「2019年ルーキー回顧33 野村 大樹(早稲田実)三塁」
状況説明
野村 大樹(ソフトバンク3位)三塁 (早稲田実出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆ (1位指名級)
個人的には、プレッシャーを楽しめる特異な性格を高く評価して、1位指名級の評価をした選手です。そんな野村選手ですが、高卒ルーキーながら 1軍で2試合(2打数)で1安打、プロ入り初ヒットを記録しました。
一軍で起用されるぐらいですから、ファームでも好い成績をあげているのかと思いきや、二軍では、
22試合(47打数) 0本 10点 0盗(0失) 打率.191厘 と平凡な成績に終わりました。しかし
三軍では、95試合 368打数 5本 51点 5盗 4失策 打率.323厘 という好成績。ルーキーイヤーは、3軍中心に過ごしたことが伺えます。
三軍成績をもう少し詳しくみてみると、368打数で59三振で三振比率は 16.0% と悪く有りません。20%以下ならば、二軍でやれる能力がありそうです。それだけ振ったバットが、ボールを捉えることも少なくなかったということ。
四死球は32個で、四死球率は 8.7% と標準的。10%超えるぐらいだと、二軍なども見えてくるぐらいの見極めだと言えます。まぁボールはある程度見えていて、技術的にもそれなりに当てることができた。それが、三軍では .323厘 という好成績に繋がったと考えられます。
ただし二軍では、47打数で14三振。三振比率は、一気に29.8%と跳ね上がってしまい、なかなか思い通りにはバットにボールが当たらなかったり、ズバッと好いところに決められて手が出せなかったということなのでしょう。
四死球は2個で、四死球率は 4.3% と極めて低いことがわかります。サンプルの打席数が少ないとはいえ、三軍と二軍の中間ぐらいの力量だったということが伺えます。
ちなみに守備に関しては、二軍成績ですが一塁で1試合(守備率1.000厘)、三塁で11試合(守備率.897厘)という内容に。11試合で、失策3個は多すぎます。
現状は、まだ二軍のスピード・キレに対応できていないだけでなく、雰囲気にも違和感があるのかもしれません。高卒ルーキーとしては、二軍で2割以下というのは少々物足りません。一軍で初安打を記録したとはいえ、今後が楽観視できない内容でした。ことルーキーイヤーとしては、二軍での成績が物足りない部分もあり、及第点ということにしたいと思います。
蔵の印象:△ (来季は二軍定着へ)

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