったら

「だってぇー、どれも食べへんもん」と二人が

言いますので朝は息子が、夜は私がやってました。

「あのねぇ、食べへんって言うけどおばあちゃんは
　毎日、この野菜使ってお料理してるんよ
　きょうもキュウリとナスとオクラは使ったでしょ？
　おじいちゃんは二人に新鮮な野菜を食べさせたい
　と思って毎年、苗を色々選んで種類も変えたりして
　病院へ行かない日はここに来て手入れもしてるんよ
　身体がしんどいのに植えてくれてるんやからね」

するとＳちゃんがホースを引っ張っていって少し
ヤケクソ気味に膨れて水撒きをしました
Ｉ君は端っこでバツが悪そうに見ています。

Ｓちゃんが水を撒き終わり

「お兄ちゃん、水道止めてよ！」

「嫌や自分でしろよ！」

「お兄ちゃん！！止めてって言ってるやんか！」

その繰り返しを横で聞いてましたが、キリがなく
Ｓちゃんがホースを放り投げたので

「Ｓちゃん！端まで撒き終わったら水を撒きながら
　戻って最後に止めればいいでしょ！どうせ蛇口の
　ところまで戻るんでしょ！いちいち人に頼む事
　ないやんか！黙ってすればいいだけやんか！
　それにＩ君！　なんで妹が水撒いてるのに
　自分は全然せぇへんの？！
　ほとんどいつもＳちゃんが先にやるよ
　自分はしないんやったら水を撒き終わった時くらい
　蛇口閉めてあげなさい！
　二人ともいい加減にしなさい！
　おばあちゃんは今日は色んな事たくさん怒ったけど
　腹が立って怒ったんやないよ、二人が仲良く
　助け合って覚えていかないと、周りの人は何も
　言わないけど、心の中では”あそこはお母さんが
　いないからちゃんと出来ないんやねぇ、やっぱり
　父親だけで育てるとだめやねぇ”なんて言われて
　パパが恥ずかしい思いをするんよ･･･
　毎日一生懸命お仕事して掃除や洗濯までやって
　お休みの日は海にも遊園地にも連れて行ってくれて
　二人が喜ぶようにしてくれてるでしょ？　だから
　この頃すごく疲れてるでしょ、病気にでもなって
　困るのは二人なんよ！
　おばあちゃんはこれからはちょっと厳しくする
　からね、大人になっても困らないようにと
　思って嫌われても怒る時は大きな声出すからね！」

と言うと、二人とも半泣きで抱きついてきたので
抱きしめてやりました･･･。
私が初めて大きな声で本気で叱ったのに驚いた
ようです･･･。

家に帰ってきたらシェル（愛犬１６才）がまた口内の
腫瘍を噛んだようであちこち血だらけで階段の踊り場
で血を流しながら私の帰りを待っていました。
夫は透析で血が止まらなくって疲れたらしく
部屋で熟睡してました。

あぁ疲れました････(-_-;)
時間がないのでリハビリはしばらく行けてませんから
足全体がカチコチになって痛みます
鎮痛剤と筋弛緩剤を飲んでるので何とか大丈夫ですし
忙しさできっと痛みも半分かもですね。

こんな老後は想定もしていませんでした
６９才にはちょっとキツイです。










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