「2019年ルーキー回顧3 藤原 恭大(大阪桐蔭)外野手」
状況説明
藤原 恭大(ロッテ1位指名)外野手 (大阪桐蔭出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆(1位指名級)
下級生の頃から全国の舞台で活躍し、三拍子ハイレベルに揃った外野手。特に選手としてのポテンシャル以上に、常に全力でプレーをする野球への姿勢には好感が持てる選手だった。
そんな藤原選手の一年目は、
一軍で 6試合(19打数) 0本 2点 0盗(0失)打率.105厘 と顔見せ程度。
二軍では、82試合(300打数) 4本 21点 16盗(3失)打率.227厘 だった。
とりあえず二軍で300打数を経験できたことは、素直に評価したい。高卒ルーキー野手の一年目の目安は、打率2割以上。そういった意味では水準を満たしているが、ドラフト1位の外野手だと考えると、2割5分前後は望みたかったというのが本音。
16盗塁を決めて3個の失敗ということで、盗塁成功率は84.2%。70%以上が目安なので、走塁に関してはプロでも充分に通用したことがわかる。出塁率が引き上げられれば、おのずと盗塁の数も増えて行くだろう。外野手として失策3個は微妙な数字ではあるが、超高校級の守備力があった藤原でも、プロのように毎日試合に出続けるとミスもそれなりに生じてしまったということだろうか。こういった部分は、普段から見ていないとわかり難い部分。
もう少し打撃成績を詳しくみてみると、300打数で79三振。三振比率は、26.3%とやや高い。二軍選手が一軍を意識するのであれば、三振比率は20%以下が目安になる。ここからわかることは技術的に未熟で、振ったバットがなかなかボールを捉えられなかった可能性が高いということ。
四死球は26個で四死球率は、8.7% と平均強ぐらいか。極端にボールが見えていなかったわけではないが、技術的に未熟でまだバットを振っても中々当たらなかったとか、思わず手が出なかったことが多かったということなのだろう。
まぁ並の高校生ならば、このぐらいでも合格ラインなのだろうけれど、やはり期待されたドラフト1位としての入団だったことを考えると、やや物足りない数字で終わった印象は否めない。環境に慣れた、2年目以降の巻き返しに期待したい。この選手は、いずれは一軍の戦力に育って行くだろうから。
蔵の印象:△ (2年目以降の巻き返しに期待)

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