「2021年ルーキー回顧57 西川 僚祐(東海大相模)外野手」
状況説明
西川 僚祐(ロッテ5位)外野 (東海大相模出身)
蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)
高校球界屈指の飛ばし屋でしたが、守備・走塁のレベルが低く、打てるポイントがかなり限れていた選手です。その部分を、いかに解消して行けるかが鍵となっている選手でした。
そんな西川選手ですが、高卒一年目ということで一軍出場は無し。
二軍では、76試合(191打数) 3本 15点 1盗(0失) 打率.157厘 といった成績でした。成績的には、ほぼ想定どおりだった気はします。
まず、76試合で打数は191。けして多いとは言えませんが、可も不可も無しといった感じでしょうか。高卒ルーキーの目安である、打率2割越えは大きく及ばず。かなり粗い素材だったので、2割には届かないだろうとは思っていました。
失策は3個は、出場数からすれば微妙な数字です。ただこの選手、打球勘は悪いものの、球際では強いという特徴がありました。盗塁1個というのも、走力からすればこんなものなのでしょう。
打撃成績をもう少し詳しくみると、191打数で75三振。三振比率は、実に39.3% と極めて高いです。長打を売りにする打者とはいえ、25%以内を目指したいところですし、ルーキーでも30%以内には留めたかったところです。それだけ振ったバットが、イメージどおりには当たらなかった可能性が高いことを意味します。
四死球は24個で、四死球率は 12.6% 。これは、基準である10%を越えており、ある程度ボールは見極められていたことがわかります。すなわちボールは見えていたけれど、技術が未熟で上手く捉えることができなかった可能性が高いです。
今後の技術の成長次第では、数字が良化する可能性があります。その長打力では、チームでもやはり一目置かれている存在のようです。問題は、確実性でも守備でも走塁でも、許容範囲のレベルまで引き上げられるかに懸かっています。ことルーキーイヤーとしては、少々厳しい内容に終わったかなといった感じはします。2年目の巻き返しに、ぜひ期待したいところです。
蔵の印象:△(想定の範囲内だったが厳しい結果に)

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