「2021年ルーキー回顧37 中川 颯(立教大)投手」
状況説明
中川 颯(オリックス4位)投手 (立教大出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
稀少価値の高いサブマリンでしたが、被安打が多くまだ実戦力はそれほど高くないままのプロ入りでした。そのため、即戦力としての活躍は厳しいのではないかとみていました。
そんな中川選手の一年目は、
1軍で1試合(1イニング)で、無失点という内容でした。
二軍では、42試合 2勝2敗1S 防 1.13 という好成績に。
もう少し数字を細かく観てみると、40イニングで被安打は23本。被安打率は、57.5% と極めて優秀です。いつも一軍を意識するのであれば80%以下が目安だと言いますが、完全に被安打という意味では一軍クラスだと言えます。
四死球は11個で、四死球率は 27.5% 。これも目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下ですから、申し分ありません。それだけ、被安打・四死球が少ないということは、走者を出す機会も少なかったはずです。奪三振は48個で投球回数を上回っており、三振の部分も申し分なし。それだけに、防御率が 1.13 と圧倒的だったのも納得の数字です
しかし、ここまでの数字を残しながら、なぜ一軍出場が僅か1試合だったのか? そのへんは気になります。充分に数字の上では、一軍でも活躍しても不思議ではなかった選手です。ルーキーイヤーとしては、即戦力になりえなかったのは残念。しかし、今季に期待をもたせる一年目ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:◯ (なぜ一軍で起用されなかったのか?)

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