「2021年ルーキー回顧22 森 博人(日本体育大)投手」
状況説明
森 博人(中日2位)投手 (日体大出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)
下級生の頃は、スピードにかまけた一辺倒な速球派のイメージでした。しかし、最終学年になり、相手を見下ろして投げられる余裕が生まれ、だいぶ先発投手らしくもなってきました。体格に恵まれているスケール型というよりも、投げっぷりの良い実戦派。そのため、入団して1,2年目には一軍への目処をつけて欲しいタイプでした。
そんな森選手の一年目は、
一軍で 10試合(12回) 0勝0敗0S 防 3.00 と、とりあえず可も不可といった成績に。
二軍では、22試合(41回) 2勝2敗0S 防 2.20 と、ファームでは好成績を残しました。
もう少し二軍成績を詳しく見てみると、41回を投げて被安打は33本。被安打率は、80.5%で、一軍意識できる内容です。これが70%台に入って来るようだと、一軍でも定着できるレベルだと言えるかもしれません。
四死球は13個で、四死球率 31.7% と、基準である投球回数の1/3(33.3%)以下であり合格ライン。奪三振は37個で、1イニングあたり 0.90個 。リリーフの基準をなんとかクリアしています。そのため、二軍相手ならば防御率 2.20 と安定していたのも頷ける成績です。
被安打率も一軍定着ラインから誤差のような差しかありませんし、あとのファクターも基準を満たしています。これは、中日が使えるからといって無理して起用はせずに、しっかりとした基礎力を積んでから、今後に繋げようとしたからではないのでしょうか。
一年目からもう少し一軍でやれるかなとは思っていたのですが、けして後ろ向きな結果ではありません。この中日の起用法が功を奏するのならば、2年目の今年は一軍で大いに活躍する。そんな予感を抱かせてくれる、ルーキーイヤーだったのではないのでしょうか。
蔵の印象:◯(無理に使わなかったことが今年に活きるか)

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