「2019年ルーキー回顧20 増田 陸(明秀日立)内野手」
状況説明
増田 陸(巨人2位)遊撃手 (明秀日立出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
2年秋の秋季関東大会を生でみて、派手でもやることはしっかりやっている面白い選手だと思いました。しかし選抜ではアピールしようと空回ししてしまい、スタンドプレーに走ってしまったのは残念でした。プロのショートとしては厳しいと思いましたが、ボールを高い確率でミートポイントで叩ける能力は高く買っていました(詳しくは氏名をクリックして寸評を読んでください)。またキャラがたっていたので、活躍すれば人気ものになれる選手だとも思います。
そんな増田選手の1年目は、1,2軍の出場はなし。有鈎骨の骨折とTFCC(三角線維軟骨複合体)損傷の怪我で、6月に手術をしてほとんど実戦での経験が積めませんでした。選抜帰りの5月に肩も痛めており、かなり満身創痍の選手だったようです。私自身も最後の夏は確認できなかったので、選抜での評価が最終評価になってしまいました。
3軍では、12試合(42打数) 0本 1点 1盗(0失) 打率.262厘という成績だったようです。打数が少ないので評価が難しいのですが、打率.262厘とけして打てなかったわけではないようです。
もう少し数字を詳しく見てみると、42打数で8三振。三振比率は19.0%と、二軍成績の目安である20%以下ですが、三軍だけにけして合格点というほどではないでしょう。怪我による違和感などもあったと思いますが、振ったバットがなかなか当たらない。見たことのないような球をズバッと投げられ、手も足も出せなかったことも少なくなかったのではないのでしょうか。
四死球は僅か1個で、四死球率は2.3%と極めて少ないです。ボールが見えてなかったというよりも、四球で出塁するぐらいならば打ってゆこうという取り組みだったのかもしれません。そのため打率は、.262厘とある程度打てていたので。
高卒ルーキーとしては、ボールが見えていたかは微妙ですが、けして当てる技術も充分とは言えませんでした。これがもし年間でかなりの打数をこなした上での数字ならば及第点ぐらいはあげても好いと思いますが、あまりに経験を積めなかったのはマイナス材料。彼の将来がどうとかいうことではありませんが、残念なルーキーイヤーだったということになってしまいます。元々かなり推していた選手なので、来年の飛躍を今は待ちたいところです。
蔵の印象:✕ (来年は実戦で多くの経験を積んで欲しい)

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