「2018年ルーキー回顧57 湯浅 大(健大高崎3年)遊撃」
状況説明
湯浅 大(巨人8位)遊撃 (健大高崎出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
守備・走塁の能力が高く、打撃も時間がかかるかもしれないけれど、面白いものを持っていると判断し、指名リストに名前を残した選手でした。先日の紅白戦では、深いところから見事にアウトにする遊撃守備が光っていました。
そんな湯浅選手の1年目は、
ニ軍で 18試合(15打数) 0本 2点 3盗塁(1失敗) 打率.133厘 という成績でした。
三軍では 23試合(52打数) 0本 4点 5盗塁(3失敗) 2失策 打率.308厘 という成績だったようです。
三軍である程度結果を残したので、シーズン後半には二軍での出場も与えられたということでしょうか。二軍の成績はまだまだでしたが、三軍で3割台を残したことは評価できます。
二軍・三軍合わせて、41試合で8盗塁(4失敗)と、少ない出場の中でも積極的に走ったことがわかります。ファームでの出場では14試合(守備率.929厘)といった内容。上手いけれど、やや安定感に課題があったということなのかもしれません。すべて、ショートでの出場に、チーム内での守備への信頼の厚さを感じます。守備・走塁の能力はあるけれど、あとは確実性が今後の課題のようです。
三軍の打撃成績をみてみると、52打数で11三振。三振比率は、21.2% 。二軍を意識するのであれば、この数字が20%以内には抑えたいところです。しかしプロへの慣れなども考えると、二年目の今年は充分にこの数字をクリアできる可能性はありそう。
逆に四死球も11個で、四死球率は21.2% 。これは、10%以上が目安ですから、ボールを見極める「眼」があった可能性があります。
ボールは見えていたけれど、バットを振ったら当たらない。すなわち、技術的な部分に課題を残していた可能性を感じます。そのへんは、技術の成長次第で改善されるものであり、2年目の今年は打撃の成績を伸ばす可能性はありそうです。
ドラフト8位指名の高校生としては、守備でも存在感を示し三軍でも3割を残した。そういったことからすると、順調なルーキーイヤーだったと評価しても好いのではないのでしょうか。今後は、どんな風にチームに絡んでゆくのか楽しみな有望株です。
蔵の印象:◯ (守備という売りがあるのは強味)

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