「2021年ルーキー回顧39 細川 凌平(智弁和歌山)遊撃」
状況説明
細川 凌平(日ハム4位)遊撃 (智弁和歌山出身)
蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)
膝やリストの柔らかさを生かした、対応力の高い打撃が魅力の好打者。下級生の頃は外野手だったのですが、最終学年でショート。それだけに、プロでショートが守れるのかという部分では不安が残っていました。
そんな細川選手の一年目は、
一軍で9試合(25打数) 0本 0点 0盗(1失)打率.200厘 といった内容に。二軍では、
28試合(110打数) 1本 10点 3盗(3失)打率.209厘 と成績でした。右手有鈎骨の骨折もあったそうで、充分な経験が積めなかったのは残念です。それでも、一軍をある程度経験できたことは、高卒ルーキーとしては良かったのでは。
走力は平均的とみていたので、3盗塁3失敗は想定の範囲内か。守備は、二塁手として3試合(守備率.917厘)、遊撃手としては22試合(守備率.930厘)といった内容。サンプルが少ないので判断はし難いのですが、信頼できる遊撃手としての守備率は.970厘以上ですから、そのへんは物足りません。プロのショートーとしての適性があるのかは、未だに微妙な感じです。
二軍の打撃をもう少し詳しくみてみると、110打数で24三振。三振比率は、21.8% 。高卒ルーキーとしては、けして悪い数字ではありません。ある程度、振ったバットがイメージどおりには当てることはできたのかなと。これを一軍戦力となるためには、20%以下ぐらいにもってきたいところです。高卒野手の目安である、打率2割越えもなんとかクリア。
また四死球は8個で、四死球率は 7.2% と平凡。ボールをしっかり見極められていたかは、数字の上からは微妙です。三振比率の少なさからも、ある程度ミート力はプロでも通用したのかと。万全な状態で、2年目は挑み結果を残したいところです。あとは、もう少し守備・走力でのレベルを、引き上げたいところです。ことルーキーイヤーとしては、可もなし不可もなしといった感じの成績でしょうか。
蔵の印象:△ (万全な状態で挑みたい)

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