森 敬斗(DeNA1位)遊撃 (桐蔭学園出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆ (上位指名級)
身体は小さいのですが、物凄く肩が強いのと俊足で今どき珍しいぐらいガツガツしているのが印象的な選手でした。ただし、球団はショートとして見ているのですが、将来的にプロでショートを任される人材がどうかには懐疑的な見方をしていました。
そんな森の一年目は、高卒ルーキーながら
一軍に抜擢されて 8試合(12打数) 0本 0打点 0盗(0失敗)打率.250厘 という成績ながら、プロ入り初打席でヒットを放つなど強烈なインパクトを残しました。
二軍では、58試合(186打数) 2本 13点 7盗(7失) 打率.210厘 という内容でした。元々この選手は、打つ時は爆発的な活躍を魅せるのですが、駄目な日は全然という好不調の激しいタイプでした。
まず一二軍合わせて、198打数(打席数ではない)を経験できました。200打数以上は経験させたかったところですが、コロナで試合数が減少したことや、一軍の舞台も経験していることを考えれば問題ないでしょう。
7盗塁しながら、失敗も7個の盗塁は、彼の走力すれば成功率を引き上げて来季は20盗塁ぐらいはして欲しい。守備に関しては、全てショートとして出場し、守備率.955厘・11失策と、当初のイメージよりはミスが少なかった印象です。元々細かいステップが刻めないなど気になる部分はあるのですが、何より肩の強さを活かした守備範囲の広さには目を見張るものがあります。ショートの守備率の目安は.970厘ですが、シーズン後半にはだいぶ安定してきており、もう一年間ぐらい適性を見極めてみたいと思わせてくれるものはありました。
打撃に関しては、186打数で48三振ということで、三振比率は 25.8% 。一軍を意識するのであれば、20%以下にはしたいところです。それだけボールを捉える能力に、まだまだ課題があることが伺えます。
四死球は13個で、四死球率は 7.0% 。まぁ平均は8%以上だと思うのですが、一軍を意識するのであれば、これも10%以上を望みたいところ。それだけボールを見極める眼という意味でどうだったのだろう?という疑問は残ります。まぁ彼の場合は、積極的に打ちに行ったからだとは思いますが。
高卒ルーキーの目安である打率2割越えはなんとか果たせたものの、守備・走塁・打撃全てに関して、まだまだ一軍戦力としては開きがあります。来季は一軍でという期待も大きいとは聞きますが、この数字を見る限り、もう一年ぐらいきっちりファームで、全ての技量を高めて欲しいと思わせる成績でした。
残したインパクトはドラ1選手らしく良かったのですが、まだ実力が伴っていない。あるいは、数字だけみると平凡な数字が並んでいるというのも確かです。いずれは一軍戦力になる素材だとみていますが、焦らず育てて欲しいなというのが率直なところでした。ことルーキーイヤーは、及第点ぐらいの一年ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:△ (まだ実力が伴っていない)

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